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山 名
湯来冠山(1004m)
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広島県広島市
登山日 2012年11月10日(土) 曇りがち 打尾谷より見上げる湯来冠
打尾谷より望む湯来冠山
参加者 夫婦 Hさん
コース 日入谷登山口(9時48分)〜水道施設(9:55)〜小さな祠(10:10)〜休憩5分〜(10:50)稜線打尾谷分岐(10:55)〜(11:35)湯来冠山(12:25)〜稜線打尾谷分岐(12:55)〜690m台ピーク(13:03)〜尾根突端(13:30)〜林道終点(13:45)〜(13:50)打尾谷最奥民家
お弁当 湯来冠山山頂で食べました(他にはお昼の候補はありません)
駐車場 日入谷登山口から100mほど東に行ったところの路肩(5台くらい停められます)
トイレ 湯来西公民館の先にある公衆トイレ(水洗です)
まとめ 当初の予報では週末の天気は芳しくなかったので標高の高い山は諦めていたんだが、直前になって良い天気に変わった。ならば前回7年前のリベンジを果たすべく湯来冠山に登ってみようという気になった。この日は降水確率午前0%午後10%で全く雨の心配をすることなく終わり行く高山の紅葉を楽しむことができました。

広島の奥座敷と呼ばれている「湯来温泉」は平成の大合併で広島市に編入されたが、未だに近くて遠い存在のように思える。今日も沼田町伴から吉山を経由して湯来に入ったが、大型の工事用トラックに引っ張られたこともあり、結構時間がかかってしまった。湯来町に入り下山口の打尾谷の最奥民家の前にミニチャリをデポして登山口の日入谷に向かう。


登山口 いつの間にか湯来バイパスが完成していて、広島方面からだと湯来温泉街の細い道を通ることなく湯来ロッジに行けるようになり湯来ロッジを利用する分には大変便利になった。その湯来ロッジ付近から西側に湯来冠山の稜線が見えているが、見える範囲は冠山南側の1000m台ピークの塩石山までで、さらに奥にある冠山は残念ながら見ることはできない。

日入谷に入り登山口から少し湯来温泉の方に戻ったところの路肩の膨らんだところに駐車して、そそくさと登山支度をして登山口から坂道を上がっていく。なお電柱の根元のところに「湯来冠山」と記された標識が立っている。
水内川沿いの登山口

茶色のタンク 舗装車道を登っていくと7分で水道施設のある広場に着いた。駐車スペースがあるのでピストンの場合はここまで車で上がったら良いだろう。

広場の片隅にある茶色のタンクのところに 「冠山山頂まで100分」 の案内標識があり、そこから山に分け入っていく。植林地の中に付いている登山道を進んでいくと石積みが見られる。以前は田畑があったんですね。
ヒノキ林
茶色のタンクの右手から入る ヒノキ林の中を進む

祠 沢を右岸に渡り植林地の中を登っていく。林床にはセリバオウレンの葉が一面に生えているところがあるので春先の3月中旬〜下旬ころにオウレンのお花畑が広がるだろう。石積みはなおも続き、暫く進んでいくと小さな祠があった。祠の右手から地形図には現れないような小さな谷沿いに登っていくと立木の間から朽ちた小屋が見える。傾斜の緩い広い谷だから相当奥地まで入植がおこなわれていたようです。

谷には不気味な大きなシダがたくさん生えている。イノデだろうか?日が差し込んでこない薄暗い谷が続くので早く稜線に出たい気分です。谷を詰めていくとだんだん急になってきたので、適当なところで衣類調節を兼ねて小休止する。
山中に佇む小さな祠

谷道をジグザグに登っていき、擂り鉢状の谷を右にトラバースして支尾根に乗り、5分ほど登っていくと稜線に出た。北側は広葉樹林が広がっていて、秋色に染まった黄葉が目に飛び込んでくる。ワォ〜う、いい感じだ!丁度ぴったりのタイミングだね。はっきりしないが西には湯来冠山の山頂付近が見えている。

右手は打尾谷に下るルートだが、何故かたくさんの小枝が置いてあって 「そっちに行っちゃあだめですよ」 と暗示しているようだ。それを有難い親切だと捉える人が多いと思うが、実は余計なお世話だとも言える。行き止まりならともかくも、生きているルートがある以上は当然そこを歩く人がいる訳ですからね。
稜線分岐
稜線分岐(手前が日入谷登山口)

黄葉 錦秋を満喫しながら植林と広葉樹林の界を登っていく。登路はほぼ尾根沿いに付いているが、何回かは尾根を外れて植林の中を歩くところがある。

ササが出てきたが、せいぜい股までの高さなので全く苦にはならないが、雨後は要注意だろう。目線の高さにはコアジサイが黄葉していて彩りを添えてくれている。
紅葉
黄葉(標高700m付近) 紅葉(標高950m付近)

山頂 山頂直下のロープが渡された急斜面を登ると湯来冠山に着いた。登山口から息つく間もなく延々と登るタフな山だ。山頂にはブナの大木が1本あったが早々と木の葉を落として冬支度を整えていた。

南側の塩石山方面にテープがあったので踏み込んでみたが、灌木が煩わしいので引き返した。この山域もヤブ漕ぎ派にとっては貴重なエリアなんでしょうね。一見地形が複雑で難しそうなルートに思えるが一度検討してみることにみよう。
展望地方面
湯来冠山山頂の花のお嬢さん 北側展望地方面

吉和冠山方面 【湯来冠山からの眺め】 西にもみの木森林公園のエリアの稜線が広がり、その後方に滑走コースが浮き出たように見える女鹿平山、吉和冠山、十方山などが見えているが、立木が邪魔をしてすっきりとはいかない。ガイドブックに記載の北側にあるという展望地を目指してササ原を進んでいったものの、だんだんと踏み跡が薄くなってきたので諦めて中間地点くらいで引き返した。E−やま.net さんの 湯来冠山レポート に展望地が紹介されています。

下りは楽だ!山頂直下のロープ場では杉木立の間から正面に阿弥陀山が望める。さらに下っていくと左手前方に打尾谷の集落が点在しているのが認められる。何れも登りでは気付かなかった景色だ。

稜線分岐まで下ったところで直進すると、打尾谷を示すプレートが掛かっている。何年か前に最初に目にしたときからずっと気になっていたものだ。打尾谷ルートに踏み込むと急に踏み跡が薄くなるがヤブ漕ぎする程ではない。ササを掻き分けてコブ(ジャンクションピーク)まで登ると左右に尾根が派生していて、右手にピンクのリボンが垂れている。何とまあ紛らわしいリボンだ!そちらの方には行かず反対の左手北側に派生する尾根を下っていく。
プレート
「打尾谷ルート」のプレート

尾根道 コブからは尾根を下っていく。テープの類は少ないが、下草も灌木も少なく採っても歩き易い尾根だ。地形図と照らし合わせて尾根が派生するところは方向を確認して下っていけば問題はない。なお展望は全くない。

順調に標高450m付近の尾根突端まで下ってきた。ここからが問題だ!この先は急斜面が故にジグザグ道があるなと思ったが、それらしき踏み跡が見えてこないので仕方なく丸尾根の斜面を超急降下していく。
突端
歩き易い尾根道 尾根の突端

緩やかになってきた 急斜面は僅かの距離だが結構時間がかかった。ようやく傾斜が緩むと右手の植生がヒノキ林に変わってくる。植林の中を尾根を外さずに下っていき、大きく右に振れると正面に砂防堰堤が見えてきた。

そのまま堰堤を目指して下っていき、保安林の黄色い標識のところから林道終点に出る。取り付き付近には赤テープが何ヶ所か付いていた。
林道終点
少し緩やかになってきた 林道終点に出る(手前が麓)

車道終点 林道を5分ほど下っていくと車道終点に出る。こちらから登る場合は車道終点付近に駐車スペースがあるが私有地だろうから断わっておく必要があろう。車道を下っていくと民家が見えてきて、最奥民家の方が畑仕事をしいてた。打尾谷ではサルやイノシシが出て困っているそうだ。自転車をデポさせてもらったお礼を言い急坂の車道を下っていくとその厄介者のサルがいた。県道に出たところで西の方を見ると湯来冠山が見える。県道は何回も走っているが打尾谷から冠山が見えることに初めて気がついた。そんなものかな。

打尾谷ルートは今でも健在だ。急斜面が1ヶ所あるが考えようによっては楽しいかも?打尾谷下バス停から日入谷登山口間の距離は3.5kmくらいだと思う。車道歩きを厭わなければ湯来ロッジを基点に周回できます。
車道終点に出る

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