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山 名
十方山(1318m) 広島県廿日市市吉和
登山日 2012年11月3日(土) 曇り 五合目より望む十方山
五合目より望む十方山
参加者 夫婦 Hさん
コース 瀬戸滝登山口(8時55分)〜瀬戸滝合流(9:30)〜大ブナ(9:55)〜五合目(10:25)〜ササ原(11:10)〜遭難碑(11:30)〜(11:45)十方山(12:35)〜那須分れ(13:15)〜藤十郎(13:40)〜屈曲点(14:00)〜三差路(14:30)〜那須登山口(14:50)〜(15:15)旧・那須小学校
お弁当 十方山山頂で食べました(もちろんお昼はここでしょう)
駐車場 瀬戸滝登山口駐車場(20台くらい停められます。満杯の場合は路肩へ)
トイレ 瀬戸滝登山口駐車場(手洗い水出ます) 旧・那須小学校(水洗です。有難く利用させていただきました)
まとめ 標記のメンバーで十方山瀬戸滝ルートを登ったのは今からちょうど10年前の2002年11月の大雪の日だった。予期していなかった雪に童心に帰って戯れたのが昨日のことのように思い起こせる。そのとき辿ったルートは埋もれた記憶の中から蘇ってくるだろうか?

中国自動車道を吉和ICで下りて、吉和側から登山口に入ることにする。荷駄から先は細い道が続くので慎重にゆっくりと走る。自分たちの登る山は何故か登山者が少ないので、「今日はどうかねえ?」、「紅葉のシーズンじゃけえ5台くらいはいるよ」 などと話しながら進んでいくと、瀬戸滝登山口の駐車場には5台をはるかに上回る車が停まっていたのにびっくり!広島県内でこんなに登山者の多い山は久し振りだ。ここで連れを下ろし、十方山頂で12時に待ち合わせることにして、自分は那須に向かう。以下の十方山山頂までの3段は、奥さんのレポートでお届けします。


瀬戸滝登山口 今日は10年ぶりの十方山。前回は雪景色でしたが、今回は紅葉を楽しみながら、主人と別行動の女二人旅です。 駐車場には20台の車。この人出なら、よもや迷子にはなるまい!

「7分くらいで分岐があるから、そこだけは気をつけるように!」と念押しされ、取り付けからの急登をスタートする。 6分で分岐の標識、迷うことなく右折。登りも終わり、平坦な良い道になり、滝合流点。 湿った沢沿いの道を歩く。
瀬戸滝ルートが合わさる
瀬戸滝登山口 左手から瀬戸滝ルートが合わさる

大ブナ 岩場の険しい所はロープ頼りに慎重に。 沢を渡り杉の大木見ながら、クマ除けにとひたすらおしゃべりしながら登っていく。

登りきると5合目に到着。ここで主人に五合目到着時間(安否確認)のメールを打つ。 10年前に雪の中で立ったまま休憩したことを思い出す。 三ツ倉ピークを巻いて歩く。少し歩くとまた登り。登り終えるとササ原の良い道。
五合目の標識
素晴らしい紅葉と大ブナ 五合目の標識と十方山

青空 最後の登りを終えると遭難碑。羅漢山も見え感激する。(実はこの山しかわからない) 前方には十方山の標柱が見える。

足下の初雪を見て喜び、あと20分と軽やかに歩くと山頂に到着。 広い山頂には沢山の人・人・人(約40人) 風のあたらない場所を選び主人を待つことに。予定より15分早く着き満足する。
山頂標識
一瞬青空が広がる 山頂標識が見えてきた

一方、那須から登った自分は時間がたっぷりあるので、登山道を外れてウロウロしたりして時間調整をして、11時55分に山頂に着いた。お嬢さん方は未だ着いていないだろうと思っていたが、風の当らないところでくつろいでいる姿を見て、しまったと思った。

季節は11月に入ったばかりだが西中国山地の高山では冷たい風が吹き付けて、秋の終わりを感じさせるような気候だ。どんよりと曇った空で視界も良くないので眺望を楽しむのは諦めて、ササを風避けにしてお昼にする。
十方山山頂
十方山山頂の花のお嬢さん

那須分れ 下山は那須に下るので内黒峠方面に続く縦走路に入る。一昨日降った雪がところどころに残っている。最初のピークが本日の最高点1322mの奥三ツ倉で、ピーク付近から振り返ると十方山の山頂標識が見える。

次のピークで案内標識に従って右折すると前三ツ倉のピークで山頂標識が立っている。縦走路から那須方面に少し入ったところなので、内黒峠や五郎新道から入った人は気がつかないかもしれない。
前三ツ倉
那須分れで右折する 前三ツ倉の山頂標識

臥竜山 前三ツ倉からササの斜面を下っていくと、左手が開けてきて臥竜山が見えた。臥竜山の左後方の山は大佐山だ。那須ルートは概して展望がないので、見逃してはならないポイントだ。今日は曇りがで空気の透明度も低いので眺めはいまいちです。

ササの斜面 ササは登山道に被さるようなことはないので支障にはならないが少々濡れているのが玉にきずだ。正面に藤十郎のピークを見ながら緩斜面を下っていく。

周辺には幹回り2mクラスのブナが見られるようになってきた。極めつけは藤十郎の手前の登山道わきにある幹回り4m弱の巨大ブナだろう。そして藤十郎にはミズナラの老木も負けじと踏ん張ってくれている。
大ミズナラ
ササ道の登山道とブナの巨木 藤十郎の老ミズナラ

紅葉 藤十郎からは植林(左手)と広葉樹林(右手)の界を下っていく。紅葉は標高1000m付近がちょうど見頃で、鮮やかにく色付いた紅葉を楽しみながら、手造り階段などで整備された登山道を下っていく。

ブナは早々と落葉していて、山を彩っているのは、主としてイタヤカエデとコハエチワカエデのようです。
紅葉
紅葉(標高1100付近) 紅葉(標高900m付近)

作業小屋 三差路を右折してスギ林の谷を下っていくと緩やかになり左手に作業小屋がある。小屋の壁に次のような注意書きが掲げてあったので、その一部をお知らせします。どのような不法行為があったのかは知る由もありませんが、ハイカーの仕業ではないことを願っています。

【注意書き】 この小屋は避難小屋ではありません。個人所有の小屋です。先般 … 戸締りを破壊し … 室内で非常に悪質な行為をした人が居ます。… 平和な自然の中でどうしてこんな不法な行為をするのでしょう? … 恥じて下さい。小屋主
林業用の作業小屋

那須登山口 作業小屋から程なく那須登山口に下った。ここには風小屋林道が上がってきている。風小屋林道を下っていくと植林切り出し用の新しい作業道があちこちに出来ていた。

ウラオレ橋の手前で右折して下っていくと、那須集落が見えてきた。家屋や田畑の周囲には電流柵が張り巡らされていた。里山が荒廃してきた今では、我が実家もそうだが、猪・鹿・猿などの動物との闘いが農家の宿命となっている。
那須集落
那須登山口(風小屋林道終点) 那須集落の中を下る(手前が駐車地)


旧・那須小学校の校舎の中に那須ギャラリーがオープンしました。(2004年12月)
那須にお住まいの岡田画伯宅を訪れたのは今から5年前でコーヒーを御馳走になった。その翌々年に亡くなられたことを今回知った。お悔やみ申し上げます。那須ギャラリーに展示してあった右の絵画は今でも自分の記憶の中に残っている。その当時の何らかの展覧会で入選した作品だったような気がする。恐らく新聞にも載ったと思う。
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