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山 名
岳山(521m)
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広島市安佐南区
登山日 2016年11月3日(祝) 晴れ
西麓の槇原より望む岳山
参加者 夫婦
コース 下槇原バス停(8時50分)〜林道終点(9:15)〜(9:35)姫路峠(9:40)〜岳山(10:05)〜(10:10)のろし台(10:20)〜383m峰(10:40)〜(10:50)千年杉(10:55)〜(11:15)境原登山口
ガイド 続・ふるさとの山歩き(中国新聞社)
お弁当 下山してから博多屋で食べました。
駐車場 幸の神橋西詰駐車スペース(3台ほど停められます。他にも駐車スペースは多数ある)
トイレ 境原ルートの溜池の畔に簡易トイレあり
まとめ 久し振りに西中国山地の懐に入ろうと思っていたが、県北の前日の天気が芳しくなくヤブ漕ぎに支障をきたしそうなので、県北の紅葉狩りは諦めて「あさきた里山マスターズ」対象の山に登ることにした。

今回は戸山から登って久地に下る予定を立てた。登山口と下山口の間を歩くのは少し辛いのでバスを利用することにして、逆算して8時前に広島市内の自宅を出る。久地に入り高速道路に架かる幸の神橋を渡ったところに駐車して、幸の神バス停まで引き返す。約7分待ちで吉山方面行きの第一タクシーのミニバスがやってきた。


下槇原バス停で下車して川沿いの道を山の方へと進んでいく。正面にはこれから登る岳山の背後に朝日が昇ってきている。ヒノキ林を抜けると、ひとつ西側から上ってきている車道に合流して道が良くなってきた。

11月に入り秋が深まってきた感が有るが、広葉樹の色付きは始まったばかりで紅葉を楽しめるのはもう少し先になりそうだ。道ばたのスイカズラの果実は未だ緑色で熟してはいない。どんぐりは豊作か?林道にはカシのドングリがたくさん落ちている。
下槇原バス停 林道を上っていく

谷を渡ったところで舗装が切れ、ヒノキ林の中を進んでいくと間もなく林道終点に着いた。丸太で組んだ橋を渡り山道に入る。

暫くは普通の山道だったが右に振れて谷沿いの道になると倒木地帯にぶつかった。そこを通り抜けるのに多少は難儀をしたが、それよりも 「くっつき虫」 にもぶれつかれたのには参った。この時期だから仕方がないと言えばそれまでだが、シャツ・ズボン・その他・あらゆるところに…このコースは夏場〜晩秋は外した方が賢明だろう。
林道終点で丸太橋を渡る 倒木地帯(振り返って写す)

峠の手前には岳山方面への巻き道が残っていた。峠には往時の伴村と戸山村を分岐する石の道標が建っていて、「左は戸山村阿戸を経て佐伯郡水内村」、「右は戸山村阿戸を経て高山・加計」と刻まれている。

今回は右の道から登ったが、左の道も峠付近は明瞭だ。左の道を辿ると一体どこに出るんだろうか?機会があれば確認してみたい。姫路峠からテープに従って尾根に取り付く。
姫路峠が見えてきた 石柱(手前が姫路峠)

峠から小コブを越えて下ったところが十字路鞍部で「たき火に注意」の丸い看板があった。そこには左右から山道が上ってきていて、左からの道はガイドブックに記載のある巻き道で、右からの道もおそらく同様の道だろう。

十字路鞍部からは雑木林の中のだらだら登りが続く。林床のツルリンドウツルシキミヤブコウジの赤い果実が目に留まる。秋も深まり里山に咲く花は姿を消しつつある。
十字路鞍部 明るい尾根道

槇原から1時間強で3等三角点のある岳山に着いた。周囲は植林地で展望は乏しい。以前は西の東郷山方面の展望があったが、今では伐採した木が再び伸びてきている。

展望の乏しい岳山を後にして植林地を下り登り返したところが、のろし台で広島南アルプスの絶好の展望地だ。今日は視界が良くないので、その背後の広島市東区・安芸区や呉市の山は霞んでいる。
岳山山頂 のろし台


下山はのろし台の 「千年杉経由の下山路」 の標識のあるところから急峻な尾根道を下っていく。最初はロープ場が続くが次第に緩やかになってくる。植生はと言えばサカキとシイの木が目立ちます。それに古いビニールテープが張られているのは○○タケか?

下山ルートは広島市安佐南区と安佐北区の区界に付けられていて、383m峰から区界と別れて境原橋付近に出るんだが、千年杉ルートが拓かれてきてからは、そちらの方に降りるのが主流になっているようだ。
ロープ場 383m峰

区界ルートと別れて千年杉の方に降りる道を辿る。千年杉に近寄ってみるとやはり堂々とした立ち姿!いつの間にか大きな説明図と、千年杉の根っこを保護するためのパイプ階段が設置されてた。

谷を渡ると境原ルートに出て、色付き始めた紅葉を観賞しながら境原登山口に下る。左に取って5分で駐車地の幸の神橋まで戻ってきた。11月に入り山野草はめっきり姿を消し、アキノキリンソウシラヤマギクママコマくらいしか目に付かなかった。
久地の千年杉 境原登山口

コバノガマズミ(レンプクソウ科) ガマズミ(レンプクソウ科) サカキ(モッコク科) カマツカ(バラ科) イヌツゲ(モチノキ科)