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山 名
向真入山(996m)
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広島県戸河内町
登山日 2014年8月12日(お盆休み) 曇りのち晴れ 向山中腹より望む向真入山
向山中腹より望む(2007年写す)
参加者 単独
コース 深入山グリーンシャワー駐車場(8時30分)〜深入山西登山道〜深入山西登山口〜先峠(9:00)〜(9:30)北側ピーク(9:35)〜向真入山(10:05)〜西尾根に乗る(10:25)〜(10:55)807m独標手前の鞍部(11:00)〜(11:30)餅ノ木の車道(11:35)〜破線径の餅ノ木ルート〜昼食休憩15分〜42のキビレ(12:35)〜迷走〜北側ピーク(13:20)〜土塁下端(13:30)〜林道終点(13:50)〜先峠(14:05)〜国道を歩く〜(14:30)グリーンシャワー駐車場
お弁当 餅ノ木ルートの途中で食べました
駐車場 深入山グリーンシャワー駐車場(台数は気にしたことはない)
トイレ 深入山グリーンシャワー管理棟(水洗です) 開いていないときはキャンプ場のトイレ(水洗です)
まとめ 随分昔の戸河内町発行変形版観光パンフレットの『深呼吸するトレッキング』の頁に向真入コースが掲載されている。25,000図に記載の先峠〜餅ノ木ルートのようだが随分とデフォルメされていて何故か向真入山の山頂がコース上にあるんですよね。ネットであまり紹介されていないようなので、出たとこ勝負で歩いてみることにしました。

今年のお盆山行きは情報の乏しい向真入山だ。以前から気になっていた山だが、標高差が少なく登り甲斐のない山なので今まで残ってしまったと言った方が当たっているかもしれない。中国自動車道を戸河内ICで降りて国道191号線を走り深入山グリーンシャワーに入る。深入山麓で遊ぶ人には未だ早い時間帯なんだろうか?広い駐車場には1台しか停まっていなくて管理棟も開いていなかった。そそくさと登山支度をして出発する。


先峠 深入山南登山口から西登山道に入る。進行方向に向真入山の頭頂部が見えているが余りにも近いので、ただのずんぐりした丘のように見える。日当たりのいい斜面には今が盛りのキキョウがたくさん咲いている。ハギの花もお目見えで西中国山地の高山は早くも夏から秋へと向かおうとしている。

コナラ林に入りキャンプエリアを過ごし整備された遊歩道を歩いていき西登山口の東屋のところから国道191号線に出た。国道を横断して歩道を上っていくと 『速度落せ』 の案内板の後方に先峠の標識が見えてきた。標識の先のガードレールの切れたところから山に入って付近を探索するが、地形図に記載の破線径らしき踏み跡は見当たらない。
国道191号線 『先峠』

北斜面 仕方ないので方向を定めて目の前の斜面を登っていく。ブッシュは少なく歩き易いが、ササが濡れているのでたちまち下半身がビショ濡れになってしまった。(台風11号が日本海に抜けて丸1日空けたのでササは乾いているだろうと思っていたが…昨晩降ったのか?)

傾斜が緩くなると支尾根に乗った。はっきりとした尾根地形でササに覆われた尾根が一直線に延びている。土塁だ!この辺りに土塁が造られているとは思っていなかったので土塁だと認識するまでに少し時間が掛りました。
ブッシュの少ない北斜面 支尾根に乗るとそこに土塁が

北側ピーク 土塁の上は木が生えたりしていて歩き難いので土塁から離れずに歩き易いところを選んで高度を上げていく。左に振れて南に舵を切ると間もなく北側ピークに着いた。土塁はなおも続いているが、西側にも下っていた。左の写真の中央のこんもりとした部分が西側に下っている土塁です。

北側ピークからも土塁の右側を歩いて次のコブで右に振れて南下していくと南東に派生する尾根が見えてきた。土塁がなければ、うっかりそちらの方に進んでしまいそうだが、今日は水先案内人の土塁を追っかけて鞍部に向けて下っていく。
鞍部に向けて下っていく
北側ピーク(994m独標点) 鞍部に向けて下っていく

ササが濃くなってきたので土塁の上を歩く。実際に土塁には踏み跡が残っていて、この山に登った皆さん方は土塁の上を歩いているようだ。鞍部からの登りでは小振りのブナが目立つようになってきた。向真入山のピーク付近まで登るとテープが目に留まる。テープや刈り込みの近くに三角点がある筈だと思い付近を探してみるものの三角点は見つからない。5分間くらい探したが諦めた。

【西中国山地 P51】先峠より流れるミズナシ川本谷の水流が、水梨林道と合流する地点は、かつて牧場の入口となっていたのでカンヌキワタリと言う。… 牧場は先峠周辺〜向真入山の北斜面の広範囲に及んでいたのではないだろうか?
向真入山山頂付近
向真入山山頂付近

山頂からも土塁に沿って歩く。暫く下っていくと土塁は直角に曲がって北へと下っていくので、土塁がカーブしているところで土塁と別れて西斜面に入る。ササの勢いが強いところがあるが背丈は高いところでも腰くらいまでなので、両手を使わずとも楽に歩ける。

谷を隔てて左に大きそうな尾根が見えているので目的のルートに乗っていることが判る。注意深く歩いていた心算だが、960m付近から西に派生する尾根を見落としてしまい葭ヶ原に下る尾根に乗ってしまった。少し引き返して西尾根に乗り換えて下っていく。地形図には現れない鞍部から軽く登り返した940m台ピークで現在地を確認した。
土塁は北に去る(クリックで拡大)

踏み跡 上空には青空が見える。出発時には曇っていたがいつの間にか晴れてきた。左手木の間越しに見えている稜線は内黒山〜サバの頭のようだ。

少し下るとササの下に踏み跡が見られるようになってきた。最初は半信半疑だったが明らかな踏み跡だ。一体どこから上ってきているんだろう?興味津津だ!お陰で労することなく807m手前の鞍部まで短時間で下ることができた。
ササの下に踏み跡がある 807m独標手前の鞍部

当初の予定では807m独標に上がりさらに西に向かって降下する心算だったが、踏み跡が鞍部から北に振れて谷を下っているように見えたので、踏み跡を追ってみることにした。だが直に踏み跡を見失い、進退窮まったので、谷を渡り一つ左の尾根(807mピークから北西に派生する尾根)に乗り換えた。

比較的歩き易い尾根道を下っていき最後に超急下りすると沢に下りる。100mくらい先に木橋が見えているので里が近いことが予想できる。事実、木橋のところで橋を渡らずに、そのまま沢の左岸の草ボーボーの道を下っていくと墓所のところに出た。大規模林道を利用して小坂から二軒小屋方面に何度も入っている人は右の写真を一目見ただけで場所が判る筈だ。
餅ノ木の車道に出る
餅ノ木の車道に出る

トレッキングマップ 墓所の片隅で小休止したのち下ってきた道を登り返し、木橋を渡って地形図の破線径に入る。道は少し荒廃しているものの随所にテープがあるので心配することはない。山慣れしている人ならテープを追わずとも歩けるだろう。

正午になったところで腰を下ろしてお昼にしたが、ヤブ蚊がわんさかと寄ってきて、たちまちのうちに何ヶ所も刺されてしまったので、早々にお昼を済ませ出発する。
木橋を渡る
昔のトレッキングマップ 木橋を渡って破線径に入る

平岩 ようやく傾斜が緩んで楽になってきた。右側に平たいテーブル状の石があった。吉和の鬼ヶ城山にある平岩のような感じだ。自然の造形か?どなたさんが加工したのか?

緩やかに登っていくと42のキビレに上がった。右手奥にテープが見えるので、おそらくその方向に土塁があると思う。そして土塁を辿っていけば向真入山に上がる筈だ。今日は破線径を通して歩く予定なので、機会があれば確認するとしよう。
42のキビレ
平たいテーブル状の岩 42のキビレ付近の景色

42のキビレから先はササが被ってきた。それでも破線径が導水管(青色点線)とクロスする地点くらいまではテープを追って歩くことができたが、尾根を乗り越して下りにかかったところから道が判らなくなった。そして歩き易いところを選んでうろつき回っているうちに破線径から外れてしまった。仕方ないので高いところを目指してササの斜面を登っていき辿りついたところが北側ピークだった。(ここまでが最初の徘徊)

北側ピークからは土塁が北西に下っているので土塁に沿って下っていく。土塁は標高930m付近まで続いていた。右の写真が土塁の下端で、土塁は写真の左上から右下に向けて造られている。
土塁の下端(クリックで拡大)

土塁下端から破線径を下っていく。踏み跡もテープもないので見当を付けて下っていくが、実際の破線径よりも西側を歩いていたようで尾根を歩いているときに破線径?と出合った。そのときには破線径?とは思わずにずっと下に見える林道を目指して下っていった。林道まで下ると下り過ぎだということは判っていたが 『あの林道は何なんだ?』 という思いで、強引に林道に下りた。(ここまでが第2の徘徊)

林道を歩き車止めの鎖が架かっているところから国道191号線に出て、右に250mほど上ると先峠に帰ってきた。結局、導水管の真上〜先峠の間はまともに破線径を歩くことはできなかった。ただ、林道を歩いているときに取り付きらしきところがあったので、次回はそこから入ってみようと思っている。リベンジ必至だ!
林道終点
林道終点に下りる

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