HOME 戻る
山 名
深堂山(597m) 広島県東広島市
登山日 2016年12月31日(大晦日) 晴れ
駐車地より望む南条山
参加者 単独
コース 駐車地(8時53分)〜高速側道清滝入口(9:00)〜分岐(9:30)〜稜線に出る(9:50)〜(10:05)深堂山(10:10)〜清滝下山口(10:25)〜南条山西峰(10:50)〜南条山東峰(11:00)〜(11:10)三角点展望台(11:20)〜南条林道(11:40)〜(11:55)駐車地
ガイド おしどり登山隊 さんの このページ を参考にしました
お弁当 午前中登山のためありません
駐車場 山陽自動車道側道のデッドスペース(10台くらい停められます)
トイレ 登山口、下山口付近にはありませんでした
まとめ 前回鉄塔保守道を利用して深堂山に登ったときのこと。南条山西峰でお昼の準備をしていると、あらぬ方向からハイカーが登ってきてびっくりした。話を聞いてみると地元の方で、南条林道の4連堰堤のところから登ってきたとのことであった。その日の下山後に南条林道を偵察してみたが登山口は判らなかった。それから4年の月日が流れ、おしどり登山隊さんのレポートが目に留まったので久し振りに深堂山を歩いてみることにした。

自宅を8時過ぎに出て広島IC〜志和ICまで高速を使った。志和ICを降りて今坂交差点から農免道路を走り峠の今坂トンネルを抜けて清滝登山口のある八本松町飯田に入った。駐車場所は前回と同様に、高速道路沿いのデッドスペースを利用した。


駐車地から山陽自動車道の側道を西に500mほど歩いていくと清滝への進入口だ。傍らには清滝城跡・清滝・千度の掛けはずしの大きな案内板が立っていた。写真と地図が添えてあったので内容も場所もよく判った。

進入口から山の方に入るとすぐに送電鉄塔があり、その奥側が駐車場になっていて2〜3台くらい停められる。簡易トイレは施錠されていて使用できない。清滝川を左岸に渡ると幅の広い山道となる。
清滝への進入口 鉄塔の先が駐車地

山見に入り2分ほどで左手に清滝が見えてきた。滝見物に夢中になって落ちないようにと手摺が設置してある。入口の案内板やこの手摺も、清滝周辺の整備を進められている「中組地区社会福祉協議会」の方々が設けられたものだと思う。

その先の山道を少し外れたところには千度の掛け外しがある。右の写真の黄色の部分の一方を板で堰き止めて、どちらか一方の水路に水を流す方式だ。稲作農家にとっては稲が十分成長する秋口までは常に田んぼに水を張っていなければならず、そのための水回りは大切な仕事だったんです。
清滝(高さ4.4m)) 千度の掛けはずし

最初の渡渉で流れを右岸に渡った先に清滝城跡への分岐があった。道幅の広い良い道はここまでで、以降は普通の山道となった。

標高が400mを越えると、右手の斜面に踏み跡が上っている。おそらく南条山方面に登るときに使われるものだろうと、そのとき思ったが、深堂山に登るときも右手の道を使った方が良いかもしれない。左手の谷道に入り暫く進んでいくと、傾斜が増してきて掘れた歩き難い道に変わる。
最初の渡渉 尾根道分岐は左手に

掘れた道から日当たりの良い羊歯の道に変わると状況は益々厳しくなり背丈ほどの羊歯を掻き分けて羊歯の下に隠れている踏み跡を外さないように登っていく。登りでは高いところを目指せばよいが、このルートを下りに使う場合は慎重さが求められるだろう。

枝尾根に這い上ると踏み跡は明瞭になり間もなく、南条山と深堂山を結ぶ稜線に飛び出した。左にとると1分で540m台コブに上がる。
羊歯の道 清滝分岐(手前が稜線)

稜線に出て左に50mでジャンクションピークに立つ。そこから左に方向転換して下っていく。踏み跡は明瞭で結構歩かれているように思えた。倒木が多いがそれを灌木が気にならないのが楽だ。テープは多いね。最後に立木に掴まって急斜面を登ると2等三角点の深堂山に着いた。中世の清滝城のあった山頂は結構広い。

立木の間から西に東広島CCを挟んで高鉢槍(高鉢山系)が見えている。西側以外は樹木に遮られて展望は無い。
深堂山山頂 深堂山から高鉢槍を望む

登ってきた道を引き返して清滝分岐まで戻り、そこから南条山を目指して稜線を東に進む。稜線はイノシシの運動場になっていてお風呂もいくつか見られた。

「火の用心」のプレートの掛る570m台ピークから鞍部まで下り少し登り返したところに、清滝からの尾根ルート(だと思う)が上ってきていた。南条山西峰への登りは急斜面が故にジグザグ道になっていてロープ場もあった。
イノシシのお風呂 ロープ場

急斜面を登ると懐かしの南条山西峰に着いた。前回4年前に登ったときのことだが、お昼を食べていると、あらぬ方向から地元の人が登ってこられてびっくりしたのが記憶に新しい。その「あらぬ方向」とは今から下るルートだ。

西峰は展望がないのでノンストップで通過して東峰に向かう。東峰も同様に展望が無いので通過するだけになってしまった。
南条山西峰 南条山東峰

雑木林を抜けるといきなり目の前がパッ〜と開けた。南条山第2展望台だ。西側の展望が良く、先ほど登った深堂山が近くに見えて、その背後には呉娑々宇、長者山の反射板、高鉢山、さらには大峯山や東郷山が重なっている。

そこから5分ほど下ると三角点の鎮座する第1展望台に着いた。眼下には八本松町の町が広がっている。展望台の設置を含む南条山周辺の登山道の整備は、東広島市の「みどり大好き活動支援事業」の一環として行われたものだ。
南条山第2展望台 南条山第1展望台

第1展望台からの眺めは抜群だ!北東〜西にかけて展望がある。北東には電波塔の建つ福富の板鍋山が見える。最初は龍王山を白鳥山だと勘違いしていた。
第1展望台から南東側の眺め 第1展望台から南西側の眺め

第1展望台からは良く整備された尾根道を下っていく。谷を挟んで左手に見える送電鉄塔の建つ支尾根は前回歩いたところだ。ロープが渡された急斜面を下っていくと4連堰堤のところに出た。

一番奥の砂防堰堤を右岸に渡り堰堤に沿って下ると南条林道に出た。そこには「南条山Aコース登山口」の標識があった。Aコースということは他のコースがあるんだろう。前回登った鉄塔保守道かな?南条林道をテクテク歩いてスタート地点に戻る。
快適な尾根道 南条林道に出る