HOME 戻る
山 名
臥牛山(478m)
工程図を見る
岡山県高梁市
登山日 2015年2月7日(土) 晴れ 展望台
雲海展望台から望む備中松山城
参加者 夫婦 下の娘
コース 武家屋敷駐車場(8時55分)〜遊歩道取り付き(9:05)〜(9:30)ふいご峠駐車場(9:35)〜(9:55)備中松山城見学(10:40)〜大松山(11:10)〜478m三角点(11:25)〜(11:50)雲海展望台(12:05)〜(12:40)備中松山城(13:15)〜ふいご峠(13:30)〜(14:00)武家屋敷駐車場
お弁当 備中松山城エリアの北のはずれの観光客が少ない場所で食べる
駐車場 武家屋敷駐車場(10台くらい停められます)
トイレ 武家屋敷駐車場(水洗) ふいご峠(水洗) 備中松山城(水洗) 霧の海展望台(簡易トイレ)
まとめ 2月3日の朝日新聞朝刊の旅ぶら蘭に『雲海抱く天空の山城』の記事を見つけた。雲海が出るのは9月下旬〜4月上旬の寒暖差が大きな明け方で、運が良ければ市街地を覆う雲海とその上に浮かぶ朝日に輝く備中松山城が見られるようで、紙面にも雲海の写真が大きく取り上げられていた。幸いにも今週末の土曜日は天気も良くで朝晩は冷え込むとの予報が出ているので、歴史好きの娘も誘って遠出をすることにした。

早朝5時、あたりが真っ暗な中広島市内の自宅を出て、広島ICから山陽自動車道に乗って東へと向かう。総社PAで最初で最後のトイレ休憩をして次の賀陽ICで高速を降りる。路肩にはいくらかの雪が残っているので少しゆっくり目で走る。目的地の入口付近が道路工事中だったこともあり標識を見落として行き過ぎてしまいUターンするが、今度は入口を間違えてやり直し!結局15分くらいのロスで7:10頃に雲海展望台に着いた。


雲海展望台 道幅の広い車道を北へと進んでいくと沢山の車が路肩に縦列駐車していたので、そこが目的の場所だと判った。道ばたには簡易トイレが設置されていて市の配慮が感じられる。自分たちも適当な場所に縦列駐車して展望台への進入口から横木の階段を登っていくとすぐに木造りの展望台が目に付いた。目の前の植林は広範囲に伐採されていて展望台に登らずとも景色を眺めることができる。

雲海は市街地を覆っていて備中松山城も雲海の中に消えたり現れたりしているが消えている時間の方がはるかに長い。兵庫県から来たという年配の男性は昨晩から泊りこんでいるそうだ。竹田城も良いよと言ってたが遠いよねえ。何時まで経っても雲海は消えそうもないので頃会いを見計らって退散する。
立派な雲海展望台

雲海展望台から高梁市街地まで下り駐車場を探す。市営駐車場は登山口から遠いので高梁市郷土資料館周辺を回って広くて無料の駐車場を探してみたが適当な場所が見つからないので諦めて、サイトの情報を頼りに登山口により近い武家屋敷駐車場を当たってみた。ところが利用時間は午前9時〜午後5時までだ。未だ9時までには少しの時間があったが、駐車場工事の係員を見かけたので頼んで入れさせて貰った。ありがとうございました。助かりました。

有難いことに公衆トイレも併設されていたが、利用時間が来ていないからなんだろうね?真っ暗な中で用を足す羽目になった。車の中で遅い朝食を食べた後、登山支度をして出発する。先ほどまで上から眺めていた備中松山城(臥牛山)を、今度は麓から登ります。
武家屋敷前の通り
武家屋敷前の通り

遊歩道取り付き 高梁高校の横を流れている小高下谷川に沿って登っていき、最初の運動公園分岐は左の道を採りさらに川沿いに登っていくと橋の袂に遊歩道の案内があった。標識に従って左折して橋を渡り遊歩道にへと向かう。

舗装の切れたところが遊歩道の取り付きで、中国自然歩道の大きな案内板があるかなと思っていたが、あるのは杖の入った缶だけだった。今日は『中国自然歩道の吉備高原横断ルート8』を歩くんです。
遊歩道取り付き
川を渡って遊歩道へと向かう 遊歩道取り付きには杖の入った缶

休憩小屋 遊歩道に入ると常緑樹の森が迎えてくれる。樹木の幹には科名と樹木名が記された札が掛けてあるので樹木ウォッチングを楽しみつつおさらいをしながら石段の続く遊歩道を登っていく。途中には休憩小屋があったので衣類調節がてら小休止する。

遊歩道はふいご峠駐車場の手前で左に折り返すように続いているが、せっかくだから峠の駐車場を覗いてみる。ここまで車で上ってくると備中松山城までの比高は100mとちょっとだから楽だろうね。
ふいご峠駐車場付近
休憩小屋 ふいご峠駐車場付近

遊歩道 ふいご峠から先の車道は一般車両は進入できないので、車道を歩いて登る軽装の観光客もいるようだが、自分たちはもちろん遊歩道を歩く。遊歩道と言ってもふいご峠から上は普通の道と変らないほど整備されている。ふいご峠と松山城跡の中間点の中太鼓の丸跡まで登ると視界が開けてくるので周囲を見渡してみるとホワイトアウトの世界で、霧は標高300〜400mで発生している模様!

【臥牛山】 南側から見た山容が草の上に伏した老牛の姿に似ているとしてその名がつけられた。南から 「前山」「小松山」「天神の丸」「大松山」の四つの峰からなる。 「備中松山城」と呼ばれるのは、この内の小松山の山頂を中心に築かれた近世城郭を指しており、天守の現存する山城としては随一の高さを誇る。(高梁市観光ガイド等より抜粋)
遊歩道(右は車道の擁壁)

見学前 目の前に高い石垣が現れて大手門を潜り本丸のある広場まで進んでいくと突然アナウンスが流れ出した。センサーで感知してお城の説明を流しているようだ。折角だから300円の入場料を払って本丸の内部を見学することにした。

見学を済ませ外に出てみるとアレアレ山城を覆っていた霧はすっかり晴れて本丸がくっきりと見えるぞ!お城の右手から大松山方面を目指して奥へと進んでいく。
見学後
備中松山城(城内見学前) 備中松山城(城内見学後)

天主の右手から凍り付いた階段を慎重に下っていくと土橋(木の橋)があり、その先で遊歩道が二手に分かれていた。行きは右の尾根沿いの道を登り、相畑城戸跡を過ごし、天神の丸を左から巻いて進んでいくと『森の巨人たち100選』に選ばれたアベマキの大樹があった。幹回りは4.7mで樹高は30mもあるんだが、数字が示すほどの存在感・圧倒感は感じられなかった。

【中国地方の大樹】 前述の選に選ばれた大樹は中国地方では、鳥取県大山のミズナラ、島根県安蔵寺山のミズナラ(ナラ太郎)、岡山県臥牛山のアベマキ、広島県東郷山の四本杉、山口県徳地の三本杉の5ヶ所がある。既に枯れ死している大山のミズナラを除けば健在だが、ナラ太郎と四本杉は少し弱ってきているのかな。
アベマキの巨樹
臥牛山のアベマキの巨樹

井戸の復元工事 遊歩道わきに環境省が設置した『森林のくみたて』の説明板があった。臥牛山は多様な植生を有する山だから、このような類の説明板が随所に見受けられとても勉強になる。昨年の暮れに広島県緑化センターで垰田先生から聞いた『森林の階層構造』のおさらいが出来ました。

大松山分岐で左折して大松山城跡に立ち寄ってみることにした。山頂手前で業者の人たちが井戸の復元工事をされていて、付近には番号の付いた石が積み上げられていた。重機はどこから入れたんですか?と質問すると、吊り橋を通ってきたとの返答だった。某ブログでは、何のために吊り橋が造られたのかわからないと揶揄されているが、成る程こんな使い道があったのか。*
大松山では井戸の復元工事中

整備された遊歩道 遊歩道に戻り半分くらい凍っている大池の左手を下っていき、吊り橋を渡らずに中国自然歩道を歩く。ヒノキ林の中に延々と続く横木の階段道を登りきると頭頂部が伐採された478m峰に着いた。見晴らしは良いんだが岡山県の山名はさっぱり判らないので山座同定は無理だ。

高い方に進んでいくと遊歩道から少し外れたところに3等三角点があり、そばに赤白の測量ポールが立っている。『臥牛山』の山頂標識もあった…無理やり臥牛山に加えたのか?
478m三角点付近からの眺め
整備された遊歩道 478m三角点付近からの眺め

未舗装林道に出る 三角点から遊歩道に戻り横木の階段を下っていくと未舗装林道に飛び出した。遊歩道は林道を横断して反対側の植林の中に続いているが、林道が出来て歩く人が少なくなったためか少々判り難くなっている。

林道を東へと進んでいくと僅か4分で車道終点に出た。そこには備中松山城の判り易い略図の案内板があった。こちら側から松山城を訪れる人はどのくらいいるんだろうか?右の写真の白いところは雪です。
市道
未舗装林道に出る 市道「楢井・松山城線」

車道を楢井(愛宕山)の方に歩いていく。車道の右手には中国自然歩道が並行して走っているが、この辺りも薮化が進んでいるようだ。車道終点から10分弱で展望台に着く。今朝訪れたときは一面の雲海で備中松山城が見え隠れしていた(トップの写真)が、今は霧はすっかり消えて高梁市街地が見える。今日は気温が上がり霞んでいるので期待していたほどの視界ではないのが残念だ。

あれあれ人がやってくる。こんな時間に上がってきても…と思ったら、三角点から下った林道付近で出合った年配の夫婦だった。麓の城見橋公園からイバラの繁茂する谷道を詰めて登って周回中だったが、自分たちが展望台のおおまかな場所を教えて別れたので、今後のためにもと思いわざわざ後戻りしてやって来たとのことでした。*
展望台
雲海展望台から望む備中松山城

吊り橋 さて展望台から引き返すことにする。帰りは478m三角点峰の南斜面を巻くように付けられた林道に入り勇気を出して大松山吊り橋を渡った。実際に利用して思ったことだが、この吊り橋は何の目的で造られたのか?そんなに利用者があるとは思えません…が。

備中松山城まで戻り天主エリアの片隅で遅いお昼を済ませた後、階段を下って車道に出て車道を歩いて下る。見晴らしが良くて雲海展望台が見えたのはラッキーだった。
雲海展望台
吊り橋を渡って振り返る 車道から雲海展望台をズーム

ふいご峠駐車場 ふいご峠の駐車場係員の人が 「車道が狭いので下と連絡を取りながら車を通行させている」 と言っていた。どんなに狭いのかの確認を兼ねて引き続き車道を下ろうかとも考えたが大回りになるので諦めて、登ってきた遊歩道を下る。「サルに注意」 の看板を何ヶ所も見かけたがサルに遭遇することはなかった。時期・時間の問題なのか?何れにせよ遭遇しなくて良かった。

帰りは高梁川沿いに走る国道180号線を下って、総社市昭和から県道54号線に入り倉敷市玉島に抜けて玉島ICから山陽自動車道に乗った。賀陽ICまで引き返し大回りをするのと時間的には変わらないような気がした。少しだけ高速代を得したような気分だ!
ふいご峠駐車場

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送