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山 名 |
寒山(869m) | 広島市安佐南区 |
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登山日 | 2014年5月10日(土) 快晴 |
沼田町景浦より望む寒山
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参加者 | 下の娘 | |
コース | 法隆寺下(6時55分)〜(7:25)林道終点登山口(7:30)〜103号鉄塔分れ(7:50)〜(8:10)104号鉄塔分れ(8:15)〜(8:50)850m独標(8:55)〜(9:30)寒山(9:35)〜698m独標(10:00)〜廃林道終点(10:30)〜県道に出る(10:50)〜(11:10)法隆寺下 | |
お弁当 | 午前中登山のためありません(お昼に適したところはありませんでした) | |
駐車場 | 法隆寺下の県道路肩の膨らんだところ(5台くらい停められます) | |
トイレ | 登山口付近にはありません | |
まとめ | イワカガミの咲く季節になった。昨年の今の時期にイワカガミの花を訪ねて寒山に登ったが少し遅かったので、今年は昨年より1週間早めてみることにしました。標高の低いところは終わりかけていたが、850mピーク付近は花盛りだった。 |
アストラムライン沿いを走り沼田町奥畑から桜峠を越えて戸山に入ると左手奥に寒山が見えてきた。中畑の法隆寺下の県道路肩に駐車して、そそくさと登山支度をする。今日は珍しく下の娘が付いてきたんじゃが、もしかしたらヤブ漕ぎがあるかもしれないので少し心配だ。
法隆寺のところの県道の路肩に 『東郷山登山口 五段がえしの滝まきのおの滝』 の案内標識がある。そこから集落の方へと入っていき、分岐があれば右へ右へと進んで行く。 正面には新緑を纏った寒山と850m峰が並んでいるが見る位置の関係で850m峰の方が高く見える。出発して3分で『まきのおの滝』の案内標柱を通過する。早くも田植えの終わった田圃ではカエルが合唱していてやかましいくらいだ。 |
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法隆寺の右手から入る | まきのおの滝の案内標柱 |
道ばたにはカキドオシ、キンポウゲ、ニョイスミレ、ムラサキサギゴケなど色とりどりの野花が咲き目を楽しませてくれる。最奥民家を過ぎると大谷川沿いの道になる。珍しいオウレンの葉も見られたが今では当然花は終わっている。木本はガマズミが盛りでコガクウツギが準備中だった。 二つの谷が合わさるところが車道終点で大谷橋の袂に左手からまきのおの滝が落ちていて、突き当たりの大谷第2橋の奥に五段返しの滝が見える。車でここまで上がれば広くなったところに2〜3台停めることができる。登山口は車道終点から左に折り返すように付いていて、『東郷山』と記された小さな木札が立木に結わえられていた。二つの滝を見学した後に、登山道へと入っていく。 |
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林道終点登山口 |
左岸沿いの登山道を北へと進んでいく。しっかりとした登山道が続いているので混乱するようなことはない。やがて向きが西に変わると、以前は橋が架かっていたと思われる枝沢を渡る。 そこからすぐに三つの沢が合わさる三俣に着いた。ここまで登山口から15分。道なりに進んでいくと一番右の枝沢に誘導され、ロープ場が現れた。こんなワイルドなところもあるんだ!滑らないように慎重に渡る。初めて歩く道はワクワクするね。 |
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スギ林の中を進む | ロープの渡された沢 |
水量の少ない枝沢の右岸沿いを進んでいくと 『東郷山・右へ川を渡る』 と記されたプレートが掛っている。103号鉄塔を経て東郷山に登るには沢を渡るが、寒山へ行くには沢を渡らずに左手の谷道へと入っていく。 谷には古道が残っているが倒木で寸断されていて道の役目を果たしていない。だから谷の歩き易いところを選んで進んでいくしかない。古道は何れは消えてしまう運命にある。なお、この谷には何故かテープがたくさんあった。 |
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東郷山103号鉄塔分れ標識 | 倒木の多い荒れた谷道 |
さしもの荒れ谷も狭まってきて前方に稜線が見えたので、テープに従って少し右に振れて急斜面を這い上がると稜線に上がった。ともかく高いところを目指して西に進んでいくと、やけにテープの付いたところに出た。取り敢えず現在位置確認を兼ねて小休止する。周囲の状況から地形図に記載の680m台四差路付近だと判断したが、伏郷方面に下る道は消えていたので正しくは三差路だ! 左手南側に850m独標が見える。その方向にこれ見よがしにとペプシコーラの缶がぶら下げてあるので、そちらに下っていくと、炭焼き窯跡があり、さらに最低鞍部まで下ると右手から伏郷からの踏み跡が上ってきていた。暫くは軽いアップダウンのある平坦な道が続き楽をさせてもらう。 |
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東郷山104号鉄塔分れ |
徐々に傾斜がきつくなってきて、立木に掴まりながら歩き易いところを選んで高度を上げていく。待望のイワカガミは標高800m付近から姿を見せ始め、そのうち斜面に隙間なくびっしり咲くほどに増えてきて、どうしたらイワカガミを踏みつけずに歩けるだろうかと心配するほどにまでになった。 イワカガミを観賞しながら急斜面を登っていくと850m独標に着いた。先行していた娘は岩の上に腰を下ろして待っていてくれている。このピークは残念ながら展望はない。 |
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イワカガミ | 850m独標 |
850m峰からは南西の方向に下っていく。今日は空気が澄んでいて立木の間から吉和冠山がくっきりと見えている。稜線には未だコバノミツバツツジが頑張って咲いてくれているが相当草臥れてきている。鞍部からの登り返しでは尾根から少し左に外れたところにある踏み跡を辿って登っていき、小コブを2つ越えると3等三角点の鎮座する寒山に着いた。850m峰〜寒山までの間は稜線にイワカガミがポツポツと咲いていた。 寒山山頂からの展望は乏しいが湯来の杉並台団地方面だけがほんの少し開けているのが救いだ。ミズナラは雄花が長い花序をぶら下げていた。長居するようなところではないので小休止ののち南尾根に入る。 |
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寒山山頂 |
山頂から5分ほど下ったところにもイワカガミの群生地があり、たくさんの花を付けている。比高で100mくらい下ると右手の斜面の植生が雑木林からヒノキ林へと変わってきた。698m独標手前の鞍部まで下り左の谷を覗き込む(右の写真)が道はありそうもない。 当初の予定どおり698m独標の東尾根を下ることにして目の前の斜面を駆け上がる。この斜面にはイワカガミの葉っぱだけがびっしりと貼り付いていた。残念ながら花は殆ど終わっていた。 |
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雑木林を下る | 698m独標手前の鞍部 |
広島市の地籍図根三角点の杭のある698m峰に上がり地籍調査のテープのある東尾根を肩まで下ると小さな札が掛っていた。それによると東北東に向けて下ればV地点に下りられそうだが、目の前に広がるのは日当たりの良い灌木の尾根なのでヤブ漕ぎ必至だ。さてどうするか? 逡巡していると谷の方に赤テープが続いているのが目に留まった。てっきりこれが下りの道だと早合点して赤テープを追って谷をトラバースすると先ほど歩いた鞍部まで戻ってきた。あ〜ぁがっくり (,,-_-) 、自分は15分もの貴重な時間を費やして、二等辺三角形の辺を歩いて元に戻ってきたんだ。諦めて広い谷を適当に下っていくことにした。もちろん踏み跡は全くないので好き勝手に歩き易いところを選んで下っていく。普段ならば道のない谷を下ることはないが、今回は下に林道が延びてきているという保証があるからOKなのだ! |
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698m独標の東の肩 |
鞍部から10分ほどでグチャグチャなスギ林の谷底に下りた。そこから植林の手入径を辿って下っていくと林道終点に出る。やれやれ一安心だ。沢沿いに付けられた林道を下っていくと日浦畑の人家が現れる。振り返ると寒山山頂が見えた。 県道に出た地点は予想どおり 『田舎のパン屋さん』 のところだった。県道に出ても寒山が見える。登った山を眺め余韻に浸りながら峠を越えてスタート地点の法隆寺まで戻る。 |
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谷底の様子 | 林道を下っていく |
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