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山 名
大万木山(1218m) 島根県飯南町
登山日 2015年5月10日(日) 晴れ 頓原より望む大万木山
西麓の頓原より望む大万木山
参加者 夫婦
コース 位出谷駐車場(9時40分)〜避難小屋(9:50)〜静かの森(10:20)〜主稜線出合(11:05)〜大万木山(11:30)〜山頂避難小屋〜サンカヨウ自生地〜(12:10)地蔵尊展望台(12:35)〜林道横断(12:50)〜横手コースに入る(13:25)〜横手コースを抜ける(13:55)〜(14:00)位出谷駐車場
お弁当 地蔵尊展望台で食べました(大万木山山頂は展望がありません)
駐車場 位出谷駐車場(20台くらい停められます)
トイレ 位出谷駐車場、門坂駐車場、山頂避難小屋、その他多数 (詳しくは島根県民の森のサイトで確認して下さい)
まとめ 新緑の5月の休日は今年もいろんな予定が入っている。たまたまサンカヨウの開花時期に当たる日曜日が空いていたので島根県民の森エリアにある大万木山を選択した。実は松江自動車道は高野ICまでしか走ったことがなかったので 『一度は県境を越えて』 と思い、今回行きのみ松江道を吉田掛合ICまで走ってみました。

三次東JCTから尾道・松江自動車道に乗り松江方面に向けて走り、高野ICを過ぎて県境の大万木山トンネルを抜けると島根県に入った。最初の雲南吉田ICで降りるのが現地までの最短ルートなんだが、如何せん峠道を走らなければならず少しばかり不安なので、行き過ぎになるんだが次の吉田掛合ICで降りて国道54号線をバックする。道の駅頓原で休憩をして、大万木山登山口のある位出谷駐車場に乗り付ける。


位出谷駐車場の奥が登山口 駐車場には4〜5台停まっていた。サンカヨウが見頃の時期なので満車に近い状態かなと思っていたが以外と少ない。皆さん大型連休で疲れてしまったのか?

駐車場の奥から登山道に入ると、オオタチツボスミレクルマムグラサワハコベタチカメバソウ、ニシノオオタネツケバナ、ユキザサラショウモンカズラなどの林床に咲く地味な花が目に留まり、なかなか足が前に進まない。避難小屋の手前で横手コースが合わさる。今日は渓谷コースで登り、滝見コース・横手コースで戻ってくる。
避難小屋
位出谷駐車場の奥が登山口 避難小屋(右奥にトイレ)

2週間前の4月下旬にようやく木々の芽吹きが始まったが、あっという間に山は緑が深くなってきた。避難小屋を過ぎるとツクバネソウチゴユリが目立つようになってきた。蕾を付けているコアジサイはもうじき咲き始めるだろう。これからの花ではヤマジノホトトギスが多いね。

竜門滝への登山道は封鎖されている。以前は上側からだけは滝のところまで行けたんだが今ではその道も通行止めになっていた。整備された横木の階段道は竜門滝の上部付近から普通の山道に変わってきた。水場のある谷を横切ったところに『静かの森』の案内があった。ブナが目立ち始め林相が変わってきたように思える。
静かの森
『静かの森』の中に入る

ブナ林 新緑を纏ったブナ林の中に続く道を少しづつ高度を上げながら進んでいくと、クロモジやヨウラクツツジの低木やチゴユリが目立つようになってきた。オオカメノキの白い花も出てきたぞ!カエデも結構あるね。多いのはハウチワカエデ、ピンクのカールがきれいなコミネカエデ、ポピュラーなウリハダカエデなど。

登山道はジグザグに切られているので全く苦にはなず、道ばたに咲く山野草や樹木に付く花を観察しながら、のんびりと登っていく。チマキザサが現れてくると稜線に出た。
稜線に出る
ブナ林のグリーンシャワー 稜線に出て左折する

大万木山の山頂広場 稜線に出て草峠方面に50mほどで展望台があるが今日は霞んでいて展望は期待できそうもないので立ち寄るのは止めた。1144m峰まで進むとずんぐりとした大万木山が見えてきた。オオカメノキの咲く尾根を緩やかに登っていくと大万木山山頂に着いた。残念ながら山頂からの展望は無い。

山頂広場は養生中の芝生のところが立入禁止になっているが、それでも大勢の登山者を迎え入れることができる程広い。多人数のグループは門坂駐車場から滝見コースで登ってきたんだと思う。マイクロバスが門坂駐車場に向けて上っていくのが見えたから。お昼には少し早いので山頂では写真を撮っただけで、サンカヨウ自生地に向かう。
大万木山の山頂広場

サンカヨウロード 山頂避難小屋まで行くとサンカヨウが見られるようになってきた。花は水場付近まで途切れることなく咲いていて花に癒されながら下っていく。下の方からはサンカヨウ目当ての沢山のハイカーが登ってくる。蕾もあるので当分は楽しめるだろう。

それにしても虫が多いね!油断をしていると耳の中に飛び込んでくるぞ。虫避けネットを付けている女性をも数人見かけた … まあ今の時期だけだから我慢するしかないか。
高速道路
サンカヨウロード 高速道路のような登山道

地蔵尊展望台 今日は霞んでいるので展望は宜しくない。西に沖の郷山東に吉田毛無山が見えるくらいでそれより遠くの山はダメだ。テーブル付きのベンチでお昼を食べている最中でも登山者が続々と登ってくる。付近で熱心に写真を撮っている人がいたのが気になって落ち着かない。後で確認するとイカリソウだった。

お昼を済ませ下っていくと 「このルートは廃止のため通行できません」 の案内があった。大万木山の北側からの登山ルートは新生坊峠、林道大万木線の途中、等検境登山口から上っていて、個人的には造り過ぎ・整備し過ぎだと思うので廃止して少しでも判り易くした方が良いと思う。
地蔵尊展望台

林道に出る 谷沿いに下っていくと林道に飛び出すので左折して林道を下っていき林道終点から再び登山道へと入る。今回は使わなかったが林道と並行して登山道らしき踏み跡があった。

タチカメバソウが多いね。タチカメバソウロードだ。イチリンソウがポツポツと現れる。もう終わっていると思っていたので見られてラッキーだ。避難小屋の前の草広場はイチリンソウのお花畑になっいてる。
避難小屋
林道に出る 避難小屋(振り返って写す)

横手コース 門坂駐車場の手前で横手コースに入る。後はトラバース道をのんびりとクールダウンしながら…と思っていたが尾根を乗り越すのに結構登り返したぞ!横手コースの南の端で折り返して下っていくと位出谷駐車場に戻ってきた。

帰りは国道54号線を走る。赤名峠のドライブインは閉鎖されいてた。全線開通した無料の尾道−松江自動車道の所為だ。何故に無料に?これじゃあ借金返せない!
位出谷駐車場へ
横手コースを歩く 横手コースから位出谷駐車場へ

出現順に掲載しています。(タネツケバナが特定できない。旗竿?丸葉崑崙草?知人に鑑定してもらいました)
ユキザサ クルマムグラ ニシノオオタネツケバナ タチカメバソウ サワハコベ
ツクバネソウ チゴユリ イカリソウ クロモジの花 ウスギヨウラク
イワカガミ コミネカエデの拓葉 オオカメノキの花 ミヤマカタバミ サンカヨウ
イチリンソウ ミヤマガマズミの花 ナツトウダイ コケイラン ツルカノコソウ