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山 名
灰郷スマモ山(1020m)
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広島市佐伯区湯来
登山日 2018年5月5日(祝) 晴れ
旧道から望む灰郷スマモ山
参加者 単独
コース 色梨林道起点(7時55分)〜旧道取り付き(8:05)〜区界(8:40)〜(9:05)757m峰(9:10)〜875m三角点峰(9:45)〜1020m台ジャンクションピーク(10:00)〜(10:30)鷹の巣山分岐(10:35)〜936m峰(10:55)〜(11:30)灰郷スマモ山(12:05)〜色梨林道(12:40)〜(13:20)色梨林道起点 所要時間5時間25分
お弁当 灰郷スマモ山で食べる(お昼に適した場所はありません)
駐車場 旧道の色梨林道起点付近(旧道には駐車可能な場所は何ヶ所もあります)
トイレ 湯来西公民館前の公衆トイレ
まとめ 名著「西中国山地」に名を連ねる山だが情報が少ないので登るのを後回しにしていた。しかし実際に歩いてみると稜線には踏み跡があるのでびっくりした。旧筒賀村側は植林地なので手入れ径として歩かれているんだろうか?

安佐南区戸山を抜けて佐伯区に入る。佐伯区白川から湯来伏谷に抜けるくねくね県道は以前からトンネル工事が行われていて、ようやくトンネルは貫通したが利用はまだ先のようだ。打尾谷の先から旧道に入り、通行の邪魔にならないところ(滅多に車は走らないと思う)に駐車する。


色梨林道の起点近くからスタートして旧道を歩く。車が入ったような形跡はなく廃車道と言っても過言ではない。旧道からは灰郷スマモ山(冒頭の写真)らしき山が見えたが、一部分だけなので本当にそうなのか?

このままだと県道に出てしまい県道の峠付近はカーブが多くて見通しが悪く、歩くのには少々危険が伴うので適当なところで山に取り付くことにして、保安林標識のところから山に入りスギ林の斜面を登っていく。すぐに支尾根に乗って北上する。稜線には青のビニール紐が張られていた残骸があるが一体何?そのビニール紐沿いに不明瞭ながらも踏み跡がある。
旧道からの取り付き地点

暫く進んでいくとナンバーテープの貼られた樹木を見かけるようになる。何らかの樹木調査が入っているようだ。620m台ピークで広島市佐伯区と安芸太田町の区界に乗ると、旧筒賀村の境界杭が見られるようになってきて、以降の灰郷スマモ山まではずっと境界杭に沿って歩いていくことになる。

区界には、はっきりとした踏み跡が付いている。標高が上るとモミの木が目立つようになってきた。757m峰に向けてツルシキミの這う急斜面を登っていく。
樹木調査用ナンバーテープ モミの木と急斜面

747m峰に上がったところで小休止する。モミ・ミズナラが多くなってきたが他の広葉樹や常緑樹も多く見られ植生は豊かだ。ササは膝下くらいなので歩くのに支障は無い。

810m台ピークの東の肩付近に上がるとヒノキ林が現れた。以降の灰郷スマモ山までは、左手湯来町側が自然林で、右手旧筒賀村側がヒノキ林で、その間に設置されている境界杭のところを歩いていけば良い。
747m峰 雑木林とヒノキ林の間を進む

この日の最初の三角点は倒木に隠れるような感じで鎮座していた。傍らには旧筒賀村の境界杭が打ち込まれている。注意して歩いていないと見落としそうなくらいだ。しかしこの三角点と対面したことによって現在地を確認できたことは本当に心強いものだ。この先からブナが見られるようになってきた。

ようやく灰郷スマモ山までの中間地点の920m台ジャンクションピークに着いた。周囲はミズナラ林だ。ここまでの所要時間は約2時間。先が思いやられるね。向きを変えてフラットな稜線を西に進んでいくと作業用の古いワイヤーがあった。
可哀そうな三角点 920m台ジャンクションピーク

鷹ノ巣山分岐に着いた。桑原さんの本ではここを鷹ノ巣山だと紹介しているが、最新の地理院地図では北に500mほどのところの988mピークを鷹ノ巣山と称しているので、それに従うことにする。鷹ノ巣山分岐で本日初めてのテープにお目にかかった。

鷹ノ巣山分岐から10分で二つ目のテープがあった。坂原から延びる林道に下りる目印か?さらに10分で「火の用心」の石柱のある936m峰に着く。
鷹ノ巣山分岐 936m峰

936m峰からは灌木が少し煩くなってきた。猿山越からコブに上がって少し進んだあたりからヤブが濃くなってきて、境界杭のあるところを歩くことが難しくなってきたので、そのようなところは、右側の植林にかわして植林の中を歩かせてもらった。

灰郷スマモ山までは自然林と植林を行ったり来たりした。山頂が近くなると植林が切れて、自然林の林床には腰〜胸くらいの高さのササが一面に広がっていた。
ヤブが濃くなってきた 植林の中を歩く

東西に長い山頂のどこに三角点があるんだろうか?深いササを掻き分けて暫く歩き回ると、赤テープが垂らされている(左の画像の○印)のが目に留まる。三角点はそこにあった。

三角点の西側に直径二尺くらいのブナがあった。名著 「西中国山地」 には、「山頂には直径二尺くらいのブナが一本あり目標となる」 と記されている。
灰郷スマモ山 直径二尺くらいのブナ

下山は南東尾根から色梨林道に下りる予定なので、三角点と二尺ブナの中間点付近からヤブの斜面に突っ込む。尾根上にはテープが数か所あった。ササの背丈は高くなく密生もしていないので登りに使ってもそんなに苦にはならないだろう。

暫く下っていくとヒノキ林が現れて、その際を下っていくと林業用の起重機があった。岩国山登さんのサイトで紹介されていたもので、その当時は支えもしっかりしていたが、今では崩壊して朽ち果ててしまっている。
ササの南東尾根を下る 朽ち果てた林業用起重機

起重機からはヒノキ林の中の超急斜面を下っていき、林道が見えたところで谷に下りて林道に出る。下りたところは地理院地図で 「688」 と記されたところだった。左折して林道を下っていくとトラックに出合った。軽く会釈を交わす。

【備忘録】 この日は登りの途中で何回も電話対応をしたので登りでは合計15分くらいロスをしている。下山して急いでスタート地点まで戻り、帰広してから電話対応の後始末をする。疲れた1日になった。
ヒノキ林の急斜面 色梨林道に出る

帰りの色梨林道にはたくさんのコチャルメルソウが咲いていて春の名残りを感じることができた。周辺の緑は一段と濃くなってきて季節は初夏へと移りつつある。
チゴユリ(イヌサフラン科) スノキ(ツツジ科) オトコヨウゾメ(レンプクソウ科) クワガタソウ(オオバコ科) ミツバウツギ(ミツバウツギ科)


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