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山 名 |
万福寺山(510m) 莇地山(あどうじやま・539m) 炭倉山(518m) | 山口県周南市 |
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登山日 | 2014年8月30日(土) 晴れ |
東麓から望む莇地山
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参加者 | 単独 | |
コース | 国道315号線路肩(10時5分)〜送電鉄塔(10:15)〜万福寺山(10:25)〜(10:35)石祠(10:40)〜登り尾峠(10:45)〜(11:05)莇地山(11:10)〜送電鉄塔(11:25)〜車道に出る(11:35)〜炭倉山登山口(12:05)〜(12:35)炭倉山(13:00)〜下山口(13:30)〜一ノ坂峠(13:55)〜(14:10)国道315号線路肩 | |
お弁当 | 炭倉山山頂で食べました(候補は他にはありません) | |
駐車場 | 国道315号線路肩の膨らんでいる部分(10台くらい停められます) | |
トイレ | 登山口付近にはありません。炭倉山山頂に使われていないトイレがありますが使用不能に近い状態です。 | |
まとめ | 光市の実家に立ち寄らなければならない用事があるので、少し足を延ばして周南市須々万の近くの里山に登ることにした。今年の夏は相次ぐ台風の襲来と秋雨前線の停滞で、およそ夏らしくない天候不順な日々が続いていたが、ここにきてようやく青空が戻ってきた。秋雨前線が南に追いやられて涼しい空気が入ってきたので、真夏の里山歩きも苦にはならないね。 |
山陽自動車道を岩国ICで降りて、欽明路道路・国道2号線・国道376号線と走り、白須那カントリークラブ入口付近から、少し前に出来た須々万バイパスに乗ると正面に赤白鉄塔の建つ莇地山が見えてきた。国道315号線に突き当たったところの信号機付き交差点を左折して少し走り、一ノ坂集落手前の路肩の膨らんだところに駐車して、そこを今日の基点とする。
駐車地から杉ヶ峠の方に100mくらい歩き民家の手前から入山する。少し判り難いが道のようなところを選んで登っていけば自然とスギ林の中へと入っていく。すぐに中電の黄色の巡視札が見つかったので安心した。* 植林の谷を奥へと詰めていき右に振れて斜面をジグザグに登っていくと支尾根に上がった。目の前に最初の鉄塔が見える。今日は前半部分は中電の鉄塔保守道を歩く予定。 |
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国道315号線からの進入口 | 最初の鉄塔 |
蜘蛛の巣を払いながら雑木林の中を緩やかに登っていくと、煉瓦造りの建物が現れた。戦時中の軍の何らかの施設なんだろう。その少し先の一番高いところが万福寺山で、山頂標識の類はなく、その代わりに幅20mくらいの円形の窪みがあり、中央に高射砲の台座があった。 軍の遺構は瀬戸内海の島や海岸沿いの里山に数多く見られるが、内陸にあるのは比較的珍しい。広島県だと、さしずめ瀬野の東中倉山と言ったところか。 |
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戦時中の遺構だろう | 万福寺山山頂にも遺構が… |
万福寺山からスギ林の中を北に下っていくと2番目の送電鉄塔があった。鉄塔の東側の石祠のある広場で小休止する。ここには南東から参道が上ってきている。 鉄塔まで戻り尾根通しに下っていくと登り尾峠に着いた。西麓の莇地と東麓の西和奈古を結ぶ掘割道が峠に上がってきていた。さらに進んでいくと、左手に別系統の送電鉄塔があったので立ち寄ってみたが炭倉山方面は見えなかった。 |
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2番目の鉄塔 | 登り尾峠の掘割道(向こうが莇地) |
鉄塔分岐まで戻り山頂目指して登っていくと、アレアレ電柱があるぞ一体何だ?すぐに答えが出た。山頂手前に何らかの無線基地局があり電気が供給されていた。そのすぐ先が莇地山の山頂で道の真ん中に3等三角点が鎮座していた。山頂標識は見当たらなかった。 立木の間からカラー塗装の鉄塔が見えるので鉄塔の基礎のところまで少し下ってみた。須々万本郷あたりが見えているが見える範囲は限られている。 |
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莇地山山頂と三角点 | 山頂に建つカラー塗装鉄塔 |
山頂から尾根道を北に向かう。東に派生する支尾根に乗り換えて、送電線の真下のところで左折してトラバース道に入りスギ林の中をジグザグに下る。鉄塔巡視路だから踏み跡ははっきりしているが、日当たりの良いところが続き、夏草でかなわん状態だ! 左折して10分で4番目の鉄塔を過ごすと、その先で竹が出てきて少し煩い。徐々に高度を下げていくと車道に飛び出した。中国電力のコンクリート電柱番号 「ニシワナコ6右2右9」 のところ。 |
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左折してトラバース道へ | 車道に出る(手前が車道) |
車道を西に向かうとすぐに電波塔があり峠に上がると 『須々万配水池』 の設備が見える。少し下ると棚田風の田園があり、農家の方が畦道の草刈りに精を出している。そして道ばたにはアキノノゲシが旺盛に咲いている。長閑だ!さらに下っていくと民家が現れ莇地の集落に出た。莇地集落のメイン道路を南に向けて歩いていくと、そんなに高くないところに莇地山の赤白鉄塔が見える。 前方に炭倉山の登山口を案内した大きな標柱が見えてきた。田んぼの向こうに『炭倉山登山口』の大きな案内板も見えるぞ。標柱の少し手前のガードレールの切れ目から下の田んぼに下りて舗装された畦道を進んでいくと炭倉山登山口に着いた。案内板の右手にあるイノシシ避けの柵を開けて山側に入っていきます。 |
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大きな案内板のある炭倉山登山口 |
登山口から暫くは幅広の道が続くが、これは墓所までで、左手に集落の共同墓地を過ごすと道幅は少し狭くはなるが、それでも高速道路のようだ。随所に残りの距離を示す標識杭が立っているのは有難い。尾根を何度も乗り越して高度を上げていく。 山頂直下で道が3分岐していたので少々混乱した。左の道の道標は文字がかすれていて『もう一つの下…』と読み取れるので別の道なんだろう。真ん中の道には中電の黄色の巡視札が…はて?右の道は荒れているので除外したい。 |
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あと○○○mの標識 | 掘割のように抉れた道 |
トラロープの渡された真中の道を登っていくと山頂部だ。手前から使われていないトイレ、中国電力の反射板、三角点、石祠、山頂標識、ベンチと続く。なお、三角点はモッコクの樹の手前にある。 東側は莇地山山塊が邪魔をしているが、他の方向は、南に笠戸島、大島半島、周南コンビナート、西に防府の大平山、四熊ヶ岳、北に金峰山、長野山、馬糞ヶ岳が見える。但し、南側は背丈の伸びたサクラの樹が景観を損ねている。 |
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中国電力の反射板 | 炭倉山山頂 |
炭倉山から西側の眺め(山が幾重にも連なっている) | 炭倉山から北側〜東側の眺め(莇地山の赤白鉄塔が近くに見える) |
3分岐のところまで戻り『もう一つの下…』の道に入る。道標の字がかすれて読めなかったが、ネットの以前の報告によると『もう一つの下山道』と記されているようだ。道はしっかりしているが倒木が多いのにはまいった。 暫く下っていくと右手から別の道が合わさる。逆方向だと要注意の所だ!そこからは道はさらに良くなり植生はヒノキ林に変わる。昔からある杣道のようだ。 |
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道が合わさる | 掘割道が続く |
尾根を下っていくと草ボーボーの広場に飛び出した。道なりに下っていき廃屋の門のところでイノシシ避けの柵の閂を外して車道に出た。道標はないので初めての人は取り付きが判らないだろう。左の写真に写っている舗装路は地形図に載っていないので、なおさらのこと、取り付きの場所が説明し難い。 莇地集落を貫くメイン道路に出て、スタート地点までテクテクと車道を歩く。途中で振り返ると炭倉山山頂の反射板が見えた。言い換えれば、反射板があることで炭倉山だと判る。今回は長い車道歩きを余儀なくされたが、莇地山〜炭倉山の両方の山を通して歩こうとすれば、やむを得ないことだろう。 |
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廃屋の門のところに出る |