HOME 戻る
山 名
吉松山(287m)  白岳山(357m)
工程図を見る
広島県呉市
登山日 2015年1月4日(日) 晴れ時々曇り 広大新開より望む吉松山と縦走路
広大新開より望む吉松山と縦走路
参加者 単独
コース 駐車地(8時30分)〜船津八幡神社〜林道取り付き(8:55)〜立ち話5分ロス〜(9:30)吉松山(9:40)〜(10:05)265m峰(10:10)〜峠の十字路(10:40)〜車道に出る(10:55)〜車道から山へ(11:00)〜礫質土の急斜面(11:30)〜休憩5分〜(12:15)白岳山(12:50)〜作業道出合(13:10)〜(13:20)恐怖の堰堤(13:25)〜住宅地に出る(13:45)〜国道185号(14:00)〜(14:35)駐車地
お弁当 白岳山で食べる(候補は吉松山山頂、265m峰の岩場)
駐車場 広商店街のコインパーキングを利用(1日400円) 登山口付近にはありませんでした。
トイレ 呉市総合体育館(水洗です) 船津神社にはあると思いますが確認していません。
まとめ 未年の2015年は雪で始まった。元旦の早朝から雪が降り始め自宅から見える里山は雪景色となった。そして翌日の2日も夕方近くから雪に変わった。こんな状況では自重せざるを得ないので、先月登った江の藤山を最寄りの山から眺めてみようと思いもあったことから、呉市広周辺の里山をチョイスした。吉松山から螺山まで歩く予定だったが…白岳山の登りで気力が萎えてしまった。

日曜日早朝の広島市内は車の流れは少なく、安芸区矢野〜焼山経由で呉市に入ったが、自宅を出てから1時間足らずで広に着いた。ネットで事前に調べておいた広商店街のコインパーキングTimesに駐車して、ここを今日の基点とする。


船津神社の鳥居 駐車地から地形図を見ながら適当に歩いていくと船津神社の上の駐車場への登り口に着いた。このまま車道を歩いても妙味がないので大回りにはなるが船津神社に参拝していくことにした。神社前にある広高校ではクラブ活動の生徒たちが登校中だ。

鳥居を潜って長い石段を上っていく。石段は数えてみると191段あった。正月三が日を過ぎると初詣の期間も終わり、神職の方が広い境内を片付けられていて、正月の雰囲気はどこへやら?
船津神社の拝殿
船津八幡神社の鳥居 船津八幡神社の拝殿

拝殿の奥から車道に出る 拝殿の右手から奥の方に進んでいくと神社の駐車場があった。そこから裏手を走る道幅の狭そうな車道に出て、右折して車道を上っていく。右手には白岳山と螺山の二つのピークが見えている。

広墓苑の茶色のレンガ塀が切れたところが吉松山の登山口で、取り付きには小さな案内標識が立っている。そこから左後方に折り返すように墓苑への坂道を上っていく。
吉松山登山口
拝殿の奥から車道に出る 吉松山登山口の広墓苑

コブより吉松山を望む 墓所の中に付けられたコンクリート打ちの細い道を上っていくとコンクリート道は階段道に変わり、やがてクヌギ林の山道となる。標高150m台のコブまで登ると行く手に木の間越しに吉松山の頭頂部が見えてきた。心持ち下って登り返すと植生はマツや灌木が主体の雑木林へと変わっていく。

上の方から誰かが下りてくる。麓にお住まいの方で散歩で登っているとのことでした。駐車場探しには苦労したということを話すと、『この山に登るときは船津神社の駐車場を利用すればよい』 との返事が帰ってきた…確かに鳥居の手前に駐車スペースらしところがあったな。途中に展望のよいところがあり広の町の向こうに休山方面が見えたが、肝心の江の藤山方面は樹木が邪魔をして望むことができず残念だった。
コブより吉松山を望む

山頂の砲台跡 吉松山の山頂は広い台地のようになっていて砲台跡残っている。数えてみると全部で3つあった。砲台跡の縁を廻って進んでいくと吉松山の3等三角点があった。

山頂からの展望を期待していたが、立木の間から周囲の景色が僅かに望める程度だ。地面にはクサイチゴやフユイチゴの葉が見られたが実は付いていない。
吉松山山頂
山頂の砲台跡 吉松山山頂

265m峰手前のコブ 吉松山の雑木林の南斜面を下っていく。登山道には落ち葉が積っているが緑の残ったヤシャブシの葉っぱが意外と多い。植えたんだろうか?鞍部まで下って次のピークを西側から巻いて行き再び稜線に復帰する。

ここからが前半のハイライトの稜線漫歩だ。露岩の多い尾根道をのんびりと南下して行き、時折り開ける展望を楽しむ。でっかい野呂山塊が近くに見えるが余りにも近すぎて電波塔群は確認できない。
野呂山
265m峰手前のコブ 265m峰手前のコブから望む野呂山

【265m峰からの眺め】 ピークからほんの少し南側に進んだところに眺めの良い展望地があり、これから歩く予定の稜線が見えてきた。白岳山の西斜面には採掘場の跡地も見える。広の町は意外と広いな。王子製紙の工場の煙突からは排煙が昇っている。今日は空気が澄んでいるので倉橋島までくっきりと見えているが流石に四国までとはいかない。

26号鉄塔 265m峰からは送電線と並行して南下していく。左に25号鉄塔への保守道を過ごし展望のないヒノキ林の急斜面を下っていき傾斜が緩むと植生が竹林へと変わり間もなく26号鉄塔に着いた。期待していた展望は乏しい。再び竹林の中を進んでいき次の27号鉄塔の左手を通過すると間もなく十字路峠に着いた。

国道185号線旧道のトンネルの真上にある峠には、広と仁方を結ぶ高圧配電線が走っているものの、峠道は相当荒れている。峠に下りて反対側の斜面を登っていく。
中電仁方線26号鉄塔 十字路峠(クリックで拡大)

水道施設の管理道 十字路峠から僅か2分でコンクリート道に飛び出した。広側の団地の奥から延びている水道施設の管理道だ。左折して左に呉市水道局宮原浄水場の施設を過ごすと28号鉄塔があった。

そこからは目の前に仁方の町が広がり、その背後に蒲刈大橋(写真では判り難い)と上蒲刈島が見える。足下の谷の斜面はミカン畑で大きなミカンが実っている。大きなクスの木のところで管理道と別れて山道へと入っていく。
28号鉄塔からの眺め
水道施設の管理道に出る 28号鉄塔から上蒲刈島を望む

車道に出る 尾根を下っていき墓所のところで右に折り返すと広と仁方を結ぶ車道に出た。車道を登っていき峠の手前で斜面に取り付き墓所の後ろから尾根に上がる。なお、車道に出た地点と入山地点には白いビニール紐があるだけだった。

車道を歩いているときに二人の人に会ったので話をしてみると散歩中とのこと。車の往来も少ないだろうし、身体に負荷をかけることもできるので散歩には適した道なんだろう。
車道から山へ
車道に出る 車道から山へ

江の藤山の稜線 右手が開けたところから江の藤山付近の稜線が望めるが、高さが同じくらいのピークが幾つも連なっているので同定が難しい。背後には灰ヶ峰の頭頂部が覗いている。

少し登ると尾根が合わさり、そこからは暫く平坦な尾根道が続いた。尾根道にはところどころにテープが付いていので歩く人は少なからず居るようだ。そのうち傾斜が増してきたので、これから先どんな急斜面が待ち構えているんだろうかとワクワクする…気合いを入れて臨むことにしよう…と…意気込んだんだが。
傾斜が増してきた
江の藤山付近の稜線 傾斜が増してきたぞ

標高180mくらいで、突然に樹木が無くなって草地に変わった。背丈の高い草やつる性の植物に席捲された斜面には灌木がまばらに生えている程度で、これから急斜面を登ろうというのに補助的に掴むものが見当たらない。おまけに地面は脆い礫質土で大小の石がゴロゴロしていて崩れやすいぞ。かわそうにも草地が面的に広がっているのでどうしようもない。諦めて一歩一歩慎重に登っていく。斜面にはトラロープが張られているが、これは掴むためではなく、ルートを誘導しているように見える。

そのうち首の回りが痒くなってきた。知らぬうちに服や軍手はくっつき虫だらけだ。首に巻いていたタオルにもそれが付いて皮膚を刺激して痒くなったんだろう。何とかしたいが草地を抜けるまでは我慢するしかない。
礫質土の急斜面
礫質土の急斜面の始まり

白岳山山頂 比高にして100mくらい続いた草地が終わったところで、地べたにへたりこんで、くっつき虫を落とす作業に精を出す。くっつき虫の正体はセンダングサとキク科?の何らかの小さな果実と冠毛だった。常緑樹の緩斜面に変わるとようやく楽になった。テープが誘導してくれるが、歩き易いところを選んで高い方へと登っていくと白岳山に着いた。展望は無く広場の中心に三角点がぽつんと鎮座しているだけの寂しい山頂だ。

すぐにシャツを脱いでくっつき虫を取っていく。ズボン、タオル、帽子、ザックと順に…しかし軍手だけはどうしようもないので諦めた。ここから螺山まで縦走する予定だったが、草地の登りで草臥れてしまったので、予定を変更して採掘場経由で広白岳に下ることにした。
白岳山山頂

ヒノキ林の尾根道 白岳山山頂から登ってきた道を引き返し、西尾根を下っていくと、ヒノキ林の中へと入っていった。踏み跡ははっきりしていないがテープを追っていけば問題はない。

山頂から20分で作業道に出た。出口の灌木の幹に『白岳山』の案内が掛っていた。地形図を読む限りは両方に道が延びている筈だが、左側の道はヤブ化しているように見える。白岳山の西斜面を巻くように道幅が2〜3mはありそうな荒廃した道を緩やかに下っていく。
採掘作業道に出る
ヒノキ林の尾根を下る 石切り場を繋ぐ作業道に出る

恐怖の堰堤 予想したことではあったが目の前に突然に堰堤が現れた。この堰堤は土石流防止用として造られたとか?石切り場同士を繋ぐ作業道としても使われていたようである。

堰堤の上からの眺めは良い。目の前には広の町が広がっている。午前中に歩いたルートもよく確認できる。野呂山の電波塔が一基だけ見えるが山頂の電波塔群ではないと思う。堰堤の幅は2mくらいあるので安心だが、中央部は谷底から20mくらいありそうなので、景色に見とれて落ちたらただでは済まないぞ。
堰堤から吉松山を望む
恐怖の堰堤を渡る 堰堤から吉松山を望む

石段を下る 堰堤を渡ると、次は急な石段が待ち構えている。比高で30mくらいはありそうな石段をそろ〜りと下っていくと普通の山道に変わった。石造りの水路に沿って下っていったが、今になって思えば、あれは石段だったのか?

里が近くなってくると用水路に出合い、細いコンクリート道を下っていくと広白岳の住宅地の最奥に出た。用水路出合には私製の小さな案内があったが、住宅地内には標識類は見当たりませんでした。
住宅地に出る
急な石段を下る 広白岳の住宅地に出る

住宅地の中の路地を下っていき、突き当たりの土石流危険区域の案内板のところで右折してJR呉線の踏切を渡って国道の白石交差点に出た。後は適当に歩いてスタート地点に戻った。*

さて、白岳山の北斜面であるが、冬場はくっつき虫、夏場は直射日光…歩く時期は限られてしまうだろう。それに脆い土質の急斜面であることを考慮すれば、縦走する場合は、あえて北斜面を使うよりは、これを避けるべく、一旦住宅地に下りて再度登り返す方が賢明のような気がする。今回、吉松山〜白岳山の縦走を敢行して、素直にそう思いました。ほいともぶれになったので余計にそう思うのかも?
下山口付近の地図(クリックで拡大)

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送