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山 名
焼杉山(1225m) 旧羅漢山(1334m) 恐羅漢山(1346m)
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広島県安芸太田町
登山日 2014年7月12日(土) 晴れ 内黒峠より望む恐羅漢山
内黒峠より望む恐羅漢山
参加者 単独
コース 二軒小屋(7時25分)〜水越峠(8:10)〜ケンノジ谷に入る(8:20)〜トチ谷落ち口(8:35)〜平坦尾根道(9:10)〜(9:45)大ブナ(9:50)〜焼杉山ピーク付近(10:00)〜(10:30)鞍部(10:40)〜(11:10)ケンノジのキビレ(11:15)〜スギ林(11:40)〜休憩数回〜(12:20)旧羅漢山登山道(12:45)〜(13:00)旧羅漢山(13:05)〜恐羅漢山(13:35)〜立山ゲレンデ最上部(14:00)〜スキー学校前(14:45)〜(15:00)二軒小屋
お弁当 旧羅漢山登山道出合いで食べる(予定では旧羅漢山山頂)
駐車場 二軒小屋駐車場(夏場は台数を気にすることはありません)
トイレ 二軒小屋駐車場(水洗です)
まとめ Akimasa Net さんの 『焼杉山に幻の三角点を求めて』 のレポートを読んでから妙に焼杉山が気になっていた。自分は三角点ハンターではないが、多くのハイカーを惹きつける幻の三角点に出合えるなら出合ってみたいものだと軽く考えて、ヤブ漕ぎ&耐湿訓練を兼ねて登ってみた。はやり普段の行いがよくない自分には縁の無いものでした。

7月に発生した台風としては最大級の台風8号は日本列島の南端をかすめるように横断して太平洋に抜けて行った。そして台風一過の週末は雨の心配をすることのない絶好のヤブ漕ぎ日和となった。今回は久し振りに戸河内から恐羅漢公園線に入り内黒峠を越えて二軒小屋に入る。広い二軒小屋の駐車場には車は見当たらず一番乗りだ。


水越峠 二軒小屋を出発して十方山林道を歩く。この時期に目立つのはヤマアジサイで他にはあまり花は見られない。出発して35分で十方山の獅子ヶ谷登山口に着いた。そこから先は車の進入は禁止されていた。いつものことだが大雨で路面が洗われているんだと思う。

右に旧羅漢山の登山口を過ごすと間もなく水越峠に上がる。このあたりにもヤマアジサイがたくさん咲いている。ヤグルマソウも結構多いが花は既に終わっている。ミゾソバは準備中で間もなくミゾソバロードになるんだろうね。峠を越えると焼杉山が見えるかなと思っていたが、そのようなところはなかった。時期が悪いのか?
水越峠を越えて吉和エリアへ

吉和エリアに入ると路面は悲惨な状況を呈していた。バラスは流されて凸凹が出来ていて小石がゴロゴロ状態だ。これじゃあ四輪駆動車でも持て余しそうだ。ケンノジ谷に架かるコンクリート橋(9号橋)の手前でスギの植林地に入る。林床には瓜の木が生えていて果実が出来ているなか、可愛いらしい花が未だ咲いていた。

谷に入って3分で堰堤の右側を通過する。今の時期の堰堤は樹木や草に埋もれているような感じで、うっかりしていると見落としてしまいそうだ。トチ谷の落ち口を見落とさないように沢から余り離れることなく適度な間隔を保って進んでいくが、植林地は倒木が多く難儀をする。それにツタウルシがそこらじゅうに生えていて、うっかり手を付くこともできない。
突入
ケンノジ谷に突入する

トチ谷 左岸の杉の幹に赤テープが巻きつけてあった。そこから沢の方を窺うとトチ谷の落ち口が見えた。少し上流側に迂回して本流を渡渉してトチ谷に入ると、トチ谷左岸側の目立つ位置に同様のマーカーがあった。

トチ谷は遠目には岩が多く夏草も茂っていて歩き難そうなので、スギの植林地の左岸尾根を歩くことにした。急なところはジグザグに歩いて高度を稼いでいく。*
左岸尾根
トチ谷落ち口の景色 トチ谷左岸尾根

平坦な尾根道 高度が上ってくると立木の間からケンノジのキビレ付近〜旧羅漢山南尾根の稜線が見えてきた。ササが出てきたが未だ支障はない。左に振れると平坦になってきた。

暫く南西の方向に進んでいくと立木にピンクのリボンが下がっている。恐らくトチ谷に下る目印だろう。少し右に振れてササの斜面を登っていく。右手に見えるケンノジのキビレと同じくらいの高さまで登るとササの勢いが増してきた。
ササの勢いが増してきた
平坦な尾根道(標高1100m付近) ササの勢いが増してきた

大ブナ ササのを掻き分けて登っていくと傾斜が緩やかになり焼杉山の頭頂部に達したことを実感する。そのまま方向を変えずに西に進んでいくと大ブナの北側5mのところに出た。胴回り4mはありそうな大木で、太い幹にはツタが巻き付いている。枯れている枝があるので相当の老木なんだろう。

焼杉山の頭頂部は四方に面的に広がっているので、どこが一番高いところなのかはっきりしない。Akimasa Netさんのレポートによると 『三角点のある場所はピークの南側で少し広島県側に寄っている』 とのことなので、心持ち東側を歩いて北上していったが、それらしきところは見当たらず、背丈を越えるササの海を泳いでいるうちに下り始めたので山頂を通過してしまったんだと悟る始末。
大ブナのところに出る(手前が山頂)

鞍部 今日は体内コンパスの調子が悪くて、目標より右へ右へと行ってしまう。事実、焼杉山からの下りでも北東に派生する枝尾根に乗りかけたので軌道修正しながら1201ピーク手前の鞍部に下った。少し疲れたので小休止する。

鞍部からは1201mピークに向けて緩やかに登っていく。このピークもどこが最高点が判らないような地形だ。周囲の状況が全く判らないので方向を合わせて進んでいくだけだ。
1201ピーク
1201mピーク手前の鞍部 1201mピーク付近

旧羅漢山の稜線 1201mピークからの下りで旧羅漢山南尾根が見えてきた。下りきったところがケンノジのキビレで杉の大木が聳えている。キビレ付近は少し泥濘んでいる。付近に殆ど流れの認められない水溜りがあった。冷たい水で顔を洗って元気を取り戻す。

ここでエスケープしてケンノジ谷を下る選択肢もあったが、ヤブの谷を下るよりも、もう少し頑張って旧羅漢山の登山道に出た方が楽だろうと思い目の前のササ薮に突入する。
旧羅漢山の稜線が見える 杉が目印!ケンノジのキビレ

雑木の斜面を20分くらい登っていくと植生がスギ林へと変わった。少しは歩き易くなるかなと思ったがそうでもない。確かにササは目立たなくなったが苔むしたゴーロの林床で気を使う。スギ林はすぐに終わり再び雑木林へと変わる。地形図では一帯は針葉樹林の記号が振ってあるので安心していたんだが…現実は厳しい。

傾斜が緩やかになってきたので、あと少しだと思ったが、それからが大変だった。灌木がやたらと多く灌木の間を縫って進んでいくのでロスが多くなってくる。ようやく旧羅漢山の登山道(右の写真の赤テープの手前。奥側が山頂)に飛び出した。焼杉山からここまでは踏み跡もテープも全くなく、地形図とコンパスが頼りの大ヤブ漕ぎの連続だった。
旧羅漢山登山道に出る
登山道に出る(クリックで拡大)

旧羅漢山 さすがに道があると早い。あっと言う間に旧羅漢山に着いた。誰か居そうな雰囲気なので裏側に回ってみると大岩の上で男性が写真を撮っている。オオヤマレンゲは既に終わっていて、多くの人が歩いた跡だけが残っていた。

恐羅漢山に向かう最中に4組の登山者とすれ違った。そのうち2組は山ガール!若い人に人気のある山なのか?格好だけ山ガールの人も居たぞ…きっと気分も山ガールなんだろう。
十方山
旧羅漢山 十方山(恐羅漢山手前の展望地)

恐羅漢山 稜線ではクロヅルが咲き始めている。この花は恐羅漢山頂にもたくさん咲いていた。恐羅漢山でクロヅルの花にお目にかかるのは初めてだ。やはり季節を変えて登らなければ、いろんな花に巡り合えないということだ。

下山は立山尾根コースを採る。途中に『国設スキー場5分』の案内標識があった。何時の間に?看板立て隊が標識を設置したときには無かったと思うが?
恐羅漢山から内黒山方面を望む
恐羅漢山 恐羅漢山から内黒山方面を望む

立山ゲレンデを下る 樹林から立山ゲレンデのお地蔵様のあったところに出てゲレンデを下っていく。少し前まではゲレンデを彩っていたであろうササユリはめっきり草臥れてしまっていた。エコロジーキャンプ場の方に出ると効率の悪い車道歩きを余儀なくさせられるので右に振れて国設スキー場の方に下っていく。途中から山菜採りに精を出したので所要時間は長めで参考にならず。スキー学校のところから車道を下り二軒小屋に戻る。

実際に現地を歩いてみての率直な思いだが、焼杉山の幻の三角点はその位置情報を正確に把握して、精度の高いGPSを活用しても、探し当てることはとても難しいのではないかと思う。自分のように単騎で乗り込んだのでは尚更のことだろう。
立山ゲレンデを下る

ヤマアジサイ コアジサイ ウリノキ ツタウルシ
ヤマアジサイ(二軒小屋) コアジサイ(水越峠) ウリノキ(ケンノジ谷) サワギク(ケンノジ谷) ツタウルシ(ケンノジ谷)
リョウブ ヤマシグレ クロモジ サラサドウダン クロヅル
リョウブ(焼杉山) ヤマシグレ(焼杉山) クロモジ(焼杉山) サラサドウダン(旧羅漢山) クロヅル(恐羅漢山)

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