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山 名
大岡山(896m) 築山(1006m)
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島根県吉賀町
登山日 2015年7月3日(金) 晴れ 吉賀町立戸から望む大岡山
吉賀町立戸から望む大岡山
参加者 単独
コース 吉賀町スポーツ公園(8時)〜立ち話15分ロス〜大岡山登山口(8:30)〜1480米標識(8:50)〜登山道ロスト〜登山道に復帰(9:10)〜ロープ場(9:40)〜(10:15)大岡山(10:20)〜792m峰(11:05)〜(12:00)923m峰(12:25)〜スポーツ公園分岐(12:50)〜(13:05)築山(13:15)〜スポーツ公園分岐(13:25)〜大規模伐採地(14:20)〜築山登山口(14:50)〜(15:00)吉賀町スポーツ公園
お弁当 築山手前の923m峰で食べる(ヤブ漕ぎで疲れたので休憩を兼ねて)
駐車場 吉賀町スポーツ公園(管理棟手前の駐車場には30台程度)
トイレ 吉賀町スポーツ公園(テニスコートのところ。手洗い水あります)
まとめ 内緒の話だが昨年10月に現地のスポーツ公園まで行って、迂闊にも登山靴を忘れたのに気付いてスゴスゴと自宅に引き返した苦い思い出がある。季節は巡り梅雨に入ってしまったが梅雨の中休みで晴天が2日間続いたのでヤブ漕ぎには適した条件だと思い休暇を取って乗り込んだ。

午前6時半頃に広島市内の自宅を出る。可部の先から191号線は渋滞気味だ…平日に運転することは滅多にないので渋滞にはいささか辟易した。広島北ICから高速に乗る。今日の吉和冠山クルソン岩ははっきり見えるので視界は良好のようだが…果たして眺望を楽しむ余裕があるか?六日市ICで高速を降りて下山口の吉賀町スポーツ公園に乗り入れる。


大岡山登山口 登山支度をしてスポーツ公園を出発する。左手には霧のかかる大岡山が見えているが角度の関係で山頂を望むことはできない。国道187号線に出ると正面に平家ヶ岳付近の稜線が広がる。千メートル前後のピークが幾つも連なっているので盟主平家ヶ岳の位置が掴み難いが慣れてくると何となく判るものだ。

大谷原古墳の標識のところで国道と別れて中の道に入る。そこで畑仕事中の年配の方と山談義で話し込んだので少し時間をロス。大岡山登山口は『柏前』バス停のある久保氏宅で古い情報では庭は駐車場として開放されているとか…久保氏宅に入ると『大岡山登山口』の赤い標識があり、そこから山に分け入る。*
大岡山登山口

スギ林 明るいスギ林の中を歩く。登山道は斜面を左斜めに上がっていくように付いている。どこからか水の流れる音が聞こえてくるが沢には出合わずじまいだった。

尾根を乗り越して谷に出合ったところに四角いプレートが地面に置いてあった。文字は消えていて判読できないが、他の方のサイトの情報から分析すると恐らく1480米標識だと思われる。うっすらと残っている矢印は左上を指している。だが倒木が進路を塞いでいて登山道はぷっつり消えている。さてどうしたものか?
1480米標識
最初はスギ林を歩く 地面に落ちていた1480米標識

登山道に復帰 谷を渡って左手から大きく回り込もうとしたのがいけんで登山道から大きく外れてしまったようだ。引き返すのも億劫なので取り敢えずは尾根に乗り、ヤブの尾根道を登っていくと標高550m付近で右手から登山道が合わさり、やっと登山道に復帰した。

登山道に復帰しても急斜面が続くので適当な休憩ポイントが見つからないまま登っていくと標高650m付近に大岩があり、その先で少し緩やかになったので小休止する。
大岩
登山道に復帰する 尾根上の大岩

ロープ場 標高700mを過ぎると天を見上げるほどの急斜面が現れて、登山道の両側にロープが渡されていた。地形図からも短い距離だが急傾斜が見て取れる。ロープは有難いが出来れば適当な間隔で結び目が欲しかったです。結び目は簡単に作れるんですが。

樹木の幹に『ガンバレ』の文字が吹き付けてあった。以前はあちこちの山で見かけたものだが最近ではイタズラ文字は消えてきたので気に留めることがなくなってきたが…この行為はいけません!
ガンバレ
ロープ場 ガンバレの文字

植生がミズナラ林からヒノキの植林帯に変わると間もなく3等三角点の大岡山に着いた。周囲は植林のため展望は無いが東側は広葉樹の森なので落葉期はその方向に西中国山地の山並みを望むことができるだろう。登山ノートが入れられていた箱は蓋が無くなっていた。もちろん登山ノートは見当たらない。

さて大岡山だが広石の登山口から山頂まで急な登り一辺倒なので楽しみながら登るという山ではない。だが左手に築山方面が見えたので落葉期なら少しは景色を楽しむことができると思う。できるならピストンよりは築山方面に縦走したり、反対側のみろく公園方面に…ヤブ漕ぎはあります…地図とコンパスは必携です。
大岡山山頂
展望の無い大岡山山頂

780m台鞍部 築山に向けて深いササの海を下っていくと尾根に立ちはだかる大岩があり、左から巻いていくと踏み跡に出合った。どうやら踏み跡は尾根の左側に付いていたようだ。比高で100m下ると鞍部で右手の広葉樹林の梢越しに稜線が見えた。どこの山か?

尾根には薄い踏み跡が続いていてササの勢いも弱くて思いの外楽に歩ける。ホトトギスの啼き声を聞きながら気分よく進んでいき大岩を過ごすと立ち枯れ木があり、その20m先が792m峰…もちろん残念ながら展望はない。
792m峰
780m台鞍部 枯れた大木の先が792m峰

ササの海 だんだんササの勢いが強くなって標高800mからの急斜面(左の画像)では腰くらいの高さのササの海を掻き分けて登っていく。急斜面が終わり860m台のコブに立つと頭の赤い保安林の標識杭があった。

等高線の閉じていない鞍部から少し登ると植生がヒノキ林に変わり各段に歩き易くなった。暫く登っていくと立派な標識が見えてきたぞ。一体こんな山奥に何だろう?近づいてみると『平成17年度保安林改良事業施行地・島根県』の看板だった。
保安林改良事業の看板
ササの海を泳いで登る 保安林改良事業の看板

植林の手入れ径 保安林改良事業の看板のところから植林の手入れ径が付いているので浮気心を出して踏み込んだが道はだんだんと下っていくので歩くのを諦めて植林地の急斜面をジグザグに登っていき923m峰に上がった。

ここでお昼を済ませて稜線を北へと進んでいく。900m台のコブに立つと立木の間から築山が見える。随分近づいてきたぞ!少し下ってまばらにヒノキが生えるササの斜面を登っていく。この辺りも薄い踏み跡があった。
923m峰
植林の手入れ径を歩く 植林の923m峰

左手前方のヒノキの幹に赤テープが巻き付けてあるのが目に留まった。スポーツ公園からの登山道だ。すぐに左手から登山道が合わさり、そこから踏み跡が明瞭になってきた。しかしササの勢いが強く標高950mを越えると背丈ほどのササが待ち構えていた。ようやく辿りついた築山の山頂は猫の額ほどの狭さで三角点は夏草に埋もれてかろうじて見える。だが展望は申し分ない…安蔵寺山方面が見難くなってきたのが残念だ。

大岡山から築山までの縦走路全般的に薄い踏み跡があり、築山手前の背丈ほどのササ地帯を除いては問題なく歩くことができた。ただテープ類は殆ど見かけなかった。逆方向だと860m台のコブから南西尾根に乗るところが要注意ポイントだろう。923m峰付近は植林帯なので尾根が見えていて心配するようなことはなかった。
築山山頂
草ボーボーの築山山頂

築山からの眺め
築山山頂からのパノラマ合成写真(山頂からは鹿足河内川の流れる谷が遥か下方に見える。その背後には大ヤブの白旗山や未踏の鹿足河内山)

植林地を下る 山頂から登ってきた道を引き返すが灌木などの所為で踏み跡が蛇行しているので辿るのが厄介だ。何度も間違えてしまう。スポーツ公園分岐まで下り、スポーツ公園方面に派生する南西尾根に乗る。

左手の南斜面はヒノキが植林されていて大きく育っている。標高730m付近で植生が雑木林に変わりササが出てくるがササの勢いは弱いので大したことはない。標高550mまで下ると右手の谷や861m峰の南斜面が皆伐されていて振り返れば築山が見える。
雑木林に変わる
植林地を下る 雑木林に変わる

展望所の案内 日当たりの良い伐採地から再び樹林の中に入ると新ルート下山口を示すテープがあった。そのすぐ先に 『展望所・下山口』 と記された標識があった。展望所は目と鼻の先なので寄り道をする。

伐採地の上部にある展望所からはタキガ谷を隔てて目の前に大岡山が聳え、正面には平家ヶ岳付近のさざ波のような稜線が広がっている。眼下には下山口のスポーツ公園のグランド…まだ結構な比高があります。右の大岡山の写真は展望地からではなく、展望地から少し下ったところの登山道から写したもの。
大岡山
展望所の案内 伐採地より望む大岡山

下山口 伐採地を急下りする新ルートを下るのは捨てて、尾根まで戻り伐採地の上部を反時計回りに歩いて尾根通しに下っていく。踏み跡は明瞭で昔からある古道のような感じがする。道成りに谷まで下り繁茂するイバラを掻き分けると伐採作業道に出た。テープ類は見当たらないので夏場だと取り付きを探すのに苦労するかも?

築山林道に出てタキガ谷落ち口に掛かる橋を渡り下っていくとスポーツ公園に戻ってきた。大汗をかいたが気温が上らなかったので楽な縦走だった。
築山林道
タキガ谷の下山口 伐採作業道から築山林道へ

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