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山 名 |
安芸アルプス(金ヶ燈篭山・城山・洞所山・原山・鉾取山・坂山) | 広島市安芸区 |
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登山日 | 2012年12月16日(日) 曇りのち晴れ |
JR車窓より望む安芸アルプス
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参加者 | 単独 | |
コース | JR矢野駅(7時55分)〜県道横断(8:10)〜六年川砂防堰堤(8:25)〜(8:55)愛宕神社(9:10)〜峠の登山口(9:25)〜金ヶ燈篭山(9:50)〜赤穂峠(10:30)〜城山(11:00)〜古峠(11:25)〜新峠(11:55)〜(12:25)洞所山の肩(12:50)〜洞所山(12:53)〜591mピーク(13:20)〜原山(13:55)〜(14:20)みはらし山(14:30)〜鉾取山(14:45)〜平原分れ(15:15)〜(15:45)坂山(16:00)〜稜線分岐(16:10)〜神原滝(16:25)〜神原登山口(16:55)〜立ち話10分ロス〜(17:25)JR瀬野駅 | |
お弁当 | 洞所山の肩で食べました(展望の無いコースなので候補はそんなには有りません) | |
駐車場 | 往復ともJRを利用しました。(金ヶ燈篭登山口近辺は路肩が広くなっているので駐車には困りません) | |
トイレ | 登山口付近にはありません。(鉾取山憩の森エリアにもトイレは確認できませんでした) | |
まとめ | 今週は山行きの予定していなかったんだが、土曜日の昼間に放映された天気概況では「日曜日は降水確率0%で最高気温15度」との予報が出たので俄然山行きモードになってきた。夜間に一雨来そうな状況だったのでヤブ山は選択肢から外し、登山道が整備されている安芸アルプスに決めた。このルートは今年始めに武田山グループ有志が瀬野〜矢野間を通して歩いているので、今回は逆コースから歩いてみることにしました。 |
JR山陽線横川駅から呉線経由三原行きの電車に乗る。休日の早朝だから車内は比較的空いていてゆったりできた。広島駅を過ぎて車窓に写る安芸アルプスの稜線を眺めていると矢野駅に着いた。時間は午前8時前、日が短い季節とはいえ行動時間はたっぷりあるぞ。
矢野駅前通りを西に歩き、最初の信号機付き交差点で右折して住宅地の中に通じる道に入る。やや狭い道を上っていくと矢野福祉センターがあり、そこから川沿いの道になる。右手に姫宮神社を過ごした先の
「矢野東6−22」 の住所表示板のところで橋を渡ると交通量の多い県道38号線に出合う。位置的には 「矢野町祇園」 交差点の30m手前だ。 県道を右斜めに横断して、コーポ風マンションの間の道に入る。横断したところの右手の建物の住所表示は 「矢野東6−21」 だった。 |
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川を挟んで矢野東6丁目と矢野西6丁目 |
今日は町内清掃日なのか?地元の人たちが多数繰り出して道路や川を清掃をされていたので愛宕神社への道を確認すると、間違いないようなので安心して登っていく。矢野東保育園を右手に過ごし坂道を登っていくと15分弱で車道の終点に着いた。 橋を渡り白い手摺の付いた道を沢沿いに上っていくと正面に六年川砂防堰堤が見える。堰堤を乗り越す道には入らずに、右側に迂回して進んでいきます。 |
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沢沿いの道を登っていく |
堰堤から1分で三差路があり、安芸区魅力探検隊手作りのプレートが置かれていた。左折すると直に石段の道に変わった。 落葉した明るい雑木林の中を進み徐々に高度を上げていく。しっかりと踏み固められた参道が続き、ジグザグ道が終わり尾根に乗ると前方に愛宕神社の石の鳥居が見えてきた。 |
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私製のプレートの掛かる三差路 | 石段の残る愛宕神社参道 |
鳥居を潜ると石段が続く。一体何段あるんだろうか?数えてみると230段もあったぞ。段差は小さいが結構しごかれました。神社周辺の雑木は最近伐採されたようで、朱塗りの社殿の建つ広場からは、広島市のデルタや海田湾が一望の下に眺められるが遠くの方は霞んでいる。ついでに適当な大きさの枝を探して杖を作る。この杖には下山するまで大変お世話になった。 石段を少しだけ下って巻き道に入り神社の北側に回り込むと車道が下ってきていた。車道を歩くのは味気ないので左手の尾根に上がったが、イバラが多くてかなわんので100mくらい歩いただけで車道に復帰する。 |
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小コブに建つ愛宕神社 |
右手にゴルフの打ちっ放し場を過ごすと串掛林道に突き当たるので左折する。三差路のところに愛宕神社の立て札があった。 峠の手前に建つ平谷無線中継所を目指して林道を上っていき、無線中継所の対面にある登山口から山道に入る。登山口にはいくつかの案内プレートが掛かっているので簡単に判る筈。 |
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串掛林道に突き当たる | 金ヶ燈篭山登山口 |
登山口から常緑樹の林の中を登っていき、10分ほどで西の肩に上がると道が良くなった。踏み跡は明瞭でマーカーも比較的たくさん付いていて、誰でもが安心して歩けるルートのように感じた。小コブを越えると間もなく3等三角点の鎮座する金ヶ燈篭山に着く。周囲は雑木林で展望は無いが西側が微かに開けている。 金ヶ燈篭山からも順調に下っていく。300m間隔で私製の標識が設置されていたが、如何せん矢印の示す方向が目標の方を向いていないのが気になりました。496mピークからの下りで次の城山が見えるようになってきた。しかし鉾取山は未だ見えてこない。 |
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展望のない金ヶ燈篭山山頂 |
緩やかに下っていくと、尾根上に建つ上平原線39号鉄塔に着いた。見晴らしが良いので小休止して展望を楽しむ。安芸アルプス縦走路上には展望が得られるところが少ないので貴重なポイントだ。白木山は案外と遠くに見えるね。 鉄塔からすぐに赤穂峠に着く。左は海田三迫バス停、右は熊野のゆるぎ観音に下ることができる。 |
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送電鉄塔と城山 | 案内板のある赤穂峠 |
城山への登りは横木の階段道が続く。標高500m付近から登りがきつくなり、階段道と相まってゼイゼイ息を切らしながら登っていくとピークに着いた。やれやれと思ったのも束の間で、狐池分岐へのピークだった。尾根道を塞ぐ岩の壁を右側からかわして進んでいき、右手に珍しい形の大岩を見ると城山に着いた。残念ながらこの山も展望はなかった。 城山からの下りでようやく鉾取山が顔を出したが未だ遥か遠くだ。東に薄い踏み跡が下っている?538mピークから6分で古峠に着く。名のとおりの古い峠なのか?左右に道はあるものの海田側は怪しくなっていて、熊野側に至っては歩かれたような形跡はないようだった。 |
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展望のない城山山頂 |
古峠から次のピークを目指して登っていくと熊野町側にビニールテープが張ってある。何とまあ殺風景な!もしかしたら○○タケ山なのか?このテープは新峠まで続いていた。 566mピークから急下ること12分で新峠に着いた。JR矢野駅を出発してちょうど4時間。未だ全行程の半分までも歩いていない。この先どうなることやら。 |
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ビニールテープの続く道 | 新峠(奥側が海田町) |
新峠からは灌木帯の中の羊歯道を登っていく。やっとビニールテープが消えたと思ったのも束の間で今度は熊野町側に興ざめするような有刺鉄線の柵が続く。これは一体何なんだ? 新峠から7分で見晴らしの良いところに出た。左手には広島市街地が広がっていて、海田運動公園が眼下に見える。丁度お昼時なので「暖かいうどんやカレーがあります」の園内放送が聞こえてきた。駐車場は相当埋まっているので何らかのイベントが開催されているんだろうか?展望地からすぐにヒノキ林に変わりそれをを抜けると雑木林が続く。そして厭な横木の階段道が現れた。うんざりするほど続いているぞ。 |
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海田運動公園をズーム |
横木の階段道が終わると肩に着いた。西尾根から海田運動公園からのルート(歩いたことはない)が上がってきている。見晴らしが良く海田湾、似島、江田島などが見えているので、ここでお昼にする 肩から3分で4等三角点の洞所山に着く。この山も展望がないが以前より明るくなったような気がする。160度の方向にテープが付いていた。 |
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洞所山の肩(登山道が合わさる) | 展望の無い洞所山 |
洞所山からは正面に反射板ピークを見ながら急斜面を暫く下っていきヒノキ林の中に入っていく。鞍部では左の谷にピンクのリボンがあった。登山ルートか?コブを乗り越した先で地図を差し替えて(広域なので複数枚の地図を用意していた)いると、前方から男女混成4人組のグループがやってきた。今日は天気がいいので、このグループを含め3組のハイカーとすれ違った。 反射板から少し登ったところのピークで登山道が分かれるので直進して原山を目指す。原山をバイパスしたいときは左折して急な階段道を下ると林道に出るので林道を登っていけば良いが、そんなに時間は変わらないと思う。 |
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反射板の建つピーク |
朽ちた階段道を鞍部まで下っていくと、右手の熊野町側から登山道が上がってきていた。傍らのプレートには「原山まで40〜50分。標高差172m」と記されている。うっそぅ〜原山までそんなにかかるの?緩斜面をマイペースでだらだらと登っていくと30分弱で4等三角点の鎮座する原山に着いた。目の前には灰色の電波塔と赤白塗装の電波塔が前後に並んで建っている。 【所要時間について】 ガイドブックや標識の所要時間は参考にする程度にとどめるべきだと思います。一番確実なのは、同じくらいの速さで歩く人の山歩きレポートだろう。自分の場合は歩く距離・比高・傾斜などから、おおまかな時間を導き出しています。 |
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原山の三角点は電波塔の近く |
電波塔の敷地内に出て赤白塗装の電波塔のフェンス沿いに進んでいき登山道に入り、雑木林と植林の間に付けられた道を下っていく。間伐されたヒノキの立木の間から西条の町を垣間見ることができた。 原山山頂から10分で車道に出て、車道を少し歩き、「鉾取山憩の森」の大きな案内板の手前から遊歩道に入る。 |
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原山からの快適な下り | 案内板の右手から遊歩道へ |
半ば落ち葉に埋もれつつある段差の低い階段道を上がっていくと、みはらしに着いた。広場の傍らに 「みはらし小屋」 があり、普段は閉っている?シャッターを開けて中に入ると休憩が出来る。雨が降っているときは有難いと思う。 みはらし山からは周囲の山を見渡すことができる。南には今まで歩いてきた城山〜洞所山〜反射板ピーク〜原山が見えているが、金ヶ燈篭山は城山の後ろに入っている。 |
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みはらし山(後方は呉娑々宇) | 歩いてきたルートを振り返る |
みはらし山から少し下り、手摺の付いた遊歩道を登り返す。鉾取山頂手前で道が左右に分かれるがどちらを採ってもよい。どうせなら見晴らしも良く休憩東屋のある左側のルートの方がいいだろう。4等三角点の鎮座する鉾取山に着いたのは3時15分前だった。全行程を走破をするためには、日没の時間を考慮すると遅くとも3時までには着きたいと思っていたのでヤレヤレだ。 鉾取山からは延々と続く急斜面を下っていく。実はこの下りを登りには使いたくなかったのでJR矢野駅からスタートした訳だが、下りでもしごかれます。20分余り下るとヒノキの立木の向こうに稜線が見えてきたので、さしもの急下りも終わりに近づいてきた。 |
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安芸アルプス最高点!鉾取山 |
左右に平原分れと升越分れを相次いで見送り、ヒノキ林の尾根道を登り返す。旧25,000図を読む限りではピーク付近に送電鉄塔が建っている筈なんだが気付かなかった。送電線も目に入らなかった。もう撤去されてしまったのか?ピークから右に振れて雑木林の中の平坦な道を進んでいくとベンチがある。ベンチ付近からの展望は今では失われている。 ロープが渡された滑り易い急斜面を喘ぐと尾根に乗り、ようやく坂山エリアに入ってきた。これから先は比高の大きい登りはないので気分的に楽になった。少し進むと展望地があり、みどり坂団地周辺がよく見える。 |
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案内標識の立つ平原分れ |
稜線を東に進んでいくと、本日最後のピークの坂山に着く。矢野駅をスタートした時は分厚い雲に覆われていた空が、今では青空が広がって贅沢な眺望を楽しむことができた。 北西には丘陵を切り開いて造成された「みどり坂団地」が面的に広がっていて、その背後には長者山などの湯坂峠と緑化公園を結ぶ稜線が見え、さらには白木山系、高鉢山系、東広島市の鷹ノ巣山、段原山などが連なっていて、高鉢山南峰に建つ反射板がくっきりと見える。反対側には水ヶ丸山や小田山が近い。西尾根に薄い踏み跡があり少し誘惑に駆られたが、予定のコースを歩くことにする。 |
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本日最後のピーク坂山 |
坂山から稜線を東へと下っていくと10分で神原分岐に着いた。丁度送電線の真下だ。左折して谷を下っていくと、やがて高巻き道となり、ジグザグに急下ると 「神原滝」 のところに出て沢を左岸に渡る。今の時期は水量が少ないので滝のイメージとは程遠い。 その後も渡渉を繰り返し左岸沿いに下っていくと少し道幅が広くなり、広島市水道局の施設のところに出た。ここまで車道が上がっている。 |
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神原登山口分岐 | 右岸の高巻き道 |
舗装車道を下り神原川に架かるコンクリート橋を渡ると、安芸バイパスの橋脚工事現場に出た。この日は工事が休みのようなので静かだった。工事現場を通り抜けると間もなく神原登山口に着いた。 宅地の間を下っていく途中で、あきく魅力探検隊の人と立ち話をする。ハイキングマップの出来栄えについて尋ねられたので、印刷精度が粗いことと、登山口の案内は写真よりは見取り図の方が判り易いことを伝えた。要望ばかり言ったような気がするが、ご検討よろしくお願いします。岩棚橋を渡り国道2号線の側道を歩いてJR瀬野駅に着いたときは、夕闇が迫っていた。 |
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神原登山口(電柱に指導標あり) |
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