HOME 戻る
山 名
牛頭山(689m)
工程図を見る
広島市安佐北区
登山日 2015年7月18日(土) 曇り 宿泊棟より望む牛頭山
宿泊棟より望む牛頭山
参加者 夫婦
コース 野外活動センター(8時5分)〜登山口(8:15)〜谷道(8:30)〜(8:45)鞍部(8:50)〜東峰三角点(9:00)〜鞍部(9:15)〜(9:35)牛頭山(10:05)〜鞍部(10:15)〜最奥民家(10:30)〜車道〜登山口(10:35)〜農園見学〜(10:50)野外活動センター
お弁当 午前中登山のためありません。
駐車場 野外活動センター宿泊棟駐車場(管理センターの方にもあります)
トイレ 野外活動センター宿泊棟(水洗)、農園休憩所(水洗)、農場入口(手洗い水あります)
まとめ 中国地方直撃の恐れのあった台風11号は予想どおり隣の岡山県倉敷市付近に上陸して日本海に抜けた。明けて週末の土曜日は台風一過の澄んだ好天気だろうと思って展望の良い牛頭山を選択したんだが、台風の速度が落ちてしまってなかなか遠ざかってくれず、牛頭山山頂では期待した程の展望は得られなかった。また登りんさいということだろうね。

朝起きて東の空を眺めると呉娑々宇のてっぺん付近にはガスがかかっている。白木山はし言うとこれも上部にはガスが…でも南の能美島や江田島方面は晴れてくっきり見えるので、条件が急速に回復することを願って午前7時過ぎに自宅を出る。安佐北区飯室から小河内に通じる細い山道に入り3kmほど上っていくと野外活動センターに着いた。宿泊棟の方に停めて登山支度をして出発する。


子ども村 宿泊棟から頭頂部にガスがかかる牛頭山が見える。子ども村に通じる坂道を下って管理道に出て正面に牛頭山を見ながら管理道を上っていく。子ども村の周囲には電気柵が設けられているが昼間は電気が流れていないので安全!実習農場にはトウモロコシとウリのようなものが植えられていたが記録を取っていないので忘れてしまった。

農場に通じる歩道に入るとホタルブクロが咲いていた。他にはネジバナオオバギボウシなど。歩道には葉っぱの付いたアベマキの小枝がたくさん落ちている。台風11号の強風の所為で折れたものだ。農場の入口には人懐っこいヒツジが飼われている。牧舎の中で遊んで?いるコリデール君たちに挨拶して放牧柵の周囲を反時計回りに歩いていく。
子ども村の中の管理道

登山口 子ども村の管理道の終点から心持ち下ると右手に水道施設が見える。そこが登山口だ。案内標識は設置されているが逆方向から歩いてきたので反対側を向いている。

道標のところから登山道に入りると直にしいたけ園がある。スギ林の中に続く登山道は良く踏まれている。きっと野外活動センターを利用する子ども達が研修の一環として登るんだろうね。登山口から牛頭山山頂までの比高は250mくらいだから元気な子ども達にとっては朝飯前か。
スギ林
水道施設のところが登山口 スギ林の中を登る

横手道 緩やかな登りが終わると左折して横手道に入る。分岐のところに中電の鉄塔標識が立っているので鉄塔保守道としても使われているようだ。真上を送電線が走っている筈だが確認できなかった。

水平道かと思ったが緩やかに下っている。せっかく登ったのにもったいないのうと思いながら歩いていると谷道に出合った。標識に従って右折して谷を登っていく。今では使われていない黒い導水ホースが残されたままになっている。
横手道から谷道へ
横手道に入る 横手道から谷道へ

ロープ場 最初は緩やかだった道も徐々に傾斜が増してきてロープが登場したぞ!径が2cmくらいあるロープは掴みやすいので大いに利用する。登山道は鞍部までほぼ直線的に付けられていて、ロープも登山道に沿って鞍部の手前まで途切れることなく設置されていた。

この谷も強風が吹き荒れたんだろうね。登山道にはカシワ、クリ、ムクロジ、ホウノキ、トチ、アベマキ、クヌギ、ヤシャブシなどの広葉樹の葉っぱがたくさん落ちていて葉っぱの鑑定をしながら急斜面を登っていく。
鞍部
ロープ場が続く スギ林の鞍部

ヒノキ林の稜線 鞍部で小休止してから東に向かう。ヒノキ林の中に付けられた尾根道は程良く踏まれていて楽に歩ける。シキミの多い比較的緩やかな道を登っていき、最後に左に振れると東峰三角点峰に着いた。

一面にガスが漂っていて周囲は真っ白けだが、ガスが晴れても展望は得られないだろう。アジサイの終わった今の時期は花は全く見られないので、樹木観察をしながら(ガスが取れるまでの時間稼ぎ)鞍部まで引き返す。
東峰
ヒノキ林の稜線 ガスの引かない東峰

岩の多い道 今度は鞍部から西に採り岩の多い尾根を登っていく。皆さん勝手気ままに登っているようで岩場はこれといったルートはない。岩場を過ごすと『東第○郭跡』の標識が幾つも立っている。

ヒノキ林を抜けると山頂の一段下の明るくなったところに出た。白い花が咲いている…と思ったらエゴノキの虫こぶだった。虫こぶの形が猫の足に似ているので、エゴノネコアシフシというユニークな名が付けられている。
エゴノネコアシフシ
岩の多い道 エゴノネコアシフシ

牛頭山山頂 野外活動センター宿泊棟をスタートして、のんびりと歩きなおかつ東峰を往復しても、僅か1時間半で、台地のようになっている牛頭山山頂に着いた。未だガスは完全に消えてはおらず周囲の山や麓は見え難い状態だった。ベンチに座って暫く待機していると北側が晴れてきて豊平町〜千代田町の稜線が見えてきた。電波塔の林立する猿喰山は判るが他の山は???

時間が経つにつれてガスが取れてきて本串山山頂付近に建つ赤白鉄塔がはっきりと見えだした。そのうちに阿武山〜緑井権現山の稜線が現れて、武田山もうっすらと認められる。もっと待てば大展望が期待できる筈だが昼から所用があるので、午前10時を回ったのを機に山頂を後にする。
牛頭山山頂

北西側の眺め 北側の眺め 南側の眺め
北西側の眺め(滝山より向こうは霞む) 北側の眺め(龍頭山や海見山はガスの中) 南側の眺め(武田山はあさひヶ丘団地の後方)

ロープ場 予定では山頂から北西尾根を下って周回する心算だったが、その尾根があまり踏まれていないようだったのでピストンに変更し、登ってきた道を引き返す。

鞍部から下ったところの急斜面のロープ場では登りではロープを補助的に使ったが、下りでは全面的にロープに頼ってしまい軍手が大活躍した。子どもたちだとこの下りを大いに楽しむに違いない。谷筋分岐まで戻ったところで直進して車道に出ることにした。
谷筋分岐
ロープ場を下る 谷筋分岐では直進した

車道に出る 墓所の横を通り抜けて夏草のはびこる車道に出た。最奥民家の前から舗装路に変わり舗装路を下っていくと水道施設の建つ登山口に戻ってきた。少し大回りになるが帰路は小河内側に下った。国道191号線まで出ると久地冠山がくっきりと見える。いつの間にかガスが晴れて青空が広がっていた。

準地元の牛頭山は最後まで取っておいた。そして最後のこの山に登って、ガイドブック『ひろしま百山』に取り上げられているすべての山を踏破した。一番最初に登った山は今から15年くらい前で、確か深入山か宗箇山だと思う。月日は流れ還暦を迎えて体力の低下を感じるようになってきた。少し無理をすると足が上らなくなる。それでも普通に歩けるうちは山歩きを続けていきたいと思っている。
車道(林道)に出る