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山 名 |
女亀山(830m) | 広島県三次市作木 |
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登山日 | 2017年7月15日(土) 曇りがちの天気 |
南麓の岡三渕より望む女亀山
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参加者 | 単独 | |
コース | 旧庄屋屋敷駐車場(8時30分)〜鳥居(9:05)〜(9:30)洞窟(9:35)〜県境尾根(9:55)〜(10:00)女亀山(10:20)〜途中で行動食を取ったり植物観察をしたりで合計30分のロス〜(12:10)旧庄屋屋敷駐車場 所要時間3時間40分 | |
お弁当 | 山頂に早く着きすぎたので下山途中で行動食を食べる | |
駐車場 | 旧庄屋屋敷駐車場(5台くらい停められます) | |
トイレ | 旧庄屋屋敷の東側300m付近の施設(利用していないので詳細不明) 鳥居のそばに簡易トイレ(きれいです) | |
まとめ | 君田のひまわり祭りが7月15〜16に開催されることが新聞やテレビで報道されていた。この期間は、ひまわりの切り花が持ち帰りできるということなので訪ねてみよう。ついでだからブナの森林浴が楽しめる女亀山に岡三渕側から登ってみることにした。 |
午前6時過ぎに広島市内の自宅を出て国道54号線を三次に向けてひた走る。高速料金の休日割り制度が出来てからは走る頻度が極端に減ってしまい、3年振りくらいだろうか。県境の手前で案内標識に従って、県道437号大津横谷線に入る。すぐに幅員の狭い山道となるが側溝が無い道なので狭い割には離合は簡単に出来る。峠付近では木材の伐採作業のための重機が入っている。峠を越えて岡三渕の集落に向けてくねくね道を下っていく。
峠から少し下ったところに 「女亀山県自然環境保全地域」 の大きな案内板があった。付近はヒノキが植林されていて未舗装林道が山の方に上がっている。何気なく通り過ぎたが後で地元の人に聞いたところによると、そこから尾根を辿って女亀山に登られるらしい。ただしヤブ道だけど…とのことだった。 岡三渕の集落まで下り、旧庄屋屋敷の駐車場(だと思う)に駐車して、そこから歩くことにした。駐車場の50mくらい先のカーブミラーの後方に間違いなく誰でも目に付くような 「女亀山登山道入口」 と記された大きな案内標識が立てられている。そこで県道と別れ右折して里道に入っていく。 |
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女亀山登山道の大きな標識 |
そんなに広くはない平地に田植えの終わった田んぼが広がっている。その周囲にイノシシ避けの電流柵が施されているのはどこでも見られる光景で、お百姓さんと害獣との戦いは終わることはない。舗装道はいつの間にか土道に変わっていた。 途中に1ヶ所だけ女亀山が見えるところがあったが、山頂は手前のピークに邪魔されて申し訳なさそうに見える程度だ。林道は等高線に忠実に延びていて歩けど歩けど高度が上らずにいったいどこまで続くやら。そのうち現在地をロストしてしまってどの辺りを歩いているのか判らなくなってしまった。 |
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最奥民家?への入口付近 | 木の間越しに女亀山 |
林道終点に女亀山登山道の大きな案内標識があり、その先に石の鳥居が建っていた。地形図では林道はまだ奥へと続いているようだが今では廃林道となっているので、事実上ここが終点だと考えてもよいだろう。鳥居の手前にある簡易トイレはきれいに清掃されている。有難いことです。 木の間越しに手前の750m台ピークを眺めつつ、石の鳥居を潜って谷に向けて下っていく。途中に朽ちた小屋跡があり、そばに株立ちカツラが聳えていた。ある程度大きくなったときに伐採されて、その後に幹から芽生えたひこばえが大きくなったものなんだ。 |
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女亀山神社の大鳥居 | 株立ちカツラ |
谷に下りて 「頂上まで1200m」 の案内標識の先で木橋を左岸に渡り、沢沿いに少し泥濘んだところを下っていき植林谷に入る。踏み跡は明瞭なうえに等間隔にピンクのテープが下がっているので迷うことなく歩ける。 林床にはドクダミとヤマアジサイが多く見られ、アカショウマもところどころに咲いている。ヤマジノホトトギスはようやく咲き始めたようだ。右に振れたところで右岸に渡り沢から離れて植林の中を歩く。 |
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木橋を渡って植林地へ | 緑林地の谷を歩く |
洞窟(単なるほら穴か)の手前で右下に下っていく。自分はうっかり直進してしまったが道が消えたので引き返してやり直した。注意したいところだ! 再び沢に寄り添ったところに 「頂上まで600m」 の案内標識があり、そばには洞窟が3つ並んでいる。そのうちのひとつは上から水が滝のように流れ落ちている。わざわだ掘ったのか?一体何だろう?水辺にはダイコンソウが今が盛りと咲いていた。オオバギボウシの花も見られたが草臥れている。 |
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右下に下っていく | 頂上まで600m標識 |
ここから足元の悪いガレ気味の急登に変わるが直に緩やかになり、750m台コブの北側鞍部に出た。そこから植林帯を登っていくと、突然に広葉樹の森に変わり
「頂上まで200m」 の案内標識を過ごすと間もなく県境稜線に乗った。 稜線にはところどころ木段が設置されているが、木段は歩き難いのか、その両側にズル道が出来ている。余程の事情がない限りは木段を歩いて欲しいよね。 |
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広葉樹林に変わる | 県境稜線に乗る |
木段を登っていくと女亀山神社に着いた。神社の裏手が山頂で広く刈り込まれた山頂広場の真ん中にでっかい1等三角点が鎮座している。少し東に進めば展望地があったと記憶しているが、空気が湿っていて眺望は望めそうもないので展望地まで行くのは止めた。 周囲にはブナの大木が立ち並び、イヌシデの高木もたくさん見られる。山頂は涼しい風が吹き抜けて心地よいので、神社の前に座り込んで暫し休憩した。 |
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女亀山神社 | 女亀山山頂 |
山頂付近には前述のブナ、イヌシデの他に、各種カエデ類、エゴノキ、オオカメノキ、カマツカ、クロモジ、コシアブラ、ミズキ、ミズナラ、ヤマグリ、ヤマボウシ、リョウブなどの広葉樹が見られ植生は豊かだと感じた。下りでは、200mおきに設置されている「山頂まで○○m」の標識を確認しながら歩いた。整備して下さっている方に感謝! 岡三渕の集落まで戻ってくると、年配の夫婦が自宅周辺の草を刈られていた。奥さんの方がこの地区の出身で今日は広島市内から戻って実家の手入れをしているとのことだった。冒頭の山の写真は、このご夫婦から聞いた撮影ポイントで写したものです。庄屋屋敷の見学はパスして次の目的地の君田町藤兼に向かう。 |
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岡三渕の庄屋屋敷 |
7月に入り木本の花は終わってしまった。植林の林床にはウリノキが生えているが花は終わっていた。モミジガサはこれからといったところ。 | ||||
ヤブカンゾウ(ススキノキ科) | ムラサキニガナ(キク科) | マアジサイ(アジサイ科) | ドクダミ(ドクダミ科) | ハエドクソウ(ハエドクソウ科) |
国道54号線まで戻り、上布野の布野支所のところからショートカットして君田に向かった。 | ||
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時刻は昼を回っていて、休耕田の駐車スペースは満杯で、ひまわり畑から遠く離れた川沿いの路肩に誘導された。そこから現地まで歩くのに暑くて辛いこと!現地に着くと北九州地域大雨災害義援金の募金箱が用意されていたので少しだけ寄付をした。 切り花を頂いて帰り自宅のダイニングテーブルに生けておくが、数日でしおれてしまった。やはりひまわりは自然の中で豪快に咲いている姿が一番似合う。 |