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山 名 |
鷹巣山(943m) | 広島県北広島町 |
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登山日 | 2017年7月29日(土) 晴れ |
東八幡原より望む鷹巣山
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参加者 | 単独 | |
コース | かりお茶屋(6時45分)〜野花の館(7:10)〜峠の広場(7:50)〜廃林道終点(8:00)〜(8:10)鷹巣山〜(8:20)峠の広場(8:25)〜(9:00)八幡三方(9:05)〜927m峰(9:15)〜990m峰(9:45)〜998m三角点(9:55)〜(10:10)土草峠(10:15)〜二川キャンプ場管理棟(10:40)〜霧ヶ谷湿原〜(11:10)かりお茶屋 | |
お弁当 | 帰宅して食べる(今回のルートでお昼に適したところはありませんでした) | |
駐車場 | かりお茶屋(相当数停められます) | |
トイレ | かりお茶屋(水洗できれいです) | |
まとめ | 7月の後半ともなると暑さが一層増してきた。暑い時期の里山歩きはしたくないので、湿原の花巡りとセットで八幡高原周辺の臥龍山や掛頭山を候補に考えていたが、八幡三方〜土草峠を歩いてみたくなったので鷹巣山に変更した。 |
昼過ぎには帰宅しなければならなくなったので、広島市内の自宅を5時過ぎに出て、広島北〜戸河内まで高速を利用して、戸河内からは国道191をひた走る。深入山付近の山裾にはノリウツギとリョウブの白い花が競うように至るところに咲いている。早朝だからスイスイ走ることができると思ったが松原交差点の先から大型トラックに阻まれて少しロスをしてしまった。それでも6時半頃にはかりお茶屋に着いた。
支度をして出発する。道ばたにはミニ湿原のようなところがありクサレダマ、コバギボウシ、サワヒヨドリ、チダケサシ、ミソハギなどの湿原に咲く花が見られる。他にはトモエソウ、ビッチュウフウロの花が目立った。 町道に出ると、臥龍山や掛頭山の稜線が見えてきた。「野花の館」の看板のところで左折して生活道へと入っていく。まだ気温が上っていないので舗装路歩きもあまり苦にはならない。 |
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「かりお茶屋」と駐車場 | 「野花の館」の看板のところを左折 |
あさぎ荘付近にイブキジャコウソウが咲いていた。冷涼な地域だから咲いているのかなと思って調べてみると、意外にも海岸地帯にも咲くようだ。今後はもっと注意深く観察することにしよう。大きな果実を付けたオオウラジロノキはこの辺りで多い。(実は植物に詳しい知人に教わったもの) 県境広場まで上がると、そこからは林道が四方八方に延びて、以前のこじんまりとした広場なくなっていた。島根県側は広範囲に伐採されていて広場付近は木材の集積場と化している。 |
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林道を進んでいく | (元)県境広場 |
(元)県境広場から西に延びる林道に入る。すぐに草ボーボーの荒れた道に変わるが、以前歩いたときに林道から島根県の山が望めた記憶があったので、それを楽しみに歩いたが今では展望は得られなかった。 県境から尾根に取り付くものの踏み跡は無く(15年前は問題なく歩けた。取り付きを間違えたのか?)ヤブ漕ぎを強いられる。鷹巣山の山頂周囲には樹木が茂り展望は全く無い。 |
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草ボーボーの林道 | 展望の無い鷹巣山山頂 |
山頂から広葉樹の東斜面を下る。わりかし明瞭な踏み跡を辿って下っていくと枝林道に飛び出した。そこにはテープはあるものの指導標は見当たらなかった。林道を下っていくと(旧)県境広場に戻った。逆方向からだと、ガイドブック
「ひろしま百山」 に記載のとおり歩いていけば難なく山頂に立てると思う。 (旧)県境広場から暫くは新しく造成された林道を歩いてみた。島根県側は広葉樹の森が大規模に伐採されて裸同然の姿に変わっていた。 |
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林道からの取り付き | 大規模伐採地の様子 |
適当なところで尾根に上がった。腰くらいまでのササが生えているがササの下にはちゃんと踏み跡があるので問題なく歩ける。尾根沿いにはブナ、ミズナラが主体の広葉樹林が広がっていて気持ち良い。 林道が一度寄り添うところがあるが再び林道から離れて登っていくとT分岐があり右に折れて下り登り返すと八幡三方に着いた。案内標識は朽ちてしまっていて用を成さない。ここには陸軍標石があった。 |
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広葉樹の森 | 八幡三方(手前から奥へ) |
八幡三方からハイウェイのような土塁の道を下っていくと左手に林道が上ってきていた。ヒノキの樹林の間から大佐山が見え隠れしてしている。土塁といい突然に現れた林道といい、どこかで歩いたような景色だなと思い記憶を辿ってみると、一兵山家山から来尾峠に下るルートと何となく似ているなと思った。 植生は広葉樹林に変わり、少し登り返しと927m峰に着いた。ササが刈ってあるので楽に歩ける。登山道には、このあたりに多く見られるオオウラジロノキの大きな果実がいくつも落ちていた。 |
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こちら側にも林道が | 927m峰の少し先 |
再びヒノキ林に変わり東に振れて下っていくと八幡洞門の真上だ。そこには高圧配電線が通っているので巡視路を利用すれば、東八幡原〜八幡三方間がショートカットができるかも?990m峰に向けての登りでは一度林道を横断した。今日のルートは林道だらけだね。 展望のない990m峰から下って登り返すと998m三角点峰(点名:二川)に着いた。ここも展望は無い。三角点は登山道から右に1mほど入ったところに鎮座しているので、それに気付かずに通り過ぎる人は少なからず居るだろう。 |
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990m峰に向けて登る | 998m三角点峰 |
998m三角点峰からダラダラ下っていくと土草峠に降りた。下山口の車道を挟んで反対側には掛頭山の取り付きがある。このまま掛頭山に登り返して猿木峠から八幡原公園に下る選択肢もあったが、残り時間を考えるとチト難しいので諦めて車道を下っていく。二川キャンプ場は家族連れで賑わっていて子どもたちの歓声が聞こえている。 久し振りに霧ヶ谷湿原を歩いてみた。木道の整備された湿原にはヌマトラノオ、ミズチドリ、ユウスゲなど何種類もの花が咲いていて厭きることはない。未だ青い果実が多いなかで早くもイソノキは赤い果実を付けていた。再び車道に出て樹木観察をしながらスタート地点のかりお茶屋まで戻った。八幡高原は花も多いが以外と果実も見られるので季節を変えて訪れてみようと思う。 |
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土草峠 |
八幡高原・湿原に咲く花や果実を出現順に掲載(もっと記録に残しておきたい花があるんだがコンデジだと細部まで綺麗に撮れていなくて諦める) | ||||
チダケサシ(ユキノシタ科) | クサレダマ(サクラソウ科) | コバギボウシ(キジカクシ科) | ビッチュウフウロ(フウロソウ科) | トモエソウ(オトギリソウ科) |
イブキジャコウソウ(シソ科) | ノリウツギ(アジサイ科) | リョウブ(リョウブ科) | オオウラジロノキ(バラ科) | イソノキ(クロウメモドキ科) |