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山 名
氷室岳(562m) 山口県柳井市
登山日 2016年11月23日(祝) 曇り
南麓の伊陸より望む氷室岳
参加者 夫婦
コース 高山寺(9時50分)〜林道氷室線起点(10:00)〜折り返し(10:12)〜廃林道が合わさる(10:40)〜(10:55)氷室岳(11:05)〜(12:20)高山寺 所要時間2時間30分
お弁当 下山してからファミリーレストランで食べる
駐車場 高山寺(当日は行事がなさそうなので利用しました。ありがとうございました)
トイレ 高山寺にあります(利用の際は寺への配慮を)
まとめ 実家に帰るのに合わせて付近の山に登ろうと考えていた。天気予報をチェックすると日本列島は冬型の気圧配置に変わり西日本の天気は思わしくないとのことなので、山頂まで車道が通じている無難な氷室岳に登ることにした。下山後は氷室岳登山口と目と鼻の先に住んでいる叔母の家に挨拶をしてから実家へ。

山陽自動車道を玖珂ICで降りる。ここまでは実家に帰るときと同じコースだが、県道に出て柳井市街に向けて直進し、周東大規模農道と交わる信号機付き交差点で左折して由宇方面に500mくらい走ったところに「氷室岳登山口」の案内標識があるので、左折して山の方に向かっていく。


麓にある周防国の安国寺の高山寺の駐車場に停めた。利用のお願いをと思ったが庫裏の方に廻ってみても人気がないようなので遠慮した。

前方に電波塔の建ち並ぶ氷室岳を眺めながら車道を奥畑集落の方に上がっていく。道は大きくS字に切り返していて効率が悪いので、途中の畦道のようなとろを通ってショートカットする。
高山寺 車道を歩く

最終民家を過ごすと間もなく 「氷室岳」 の大きな案内板があった。ここが氷室林道の起点で、案内板の近くには 「氷室岳50分」 と記されたプレートが置かれていた。ここには若干の駐車スペースがある。

【氷室岳】 氷室岳は標高563mの柳井市域最高峰で、山頂からの眺めは絶景で、山頂には中継放送所が開設されています。山体は花崗岩や堆積岩などから成り良質の砥石を産出したのでそこから流れる川を砥石川と呼び、現在は由宇川支流の砥石川となっています。長い歳月の間に、固い岩だけが風雪に耐えて残り、山の姿が富士山に似ていることから周防富士として親しまれてきました。(案内板より抜粋、以下略)
氷室林道起点

氷室林道に入ると左手にスギ・ヒノキ林が広がっている。10分くらい歩いたところに住居跡と思われる石積みがあった。最初の分岐で左手に折り返して北東に向かうと、道ばたに林道開通時に植樹されたと思われるサクラの樹があった。この先山頂まで続いているのかなと思ったが、サクラの樹は直に見られなくなった。

車道が氷室岳南東尾根に寄り添うところで、尾根に上がる道があり地形図からも楽に歩けそうに思えたが、下調べをしていなかったので尾根歩きは断念した。
住居跡の石積み 等間隔にサクラ

林道が西に向きを変える標高430m付近で展望の良いところがあり南に柳井市〜光市の山を望むことができた。左手から廃林道が合わさると間もなく最初の電波塔に出合い、車道を挟んで大きなアカガシの樹があった。その先で西側の展望があり熊毛烏帽子岳がきれいに見えた。

ジグザグに登っていき稜線に達したところで林道が終わった。右手下の更地は電波塔の跡地だろう。地デジに切り替わりアナログ放送用の電波塔がお役御免となったのか?切れ落ちた前方には岩国市の高照寺山〜銭壺山〜周防大島に至る山の大パノラマが…いい眺めだ!
展望地より熊毛烏帽子岳を望む 氷室林道終点

林道終点から北東〜南側の眺め(周防大島方面は雲がかかって見難い) 山頂から南側方面の眺め(立木が少し邪魔をする)

林道終点から急こう配の長〜い石段を登っていくと氷室岳山頂に着いた。ここにも電波塔の跡地があった。南側には柳井市の琴石山〜上関半島の山、田布施町、光市の山〜元熊毛町の山がぐるっと見渡せるが、ところどころ樹木が邪魔をしてすっきりとは見えない。故郷の裏山の天登山は虎ヶ岳の手前に見えている。

三角点はどこだ?NHKの電波塔の右手からさらに奥の方に進んでいくと3等三角点が鎮座していた。北には祖生集落の向こうに尖峰が…後で調べてみると塔ヶ森だった。今までこの山は高照寺山連山の一番北側の山だと思っていたが、いざ南側から眺めてみると氷室岳と同じような独立峰のように見える。山頂で十分眺望を楽しんだ後、ピストンで下山する。
氷室岳山頂

植物観察をしながら下山したので下りの所要時間は参考にならない。どの里山でもイヌビワを見かけるが、この山はイヌビワが特に多かった。氷室林道起点には大きなコジイの樹があったので童心に還って実を拾って食べる。
イヌビワ(イチヂク科) シロダモ(クスノキ科) ソヨゴ(モチノキ科) サルトリイバラ(サルトリイバラ科)