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山 名 |
砲台山(401m) 宇根山(542m) 地元では野登呂山と呼ばれている | 広島県江田島市 |
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登山日 | 2014年3月9日(日) 晴れ |
フェリーより望む能美島
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参加者 | 単独 | |
コース | 三高港(9時5分)〜林道砲台山線起点(9:35)〜東屋(9:50)〜砲台山駐車場(10:30)〜(10:40)砲台山(10:45)〜車道に出る(11:05)〜高松峠(11:15)〜(12:05)456m三角点(12:20)〜455m独標(12:55)〜(13:25)481m独標(13:30)〜電波塔(14:15)〜(14:25)宇根山(14:30)〜林道能登路線(14:35)〜配電線保守道へ(15:25)〜(16:00)高田港 | |
お弁当 | 456m三角点で食べる(候補は砲台山山頂付近のみ) | |
駐車場 | フェリー・高速艇を利用(広島港の駐車料金は千円/日です) | |
トイレ | 三高港、砲台山駐車場(意外や水洗でした)、高田港 | |
まとめ | 1等三角点のある宇根山は山頂付近まで車道が延びてきているので登山の対象としては考えていなかったが、今年の2月に 「海と山の休日記」 さんが高松峠から歩いたレポートが目に留まったので、ヤブ漕ぎを覚悟して自分も追っかけで歩いてみることにしました。結果として、高松峠〜宇根山の間は一人ではしんどかった。ルート確認係、切り開き係、地図読み係、記録係など役目を分担して数人で臨むべきだと感じました。 |
広島港発の能美島三高港行きのフェリーは便数が少ないので余裕を持って自宅を出た心算だが、道を間違えたりしたので広島港に着いたのは出港の10分前だった。あたふたと乗船して暫くは客室内で、先日歩いた広島南アルプスを眺めていたが、船が似島の西側に回り込んだ頃に船外に出てみた。3月に入り空気は心持ち温んできたようだ。今日歩くルートが確認できるのではと思ったが、宇根山は手前のピークの後ろに回り込んでいて山頂の電波塔が僅かに見える程度だった。
今日は直接高松峠に上がる予定だったが、あまりにも天気が良いので大回りをして砲台山にも登るコースに変更して、海岸沿いの道を西に向けて歩いていく。桟橋から約30分で亀原バス停に着いた。ここが林道砲台山線の起点だ。「創造の森・森林公園」の道路標識がある。 入口には 「平成25年度ゆたかな海を育てる森づくり事業植樹会会場」 の看板があるが、今日は砲台山でイベントが開催されるようだ。案の定、林道を歩いていると次から次へと車が上っていく。林道はつづら折れの道だが、それでも勾配が大きくて普段の山歩きと遜色はない。 |
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林道砲台山線の起点 |
二つ目の左ヘアピンカーブ(標高130m付近)に東屋があった。標高は低いが眺めはよくて眼下の美能集落の先に宮島が横たわっている。おやおや、6〜7名の中年男性が走って下ってきたぞ。何だろうか?今日の植樹会イベントの一環なのか?それとも単なるトレーニングなのか? 標高200m付近まで上ると島の西側に出て見晴らしが良くなってきた。宇根山の電波塔が見えてきたが、あそこまでは遠いねえ。110度の方向に三角形の屋根のようなものが見える。位置的には北砲台付近のようだが…何かの建築物だと思う。 |
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東屋から宮島を望む |
車道を歩くと時間が掛ってしまうので標高200m付近のガードレールが切れたところから尾根に取り付いた。竹林で少し難渋したが下草はなく全般的に比較的歩き易い尾根道で、途中からは頭の赤い杭に沿って登っていった。空き缶などの投棄ゴミが目立つようになると車道の左カーブ地点に飛び出した。そこは奇しくも 「不法投棄監視中」 の看板が掲げられていた場所だった。 林道砲台山線から案内に従って左折して100m程進んだところが終点駐車場となっていて、付近には何台もの車が停められている。時間の関係で規模の大きい北部砲台跡の見学はパスして南部砲台跡の方に向かう。 |
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南部砲台跡 |
砲台山山頂からは特に北側の眺めが良い。眼下に三高港周辺の集落が見え。沿岸に浮かぶ多くのカキ筏の向こうは似島だ。東屋で休憩していると植樹会の世話人の方がやってこられ会の概要を教えてもらった。 今回の植樹会は江田島市の水産関係の方たちが動かれて地元企業の日立さんが協力している。今年で閉校される高田小学校の閉校記念行事でもあるとのことだった。 |
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3等三角点の砲台山山頂 | 砲台山からの眺め |
砲台山からは軽いアップダウンを繰り返し尾根沿いの遊歩道を下っていくと展望地(330m台コブの手前)があり、今から辿る456m三角点峰や宇根山の電波塔が前後に重なって見える。展望地からジクザグに下っていくと林道砲台山線に出た。中国電力の電柱番号で、タカマツブン46号と47号の間だ。 林道を下っていくと巨大な貯水タンクがある。地形図には電波塔の記載があるが、既に電波塔は撤去されていて、その跡地に貯水タンクが造られたんだろう。さらに下っていくと高松峠に着いた。コンクリートで吹き付けられた法面の、スロープの付けられているところから入っていく。 |
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高松峠から入山する |
すぐに尾根地形となり、テープの付いた歩き易い尾根道を登っていくと高松峠から15分で340m台のコブに立った。右手下方に広大な電波塔跡地が見える。立木の間から覗っているので電波塔跡地に通じる道は確認できなかったが一体どこから上ってきているんだろうか? コブから先は少し道が荒れてきた。左手にスギの植林地を過ごし400m付近まで上ってくると竹ヤブがあり、やや難渋する。急斜面を登り稜線に上がると、相当古い標識があった。今では文字はすっかり消えている。このルートは昔はよく歩かれていたんだろうか?左折して30mほど進んでいくと三角点があった。立木の間から宇根山の電波塔が見えるが概して眺望は無い。予定どおりここでお昼にする。 |
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456m三角点 |
456m三角点の先から別の尾根に乗り換えるところが最も注意すべきところだと思っていたが、今から歩くルートが立木の間から確認できたので、すんなりとクリアーできた。高松峠から宇根山の間で、ここが唯一見晴らしのよいところだった。 薄暗い鞍部から登り返すと、カズラのジャングルが待ち構えていた。歩くのにどうしても邪魔になるカズラを切り払いながら進んでいったので時間がかかっている。 |
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向こうの稜線に乗り換える | ジャングル地帯を進む |
三角点から35分で455m独標のジャンクションピークに着いた。テープがあるのはここまでで以降の宇根山までのルートにはテープは全く見当たらなかった。 455m峰で右に振れて南に派生する緩やかな尾根を下っていく。鞍部付近まではブッシュの全くない歩き易い道だったが、鞍部からは状況は一変して、竹ヤブの歩き難い道に変わる。でも猪にとっては竹ヤブは問題にならないようで、駆け回っている痕跡があちこちに見受けられた。 |
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展望のない455m独標 | 455m独標からの下り |
徐々に東に振れて登っていくと481m独標に着いた。これから先は地形的には難しいところはないので安心していたが最後に竹ヤブ地獄が待ち構えていた。 兎に角竹の密生したヤブの歩き易いところを見つけて遮二無二突っ込んでいくことを繰り返して前進する。身体は通るがザックが…が何回あったことか。次のコブのところでうっかり南尾根に入り込みそうになったが、直に気がついたので少し後退して軌道修正をする。 |
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展望のない481m独標 | わやくちゃな竹ヤブ |
そのうち次第に竹が薄くなり少し楽になってきた。それでも大ヤブには変わりない。宇根山への最後の登りで薄い踏み跡を辿っていくうちに変な方向に誘導されそうになってしまった。こりゃあ獣道だ!またまた軌道修正をして急斜面を登っていくと左手から尾根が合わさってきた。 右に振れて緩やかに登っていくと左下に舗装道路が見えるぞ。地形図と符合しないので一瞬 「あれっ」 と思ったが、見えている道が地形図に載っていない電波塔の管理道だと思ったので混乱するまでには至らず。再び竹が勢いを増してきたので舗装路の法面の最上部を歩かせてもらった。電波塔の裏側に上がり反時計回りに半周して舗装路に出る。 |
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宇根山の電波塔 |
電波塔の管理道が北にカーブする地点から雑木林に入り、林の中を登っていくと難なく宇根山山頂に着いた。山頂は広く整地されていて中央に大きな1等三角点が鎮座する。その手前には、コンクリート造りの珍しい天測点があった。 山頂からは木の間越しに南側が透けて見えているが展望は皆無に等しいので長居をするようなところではない。 |
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宇根山山頂 | 山頂にある天測点 |
山頂からヒノキ林の中を下っていくと直に林道能登路線の終点に出た。左には電波塔の管理道が上っているが、車両進入防止柵の他にぐるぐる巻きの鉄条網が置かれている。それには
「勝手に入ってくるな」 という強い意志が表れているが、以前何らかの被害を被ったんだろうね。 林道を下っていくと、途中2ヶ所に展望台があった。麓の中町付近がよく見える。左手には辿ってきた砲台山〜宇根山の手前までの稜線が見えるので、ルートを再確認することができた。標高230m付近まで下り、林道と別れて高圧配電線の電柱に沿って下っていった。高田港から出る高速艇の時刻を気にしつつ調整して歩き、出港時間の5分前に高田港に着いた。 |
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林道能登路線の終点 |
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