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山 名 |
狗留孫山(544m) | 山口県山口市徳地 |
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登山日 | 2017年11月26日(日) 曇り |
南麓の徳地町伏野より望む
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参加者 | 夫婦 | |
コース | 法華寺(10時50分)〜登山口(10:55)〜(11:25)12丁(11:30)〜15丁の霊場石柱(11:40)〜奥の院(11:55)〜穴観音(12:20)〜尾根分岐〜(12:40)狗留孫山三角点峰(13:20)〜尾根分岐〜510m峰(13:40)〜奥の院の裏手(14:05)〜霊場巡りの路〜15丁の霊場石柱(14:20)〜(15:05)法華寺 所要時間4時間15分 | |
お弁当 | 狗留孫山三角点峰で食べました(他の候補は「東方遥拝所」です) | |
駐車場 | 法華寺駐車場(寺の左手にあります。10台は停められます) | |
トイレ | 法華寺にありますが、できれば「山口市役所徳地支所」や「観光案内所・南大門」などを利用した方が良い。 | |
まとめ | 分県登山ガイド34「山口県の山」に掲載されている県中部〜東部の山で未踏の山を探してみると狗留孫山が見つかった。西国33ヵ所巡りの全部のルートを巡ることはできなかったので、残りの27〜33番は次回に持ち越しです。 |
山陽自動車道を岩国ICで降りて国道2号線・376号線と走り、高瀬の島地川ダム堰堤を渡り和田に下った。紅葉には少し遅いが高瀬付近の紅葉を見たかったので少し回り道をした次第です。大回りをした所為もあるが自宅〜徳地まで2時間以上かかってしまった。
徳地の中心部からは山口市街の方には向かわずに直進して佐波川を渡り、なおも目の前に見える法華寺を目指して直進する。法華寺の駐車場(だと思う)に駐車して、ヒノキの巨樹が聳える法華寺まで戻り登山の安全を祈願する。 お寺の右手から狭い車道に出て山の方に進んでいき中国自動車道を跨ぐ「法華寺橋」への階段を登っていく。階段にはアラカシのどんぐりが無数に落ちていた。おいしくはないので動物も敬遠しているのか? |
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法華寺の境内 | 法華寺橋への階段を上がる |
クヌギ林を抜け石鳥居を潜ると間もなくヒノキ林となる。ここまで登山口から15分。ヒノキ林を抜けると、ごく一般的な雑木林に変わり、12丁標石の先で東側の展望があり、徳地町中心部と背後に聳える要害岳を望むことができる。 足元は苔むしたゴツゴツ岩が続き滑らないように慎重に登っていく。今の時期の山はキャラメル工場の匂いがして、この狗留孫山も例外ではなく登山道に敷き詰められたタカノツメの落ち葉が程良い甘い香りを発散している。 |
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石の鳥居を潜る | ヒノキ林 |
登山口から50分で15丁まで登ってきた。「狗留孫山霊場に入る」と記された大きな石柱が建っている。この地点が俗界と霊界との結界で、いよいよ霊界へと入っていく。15丁からすぐに大きな御詠歌岩があり、その先が33ヶ所巡りの起点で、杉の幹の根元に案内標識がある。 右が33ヶ所巡りへの路だが、ガイドブックに倣って直進すると、何本もの大きな杉の木が霊界であることを物語っているように天高く聳えているのが目に留まる。 |
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ここより霊界に入る | 33ヶ所巡りの起点 |
登山口から約1時間でようやく奥の院に着いた。昨日の登山会の影響なのか思いの外時間がかかってしまったぞ。背後のイチョウの木は奥の院の建立に合わせて植樹したものだろうか? 小休止して先へ進む。奥の院の裏手から33ヶ所巡りの路が分岐しているが、ここもパスして山頂へと向かう道に入る。穴地蔵分岐ではどちらを採るか少し迷ったが、穴地蔵経由で山頂を目指すことにしてトラバース道に入る。 |
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奥の院 | 穴地蔵分岐 |
このトラバース道は一体いつまで続くんだろうか、もしかしたら穴観音を通り過ごしたのかと思った頃に、ようやく穴観音に到着した。巨岩の中央に人の頭が入る程の穴があり、その中に観音様はいらっしゃらなかった。 穴観音から少し登ると主稜線に出て、コブを一つ越えて最終アプローチに入る。以前はヤブ漕ぎを強いられていたそうだが今ではそれとは無縁だ。しかし鞍部からの登り返しは立木に掴まって身体を持ちあげなければならない程の急登だ! |
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穴観音 | 雑木林の急登道 |
登山口から110分で三角点の鎮座する狗留孫山に着いた。やれやれ、やっと着きました。今日は空気が湿っていて少し残念だが、ラーメンのお湯が沸くまでの間に眺望を楽しむ。 南側半分が開けていて、特徴のある高瀬の千石岳、四熊ヶ岳、防府の矢筈ヶ岳はすぐに同定できたが、他の山は全くわからなかった。食後のおやつにナツハゼをいただいて山頂を後にする。 |
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狗留孫山三角点峰 | 山頂から南側の展望 |
登ってきた道を穴観音分岐まで戻り、穴観音の方には下らずに尾根道を直進すると狗留孫山510m峰に着いた。以前は鹿野の石ヶ岳方面の展望があったようだが、今では展望は殆ど失われていた。 ここを狗留孫山と称しているガイドブックも見受けられる。確かに三角点までのルートが薮で容易に辿り着くことができなかった頃は、狗留孫山と言えば510m峰だったのかもしれない。 |
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快適な尾根道 | 狗留孫山510m峰 |
狗留孫山510m峰からは、正面に徳地の町を見ながら明るい羊歯の道を下っていくと、33ヶ所巡りの道に出た。道成りに下る道には番号の付けられた石仏(26番から始まり番号が小さくなっていく)が道ばたに鎮座している。 途中にある東方遥拝所に立ち寄ってみると、ここからも徳地の町が見え、左手南西の方向に真田ヶ岳と蕎麦ヶ岳が見えた。岩場のカマツカの木には赤い果実だけが残っているが鳥も食べ飽きたのか? |
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羊歯の斜面を下る | 東方遥拝所から真田ヶ岳を望む |
奥の院の手前まで戻り、そこから石仏巡りの道に入り、奥の院の裏手へと回り込んでいく。番号は11番からひとつづつ小さくなっていき、1番石仏の先で登山道(6段上の右の写真)に出た。ここからは登ってきた道を下っていくと登山口に戻ってきた。 ちょうど通りがかりの地元の人に感想を聞かれたので 「正直にしんどい山でした。」 と答えておいた。今までに登った山口県の石仏巡りの山には千石岳、湯野観音岳があるが、この山はアプローチが長いので心して登らんといけんね。下山後徳地のローソンで買物をしていると小雨が降り出してきた。光市の実家を訪ねて帰広する。 |
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10番石仏 |