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山 名
女鹿平山(m)
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広島県廿日市市吉和
登山日 2013年10月12日(土) 曇りのち晴れ 東麓から望む女鹿平山
東麓から望む女鹿平山
参加者 単独
コース 立野キャンプ場(8時20分)〜林道終点(8:35)〜高巻き道〜渡渉(9:10)〜(9:50)アオザサ谷落口(9:55)〜(10:30)青笹越(10:50)〜管理道に出る(11:15)〜女鹿平山(11:35)〜(11:40)リフト降り場(11:50)〜スキー場管理道を下る〜林道入口(12:50)〜堰堤を渡る(13:00)〜トラバース道〜林道終点に上がる(13:30)〜(13:40)立野キャンプ場
お弁当 女鹿平山のリフト降り場で軽く行動食を摂る(女鹿平山山頂は不適)
駐車場 立野キャンプ場(駐車できる場所は何ヶ所もあります)
トイレ 立野キャンプ場(水洗トイレではないが水洗に近い造りできれいです)
まとめ この日は脱穀の予定だったが、前日に降った雨の影響で農作業ができなくなった。秋晴れの一日を有効に使いたいので、以前から気になっていたヒノ谷の状況を調べてみることにした。午後2時からクライマックスシリーズの野球中継(その他もろもろの用事)があるので早目に行動した心算だったが、トラブルがあって思い通りにはいかなかった。

広島北ICから高速に乗り吉和ICで降りる。今日は雲ひとつない秋晴れを予想していたんだが意外に雲が広がっている。立野キャンプ場に入るとテントがひとつだけ張られていた。人の気配がないのでまだ寝ているんだろうね。音を立てないように登山支度をして出発する。


車止め キャンプ場を出発したのは午前7時20分で予定どおりだ。順調に行けば正午頃には下山できるだろう。ところが途中で軍手を忘れたのに気付いて取りに戻った。さらには林道終点から植林地に踏み込んだところでコンパスが無いことに気付いた。林道終点付近でウロウロしたので落としたのかも?付近を探すが見当たらない。やはり車に忘れたんだ。キャンプ場まで戻る。合わせて約1時間のロス。

気を取り直して8時20分に再スタートする。車止めの鎖を過ぎてからは林道の路面には雑草がはびこり歩き難くて仕方がない。10月に入ると咲く花はめっきり少なくなってきたが、明るい道ばたにはノコンギクが途切れることなく咲いていた。
車止めの鎖(林道入口付近)

左手前方の太田川の対岸にレンガ色の屋根の小屋を認めると、間もなく林道は右カーブしてヒノ谷へと入っていき終点となる。ここまでキャンプ場から15分。林道終点の約30m手前のスギの木のところに古いテープがあるので、そこからスギの植林地へと入っていく。

植林地の中に続くピンクのテープを辿ってジグザグに登っていき、西に向かって進んでいくと植林地を抜け、植生は灌木の煩い雑木林へと変わっていく。踏み跡はしっかりとしている。20mくらい下のヒノ谷を流れる沢に小さな滝が見える。
林道終点
林道終点付近

高巻き道 灌木が消えると歩き易くなってきた。山道は沢よりかなり高いところに付けられている。丁寧に石を組んで道がこしらえてあるので、歩く人が少なくなっても昔のままの道が残っている。対岸にネンブツ谷が見えるようになってきた。ここまで林道終点から20分。

高巻き道が終わり道は沢に寄り添ってきた。右手に炭焼き釜跡を見てヒノ谷を詰めていくが、だんだんと道が悪くなってきて道が流失しているところが何ヶ所も現れ苦労させられる。*
険阻になる
しっかりとした高巻き道 道はだんだん険阻になる

渡渉地点 二つ目の炭焼き釜(実際にはもっとあるかもしれない)を過ごした先で左岸側が狭まってきた。左岸をへつることは難しいのでやむなく小枝で棹をこしらえて右岸に渡渉した。右岸は歩き難いので100mくらい進んだところで沢床を少し歩き再び左岸に渡り返す。ササの密生した川岸に上がり微かな踏み跡を探して進んでいくとスギの植林地に入り込んだ。

植林の手入径があるかなと思っていたが見つからなかったので左岸の沢に近いところを進んでいった。比較的平坦な植林地が続きなかなか現在位置が掴めなかったが、谷の向きが西に変わるところで、ようやく現在位置が把握できた。ここまで林道終点から68分。
右岸に渡渉した地点

スギ林の中を西に進む アオザサ谷の落ち口を見落とさないよう、流れに近いところを西に進んでいく。ふと右手の斜面を見上げるとピンクのテープが下がっていたので駆け上がってみると植林の手入れ径に出合った。しまった、自分はづっと道のないところを歩いていたのか!(-_-;)

手入れ径に上がるとすぐに工事中の林道に出た。林道銅山線(大向長者原林道の角兵衛の墓のところが起点)がここまで延びてきたんだ。現在は盛土の最中でローラーやブルドーザーが入っていた。
林道銅山線
スギ林の中を西に進む 延伸工事中の林道に出る

アオザサ谷落ち口 林道を200mくらい進むと左手にアオザサ谷の落ち口が見えた。付近の何ヶ所かの樹木の幹にピンクのテープが巻きつけてある。ヒノ谷を渡渉してアオザサ谷の左岸を上っていく。

アオザサ谷の左岸側にはスギが植林されていて、流れに近いところに植林の手入れ径らしき踏み跡がある。あえて植林地の踏み跡にこだわらず、迂回しなければならないところは右岸を歩いた。右岸にも植林が広がっていた。*
アオザサ谷左岸の道
アオザサ谷落ち口(奥がアオザサ谷) アオザサ谷左岸の道

青笹越 傾斜が緩くなると目の前に幅の広い道が現れた。以前は林道だったと思われる道は今では相当荒れている。荒れた道を進んでいくと右手から林道が合わさり、次いで左手から林道が合わさり、「センター造林地」の看板の立つ青笹越に上った。

そのまま下っていくと大向長者原林道に出る。右手西側の斜面にはヒノキが植林されていて、左手東側の女鹿平山方面はミズナラ林だ。付近を少し探索して、左手の林道を登っていく。
青笹越(向こうに下ると大向長者原林道)

林道とは名ばかりで路面は大きく陥没していて、とてもじゃないけど車の進入は不可能だ。小石がゴロゴロしていたり、ササや夏草が侵入していたりで歩き難くて仕方がないが、ただ周囲は広葉樹が広がり気持ちの良い森林浴が楽しめる。

青笹越から25分でバラスの敷かれた車道に出合った。後で調べたところ、出合ったのは厳密に言うとスキー場の管理道だった。どこかに山頂へと通じる踏み跡はないかなと思って探しながら管理道を上っていったが、そのような道は見つからなかったので仕方なく管理道を進んでいくと、右手から林間コースが合わさり、間もなくスキー場のセンターコースを横断する。
林道
ササに覆われた林道

ゲレンデからの眺め 【スキー場センターコースからの眺め】 南東には吉和の里を隔てて「もみのき森林公園」の管理棟とスキー場の芝広場が見え、後方に湯来冠山が覗いている。南には大峯山など千m前後の山が連なっている。ゲレンデをセパレートしている林が邪魔をして景観を損ねているのが残念だ。

リフト降り場 スキー場のリフト降り場の後ろ側に山頂へ通じる取り付きがあった。探さなくとも周囲の地形から取り付きはすぐに判る。薄い踏み跡を辿っていくと2等三角点の鎮座する女鹿平山に着いた。

周囲は雑木林で展望は無い。別の方向からのルートがあるかなと思ったがよく判らなかった。山頂は長居をするようなところではないのですぐに引き返してリフト降り場の建物のところで軽くお昼を食べる。
女鹿平山山頂
スキー場のリフト降り場 展望の無い女鹿平山山頂

ゲレンデ最上部からの眺め リフト降り場からスキー場の管理道(営業中は林間コースとして使用される)を下っていく。コースは草が刈られて早くも営業開始に向けて準備が始まっている。ブルーシートが掛けられた人工降雪機はもうすぐ出番を迎える。

見た目は女性的な山容の山だが、いざ歩いて見ると結構傾斜があります。管理道はうねっているので効率が悪く麓のロッジまで下るのにかなり時間が掛かってしまった。
レストラン
ゲレンデ最上部からの眺め 中腹にあるレストランの建物

管理道から林道へ スキー場のリフト乗り場付近で林道入口を探したが、どうしても見つからないので、管理道を下るときに見かけた地点まで戻って林道に入った。家屋?の手前から延びている道を北に歩いていくと立派な植林があった。

林道が女鹿平スキー場の敷地内から延びているとは思っていなかったので入口を探すのに10分くらいロスをしてしまった。なお、この林道については、「山歩きのページ」さんのサイトから情報を得た。ありがとうございました。
林道
スキー場管理道から林道へ 暫し林道を歩く

石垣のところに中電の鉄塔標識があり、鉄塔保守道が左右に延びていた。勘で右の下っていく鉄塔保守道に入ると直に砂防堰堤の上流部を渡り左岸に付いているフラットな道を進んでいく。26号鉄塔へと登っていく保守道を左に分けると、とたんに道は荒れてきた。特に最後の谷付近はササとつる性の低木に苦しめられた。

右手の太田川対岸にレンガ色の小屋が見えてくると、間もなく左に振れて下り始めて沢に出合う。渡渉は難しそうだが流木と上から下がる葛のお陰で何とか渡る。土手をよじ登ると林道終点に出た。スキー場から立野キャンプ場まで50分を要したので車道(約3km)を歩いて帰るのと時間的には変わりはない。
渡渉
ヒノ谷を流れる沢を渡る(左奥から右手前へ)

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