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山 名 |
久住山(1786m) 中岳(1791m) 天狗ヶ城(1780m) | 大分県九重町 |
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登山日 | 2012年10月13日(土) 快晴 |
長者原より望む九重連山
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参加者 | 家族(夫婦+二人の娘) | |
コース | 牧ノ戸登山口(10時)〜第1展望台(10:10)〜第2展望台(10:20)〜沓掛山(10:30)〜(10:55)石の休憩所(11:00)〜星生山分岐(11:30)〜西千里ヶ浜〜(11:50)避難小屋のある広場(12:00)〜久住分れ〜(12:30)久住山(13:00)〜御池〜御池畔の避難小屋(13:35)〜(13:50)中岳(14:00)〜(14:15)天狗ヶ城(14:20)〜(14:40)避難小屋のある広場(14:50)〜石の休憩所(15:30)〜第2展望台(15:55)〜(16:10)牧ノ戸登山口 | |
お弁当 | 久住山で食べました(他の候補は避難小屋のある広場、天狗ヶ城。中岳は不適です) | |
駐車場 | 牧ノ戸登山口(生憎満車だったので他の人に倣って近傍の路肩に駐車) | |
トイレ | 牧ノ戸登山口(水洗です) 久住分れ手前の避難小屋広場(きれいなバイオトイレです) | |
まとめ | 夢吊り橋が出来た当時から「家族で九重」を計画していたが、何らかの事情で流れに流れてようやく実現の運びとなった。例年なら夫婦で山登りをしている間に、子どもたちは好きなところを訪れるパターン … だが … 今回は家族で九重連山に登ることにしました。紅葉には少し早かったが、滅多にないような澄んだ青空に大満足の一日となりました。 |
広島の自宅を午前4時過ぎに出発して鳥栖回りで大分自動車道に乗り9時前に九重ICを降りて、四季彩ロードを走り長者原に出る。牧ノ戸峠が近くなると路肩に車がびっしりと停まっている。紅葉シーズン前なので登山者は多くはないだろうと高を括っていたのが間違っていた。さすがに日本百名山のくじゅうだ!もちろん峠の駐車場は満杯なので付近の路肩に駐車する。
牧ノ戸峠には売店とトイレがあり有難い。登山口の近くでは森林管理局の皆さんが登山道を整備するための杭を運び上げる用意をされていた。少し話を聞くと
「扇ヶ鼻分岐付近まで持って上がる。杭は1本が2sあり今日はこれで2回目なので杭の本数を3本に減らそうと思っている。」 などと話されていた。 牧ノ戸峠登山口を入り、コンクリート打ちされた道を登っていくと10分で東屋の建つ第1展望台に着いた。今日は遠望が効き、由布岳の双耳峰がくっきりと見えている。花の時期は終わり、登山道わきには息の長いアキノキリンソウが咲いていたが、他には目ぼしい花は見られなかった。 |
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牧ノ戸登山口 |
【第1展望台から西側の眺め】 展望東屋の後方に黒岩山〜泉水山のなだらかな稜線が近い。北東の方向には由布岳の双耳峰がくっきりと見える。北西には筋湯温泉の裏にある秀麗な涌蓋山が美しいですね。 |
第1展望台から擬木階段や手摺の付いた簡易舗装道を登っていくと第2展望台に着く。ここからは南側の展望が素晴らしく阿蘇五岳が見える。登山道が整備されているのは第2展望台(沓掛山の西の肩)までで、そこからは普通の山道となり少しだけ険しい岩場が続く。パワーのない女性+山慣れしていない山ガール=沓掛山の山頂付近は大渋滞!これは登山者の絶対数が多いので仕方のないことなんだ。色付き始めた紅葉を楽しみながらのんびりと進んでいくことにしよう。 おやおや狂い咲きのキヤマキリシマが!季節を勘違いした慌てん坊だ。沓掛山山頂付近は険しいので登りと下りで別ルートになっているんだが、それでも渋滞してしまうんだね。沓掛山からの下りで一気に展望が開けてきたぞ。 |
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渋滞中の沓掛山山頂 |
【沓掛山からの眺め】 山頂を少し過ぎ下りが始まると九重連山の中心部が姿を現してきた。今から登る久住山は未だ見えてこない。稜線を歩くハイカーの姿がアリの行列のように続いているのが印象的だ。お陰で牧ノ戸峠ルートがどう付いているのかが良く判る。 |
沓掛山から鞍部まで下るとフラットな歩き易い道に変わる。今は晴天が続いているので土が乾いているが、雨の後だと泥濘んで歩くのが大変だろうな。 少し登っていくと広場に着いたので小休止する。空気が澄んでいるので長崎の雲仙が見えているぞ。紅葉が始まっていて星生山の西斜面と扇ヶ鼻の北斜面が朱に染まってきている。紅葉の主の正体は? |
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暫し平坦な道を行く | 石のベンチの広場 |
登っていくにつれ星生山がだんだんと大きくなってくる。右に2ヶ所ある扇ヶ鼻登山道を過ごし、次いで登山道上に幾つものケルンがあるところを過ぎると星生山分岐に着いた。星生山の山頂に向けて1本の急な道が上がっていて幾人かはそちらの方に向かっているが、殆どの人は久住山方面を目指している。 西千里浜に入るとようやく前方に三角錐の形をした久住山が見えてきた。道はフラットで程良く整地されていて気楽に歩ける。右手の肥前ヶ城は山と言うよりは丘と言った方が良さそう。西千里浜の東端からは岩の多い難所が続きまたもや渋滞が発生! |
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西千里浜を歩く |
【星生崎直下よりの眺め】 星生崎直下の難所を抜けると正面に天狗ヶ城が姿を現した。中岳は天狗ヶ城の後ろに入っているので殆ど見えない。すぐ下に避難小屋とトイレのある広場があり、後で写真で数えてみると、広場周辺も含めて100人以上のハイカーが確認できた。 |
避難小屋の左手にはバイオトイレが併設されていて、協力金を100円支払って利用するシステムになっている。しかし募金箱に硬貨を入れている人はあまり居なかったような…情けないね。これでいいのか? 広場からは阿蘇五岳が見え、そちら側の斜面で多くの人が景観を楽しみながらお昼を食べていた。 |
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避難小屋と広場 | 広場から阿蘇方面の眺め |
避難小屋の建つ広場からガレ道を登れば久住分れだ。ここからは西に星生山への登山道、北には北千里浜を経てすがもり越えや坊がつる方面が下っている。久住山方面には1本のロープが登山ルートに沿って引かれている。ガスが出てきたときの誘導用だと思う。 中岳・久住分岐手前には草原がありリンドウがいっぱい咲いていた。久住分れから久住山へはひらがなの「つ」の字を書くように登っていく。自分たちは黄マークの目印を外さないように登っていったが、ショートカットをする人が沢山いるのはどうだろうか。マナー向上のための働きかけが必要かな? |
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中岳・久住分岐手前 |
渋滞の影響もあって久住山に登頂するのに登山口から2時間半かかってしまった。山頂付近は登山者で溢れていて登頂記念写真を撮るのも順番待ちだった。今日は澄んだ青空が広がり、他の登山者からも
「こんなに視界のいい日は滅多にない」 の感嘆の言葉が出ていた。 阿蘇山が見える南面の邪魔にならないところに陣取ってお昼にする。南尾根を登山者が歩いている。最初は眺めのよいところでお昼を食べるんだろうと思っていたが、よくよく考えてみると赤川温泉からのルートのようだ。 |
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久住山山頂 |
【久住山から南側の眺め】 阿蘇五岳の手前に阿蘇の町が広がり、その周囲を外輪山がぐるりと取り囲んでいるのが良く判る。その左手には「祖母傾国定公園」の山並みが東西に広がっている。阿蘇五岳は横たわる涅槃仏に例えられるそうだが、信心のない自分には、ただの阿蘇山の稜線にしか見えないのだ。 |
【久住山から北側の眺め】 星生山の左後方には涌蓋山が見える。右後方には万年山とその真後ろに英彦山が見えている右の写真では判り難い。平治岳は天狗ヶ城の後ろに隠れる。天狗ヶ城の手前の窪みは空池で名のとおり水は溜まっていない。 |
次は中岳を目指す。当初の予定では久住山東側の肩から東千里浜に下りて、中岳の南斜面を急登して中岳に登る予定であったが、歩いている人が少ないのと、少し時間が押しているので、予定を変更して御池周りで進むことにした。 登ってきた道を中岳・久住分岐まで下り、そこから案内標識に従って中岳を目指す。空池の周囲を時計回りに歩き、次いで御池の畔を反時計回りに半周して、石造りの避難小屋を経由して中岳と天狗ヶ城の鞍部に出る。池の畔では修験者が法螺貝の練習をしていた。でも法螺貝の音は聞こえてこなかったぞ。 |
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空池(後方は久住山) |
【御池の畔からの眺め】 御池の水面は天空の青を吸収して青っぽく見えるところがあるが、実際には薄緑色に近い色でした。なお池の水は飲めないそうです。奥に中岳が小さく見えるが、写真に写っているとおりで、小さいコブのようなイメージです。 |
天狗ヶ城と中岳の鞍部から火山岩の岩の間を縫って登っていくと九州本土最高峰の中岳に着いた。山頂は狭く多くの人数を収容できないので長居はできない。山頂からは眼下に坊がつるが見え、南端に位置するキャンプサイトではたくさんのカラフルなテントが設営されている。元、初級中年登山隊のY隊長のテントもある筈だ。法華院温泉は角度の関係で見えていない。 山頂からは360度の展望が得られ、九重連山に名を連ねる幾つもの山を見ることができる。もちろん遠くの山も見えるが、九州の山には全く疎いので山座同定はせずに、景観を楽しむだけにする。 |
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九州本土最高峰の中岳 |
中岳からの眺め(遠望が効き数え切れないほどの山が見える。残念ながら山名が判らない。) |
中岳から天狗ヶ城は目と鼻の先!比高もあまりないので労せずして天狗ヶ城に着いた。時間の関係で星生山はパスすることにしたので、この山が本日最後の目的地となった。 頭頂部は比較的広くゆったりできる。もちろん眺望は申し分なく、周囲360度ぐるっと見渡せる。眼下には満々と水を湛えた御池がある。眺望を楽しんだ後、避難小屋のある広場に向けて下っていく。 |
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天狗ヶ城で歓喜のポーズ | 天狗ヶ城から御池を見下ろす |
避難小屋のある広場からガレ場を登り、星生崎直下から大岩の間を抜けて下っていくと西千里浜に戻ってきた。振り返って三角錐の久住山を眺め余韻に浸りながら西千里浜を下っていく。 扇ヶ鼻分岐付近から星生山を振り返ると、西斜面の色付き始めた紅葉が西日に照らされて燃えていた。 |
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西千里浜まで戻ってきた | 色付く星生山西斜面 |
石のベンチのある広場で最後の休憩をして、最後のコブ沓掛山を目指して進んでいく。午後3時を回り影がずいぶんと長くなってきました。何となく気がせきます。沓掛山の登りでは、行きほどではないが、またもや渋滞発生!沓掛山の西の肩まで下りてくると眼下に牧ノ戸峠が見えてきた。 正面に黒岩山を見ながらコンクリート打ちされた道を下っていくと牧ノ戸登山口に戻ってきた。満杯だった駐車場や路肩は車の数がめっきり減ってしまっている。今回は初めての家族登山だったので牧ノ戸峠からの易しいコースを選択した。娘たちにとって、いい思い出となれば嬉しいんだがね。おしまい。 |
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沓掛山まで戻ってきた |
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