HOME 戻る
山 名
江の藤山(664m) 土山(607m)
工程図を見る
広島県呉市
登山日 2014年12月7日(日) 全般的に曇り 郷原より望む江の藤山
郷原より望む江の藤山
参加者 単独
コース 小滝橋(8時30分)〜白糸の滝(8:45)〜(9:00)鉄塔巡視路出合(9:05)〜大積山林道出合(10:00)〜江の藤山取り付き(10:10)〜(10:45)江の藤山(10:50)〜土山(11:25)〜大積山林道出合(12:15)〜(12:30)送電鉄塔(13:00)〜バイパスの下を潜る(13:20)〜(13:45)二級峡ダム湖堰堤
ガイド 続・ふるさとの山歩き(中国新聞社)
お弁当 下山して大積山林道そばの鉄塔のところで食べる
駐車場 二級峡ダム湖堰堤手前の路肩(車道の突き当たりです。探せば何ヶ所かあります)
トイレ 二級峡ダム湖堰堤下の遊歩道(きれいです) 石内公園(石内下バス停近く) 白糸の滝手前
まとめ 紅葉のシーズンが終わり装っていた山は冬支度を始め、植物に関心のある自分にとっては楽しみの少ない季節となった。冬場は名所旧跡とセットにしたり、トレーニング目的で登ったりと何かと工夫をしているが、今回は白糸の滝と二級峡のおまけ付きで江の藤山を周回することにした。気になっていた二級峡からの旧ルートですが未だにバイパスは横断できないようです。

山陽自動車道を志和ICで降りて西条バイパス、国道375号線と走る。黒瀬を過ぎると行く手に江の藤山が見えてきた。冒頭の写真の右側の山は灰ヶ峰で、角度の関係で手前の土山の方が高く見えている。野呂山分れ三差路の交差点を過ぎると二級峡トンネルがあるので、トンネル手前で右折してダム湖堰堤手前の空きスペースに駐車する。時刻は午前7:55分だ、こりゃあ8:01発の下りのバスに間に合うぞ!大急ぎで登山支度をして二級峡バス停へと急ぐと、何と30秒も経たないうちにバスがやってきた。ラッキーと思ったが実は結果的にラッキーではなかったのだ。


広石内バス停 わしの事前の調べでは、二級峡からの停留所は「大津江橋-上石内−石内−石内橋−下石内」の順に続く心算だった。5つ目のバス停で降りればよいとのんびりと構えていたが、『次は徳丸』のアナウンスを聞いておかしいな?と思った。さらに『次は町田』のアナウンス…こりゃあやっぱりおかしいと思って、運転手さんに、白糸の滝の近くで降りたいんじゃがと訪ねると、きっぱり、行き過ぎですと言われて次のバス停で降ろしてくれた。

冷静に考えると、自分の乗ったのはJRバスで、調べていた広電バスとは停留所が違うようだ。勉強になりました。情けない思いを引きずりながら下石内バス停まで引き返して、そこからやり直すことにした。ガイドブックの記述に従って石内公園の手前で左折し広大川の方に下っていく。
下石内バス停(手前が広駅)

小滝橋 広大川に架かる小滝橋を渡り、コンクリート打ちされた細い道を登っていく。最奥民家の先で道を掃除されている人に登山道の状況を訪ねると 『毎年石内地区の敬老会で歩いているので大丈夫だよ』 とのこと、安心した。

急な坂道だ!今朝は相当冷え込んだが、たちまちのうちに暖かくなってきた。東広島呉バイパスの高架を潜り、どんどん標高を上げていく。
バイパスの下を潜る
小滝橋(吊り橋)を渡る バイパスの下を潜る

白糸の滝手前 白糸の滝手前には幾つかの建物がある。左の写真右側の建物は廃屋のようだ。奥の建物はカーテンが下ろされ人の気配は感じられない。一体何なのか?

トイレの手前で左の道に入ると間もなく白糸の滝が現れた。この落差38mの滝は呉市の自然文化財に指定されている。水量こそ少ないが豪快に垂直に落ちる様は、その名のとおり太い白糸のように見える。
白糸の滝
白糸の滝手前 白糸の滝

標識 江の藤山の道標のところから山道へと入っていくと、ロープが張られていて、補助的にロープを使って急斜面を登っていく。 『火の用心』 の札があるので中電の人が鉄塔保守道に入るのに使っている道でもあるようだ。

上を見上げると送電線が走っていて、それからすぐに鉄塔保守道に飛び出した。左の道を行くと掲山を経て林道に抜けられそうだが、今日はガイドブックに記載の道を辿る予定なので右に行く。
鉄塔保守道
樹木に付けられた道標 鉄塔保守道に出る

尾根に乗る 白糸の滝の落ち口のさらに上部の谷まで下ると石積みがあった。昔の隠田なのか?トラバースして尾根に上り、そこで保守道と別れて羊歯の繁茂する尾根道に入る。少し登っていくと、そこにも石積みがあった。

踏み跡が不明瞭なところがあるので慎重にテープを拾って進んでいく。植林帯あり、ガレ谷あり、尾根ありの複雑な地形でテープがなければ歩けないと言っても過言ではない!
植林地
保守道と別れて尾根に乗る 歩き易い植林地

大積山林道に出る ヒノキの幼木地帯の中を登っていくとようやく大積山林道に出てやっと一息ついた。林道を歩いていくとススキの穂の向こうに野呂山の電波塔が林立しているのが見える。結果的にはこれが今日唯一の展望だった。

掲山の西側鞍部まで進むと荒れた道が掲山の方に向かっている。その方向に三角点があるが恐らく展望はないだろうから探索はパスする。
野呂山の電波塔群
大積山林道に出る 野呂山の電波塔群

江の藤山への取り付き 林道が右カーブするところ(掲山方面への荒れた道分岐)の10m先に江の藤山の取り付きがある。たくさんのテープが付いていて明瞭な踏み跡が山の方に上っているので難なく判った。

ヒノキ林と雑木林の界に付けられた単調な一本道を登り、右に振れると今度は左右の植生が反転して左手が雑木林に変わが相変わらず単調な登りが続く。立木の間から灰ヶ峰方面が見えるようで見えない。
ヒノキと雑木の界を登る
江の藤山への取り付き ヒノキと雑木の界を登る

江の藤山山頂 山頂手前で左に振れると、慰霊碑←江の藤山→土山の縦走路に出て、右折して20mで展望のない江の藤山山頂に着いた。山頂は特徴のないフラットなところなのでうっかりしていると通り過ぎてしまいそうです。

江の藤山からは稜線上にしっかりした踏み跡が続いていてのんびりと歩けるが、植林が切れる一部の区間ではイバラや灌木が煩いのと、倒木が多いのが少しだけ気になった。
稜線歩き
江の藤山山頂 のんびり稜線歩き

土山 土山の三角点は縦走路上ではなくて西に20m外れたところにあった。北側の黒瀬町方面が少し見えているが、成長過程のヒノキに展望は遮られつつある。縦走路まで引き返し林道を目指して尾根道を下っていく。標高400m付近で左の谷に踏み跡が下っていてテープも付いていた。ショートカット道だと思われるが今日は忠実に尾根道を下る。

ショートカット道を左に過ごすと急にシダが煩くなってきたが、それも僅かの間だった。気持ちの良い尾根道をズンズン下っていくと送電鉄塔が見えてきて、そのスグ先で大積山林道に飛び出した。逆コースの場合は林道に鉄塔標識が立っているし林道から送電鉄塔が見えるので心配することはない。
3等三角点の土山

左手の二級峡からの登山道が上ってきているところに 『東広島・呉道路建設工事に当たりこの先通り抜けできません』 の看板が設置されていた。やはり径はバイパスで遮断されているんだ。しかし工事はずっと前に終わっているんだが…行政は一体何をしているのか?随分いい加減なもんじゃのう!

仕方ないので林道を下っていき、小田山や岩山を肴に鉄塔のところでお昼にした。林道を下っていくと車両進入防止用のゲートがあり、左手に牛舎を見ながらさらに下っていくと中国自然歩道(灰ヶ峰ルート)にぶつかった。なおショートカット道のことは忘れていたのでどこに出るのか、どこから取り付くかは確認できていない。
ゲート
大積山林道のゲート

ダム湖畔の散策道 バイパスの下を潜った100m先のカーブミラーのところから細い道に入り近道をする。湖畔の道では誤って土砂の採取場に入り込んだり、キャンプサイト?のようなところに出たりで相当タイムロスをしたので所要時間は当てにならない。

堰堤を渡りスタート地点に戻る。今回はガイドブックの記述に従って登ったが、この他には白糸の滝の右手を登る道や、鉄塔保守道を歩く道があるので、機会があれば別ルートでチャレンジしてみたいと思っている。
二級峡ダム湖
ダム湖畔の散策道(中国自然歩道) 二級峡ダム湖

ダム湖堰堤の下流側に呉市文化財の『二級峡』があり、険しい谷間を縫うように遊歩道が造られている。
甌穴橋 二級峡を訪れるのは初めてだ。せっかくだから恐い吊り橋である甌穴橋を渡ろうと思っていたが渡るのには勇気が要った。何せ橋桁の真ん中は格子状の造りになっていて真下を流れる黒瀬側の河原が見えるんだから…このようなサービスは自分にとっては必要ありません!でも橋桁の両サイドは真下が見えないように隠されている(高所恐怖症の方にとっては優しい造り)ので、そちらをそろ〜っと渡った。しかし渡ったからには引き返さなくてはならない。行きも怖いし帰りも恐い!二度と渡ることはないだろう。