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山 名 |
深入山(1153m) | 広島県安芸太田町 |
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登山日 | 2017年7月1日(土) 曇り |
グリーンシャワー駐車場より望む
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参加者 | 夫婦 | |
コース | 南登山口(9時5分)〜下の休憩舎(9:40)〜展望岩(10:10)〜(10:25)深入山(10:35)〜立話5分ロス〜(11:20)南登山口 所要時間2時間15分 | |
お弁当 | 午前中ハイキングのためありません | |
駐車場 | グリーンシャワー駐車場(100台くらい停められます。) | |
トイレ | グリーンシャワー管理棟(水洗です) | |
まとめ | 梅雨入り宣言があってから梅雨らしくない天気が続いている。6月の定番のサラサドウダンやオオヤマレンゲの咲く時期に山に行くことができなかったので、ササユリ狙いで手軽な深入山に登ってみることにした。梅雨の最中の深入山には登ったことがなかったので、どんな花が咲いているか楽しみでもあった。 |
下の娘夫婦と近所のパン屋でゆっくりと朝食を食べてから出掛ける。広島市内ではどんよりとした空だったが、戸河内IC付近では少しだけ青空が覗いていて安心した。グリーンシャワー駐車場には車が1台もない。もう9時前というのに、この出足の鈍さは…皆さん天気が心配なので外出を控えているんだろう。
南登山口の大きな標柱のところからグラウンドゴルフのコース沿いに進む。周辺の芝生や草原には黄色のブタナ、白色のヒメジォオン、紫色の唇形花を付けたウツボグサが競い合うように咲いている。群生するブタナは黄色の絨毯を敷き詰めたようできれいみ見えるが、実は駆除の難しい厄介な外来種だ。 今は花の端境期なので多くの花をみることはできないが、今日の一番の目的のササユリが右手の山裾に数輪咲いて待っていてくれた。耳を澄ますとどこからかホトトギスの鳴き声が聞こえてくる。長閑でいいねえ。キキョウの花は未だ見られないがもうじき咲きだすだろう。それに夏の花も。 |
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林間コースへと続く道 |
花を観察しながら10分程のんびりと歩いていき林間コースへと入っていく。入口のキャンプ場付近はコナラの純林が広がっていて森林浴を楽しみながらゆったりと歩いていく。花後のコアジサイが多いが、他にはガマズミ、クロモジ、サワフタギ、リョウブ、ヤマウルシなどのかぶれの木が目立つ。 コナラ林を抜け明るいところに出ると下の休憩舎が見えてきた。ヒョウモンチョウがノアザミの密を求めて飛び回っている。時間はたっぷりあるので観察をしながらのんびり歩きましょう! |
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林間コースへ入っていく | 下の休憩舎が見えてきた |
休憩舎の先に大きな案内板が立っている。ちょうど西登山口からの登山道が合わさるところで十字路になっているところだ。そこで水分補給をして再び樹林の中へと入っていく。暫く進んでいくと水場がある。たいがいは枯れているか申し訳なさそうにチョロチョロとしか流れていないんだが、流石に今の時期は塩ビパイプの先から勢いよく水が迸り出ている。 道ばたではヤマジノホトトギスが開店準備中だ。とっくにホトトギスは啼き始めているんだから早く花を付けて欲しいよね! |
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唯一の水場 | 緑滴る林間コース |
左手に聖湖方面が望める展望岩があるので立ち寄ってみたが今日のような湿った空気では遠望は期待できない。それでも向真入山の奥に十方山や恐羅漢山などの西中国山地の名峰を望むことができた。 標高が上ってくると麓では終わっていたコアジサイの花が見られるようになってきた。樹林が切れると再び深入山の坊主頭が…林間コースはこのようにアクセントがあるので歩いていて厭きることはない。果実を付けた木もたくさんあるので興味は尽きません。 |
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展望岩(奥は恐羅漢山方面) | 樹林を抜けると山頂が見えてきた |
ヤマグリの雄花が長い花穂を伸ばしている。季節の進み具合は里より1月くらい遅れているだろうか。登り始めて80分で深入山山頂に着いた。90分の予定だったので想定内だ。 山頂からは360度の大パノラマが展開するが、生憎の天気なので景色を楽しむのは諦めて小休止しただけで下山にかかる。山頂からほんの数分下るとグリーンシャワー管理棟周辺が見える。駐車場の車は5台と少ないね。 |
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深入山山頂(後方は臥龍山) | 少し下るとグリーンシャワー |
深入山は広島県を代表する花の山だが、花以外も楽しむことができる。上段から草本・木本・果実に分けて順に掲載してみたが、界がはっきりしない部分があり入り組んでいる。 | ||||
厄介なブタナ(キク科) | ヒメジォオン(キク科) | ウツボグサ(シソ科) | ノアザミとヒョウモンチョウ | セイヨウミヤコグサ(マメ科) |
オカトラノオ(サクラソウ科) | お目当てのササユリ(ユリ科) | 林床にイチヤクソウ(ツツジ科) | 林床にアカショウマ(ユキノシタ科) | オオバギボウシ(キジカクシ科) |
猿の手温めのネジキ(ツツジ科) | コアジサイ(アジサイ科) | ヤマツツジ(ツツジ科) | ヤマボウシ(ミズキ科) | サワフタギ(ハイノキ科) |
クロモジ(クスノキ科) | ガマズミ(レンプクソウ科) | イソノキ(クロウメモドキ科) | アズキナシ(バラ科) | コナシのズミ(バラ科) |
下山はグリーンシャワーに向けて尾根道を下っていく。下の方から登山者が何人が登ってくる。そのうちの一人がお隣島根県の山岳?レンジャーの方で、「今日は広島県の山に登ってみた。下の方は滑り易いので注意して下りて下さい。ササユリは40本くらいあった。盗掘でだんだん個体数が減ってきている。マムシの季節なので気を付けて。マムシは目が悪いので2〜3番目に歩いている人が噛まれやすい。今ではオオバギボウシが席捲してキキョウが片隅に追いやられてきている。もうじき咲くキレンゲショウマは台所原が知られてしまっているが安蔵寺山の谷にもある。」 などの話を聞かせてもらった。 放牧柵沿いにクヌギの木が並ぶところまで下ってくると南登山口はもうすぐだ。成る程、草原にササユリはたくさん咲いていた。蕾も多いので暫くは楽しめるだろう。 |
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クヌギの並ぶ登山道 |