HOME | 戻る |
山 名 |
築山(1007m) | 島根県吉賀町 |
---|---|---|
登山日 | 2013年9月6日(金) 晴れ |
広石より望む築山
|
参加者 | 単独 | |
コース | 吉賀町スポーツ公園(8時55分)〜登山口(9:00)〜尾根直登開始(9:20)〜(9:30)展望岩(9:35)〜伐採地に出る(9:40)〜休憩5分〜急登開始(10:20)〜縦走路出合(10:55)〜(11:10)築山(11:45)〜861m独標(12:15)〜休憩5分〜838m独標(13:20)〜標高750m台尾根分岐(13:45)〜660m独標(14:30)〜(15:00)吉賀町スポーツ公園 | |
ガイド | 季刊誌「ゆうゆう」26号 築山南西尾根漫歩の記 | |
お弁当 | 築山山頂で食べる(お昼は断然ここでしょう) | |
駐車場 | 吉賀町スペーツ公園のグランド駐車場(15台くらい停められます) | |
トイレ | 吉賀町スペーツ公園のグランドトイレ(手洗い水出ます) | |
まとめ | お盆が過ぎてから週末は秋雨前線や台風の影響で雨降りといったパターンが繰り返され今週末も雨模様のようなので、たまらず代休を取って西中国山地の山に登ることにした。雨が水曜日まで降り続いたので1日ほど間を空けて金曜日に…この日の島根県西部の降水確率は珍しく0%だったので雨の心配をすることなく歩くことができた。 |
広島北ICから高速に乗り六日市ICで降りて国道187号線を走る。広石付近では前方に築山から西に延びる稜線が見えてきた。登山口のある吉賀町スポーツ公園に入るが今日は平日だから人影は全く見当たらない。一番奥の野球グランドのところまで上がり、グランド駐車場に駐車する。
駐車場からは平家ヶ岳から西に延びる稜線が見えている。あのあたりのヤブは一級品だったが今日の山はどうだろうか? 登山支度をして築山林道を入っていくと右手に民家があるが今では無住のように思える。スタートして4分でコンクリート橋を渡った先の右手に小さな祠があり、反対側の樹木の幹に「築山登山口」と記されたプレートが掛けてあった。右折してタギガ谷へと入っていく。 |
||
駐車場と野球グランド | 築山登山口 |
谷に入ると木屑の山が目に飛び込んできた。ありゃあ、谷の両側は皆伐されていて山は丸裸になっているぞ。木屑の山の左手から入っていくとスギの幹にピンクのリボンが下がっていた。 踏み跡が谷の奥の方に延びているので辿っていくと、皆伐地の中のトラバース道に変わりだんだんと高度が上っていき、沢が随分と下の方に見えるようになってきた。明瞭な踏み跡が斜め一直線に斜面に付いているのが有難い。 |
||
谷には木屑の山 | 皆伐地のトラバース道 |
振り返ると西の方に盛太ヶ岳が見えてきた。その右手には鈴ノ大谷が左右に稜線を広げている。大きな露岩のところで左に直角に振れて直登が始まった。陽は高いところにあり強い日差しが容赦なく照りつけて暑くてたまらない。皆伐地ゆえに逃れるところはなく辛抱して急斜面を登っていく。 直登を開始して5分余りで樹林の中に逃げ込むことができて一安心!伐採地と樹林の界を登っていき、伐採地の最上部まで上ると「展望所」の案内があったので立ち寄ってみることに。案内のところから伐採地の上辺を西に20mほど行ったところに絶景の展望所があった。 |
|
樹林の中へと逃れる |
【展望所からの眺め】 伐採地の上部からは遮るものは何もなく、目の前に平家ヶ岳の稜線が見える。平家周辺は同じくらいの高さのピークが幾つもあるので同定は難しいが、平家ヶ岳が判れば後は芋づる式に同定できる。中国道朝倉PAが見えているので、パーキングから築山が望めるだろう。麓には登山口のスポーツセンターのグランドが見える。 |
展望所から前述の案内のところまで引き返すことなく、踏み跡を辿っていくと「展望所・下山口」と記した私製のプレートのある尾根に出た。西側からは尾根道が上ってきている。タギガ谷に入ってすぐに左手の尾根に取り付けば一直線にここに上ってくるんだろうが取り付きは判らなかった。 今回参考にした「ゆうゆう」の記事に限らず、スポーツ公園から登られた他の皆さんも、谷に入ってすぐに尾根に取り付いているが、何故か自分は皆伐地に誘導されてしまった。山が大規模に伐採されたのは、ここ1年以内のことだと思うが、それからは、メインの登路が変わってしまったんだろうか?道標の下山口が皆伐地の方を指しているので、そうとも思えるが。 |
|
ようやく尾根に乗る |
尾根通しに緩やかに登っていくと伐採地に出た。一番奥に築山が見え、手前の861mピークの南斜面は広範囲に伐採されている。ここで右に方向転換し明るい尾根道を進んでいくが蜘蛛の巣が多いのにはまいった。 左手に植林地が現れたが直になくなると急斜面となりササが出てきた。ササは膝くらいまでで、ササの下には踏み跡があるので歩くのに全く支障はない。 |
||
伐採地に出る | ササが出てきた(標高650m付近) |
標高が700mを過ぎると右手が植林に変わり、それから長〜い急登が続き、自然林と植林の界を登っていく。20分くらい喘ぐと傾斜が緩んできて左手に築山山頂と下る予定の尾根が見えてきた。 ようやく縦走路に出る。大岡山方面への踏み跡は極端に薄い。かなり歩かれていると思ったがそうではないようだ。左に振れて築山への最終アプローチに入る。ササの勢いが増してきた。 |
||
この先から急登が続く | 縦走路出合い(手前が大岡山) |
山頂手前は大ヤブで踏み跡は無い。ヤブの薄いところを選んで登っていくとようやく2等三角点の鎮座する築山山頂に着いた。目の前には千mクラスの稜線が左右に続く素晴らしい眺めが展開され、今までの苦労が一瞬のうちに吹き飛んでしまう。山頂は夏草が茂り腰を下ろすところもないので、少し移動して西中国山地の山並みが見えるところでお昼にする。 雲が広がってきたが雨を降らせるような雲ではなさそうなので予定どおり、ゆうゆうの山行記のルートを辿って周回することにする。右足の調子がおもわしくないのでテーピングを施して後半戦の開始だ。 |
|
2等三角点の築山山頂 |
築山山頂の三角点のところから物凄いヤブに突っ込むとすぐに尾根地形となり難なく西尾根に乗った。尾根上にはテープも薄い踏み跡もあり少し拍子抜けだ。尾根道は地形図より急に思えたが、下り始めて10分くらいで右手が植林帯に変わり歩き易くなってきた。 861m峰の登りはササが煩いが比高は僅かなので苦にはならない。861m峰で北に振れてササの尾根を下っていく。このあたりは小振りのブナが多く見られた。西にカーブすると今度は左手の植生が植林帯に変わってきた。このあたりで小休止する。今の時期は眺望は全く得られない。 |
|
ササの861m峰 |
植林と自然林の界を西に向けて進んでいく。多少のアップダウンはあるものの概してフラットでササは少なくて歩き易い。現地と地形図との対比もとっても良いぞ! 838mピーク手前のコブへの登りは、ササを掴んでヨイショと身体を持ち上げていく。そんなに急ではないが草臥れてしまったのかな?コブから心持ち下りスギ林の鞍部から登り返すと838m峰に着いた。ここも展望は無い。 |
||
790m台の快適な尾根道 | ササの838m峰 |
838m峰から方向を定めて尾根を下っていく。尾根にはツツジ科の低木が枝を広げ歩き難くて仕方がないが、それらを避けて下っていき傾斜が急になる手前で南東に派生する尾根に乗り換える。途中に展望地らしきところがあったので近づいてみると踏み跡が見つかった。ラッキー。展望地からは平家ヶ岳方面が望める。 踏み跡を辿って尾根を下っていき、尾根が分れるところで南尾根に乗る。ここは踏み跡が自然と右カーブしていたので問題なかった。南尾根は展望が良い。右手の大規模に伐採された谷を隔てて、吉賀富士と呼ばれている盛太ヶ岳が目に飛び込んでくる。 |
|
展望地からの眺め(盛太ヶ岳の右後方は鈴ノ大谷) |
今日は曇りがちだが日差しはきつく暑い!おまけに夏草がはびこっていてルートが判り難くなっていたりルートを塞いでいたりする。さらにはイバラが多くて難渋する。ハゼの木も多く枝を払いながら進んでいかなければならない。蜘蛛の巣も多いねえ。油断していると顔ペチャだ。
… こんな状態なので相当時間を浪費している。 前方右手に松の木がまばらに立っているのが見えている。この尾根は派生するところから雑木林の中を急降下する。一直線には下れそうもないので、ジグザグに下っていった。下りきったところから再び尾根に復帰する。 |
|
展望の良い南尾根 |
やっと660m峰に着いた。立木の間から南西の方向に六日市の町が見えるが展望は乏しい。ここから南尾根を下る。ヤブ蚊が多くて油断をしていると刺されてしまう。このあたりの蚊は余程ひもじい思いをしているんだろう。決死の覚悟で襲撃してくる。暫く下っていくと窪みのような古道が現れ古道を外さないように下っていく。 尾根道が平坦になったところで東に振れると沢そばの導水ホースのところに出る。右岸を下っていくとグランドの駐車場が見えた。沢は増水しているので裸足になって沢を渡り駐車場に戻った。午後の部では苦労するかなと思っていたが、全体的に薄い踏み跡があり上手くいった。ただテープは殆ど付いていないので読図は欠かせない。 |
|
殆ど展望のない660m峰 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||