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山 名 |
三瓶山(孫三瓶山903m 子三瓶山961m) | 島根県大田市 |
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登山日 | 2014年11月3日(祝) 曇りときどき晴れ |
西麓より望む三瓶山
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参加者 | 夫婦 | |
コース | 東の原(10時15分)〜リフト終点(10:50)〜大平山(11:00)〜孫三瓶山(11:30)〜子三瓶山(12:05)〜西の原分れ十字路(12:25)〜(12:55)室内池(13:25)〜(13:50)鞍部十字路(13:55)〜(14:25)東の原 所要時間4時間10分 | |
お弁当 | 室内池の畔で食べました | |
駐車場 | スキー場駐車場(オフシーズンなので台数を気にする必要はありません) | |
トイレ | スキー場駐車場(屋外トイレを含め何ヶ所かあります。何れも水洗です) | |
まとめ | 連休の最終日は冬型の気圧配置の予報が出ていたので近場の里山に登る心算だったが、当日になって晴れの予報に変わったので紅葉狩りに変更した。比婆山白樺の紅葉or三瓶山室内池の紅葉のどちらにするか迷ったが、結局のところ現地までの所要時間の短い三瓶山に決めた。大急ぎで地形図だけを印刷して出発する。 |
大朝まで高速道路を利用して、そこからは国道261号線を走る。ノロノロ運転の車がいなければ快走路なんだが…思い通りにはいかないのが世の中というものだ。川本町から先の江の川沿いの道は随分前から二車線化工事が進んで走り易くなったので、自宅を出発して2時間で東の原に着いた。
東の原に着いたのは10時を少し回ったところで午前中の遅い時間だったので、かなりの人出を予想していたんだが意外や意外に少なかった。やはり天気予報(冬型の気圧配置で山陰地方は時雨れる)の所為で外出を取り止めた人がいたんだろう。午前中は曇りの予報だったが少しだけ青空が覗いてきたぞ。 スキー場では観光リフトが営業運転をしていたが、山登りの格好をしてリストを利用するのは少し○○しいので、舗装路を上っていく。東の原から取り付くのは初めてだったが、道標が随所に設置してあるので安心。さすがに国立公園に指定されている三瓶山だ! |
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スキー場と女三瓶山 |
左手に『東の原登山口』の案内標識を過ごし、スキー場の管理道を進んでいくと回転扉があった。扉の向こう側は牛の放牧エリアで登山道には牛さんの落し物がたくさんあるので、誤って踏み付けないように注意して進んで行く。 やがて樹林の中の道に変わる。植生はクヌギとカシワが主でマツも比較的多い。麓の方では紅葉したウリハダカエデが彩りを添えていた。 |
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東の原登山口 | 色付く広葉樹林 |
樹林が切れてスキー場の上の方まで上ってくると右手に大万木山系が見えてきた。猿政山のような山容の山は鯛ノ巣山だ。他の山は良く判らない。そして観光リフト降り場まで上ってくると、その後方に電波塔の林立する女三瓶が顔を覗かせる。 リフト降り場の目と鼻の先にある十字路鞍部で左折して大平山に向かう。やはり人気の紅葉スポットだ。たくさんの観光客と行き交う。 |
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観光リフト降り場 | 十字路鞍部で左折 |
大平山の山頂は登山者と観光客でいっぱいだ。眺めは素晴らしく写真のとおり三瓶山を構成する全ての山が見える。女三瓶の山肌がきれいに紅葉している。 もう少しのんびりしたいところだが団体グループが出発しそうな気配だったので、その人たちの前に出るべく慌てて出発する。 |
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大平山からのパノラマ合成写真(左から孫・子・男・女) |
大平山からはササの刈られた道を下っていくと約10分で室の内池分岐に着く。秋も深まってきて山野草は全く見られない。展望のない樹林の中だから仕方なしか。 樹林の中を登り返すと開けた孫三瓶山に着いた。山頂からの眺めは良い。西には大江高山火山群が見えている。これから歩く子三瓶へのルートがススキの原の中に1本の筋のように付いている。 |
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孫三瓶山からのパノラマ合成写真(左から子・男・女) |
孫三瓶山から鞍部に向けて急降下する途中にカラマツ林(林というほどではないか)があった。カラマツは晩秋に良く似合います。 鞍部からの登りでは、アキノキリンソウ、カワラナデシコ、ツリガネニンジン、リュウノウギク、リンドウの花を見ることができた。暖かい南斜面だから草原に咲く花が未だ頑張って咲いてくれています。振り返れば室の内池が見えてきました。 |
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カラマツ林 | 振り返れば室の内池 |
子三瓶山への登りはきついが周囲に広がる景色が辛さを忘れさせてくれる。前回、西の原を基点に時計回りに周回したときは最後の登りだったので本当にきつく急斜面で何度も休んだものだ。子三瓶の山頂は周回路から少し西に外れたところにあり、そこからは西に特異な山容の大江高山が見える。北西のはこじんまりとした大田市市街地の向こうは日本海だ。 ここでお昼を食べる選択肢もあったが、北から冷たい季節風が吹き付けてお昼どころではない。諦めて室の内池を目指して北斜面を下っていく。草原まで下ると、草臥れたマツムシソウの残り花が一輪咲いていた。蕾もあったが花を付けてくれるのだろうか? |
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子三瓶山 |
西の原分れ十字路では、室の内池方面から登ってくる人や男三瓶山から急斜面を下ってきた人とすれ違う。流石に人気の山だ!十字路の標識に『男三瓶40分』とあったが、この時間で登られるんだろうか?十字路で右折して室の内に下っていく。 紅葉は丁度よい塩梅だ。イタヤカエデ、ハウチワカエデ、ウリカエデ、ウリハダカエデが紅葉の主です。登山道わきの案内板にはケヤキの説明があったが、ケヤキの木には気付かなかった。 |
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西の原分れ十字路鞍部 | 室の内の紅葉 |
池が近くなると植生がカシワに変わる。残念ながら殆んど落葉してしまって丸裸になってしまった立木ばっかりだ。下りきったところが室の内池。水面に映る紅葉を楽しもうと思っていたが、それはかなわなかった。 池の畔のベンチでお昼にする。さすがに強い季節風はここまでは吹き付けてこなくて、水面は比較的穏やかだ。対岸の大平山の斜面の紅葉は見事だ。 |
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落葉したカシワの木 | 静寂の室の内池 |
湖畔から東の原分れ鞍部の展望所が見える。そこを目指して横木の階段道をジグザグに登っていく。斜面にはミズナラ、カシワ、ムクロジ、クロモジ、ウリハダカエデ、コハウチワカエデなどの落葉樹が赤や黄色に染まっていて、バシャバシャ写真を撮りながら登っていったので鞍部までかなりの時間がかかっている。展望所でとどめの眺望を楽しんだ後に、東の原に向けて登ってきた道を下っていく。 帰り道のこと。時間的に可部市内が混んでいるだろうと思ったので飯室から安佐動物園を抜ける道を選んだが、動物園の手前ぴた〜っと動かなくなった。仕方ないので筒瀬から遠回りして広億団地に抜けたが、あれは一体何だったのか?恐らく事故だと思っている。 |
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横木の階段道が続く |
リュウノウギク(キク科) | ツリガネニンジン(キキョウ科) | リンドウ(リンドウ科) | ホソバノヤマハハコ(キク科) | アキチョウジ(シソ科) |
ヤマモミジ(カエデ科) | ウリハダカエデ(カエデ科) | コハウチワカエデ(カエデ科) | ミズナラ(ブナ科) | カシワ(ブナ科) |