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山 名
片廻山(682m) 海見山(870m)
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広島市安佐北区
登山日 2016年3月17日(木) 快晴
安佐町飯室より望む片廻山
参加者 単独
コース 海見山林道起点(9時15分)〜415m水準点(9:33)〜(9:40)林道片廻線ゲート(9:45)〜片廻山北側鞍部(10:20)〜片廻山(10:30)〜片廻山北側鞍部(10:40)〜751m峰(11:05)〜(11:25)NTT電波塔(11:30)〜(12:05)海見山(12:20)〜ヒノキ植林地始まり(12:35)〜ヒノキ植林地終わり(13:05)〜最初の鉄塔(13:15)〜(13:25)最後の鉄塔(13:30)〜峠(13:40)〜古道に乗る(14:00)〜国道に出る(14:20)〜(14:45)海見山林道起点
お弁当 海見山山頂で食べました(今回のルートでお昼に適したところはありませんでした)
駐車場 海見山林道起点付近(国道沿いのデッドスペースに軽く10台は停められます)
トイレ 登山口付近にはありません
まとめ 前回の押手山に引き続き 「あさきた里山マスターズ」 対象の山に登ることにした。片廻山だけだと林道の往復になってしまい物足りなさそうなので、ついでに海見山からさらに北へと縦走して新光に下るルートを設定した。

朝ゆっくりして午前8時すぎに広島市内の自宅を出発する。いつもの幕の内トンネルの手前にあるポプラでお昼を調達しようと思ったが閉店になっていた。後日近くの上勝木に住む会社の女の子に聞くと「愛想のいいおばちゃんだったのにねえ。下勝木にコンビニがいっぱい出来たけえねえ。」と言っていた。普段何気なく立ち寄っていたが、よくよく考えてみるとあの愛想いいおばちゃんが居るから利用していたんだと思う。仕方ないので飯室のローソン(上の写真を撮ったところ)で調達した。鈴張街道を走り峠を越えて北広島町に入り海見山林道入口手前に駐車する。


駐車地は広島市から北広島町に入ってすぐのところで、今度は歩いて国道261号線を広島市方面に向けてバックする。右手の山裾に牛舎が見える、それに明神窯の案内も!歩いていると案外いろんな発見があるものだ。陰陽分水嶺を越えて広島市安佐北区側に入ると前方に幾重もの山が見えてきた。歩いているとじっくり同定できるが如何せん山の数が多すぎて同定不能だ。

国道から分れて笹原の集落へと入っていくと棚田風の水田が広がる光景と背後に片廻山〜751mピークあたりの稜線が見えてきた。一等水準点(左の写真の○印のところ)の先で右折する。水準点は下山口の新光にもあるが全くと言っていいほど意識しないので気付かなかった。
水準点の先で右折する

畑地と田んぼの間の生活道を登っていく。道路と畑の間にはイノシシ避けの柵がづっと施してあった。シシ避けにしてはちゃちな造りだ、それに背丈があるぞ!どちらかと言うとシカ避けのようだ。獣侵入防止柵と言っておけば間違いないだろう。犬の吠える立派な民家の周りをぐるっと回って生活道と別れて林道片廻線に入る。

林道の起点には開閉式の獣侵入防止柵が設置してあり、フックを外して向こう側に入りちゃんと元通りに直しておく。コツがなかなか掴めなかったので作業に結構時間がかかったぞ!
コンクリート道を登る 獣侵入防止用の柵

時折り木の間越しに現れる可部冠山〜堂床山の稜線を眺めながら林道片廻線をのんびりと上っていく。周囲はスギとヒノキの植林地で花粉を飛ばすスギの雄花がたくさん付いているのが見て取れる。今年は花粉の飛来が多い年だそうだが花粉症の人は歩きたくない道だろう。

標高600m付近まで上ると「複層林展示林」の看板があったが森を見てもよく判らなかった。長い一直線の道の終わりが片廻山北側の鞍部だった。林道は殆どが舗装路で路盤もしっかりしているので鞍部まで車で上ることは可能である。
長〜い一直線の道 片廻山北側の鞍部

鞍部から片廻山の方に向けて林道が延びているが、それを歩くとあっけなく山頂に着いてしまいそうなので鞍部の少し先のクマザサの斜面から尾根に上る。少し荒れた尾根道を進んでいき、尾根を乗り越している林道を少しだけ歩くと、あっけなく片廻山に着いた。残念ながら山頂からの展望は無い。

山頂から少し戻ったところの林道から豊平の牛ヶ首山〜椎谷山〜龍頭山方面が木の間越しに見えたので少しだけ眺望を楽しむ…が…この後に豊平方面がもっと良く見えるところが何度も出てきた。
林道が尾根を乗り越す 展望の無い片廻山

鞍部まで引き返して鞍部付近の少し西寄りから斜面をよじ登って尾根に取り付く。露岩の目立つ尾根には全般的に薄い踏み跡があり楽に歩ける。左手に林道が見えるが一体どこから上ってきているものなのか?

最初の林道を横断しササ床の植林地を北に向かって進んでいくと小さな円形の窪みがあり辺りのササが押し潰されたように倒れている。こりゃあ鹿のねぐらだ!そこを通過するときに強烈な獣の匂いがしたので間違いないだろう。鹿のねぐらの先で二つ目の林道を横断する。
露岩の多い尾根道 二つ目の林道を横断する

林道から植林地に上がったところからの展望が良い。可部の堂床山、小河内の牛頭山〜東郷山に至る稜線が手に取るように(少し大げさ)判る。ササの煩い尾根を登っていくと751mピークに着いた。何の変哲もないただのピークにすぎない。

ササの尾根道を下っていくと左右に林道が見える。そして左手の林道が尾根に上がってきていて尾根道は林道に吸収されてしまい、止む無く林道を歩かなければならなくなった。林道からは豊平方面の眺めがよくて、椎谷山と龍頭山が並んで見える。大箒山らしき山容も。
751mピーク またまた林道を歩く

林道を歩いていると前方にNTTの電波塔がちらっと見える。やがて林道は左右に分れるので股のところから植林の下を歩く。シカの糞がいっぱい落ちている。この辺りは広々としているのでシカの運動場か?

倒木の多い植林地を上っていくとNTT専用道に飛び出した。付近に建っている電柱の番号は「カシワオ支30」だった。専用道を下らずに終点まで上っていくとNTTコミュニケーションズの海見無線中継所がある。南側にもう一基建っている。
林道から植林地へ NTTの無線中継所

専用道の終点(無線中継所の前)からゴミの散乱した植林地へと入っていく。少し右に振れ過ぎたので軌道修正して尾根な復帰してササの刈られた尾根道を下っていくと林道が見えてきた。この林道はGoogleMapで調べてみると登ってきた林道片廻線の標高650m付近から分岐して、751mピークを時計回りに巻いて主稜の西側に出て無線中継所の西斜面を北上して、最後にぐる〜っとUターンして、これから歩く810m台コブのところで終わっている。

ササが刈られていたのは少しの区間だけで、腰までのササの海を泳いで下っていくと右からNTT専用道から登ってくるルートが合わさる。ササの勢いが強いのはこの辺りだけで登るにつれてササの勢いは弱まり歩き易くなってきた。土塁のようなところを歩き、もうじき海見山山頂かというところで植林が終わってササ床のクヌギ林へと変わり、またまた歩き難くなってきた。
無線中継所からの下り

海見山に着いたところでお昼にする。山頂からは木の間越しに阿佐山(瑞穂スキー場)が見えている。あれっ手の甲をマダニが這っている!いよいよマダニの季節到来なので気をつけなければね。

下りは最初から難関が待っている。まずは北尾根に乗れるか心配だったが踏み跡とテープに助けられて難なくクリアー乗ることができて正面に猿喰山を見ながらササの急斜面を下っていく。地形図を読む限りでは真っ逆さまという感じだが実際に歩いてみると普通の急斜面に過ぎなかった。
海見山山頂 急斜面を下る

腰までの高さのササが密生しているが、尾根を界にして左手が雑木林で右手がヒノキ林に分れているので案外簡単に下っていくことができる。暫くすると右手に防獣ネットが張られていて見通しが良くなってきた。

うっかりして北西に派生する尾根に乗りかけたが軌道修正してネット沿いに下っていく。尾根道が北東に振れるところでも直進しかけたがここでも軌道修正して尚もネット沿いに下っていった。ネットに近いところが歩き易いが枝が張り出したアセビの木やネットを支える紐が邪魔をするので痛し痒しだ!
ネット越しに大掛山 ネットに沿って下っていく

コブの手前で一旦ネットは右に去るがコブの先で再び寄り添ってきた。右手には大掛山〜堂床山の稜線がきれいだ。振り返ると先ほどまで居た海見山が高いところに見えている。そして今度こそネットが右に去っていくところから正面の藪に突入する。

藪を突破すると送電鉄塔に出た。地形図には鉄塔の近くに三角点の記載があるので注意しながら鉄塔保守道を下っていったが三角点を見ることはなかった。相次いで3基の送電鉄塔を通過したが何れも良い展望は得られなかった。
ネットと別れて藪に突入 最初の送電鉄塔

峠まで下ってきた。直進の鉄塔保守道と左の猿喰山南麓に下る道は良い道だが、右の新光に下る道は見当たらない。仕方ないのでヤブを掻き分けて下っていくと植林地に出て歩き易くなった。植林地はすぐに終わり雑木林へと変わり歩き易いところを選んで谷を下っていく。

暫く下っていき運よく右手に見えた古道に入りそこを下っていくが、殆ど歩かれていない荒れ放題の高巻き道で倒木だらけだった。これならそのまま谷を下った方が良かったかも?
峠で右折する 倒木だらけの古道

だんだんと道が良くなると廃屋があり配電線が延びてきていた。一体どこを歩いているんだろうか?と思いながら電柱に沿って下っていくと民家が現れた。地形図を確認すると、どうやら地図に載っていない道を下ってきたようだ。国道261号線まで出ると、海見山山頂から下ってきた稜線が見えたので嬉しかったね。写真の右端の鉄塔が3基のうちの一番最後の鉄塔だ。その少し右から下ってきて黄矢印のところに出た。