HOME | 戻る |
山 名 |
弟見山(1085m) | 山口県周南市鹿野 |
---|---|---|
登山日 | 2017年4月29日(土) 晴れ |
シャクナゲ尾根展望地より望む弟見山
|
参加者 | 夫婦 | |
コース | 屋敷林道起点(9時10分)〜シャクナゲ尾根谷コース入口(9:20)〜尾根鞍部(9:50)〜(10:20)展望地(10:25)〜縦走路出合(10:35)〜983m峰(11:05)〜弟見山(11:45)〜(11:50)肩の展望地(12:20)〜林道への下山口(12:30)〜林道終点(12:45)〜奥の駐車場(13:45)〜(14:05)屋敷林道起点 | |
お弁当 | 弟見山肩の展望地で食べる(景色を見ながらなら断然ここでしょう) | |
駐車場 | 屋敷林道起点(10台くらい) 屋敷林道奥の駐車場(15台くらい) | |
トイレ | 大潮田舎の店(鹿野方面からだと戸根橋の少し手前にあります。水洗です) | |
まとめ | 今年は花の時期が例年より1週間くらい遅れ気味なので、寂地山のカタクリの見頃は連休後半だろう。ということは標高が少し低い弟見山は連休前半か?ともかくも見頃を外してはいけないので、無理をしてこの日に登ってみることにした。どんぴしゃとはいかないまでもピークをほんの少し過ぎたくらいのカタクリのお嬢様たちが登山者を迎えてくれました。 |
鹿野は遠いので、広島北ICから高速に乗り中国自動車道をひたすら西進する。今日の吉和冠山はクルソン岩は何とか確認できるが、ぼやっ〜と霞んで見えている。こんな状況では眺望は期待できそうもないね。鹿野ICで降りて国道315号線を河内峠方面に向けて走る。
戸根橋を過ぎてから右手を注意しながら進んでいくが、なかなか林道屋敷線の分岐が現れない。河内峠に向けての登りが始まろうとする頃にようやく林道分岐があった。「弟見山登山口」の案内標識のところで右折して屋敷林道に入ると直に駐車スペースがあった。 カタクリのシーズンなので相当数の車が駐車しているものと思っていたが、意外にも自分たちが一番乗りだった。皆さんは奥の駐車場まで乗り入れているんだろうか? |
|
国道315号から林道屋敷線に入る |
スギ林を抜けると駐車場から10分程でシャクナゲ尾根谷コース取り付きに着いた。案内標識が設置されていて「弟見山130分」とある。ここから2時間もかかるのか。標識のところで右折して谷に入る。 フキノトウはすでに薹が立っているが、驚いたことに土筆は未だ摘めそうだ。谷にはありとあらゆる春の草花が咲き乱れていて、特に目立ったのはコンロンソウ、ネコノメソウ、ミヤマハコベだ。 |
||
シャクナゲ尾根谷コースへ | 沢沿いの道を進む |
倒木の先で谷道に別れを告げ、スギの植林地を直登する。だが手造り階段がこしらえてあり、ロープが渡されていたので楽に歩けた。傾斜がきつくなってくるとジグザグ道に変わり間もなくシャクナゲ尾根の鞍部に上がった。 鞍部は十字路になっていて反対側の斜面には、林道奥の駐車場からの道が上ってきていた。案内によると奥の駐車場から15分とのこと。 |
||
スギの植林地を登る | 十字路鞍部 |
鞍部からシャクナゲ尾根を登っていく。尾根道はササが刈ってあり楽に歩けた。ありがとうございます。さてシャクナゲの樹は標高800m前後のところで3本ほど見かけた。注意深く調べた訳ではないので実際にはもっとあると思う。 ロープ場を過ぎて傾斜が緩んだところがベンチの設置された展望地で、遥か遠くに弟見山(トップの写真)が見える。まだまだですね。 |
||
ロープ場(標高850m付近) | 展望地(振り返って写す) |
展望地から程なく縦走路に出た。それまではササが刈ってあった快適な道だったが、縦走路は雨後は歩きたくないようなササが被り気味の道だ。縦走路にはブナが多く見られる。芽吹きの遅いブナはようやく新緑を纏ってきて瑞々しく輝いている。 稜線にはシロモジとクロモジの両方が見られる。謂わばモジの競演だが、やはり香りのクロモジに軍配を上げたい。 |
||
縦走路に出る | ブナ林 |
縦走路に出て10分で950m台ピークを過ぎると、まともに北風を受けるようになってきた。ここは風の通り道なのか?それともたまたま今日は風が強いのか?少し寒いくらいだ! 次の983m峰からは広葉樹林とヒノキ林の界を下っていく。ド派手なテープのある鞍部から弟見山に向けてじわじわと登っていくと、屋敷林道からの急登道が上ってきていて、そこからいきなり道が良くなった。 |
||
弟見山が近づいてきた | オトトミ谷鞍部 |
弟見山が近くなってくるとカタクリが見られるようになった。それにイワカガミが早くも咲き始めている。南肩の展望地から弟見山まではカタクリロードだ!展望地まで引き返してお昼にする。 展望地からの眺めはとっても良くて、東に平家ヶ岳付近の稜線が見える。平家ヶ岳付近には標高千m前後の山が連なっているうえに複雑な稜線を形成しているので、平家ヶ岳は現地では特定できなかった。帰宅後に画像をじっくりと観察したが、それでも判り難い。 |
||
カタクリ咲く弟見山 | 可憐なカタクリの花 |
展望地から東側の眺め(長野山は電波塔が建っているので判る) | 展望地から南側の眺め(歩いてきたルートが手に取るように判る) |
下山は屋敷林道下山口まで戻り、そこから屋敷林道終点に向けてロープの渡された急斜面を下る。屋敷林道の奥の方は今では車の通行は不可能で、弟見山登山者専用と化している。林道にはヤシャブシが多い。林道を延伸したときに植樹したものか?それともヤシャブシだけになってしまったのか? 林道歩きに疲れた頃ようやく奥の駐車場が見えてきた。さらにそこから20分でスタート地点に戻る。無人となった実家の畑を手入れして帰広する。 |
||
屋敷林道下山口 | 林道にはヤシャブシが多い |
タチツボスミレ(スミレ科) | ミヤマハコベ(ナデシコ科) | ニリンソウ(キンポウゲ科) | コンロンソウ(アブラナ科) | タネツケバナの仲間(アブラナ科) |
ツルカノコソウ(オミナエシ科) | ネコノメソウ(ユキノシタ科) | ハルトラノオ(タデ科) | ミヤマケマン(ケシ科) | ムラサキケマン(ケシ科) |