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山 名 |
北阿武山(534m) 阿武山(586m) | 広島市安佐南区 |
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登山日 | 2015年8月22日(土) 晴れ |
国道54号線から見上げる阿武山
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参加者 | 単独 | |
コース | 太田川河畔登山口(7時35分)〜土石流の発生した谷〜沢を渡る(8:10)〜(8:20)尾根に乗る(8:25)〜休憩5分〜(9:10)北阿武山(9:15)〜(10:00)阿武山(10:10)〜鳥越峠(10:45)〜車道に出る(10:55)〜中腹広場〜東回り遊歩道〜毘沙門天〜(11:30)毘沙門台3丁目バス停 | |
お弁当 | 午前中登山のためありません。 | |
駐車場 | 登山口まで送ってもらう。登山口付近の駐車可能なスペースは確認していません。 | |
トイレ | 登山口付近にはありませんでした。権現山の中腹広場(手洗い水ありません) | |
まとめ | 八木4丁目の知人宅にお邪魔する都度、阿武山の東斜面に刻まれた土砂災害の痕跡が厭でも目に留まります。多くの犠牲者を出した広島市安佐南区〜安佐北区にまたがる8.20広島豪雨災害から1年が経過したが、被害が広範囲に及んでいるので復旧は遅々として進んでいないように見受けられる。今回は区切りの1年ということで登山道の状況確認を兼ねて慰霊登山をしました。 |
毎月第4土曜日は午後から所用があるので、遅くとも12時前後には帰宅できるよう、逆算して午前7時過ぎに自宅を出る。太田川の右岸にある登山口は判り難いので、コンクリート電柱番号を追っていけばよいと考えていたが、頭に入れていた番号はハテ何番だったか?思い出せないので仕方なく案内標識を見落とさないように走って何とか登山口に着いた。
登山口は中電のコンクリート電柱番号で渡場支34号のところで、最高速度と駐車禁止の規制標識が立っているところに登山口の案内標識がある。反対側は車庫になっていて大型バスが停められていた。 一般的には太田川橋の方から登山口を目指すが、案内標識が道路端より少し奥まったところに設置されているうえに草木が邪魔をしているので遠くからでは判らず、そこまで来て初めて判ります。阿武山−太田川ハイキングコースと記された案内標識のところから雑木林へと入っていく。 |
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太田川河畔登山口 | 登山口の案内標識 |
雑木林の中を登っていくと土石流の発生した谷に出合った。8.20豪雨災害のときに発生したに違いない。谷には上の方から流れ落ちてきた岩が堆積していて、ハイキングコース(右の写真)が通っていた谷は、あえなく土石流に飲み込まれてしまっていて影も形も無い。 仕方ないので苔むした岩の多いゴーロ状の斜面を登ったが、もちろんルートなどありゃあせんので難渋しながら少しづつ進んでいく。しかし歩き難いので左岸側の伏ヶ谷植林地に移り植林の手入れ径?を登って行った。 |
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大規模な土砂災害 | 土砂災害前の登山道(2004年撮影) |
谷が狭まってきたところで植林地から谷に下りた。位置的には土石流の発生源付近で、足下には足元に注意!広島市の標識が落ちていた。そこはまぎれもなく太田川ハイキングルートのあったところだ。 土石流跡を抜けると昔からの登山道が現れて歩き易くなる。水の流れが認められるようになり、見覚えのあるロープの張られた場所に着いた。ここで左岸に渡渉して植林地の中を登っていく。 |
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土石流の発生源付近 | ロープの張られた渡渉ヶ所 |
ロープの張られた場所から3分で右岸に渡り返して植林地をトラバースして東側の支尾根に乗ったところで小休止する。明け方近くまで雨が残っていたので蒸し暑くてたまらん。麓から子ども達の歓声が風に乗って伝わってくるが、一体どこの地区からだろうか? 明るい尾根道を登っていくと植生が自然林に変わり阿武山山頂まで1.5kmの標識があった。もう登りの工程の半分近くまでやってきたんだろうのか?距離表示は少し怪しいぞ。 |
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スギ林の尾根道 | 雑木林に変わる |
登山口から約1時間半で三角点の鎮座する北阿武山に着いた。比高500mを一気に駆け上がったので全身汗びっしょりになった。 北阿武山から少し下ると上八木分れだ。何らの注意書きは見当たらないので、このルートは被災していないようだ。次の別所団地分れには進入防止用のテープが張ってあった。最後の520m台ピークを下ったところの鞍部にはイノシシのお風呂がたくさんある。ここ数日間ぐづついた天気が続いたのでお風呂の水もたっぷり残っていた。 |
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北阿武山山頂 | 阿武山手前の鞍部 |
鞍部からはシキミの多い急斜面を登っていくと2等三角点の阿武山に着いた。太田川河畔から阿武山までの北側半分は最初の谷こそ中規模程度の土石流が発生していたが、それ以降の尾根ルートは健在だった。また稜線からは土石流の爪痕を認めることは出来なかった。 久し振りの晴天で空気の透明度が高く東には白木山系や高鉢山〜呉娑々宇のロングトレイル稜線がくっきり見えるが、以前に比べて視界が狭まっているように感じる。山頂広場のクヌギの木にあさきた里山マスターズのプレートが掛っていた。何故か安佐南区に位置するこの山がマスターズ対象に含まれているんですね。西登山道には進入禁止のロープが張ってあった。西側には人家が無いので被害の程度については詳しく報道されていないが、やはり相当の被害が発生していると思う。 |
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阿武山山頂 |
阿武山山頂から東側の眺め | 下山道から望む広島市のデルタ |
山頂から鳥越峠に向けて本コースを下っていく。梅林小学校の裏に下るルートは大丈夫のようだ。遊歩道が整備されて10年以上経過しているので今では相当の木材チップが流失しまっているが今回の土砂災害で残っているチップがかなり浮いたりめくれたりしていた。 鳥越峠から七軒茶屋に下る谷道は通行止めになっていたので取り敢えずは遊歩道をそのまま歩いて車道に出る。 |
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鳥越峠では直進する | 車道に出る |
車道を下っていくと…こりゃあひどい…左の谷が地滑りを起こしていて谷に接する部分の車道が陥没している。中腹広場から下の車道は通行止めになっているので陥没部分の復旧は当分先になるだろう。権現山山頂にある地デジ電波塔の保守点検も容易ではなさそう。 中腹広場から東回り遊歩道に入り毘沙門天に下った。毘沙門天バス停は便数が少なくて25分待ちだったので、毘沙門台小学校付近まで歩いて最寄りのバス停からバスに乗って帰宅した。 |
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路盤が大きく陥没 | 毘沙門天参道(振り返って写す) |
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