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山 名
小掛山(816m) 可部冠山(735m) 堂床山(859m)
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広島市安佐北区
登山日 2014年4月27日(日) 晴れ 太田川橋より望む縦走路
太田川橋より望む縦走路
参加者 単独
コース 南原峡駐車場(8時30分)〜第2キャンプ場(9:00)〜道誤り10分ロス〜ごんぼの滝(9:35)〜(10:10)縦走路に出る(10:15)〜山車展望台(10:45)〜小掛山(11:10)〜小掛湿原〜大掛・小掛別れ〜(11:30)イワカガミ展望台(11:35)〜可部峠(12:00)〜(12:15)可部冠山(12:30)〜西冠山(12:45)〜境界尾根(13:05)〜展望地(13:50)〜(14:10)堂床山(14:15)〜8合目(14:35)〜加賀津の滝(15:30)〜(15:40)南原峡駐車場
お弁当 可部冠山で食べました(他の候補はイワカガミ展望台、山車展望台)
駐車場 南原峡駐車場(10台くらい停められます。満杯の場合は駐車場入口手前の路肩に十分な駐車スペースあり)
トイレ 南原峡駐車場(水洗です) 第1キャンプ場、加賀津の滝にもあります。
まとめ 諸費税率が今月から8%にアップして全国的に節約ムードのなか、大型連休を迎えようとしている。今年のキーワードは安・近・短で、天気予報が下り坂ということもあって自分もそれに倣い近場の可部連山に登ってみることにした。実は前回歩いたときに 『ごんぼの滝』 の案内が目に留まったものだから、今回はキャンプ場から 『ごんぼの滝』 を歩くコースを設定した。

可部バイパスが大林まで延伸されたのに伴い、国道191号線から自然と可部バイパスに進入できるようになり気分的に楽になった。南原交差点でバイパスを降りて南原峡を目指し山の方へと入っていく。南原峡に着くと駐車場には1台だけで、可部連山トレイルランで人気上昇中の山にしては淋しい限りだ!大型連休の間の天気の良い日曜日なのに皆さんは何処に?


第2キャンプ場 駐車場から第1明神橋まで引き返し南原川左岸沿いの道を北上する。すぐにキャンプ設備の整った第1キャンプ場がある。道路脇の樹木の枝に小さな札のようなものが掛っているので何だろうと思って近づいてみると、何やら化学式のような文字が…CH10CH2X…炭素と水素…理解するのに数秒かかった。CHはチェックポイントの略号なのだ。札は可部連山トレイルランの通算距離を示すものだった。

中電管理道が左に去ると間もなく第2キャンプ場に着いた。車道はここまで。キャンプ場の広場にはヤマザクラの花が残っている。ここは可部冠山の登山口のひとつで 『可部冠山旧街道コース登山口』 のところからヒノキ林の中を登っていけば可部峠を経て山頂までは僅かの距離だ。今日はごんぼの滝を目指して東へと進んでいく。
第2キャンプ場(左が可部峠)

ヒノキ林の中の道 沢沿いには立派な道が付いている。沢に架かるコンクリート橋を左岸、右岸と渡り、右岸のヒノキ林の中に続く道(左の写真)を奥へと進んでいく。この道は植林のときに造られた廃林道だろう。もちろん今では車を乗り入れるような状態ではない。標高420m付近で沢が3方向から合わさるが、そこから沢床を歩いたりするようになる。歩き難いところは左手のヒノキ林にかわしたら良い。

次に沢が合わさる地点で実際は工程図のB地点まで進んでいたのだが、自分はA地点だと勘違いして、さらに奥へと進んでいくが、いくら進んでも右手から合わさる筈の沢が現れないうえに傾斜が一段と急になってきたので 『こりゃあ行き過ぎだ。さっきのところがごんぼの滝への入口だ』 と思い引き返す。
ヒノキ林の中の道

間違ったB地点まで戻り真摯に反省する。B地点からピンクのテープが沢を渡り右手のヒノキ林に続いているが、植林用のテープだろうと早合点してしまったことと、石積みの道が左俣右岸に続いていたことが錯覚した原因だが、それ以前に地形図のA地点に落ちる枝沢を見落としたことがいけないんだ。素直にテープに従って進んで行けばいいのに…相変わらず頑固で…まだまだ…未熟ですね。

B地点からテープを辿っていくと直に 『ごんぼの滝』 が現れた。落差はそんなにはないが、上の方から稲妻型に流れ落ちている。スギ林を登り高巻いて進んでいくと、右手下方に滝の全貌を見ることができた。巻き道は足を踏み外さないよう注意が必要だ!うっかり滑らせてしまうと…責任負えません。
ごんぼの滝
ごんぼの滝

谷道へ 巻き道を進んでいき二つ目の枝沢のところで左に直角に振れて谷の奥へと入っていく。下草のない平坦に近い植林谷でどこを歩いてもよさそうだが、ピンクのテープに誘導されて進んでいくと自然と尾根に乗った。後は尾根を外さずに高いところを目指せば良い。

標識の類が全く見られないのは、可部連山ルートを拓いた人たちの間で、現段階ではこのバリエーションルートを公開するという結論に至っていないからなんだろう。あまり知られていない場所にひっそりと流れ落ちるごんぼの滝!いいんじゃあないですか。
ベロ尾根
高巻き道から谷道へ 標高550m台のベロ尾根

縦走路に出る 尾根を辿って登っていくと可部連山ルートの縦走路に飛び出した。ちょうど 『可部峠・中倉峠』 の標識が立っている地点だ。標識の支柱の上の方に黒マジックで 『ごんばの滝分岐』 と書かれている。

休憩中にズボンの裾を這いまわるマダニを発見。今はマダニの活動期で、可部連山に限らず草の茂るところに必ずといっている。右の写真の小さい方(ピンボケの方)は払ってもきりがないほどいたぞ。帰宅時は玄関前で衣類のチェックをすることが肝要だ!
マダニ
縦走路に出たところに標識 種類の違う大小のマダニ

山車展望台 左手に植林を見ながら登っていくと山車展望台に着いた。可部連山ルートの中では可部冠山を除くと、ここが一番展望が良い。周囲は切り開かれていて千代田方面〜備前坊山(真後ろに白木山)〜堂床山(右後方に牛頭山)とぐる〜と見渡すことができる。

北側にはもうじき花を付けると思われる数本のヤマグルマの木があるが地味な常緑樹木なので気に留める人は少ないかも?
山車展望台からの眺め
山車展望台 山車展望台からの眺め

小掛山 山車展望台からは比較的平坦な道が続く。左手に手入れの行き届いたヒノキ林を過ごすと4等三角点の小掛山に着いた。立木の間から大掛山方面の稜線が見えているが展望は無いに等しい。

小掛山から間もなく小掛湿原に着く。窪地で水が流れやすいような地形のようで、確かに湿潤しているが花は見当たらない。ここに花が咲いているというようなレポートにお目にかからないのであまり期待はしていなかったが、やはり花の無い湿原は何か物足りない。
小掛湿原
展望の無い小掛山 花の無い小掛湿原

イワカガミ展望台 小掛湿原から少し登ると 『大掛・小掛別れ』 の案内標識の立つジャンクションピークで、ここで向きを南西に変えて可部峠を目指して下っていく。すぐに 『イワカガミ展望台』 があり暫し休息する。西に国道261号線を挟んで可部連山と対峙する海見山が近くに見え、その右後方に豊平の名峰龍頭山も見える。それより遠くの西中国山地の山々は少し霞む。イワカガミは何処だ?探してみると葉っぱは少しだけ。花は蕾で咲くのはこれからだ。

さらに下っていくと 『展望台』 があり、これから歩く予定の可部冠山〜西冠山〜堂床山がよく見える。傍らに可部連山ルートを拓いたときに植樹したサクラの幼木が数本ある。シカに食べられずに無事に大きく育ってくれれば、もう数年で花見ができるほどの花を付けてくれるに違いない。
イワカガミ展望台

可部冠山 可部峠に下りると反対の可部冠山側から二人の若者が走って下ってきた。聞けば 『6月1日に第2回可部連山トレイルラン大会が開催されるが、スケジュールが合わず参加できないので、今日ショートコースを走ってみることにした』 とのことだった。10年前だったら自分も参加しているかもしれないが、今では体力的にきつい。

可部峠までは誰とも会わなかったが、可部峠からの登りでは家族連れを含む数組のハイカーとすれ違った。さすがに可部冠山は人気の山だ。でも冠山山頂に着くと偶然にも誰も居なかった。マムシも未だ冬眠中なのか?姿を現さないぞ。山頂の大岩の上で、大掛山〜小掛山〜山車展望台〜備前坊山〜白木山〜呉娑々宇〜二ヶ城山〜松笠山〜阿武山〜堂床山と展開する眺めを楽しみながら一人お昼を摂る。
やっと可部冠山

西冠山 可部冠山から急下って少し登ると西冠山だ。ここが最後のエスケープポイントだが、調子はいいので堂床山まで行くことにした。

西冠山からは、縦走路上に番号入りの境界標識杭が続いているが、これは西冠山の南尾根の方から来ているので、午前中から歩いている安佐北区と千代田町の界を示すものではない。だとすれば中電の管理地を示すものと考えるのが一般的だが?それにしてもきちんと管理されています。
境界標識杭
エスケープポイント西冠山 境界標識杭が続く

境界尾根 境界標識番号88番のところで境界尾根は右へと去る。境界を辿って下っていけば明神ハイツを経て国道261号線の分水嶺標識のところに出ると思う。

そこからスグのところに明神ダムが見えるポイントがあった。あまり馴染みのない揚水発電所の上部調整池だ。ちなみに下部調整池は南原ダムで、何れもロックフィルダムである。夜間に水を汲み上げるための水路が地形図に載っているので関心のある方は確認を!
明神ダム湖
境界尾根は右へと去る 明神ダム湖

明神ダムの西側に回り込むと植林の中に林道が見えるようになってきた。西冠山から続いていた標識杭は151番から左手の谷へと下っていて、そちらには明瞭な踏み跡が付いている。一体どこまで続くんだろうか?機会があれば確認してみたい。

軽いアップダウンが何度も繰り返されるので、そのうち自分がどこを歩いているのか判らなくなった。幸いにもハイウェイのような立派な道なので心配することは無い。しかし現在地のロストは情けないね。反省。堂床山山頂に向けて長〜い辛い登りが始まったところの伐採地(今はヒノキの幼木が植えられている)からは西側の展望があり眼下に中国自動車道安佐SAが、その向こうに牛頭山や滝山が見える。逆光のため遠くの山は霞んでいる。
急斜面
急斜面(上から覗き込む)

堂床山山頂 堂床山の登りは辛い!左手前方にようやく東尾根が見えてくると間もなく1等三角点の堂床山に着いた。山頂には 『あさきた里山マスターズ』 の山頂標識が立っている。残念ながら展望はない。

小休止ののち南原峡加賀津の滝に向けて下りにかかる。南尾根を辿る踏み跡を右に分けると、未だ葉を付けていないブナが2本あった。その先でヒノキ林へと入っていく。
ヒノキ林
堂床山山頂 ヒノキ林の中を下る

トラバース道からの眺め 【トラバース道からの眺め】 ひとつ南側の尾根に乗り換えるために案内標識に従ってトラバースを開始する。トラバース道は歩くのには支障はないが、細いのでトレイルランだと少々危ないか?灌木の切れたところからは可部連山を構成する東側の山が見えた。小掛山のふたつ右のピークが山車展望台だ。千代田堂床山手前の鞍部が『ごんぼの滝』から縦走路に出た地点です。

急斜面 トラバース道から尾根に乗ると長い急下りが待っていた。標高400m余りを一直線に下っていくのだ。時折り木の間越しに可部冠山が見えるのが唯一の慰めか。

沢の流れの音が聞こえてくると傾斜はますますきつくなってきた。岩尾根の最後のところに左に振れて可部冠山登山道に出た。なお岩尾根を真っ直ぐ下ると、赤い手摺の階段の降り口のところに出る。
冠山登山道に出る
急斜面が続く 冠山登山道に合流する

新緑の南原峡 赤い手摺りの付いた階段を下ると加賀津の滝が迎えてくれた。飛び石で向こう岸に渡り沢沿いに付けられた幅広の遊歩道を下っていく。新緑の装いの南原峡は気持ちいい。駐車場まで帰ってくると車がいっぱいだ。山歩きの人の車とは思えないような高級な車もあるぞ!竜頭ヶ原園地で遊んでいる数組の家族連れの姿が目に留まり納得した。ちょうど西冠山の先ですれ違った夫婦の方と一緒になったので『ごんばの滝のルートは良いですよ』と勧めておいたが、『ごんぼ』と『ごんば』と間違えて伝えたので申し訳ないことをした。

今年のトレイルラン大会はもうじき開催される。それに伴って関係者により事前ルート整備が行われた直後だったので、全体を通して気持ちよく歩くことができた。有難うございました。
新緑の南原峡

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