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山 名
八世似山(495m) 長者山(571m) 三本木山(486m)
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広島市安芸区
登山日 2014年2月1日(土) 曇り時々晴れ 東中倉山
瀬野4丁目より望む東中倉山
参加者 単独
コース JR瀬野駅(7時50分)〜中倉神社石柱(8:00)〜勝負迫登山口(8:20)〜稜線に乗る(8:30)〜立岩(8:45)〜(9:05)430m峰(9:10)〜(9:35)八世似山(9:40)〜鞍部十字路(9:50)〜#26鉄塔(10:10)〜東中倉山(10:25)〜(10:50)榎ノ山峠(10:55)〜516m峰(11:25)〜長者屋敷のピーク(11:50)〜(11:55)狩小川(12:10)〜(12:50)長者山(12:55)〜千畳岩(13:15)〜ミノコージ峠(13:35)〜立石山(14:00)〜車道(14:30)〜(14:50)緑化公園展望広場(14:55)〜(15:20)三本木山(15:25)〜車道に出る(16:00)〜(16:20)寺分北バス停
お弁当 狩小川(612m三角点)で軽く食べました
駐車場 往復とも公共交通機関(JR・バス)を利用しました
トイレ JR瀬野駅(水洗です) 緑化センター(今回は利用していません)
まとめ 一昨年の暮れに安芸アルプスを縦走したときに、瀬野で出合った安芸区魅力探検隊の方から、「八世似山はいい山ですよ」と勧められた。今回遅ればせながら歩いてみることにしました。どうせなら「山の自由人」さんに倣って、JR瀬野駅から呉娑々宇方面に縦走しようと思ったが、藤ヶ丸山の登りは御免なので緑化センターのエリアから三本木山の方に抜けるコースを設定しました。

JR広島駅から電車に乗る。土曜日だから車内は空いているかなと思っていたが、高校生が多く少し混み合っていた。今日は登校日なのか?それとも何かの行事があるのか?JR瀬野駅で下車し、トイレを済ませて出発する。25,000図を片手に勝負迫登山口のある瀬野4丁目方面を目指して歩いていき、榎山峠方面に通じる広い道を横断する。中倉神社の石柱を過ごすと前方に東中倉山(冒頭の写真)が見えてきた。


枝道へ 川沿いの道から枝道に入ろうとしたところは工事中で進入禁止の立て札が立ててあったが、係の人にお願いして通らせてもらった。工事中だからなんだろうか?指導標は見当たらりませんでした。

最奥民家の軒先には蝋梅が甘い匂いを漂わせていて春が来たんだということを実感する。舗装された道を登っていくと棚田風の耕作地があり、早くも田起こしが終わっている。
耕作地
川沿いの道から枝道へ 谷の奥深くの耕作地

勝負迫登山口 谷が細くなり田畑が消えると間もなく舗装が切れて、「勝負迫登山口」の道標が立つ登山口に着いた。右手には金網の中に誘導する仕掛けのシシ罠がある。

登山口からは竹やぶが続く。少し荒れ加減だが赤テープが誘導してくれる。適当な太さの枯れた竹を切って杖を作ったが、竹の杖は軽いので楽だ!これからは山で作る杖は竹製にしよう。
竹やぶ
勝負迫登山口 竹やぶの中の道

稜線に乗る 竹やぶが切れると間もなく稜線に上がった。広範囲に広がっている竹やぶだが流石に稜線までは延びていない。稜線からは北東の方向にピークが見えるが、それは430m峰の次のコブから東に派生する尾根上のピークのようだ。

左折して緩やかに登っていくと露岩の展望地に着いた。わ〜お!素晴らしい眺めだ!展望地は比高30mくらいに亘って続いている。岩を登っていくと一番上の方に「立岩」と記された標識があった。そこからは180度の眺めで、水ヶ丸山〜鉾取山系〜日浦山〜高城山〜呉娑々宇〜藤ヶ丸山と続く。国道2号線東広島バイパスの瀬野付近の道路は殆ど出来上がっているのが見て取れる。
稜線に乗る

立岩展望地からの眺め
立岩展望地からのパノラマ合成写真(水ヶ丸山〜藤ヶ丸山)

立岩から心持ち登って右に振れると平坦になる。常緑樹のトンネルに真っ赤な明かりを灯したようなヤブツバキの花が印象的だ。常緑樹林帯を抜けると右手の稜線の向こうに小田山が見えてきて、程なく430mピークに着いた。周囲は雑木林で展望は無い。310度の方向に踏み跡が有るような無いような。

430mピークから鞍部まで下ると左手にヒノキ林が広がっている。登りに差し掛かると右手に尾根が見えた。どうやら勝負迫登山口から稜線に上がったところから見えた尾根のようだ。480m台のコブから先は平坦な尾根道が続くので楽をさせてもらう。左手に木の間越しに送電鉄塔が見えるようになってきた。
430mピーク
430mピーク

八世似山山頂 JR瀬野駅を出発して2時間弱で3等三角点の鎮座する八世似山に着いた。南東の水ヶ丸山方面が少しだけ切り開かれているが立木が邪魔をしてすっきりとは見えないのが残念だ。立木の間から高鉢山の山塊が覗いている。

小休止ののち鞍部に向けて急斜面を下っていく。延々と続く下りに嫌気が差した頃、立派な道標の立つ峠に下りた。左手の下る道は伏附登山口まで1300m、右手の下る道は志和の池ノ迫方面、そして直進の登っていく道は東中倉山まで1100mの案内がある。下ってきた勢いで目の前の急斜面を駆け上がっていく。
八世似山山頂

伐採地の中を登る 伐採地の中を登っていく。振り返れば八世似山が見える。今日の最高気温の予報は16度で、午前中からグングン気温が上がり暑い!日差しから逃れて雑木林に飛び込むとトラロープが渡された急登に変わり、5分ほど喘ぐと尾根に上がった。

尾根道を西に進み25号鉄塔分れで左手の下る道に入り、送電線に沿って歩いていき登り返すと26号鉄塔に着いた。前方間近に見える東中倉山に向けて、鉄塔の真下を潜って下っていく。
#26鉄塔と東中倉山
伐採地の中を登る #26鉄塔と東中倉山

東中倉山に残る軍の遺構 東中倉山の手前、標高480m付近に半ば樹木の中に埋もれているコンクリート製の建物があった。さらに登っていくと先ほどのよりは一回り大きい建物や、数個の円形の窪地もある。これは何らかの日本軍の遺構だろう。そこから少し南に進んだところに、あきく魅力探検隊私製の山頂プレートが架っていた。

榎ノ山峠に向けて北尾根に入ったところにも大きな円形窪地があった。この窪地は一体何なんだろう?北尾根を下っていき、小コブのところから西尾根に乗り換える。ルート上には境界標識が続いており、これを辿って歩いたので比較的順調に進んだ。ただ、急斜面で、羊歯でルートが判り難くなっているところがあったので気は抜けない。
東中倉山に残る軍の遺構

車道に出る ヒノキ林の急斜面を滑るように下っていくと車道に出た。出たところに区界を示す道路標識がある。左は安芸区瀬野で右は東広島市志和だ。車の通行量は比較的多く重宝されている道路のようだ。

道路を横断して旧道(西側の細い道)に出ると左手に長者山方面への登山口がある。車道を瀬野方面に少し下り旧道に入っても良い。榎ノ山峠11時着予定で計画していたので順調に来ている。
榎山峠登山口
榎ノ山峠(車道)に出る 長者山方面・榎山峠登山口

榎ノ山峠からの尾根道は途中から急になる。標高400m付近で25,000図に記載の道が左手かわ合わさる筈なんだが気が付かなかった。516m独標から東に派生する尾根に乗ると少し楽になった。北に高鉢山が見える。湯坂峠〜長者山に続く稜線はまだ遠くに見えるのでがっかりだ。でも左手に見える東中倉山と同じくらいの高さまで登ってきたぞ。

516m独標から下っていくと長者門登山口からのルートが合わさり、そのスグ先の鞍部に「長者門」の案内があった。ここから超急斜面を暫く喘ぐと、やっと610m台ジャンクションピーク(長者屋敷跡)に着いた。ここでお昼を予定していたが展望がないので先に進む。
ジャンクションピーク
610m台ジャンクションピーク

狩小川山頂 ジャンクションピークから5分強で3等三角点の鎮座するピークに着いた。新しく「狩小川」と記された山頂標識が設置されていた。僅かながら展望があり水ヶ丸山や白木山〜高鉢山が望めるので昼休憩にする。

そそくそとお昼を済ませ南西に向けて進んでいく。軽いアップダウンはあるが歩き易い尾根道だ。進むにつれて長者山の反射板がはっきり判るようになってきた。
長者山が近づいてきた
狩小川山頂 長者山が近づいてきた

長者山山頂 ツルシキミの多い尾根道をジワジワ登っていくと長者山に着いた。山頂では先行のグループが休憩中なので邪魔にならないように眺望を楽しむ。東には今朝歩いてきた勝負迫登山口付近の稜線〜八世似山の稜線や東中倉山から南西に派生する尾根の形が手に取るように判る。しかし随分空気が湿り景色が霞んできたぞ。

山頂のグループは「ななかまどの会」の方たちでした。月に1回くらいの頻度でグループでハイキングを楽しんでおられるということだった。どこかでお目にかかったような…ないような?ネーブル美味しかったです。有難うございました。まだ残りの工程があるのでお先に失礼する。
長者山山頂

千畳岩 長者山からの下りは如何せん急だ!トラロープの助けを借りて滑らないように慎重に下っていく。湯坂方面から登山道が上ってきている鞍部から登り返すと展望地がある。「千畳岩」の案内があるが、広さは千畳どころか十畳にも満たないと思う。しかし眺めは良くて、北側には白木山塊が見え、南側には瀬野の町が広がっている。

千畳岩から程なく555mピークに着いた。そこから少し下ると送電鉄塔が立つ展望地だ。行く手に藤ヶ丸山、三本木山が見える。送電鉄塔の真下を潜り延々と下っていくとミノコージ峠に着いた。峠は十字路になっていて、左に下るとみつぎ団地、右に下ると小河原麻下に出る。
見晴らしの良い「千畳岩」

ミノコージ峠からの急登を登りきる直前のところに 「緑化センター車道」 の道標があった。送電鉄塔の保守道が緑化センター取付道路に下っているのか?心が動いたが、長者山山頂で出合ったグループに 「三本木山から福田に下る」 と言った手前、こんなところで予定を変更する訳にはいかない。

急登が終わるとヒノキの植林地に出る。日当たりのよいところは夏場は繁って歩き難いが、今の時期は歩くのに全く支障はない。軽いアップダウンを繰り返すと4等三角点の鎮座する立石山に着いた。ここからは広島県緑化センターのエリアに入る。登山道は尾根道というよりも、整備された公園の外周遊歩道といった方が適切かな。
立石山
立石山山頂

車道に出る 予定では緑化センターの東山作業路を歩くことにしていたが疲れてきたので高低差の少ない尾根道を歩く。左手下方に東区福田町と安芸区瀬野町を繋ぐ車道が見えてくると間もなく車道に下りた。

歩道にはサクラが植樹されているが未だ柵で保護されている幼木だから花が楽しめるのは随分先になりそうだ。第5駐車場の西隣に隣接している展望広場の東屋で小休止する。
展望広場
車道の峠付近に出る(向こうが瀬野) 第5駐車場に隣接の展望広場

登山道 展望広場の東屋のところから登山道に入る。暫くは西山作業路と並行して進んでいく。少しオーバーユース気味の荒れた道を登っていくと大岩展望台(東屋有り)に着いた。

大岩展望台から10分で送電鉄塔がある。とても眺めが良くて白木山系〜高鉢山系〜湯坂峠〜立石山に至る山並みが一望の下だ。立石山の背後には曾場ヶ城山〜水ヶ丸山の稜線が薄っらと見えている。
送電鉄塔からの眺め
のり面の上に続く登山道 送電鉄塔からの眺め

三本木山山頂 送電鉄塔の目と鼻の先に三角点の鎮座する三本木山がある。残念ながら周囲は雑木が茂り展望は無い。4年前に登ったときに見かけた 「あさきた里山マスターズ」 の山頂標識は見当たらなかった。一般的にはこの486m三角点を三本木山山頂としているが、国土地理院の25,000図や一部のガイドブックでは大岩展望台の少し先の露岩の多いピークの方を三本木山と称しているので厄介だ。

山頂からは北方向に薄い踏み跡、西方向に明瞭な踏み跡と二本のルートがある。どちらを下ろうか思案したが、今回は西方向のルートを歩いてみることにした。このルートは中国電力の鉄塔保守道でした。
三本木山山頂

急斜面 杭だけが残っている廃階段の急斜面を下り、次いで平坦尾根を北に向かい、尾根の途中から西斜面を急下っていく。ジグザグのところもあるが概ね直滑降だ!

西斜面はそのうち尾根地形となり沢音が聞こえてくると少し右に振れて堰堤の下流で沢を渡るとプレハブ小屋のところに飛び出した。中電の電柱番号は「サツキガオカ支30」でした。車道を下って県道沿いの「寺分北」バス停から赤バスに乗って帰る。
プレハブ小屋
廃階段の残る急斜面 プレハブ小屋のところに出た

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