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山 名
三ツ石西山(342m) 三ツ石東山(346m) 小方行者山(299m)
工程図を見る
広島県大竹市
登山日 2018年1月14日(日) 晴れ
東側より望む三ツ石東山
参加者 単独
コース 比作バス停(9時15分)〜鉄塔保守道(9:25)〜廿南線68鉄塔(9:50)〜(10:05)廿南線67鉄塔(10:10)〜(10:35)三ツ石西山(10:40)〜新西幹118号(10:48)〜十字路鞍部(10:55)〜新西幹117号(11:10)〜三ツ石東山取り付き(11:18)〜(11:25)三ツ石東山(11:50)〜新西幹116号(12:00)〜比作出合(12:05)〜入山禁止看板(12:25)〜廿南線60鉄塔(12:40)〜(13:00)小方行者山(13:05)〜もぐ太君登山口(13:45)〜(14:20)JR玖波駅
お弁当 三ツ石東山の展望岩で食べる(多人数なら新西幹117号鉄塔の下)
駐車場 JRとタクシーを利用(タクシー代はJR大竹駅からだと1,440円だった)
トイレ 登山口、下山口付近にはありません。
まとめ 大竹山の会発行のハイキングマップに、三ツ石西山と三ツ石東山が載っているが登山ルートは記されていない。いずれの山も北斜面に送電線が走っているので、鉄塔保守道がうまく利用できれば東西縦走が可能だろうと思い、南西端の比作側から取り付いてみることにした。なお三ツ石東山は 「中丸山」 の名でインターネットに数例の紹介があります。 リベンジ山行記は こちら から。

JR大竹駅からは弥栄方面に坂上線のバスが出ているが時間が合わなかったのでタクシーを利用した。運転手さんが 「今日は大竹駅伝の日だが、最近は世羅高校が参加してくれないので淋しい」 と話していた。穂仁原の先の山陽新幹線の高架下の作業場のところで降ろしてもらった。


新幹線の高架下から比作(ひつくり)集落まで歩いたが鉄塔保守道は見当たらなかった。三ツ石西山の南西斜面は急斜面なので無いのは当然のこと!それではと比作バス停の先の小径(新しい地理院地図の破線径)に入ってみた。

集落の裏手の山道はクリ林を過ぎたところから徐々に登っていき集落から離れていった。石積みの残るスギ林には南天の木が多く見られたので昔は人家があったと思われる。
比作バス停の先から入る 山裾に沿って続く道

とうとう谷の手前で山道が途絶えてしまった。仕方ないので目の前の斜面を登って支尾根に乗ると、目の前に中電の 「火の用心」 の札が掛っていた。こんなにも簡単に保守道に出合うとは思っていなかった。ともあれこれで一安心だ。

スギ林の急斜面を登る。伐採されたスギの葉が適度に落ちていて滑り止めの役目を果たしてくれるので急斜面と雖もそんなには苦にはならない。暫く喘ぐと保守道が左右に分岐する。ここで何のためらいもなく左の#68方面への道に入ってしまった。暫くトラバース気味に進んで行くと前方に廿南線68号鉄塔が見えてきた。
鉄塔保守道に出る 廿南線68号鉄塔

保守道は送電線の真下なので直線的に立木が伐採されていて、低灌木やイバラに難渋する羽目になってしまった。我慢して辿り着いた廿南線68号鉄塔からは、そのまま保守道を進むしか選択肢がなかったので少し下って登り返して支尾根に乗ると前方に次の廿南線67号鉄塔(左の写真)が見えてきた。

展望の良いところに出て、やっと現在地が確認できた。「最初の分岐まで引き返して上の送電系統の方に移った方が良いのでは」、という思いと、「あのイバラの道を引き返すのは御免だ」、という思いが交錯してしまい、何となく進んできてしまったが、ここまで来たら前進するしかないね。次の鉄塔から強引に尾根伝いに登るしかないか!
廿南67号鉄塔(支尾根より)

再度少し下り杉林の中を延々と登っていくと廿南線67号鉄塔に着いた。見晴らしが良くて大鉢西峰〜大鉢山の稜線が見えている。近くからだと岩肌だらけで、この辺りの山が岩山だということが窺える。忠四郎山は角度の関係で見えていないようだ。予定どおりではないが、ここから尾根伝いに登って三ツ石西山に直接上がることにして尾根を登っていく。

ヒノキ林と雑木林の境が植林の手入れ径として使われているようで楽に登ることができる…と思ったが…上の送電系統(新西幹線)が横切っている辺りから植林が切れ、しかも、傾斜も増してきて、本格的なヤブ漕ぎとなってきた。灌木と羊歯に覆われた急斜面を、羊歯の深い部分を避けながら登っていく。
ヒノキ林の尾根道

苦労の末に三ツ石西山に上がった。予想はしていたが鉄塔保守道が山頂を通っていて、まるで高速道路のようだ!やはり最初の分岐で右の方に登っていればこんなに苦労はしなかったと思ったが所詮は後の祭りだ。地形図には三角点の記載があるが…周辺を少し探し回ってみたが見つけられなかった。一体とごに?

北東尾根を下っていき、左に振れて支尾根に建つ新西幹118号送電鉄塔を目指して急下っていき、鉄塔の手前でトラバース道に入る。
三ツ石西山(基準点名:比作) 新西幹118号鉄塔

トラバースが終わると尾根地形となり少し下っていくと十字路鞍部で、左に下ると比作方面、右に下ると三ツ石浄水場に出る。ここでは直進して登り返すと展望の良いところが続き前方にこれから登る予定の三ツ石東山が見える。

まさ土の道で歩き難いが、それ故に背丈の低い樹木が生えている程度で、振り返ると先ほど登った三ツ石西山が近くにあり、2系統の送電線と送電鉄塔の建っている場所から歩いたルートをなぞることが出来る。
十字路鞍部は直進する 展望地より三ツ石東山を望む

眺めの良い新西幹117号鉄塔からは、大鉢山〜大鉢西峰がさらに近くに見えるようになってきた。他の方向も良く見えて休憩には適したポイントと言える。

三ツ石東山の取り付きは次の116号鉄塔の少し手前にあり、山火事防止の丸い看板が目印となっている。そこからシダの密生した斜面に取り付き、股下までのシダをかき分けて進んでいく。踏み跡を外さないように!
新西幹117号鉄塔 三ツ石東山の取り付き

程なく三ツ石東山(中丸山)に着いた。三角点付近はシダが刈られて枯れているので容易に三角点を確認することができた。三角点付近からは木の間越しにではあるが大竹市街地や宮島が見える。

三角点から20m程奥に進んだところに展望岩があったのでお昼にする。展望岩からは山口県東部の周防大島〜高照寺山〜塔ヶ森の稜線が良く見える。南西から北にかけては、三ツ石西山〜忠四郎山〜大鉢山が間近に見え、ここは忠四郎山の展望台だ!
三ツ石東山(基準点名:中丸) 何故か真っ平な展望岩


取り付きまで戻り、新西幹線116号鉄塔の左手をすり抜けて下っていくと峠に下りた。この峠は比作と三ツ石を結ぶ谷道(今では鉄塔保守道としての利用が殆どだと思う)で結ばれていて、廿南63号鉄塔が建つ。

右折して三ツ石町方面へと下っていくと、すぐに忠四郎山と大鉢山の取り付きを相次いで過ごす。お馴染の入山禁止の看板からは舗装路に変わる。
廿南幹63号鉄塔 三ツ石町方面への下り道

三ツ石錦龍口まで下ってきた。重機が入っており鉄塔の工事がおこなわれているようだ。当初の予定では三ツ石町から小方ヶ丘に抜けて玖波に入ろうと思っていたが、時間的な余裕はたっぷりあるので小方行者山経由に変更して、錦龍方面に向かう。谷道には竹が侵入してきていた。そのうちどこもかしこも竹だらけになってしまいそうだ。

稜線に建つ廿南線60号鉄塔のところで右折して新西幹線の送電鉄塔を過ごし、次のピークに建つと宮島方面が良く見えるポイントがあった。保守道は左に去り、こからは普通の登山道となり道のランクは落ちる。右手には木の間越しに三ツ石東山がずっと見えている。
三ツ石錦龍口

三角点の鎮座する小方行者山からの眺めは良くて、麓には小方ヶ丘団地と小学校が見える。学校の造りは我が町の春日野小学校と良く似ている。最近の流行りだろうか?山頂からは現地と地形図を照らし合わせながら下っていき、比較的新しい砂防堰堤の右手から登山口に下りた。登山口から玖波駅までの地形図を持ち合わせていなかったので、間違えようの無い道を歩いた。

今回は初っ端で判断ミスを犯してしまったので悔しい山行きとなってしまった。工程図は参考にはならない。近日中にリベンジ予定!リベンジ山行記は こちら から。
小方行者山 行者山登山口