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山 名 |
三坂山(1169m) | 広島県廿日市市 |
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登山日 | 2013年3月31日(日) 曇り |
北側より望む三坂山(12/09/02写す)
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参加者 | 単独 | |
コース | 判城橋(10時45分)〜林道終点(11:15)〜滝の落ち口(11:35)〜(11:45)四艘船岩(11:55)〜三坂山(12:20)〜釣橋林道に出る(12:35)〜昼食休憩15分〜釣橋林道終点(13:00)〜ニソウ谷〜ケヤキ谷出合い(13:33)〜林道に上がる(13:50)〜(14:10)判城橋 | |
お弁当 | 釣橋林道の峠付近で食べました(お昼に適したところはありません) | |
駐車場 | 判城橋を渡ったところ(少し広くなっているので3台くらい停められます) | |
トイレ | 登山口付近にはありません。 | |
まとめ | 前回の2012年9月に四艘船岩を探しにヨソウ谷に入ったときに、谷の入口付近にある大岩が目に留まり最初からルートを外した。軌道修正をしようにも思うにまかせず、装備にトラブルもあったことから諦めてしまった。そしてリベンジの機会が得られぬまま年を越し春を迎えた。雪解け間もない今の時期は見通しが効くと思われるので、今回は絶対に見つけてやるという強い意思を持って四艘船岩の探索に臨んだ。 |
今日は午前中所用があり少し出遅れてしまい午前9時頃に広島市内の自宅を出る。中国自動車道を吉和ICで降りて大向長者原林道に入り、おせきの墓を過ぎて下りにかかると前方に千両山付近の稜線が見えた。千両山に登ろうか?今日は四艘船岩から三坂山の方に抜ける予定を組んでいるが、目に入ると登りたくなるものだ。
酷道488号線に出て県境方面に向けて走る。右手に十方山林道を過ごし進んでいくと最初の橋が判城橋で、そこからヨソウ谷林道が西へと伸びている。酷道沿いには駐車スペースは見当たらないので判城橋を渡った先の広まったところに駐車して、そこを起点とする。 吉和の里にも桜が咲き始めているが、山間の谷に吹く風は未だ冷たく季節が逆戻りしたような感じだ。それでも、道ばたにはフキノトウが顔を出している。万丈川沿いに遡り判城上橋を過ぎると遠くにミズキのような花が咲いているのが見える。マンサクも未だ咲いていた。だが草本の花が見られないのは残念だ。 |
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国道488と判城橋(マウスONで夏景色) |
ヨソウ谷とニソウ谷の出合いから先は林道が少し荒れていて、ヤマアジサイやツツジ類の低灌木が路面一面に生えていて落葉期の今の時期でさえ、どう歩いたらいいのかを考えながら進んでいかなければならない。繁った時期なら左のスギ林にかわしたらよいかも。 判城橋から30分で林道終点に着いた。半年前に来たときは夏草に覆われていたが、今は谷の地形が見て取れる。 |
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歩き難い道(マウスONで夏景色) | 林道終点(マウスONで夏景色) |
林道終点からヨソウ谷を詰めていく。左岸に踏み跡があり沢沿いに上っていくと直に谷が分かれる。右谷を窺うと50m先に巨岩(前回のレポートのニセ四艘船岩)が見える。そちらの方には行かずに、本流である左谷を上がっていくと滝が現れた。左の写真では滝の下部しか写っていないので大したスケールではないように見えるが、実際はそうではない。 とてもじゃないが正面突破は不可能なので、右手の植林にかわすことにして急斜面を登っていくと踏み跡があった。どこかにマーカーがあったんだろうが見落としたようだ。以降はこの踏み跡を辿って滝の落ち口の上部に出る。 |
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落差30mくらいの滝 |
滝の上部に出ると流れが緩やかになった。踏み跡は見当たらないが歩き易いところを選んで本流を奥へと詰めていく。支谷を拾って拡大した地形図と照らし合わせながら目的の谷を見逃さないように進んでいく。 四艘船岩の探索に関しては「山歩きのページ」さんの山行記を参考に、さらにブナ森倶楽部主催のNさんから頂いた詳細なデータなどを分析して、場所を特定して地形図にプロットしておいた。そして目的の支谷まで上がってきたときに、「四艘船岩があるのは恐らくここだろう」と思った。倒木が多くて本流からは支谷の奥深くまではすっきりとは望めないが大きな岩があるのが何となく見て取れた。 |
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ヨソウ谷の緩やかな流れ |
さてこれからどうしようか?先ほどまでは大向長者原林道から見えた千両山に登ってみようと思っていたが、目の前に手入れされた歩き易そうな植林帯が広がっているので安易にそちらを選択し、植林地の中を尾根沿いに登っていく。右手には三坂山山頂から東に派生する尾根が見えている。 登っていくにつれ灌木が多くなってきて通れそうなところを選んで高度を上げていくと傾斜が緩やかになり杉の大木の間から稜線に出た。稜線から登ってきた尾根の方を振り返ると赤テープが付いている。成る程!このテープのところから尾根を下っていけば容易に四艘船岩のある支谷に下ることが出来そうだ。 |
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スギの植林地を登る |
稜線に出るとところどころに赤テープが見つかる。倒木を避けながら北上していくとあっけなく三坂山に着いた。山頂には益田やまぼけ会私製の「二艘四艘」と記された山頂プレートが掛かっているだけで、頭頂部一帯はスギ林で全く展望は無く、鬱蒼としているので長居をするような場所ではない。 登ってきた道を引き返し釣橋林道の峠付近に下りた。峠付近は風が吹き抜けて寒いので風の当たらないところでお昼にした。朝のうちは晴れ間が覗いていた空はいつの間には分厚い雲に覆われて、何時降り出してもおかしくはないような天気なので、簡単にお昼を済ませて釣橋林道をニソウ谷方面に下っていく。 |
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展望のない三坂山 |
ニソウ谷を下っていくと右手に二艘船岩がある。この岩は林道からも見えるが、近寄って眺めた方がその大きさが実感できるだろう。ニソウ谷の水量は思いのほか少ない。いつもの年ならば雪解け水がサラサラと流れていても良いんだが…まあ源流域だから、こんなものかもしれませんね。両側の斜面には丸裸のブナが多く見ていても寒々とした感じ!澱んだ水溜りではヒキガエルが折り重なって恋の季節の真っ最中だ。 左手にミサカ谷に通じる掘割が見えるが倒木が多いね。掘割から程なく釣橋林道の終端に着いた。ここからニソウ谷に入る訳だが、地形図を読む限りでは緩やかな谷なのですんなり下れそうだ。沢を渡りミサカ谷の右岸を下っていく。 |
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釣橋林道はここまで |
ニソウ谷右岸に明瞭な道が付いている。その道は谷を塞ぐ巨大ブナの倒木のところで断ち消えたかに思えたが、さらにずっと先まで続いていた。昔からある間道のように思える。 流れの向きが東に変わると間もなく渡渉し、左岸を歩くがそのうち倒木が行く手を塞ぎ止むなく沢床を下っていく。ニソウ谷は源流部の方が良い道が付いています。 |
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右岸に高巻き道が付いている | 左岸への渡渉地点 |
ケヤキ谷との出合いからは右岸の植林を歩き、最後はずっと左岸を歩き谷を下っていくと前方にヨソウ谷林道が見えてきた。沢を渡り導水管のところから林道に上がった。標高の高いところはガスがかかり雨になっているようだ。そのうちポツリと来たが大した降りではないので傘もささずにスタート地点の判城橋まで戻った。 時間があるので戸河内から国道191号線を走り宇賀峡に立ち寄ってみた。バイモは咲いてはいたが見頃を過ぎて草臥れたような感じだった。やはり今年は花の時期が少し早まっている。 |
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ヨソウ谷とニソウ谷の出合い |
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