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山 名
可部冠山(736m) 小掛山(816m) 備前坊山(789m)
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広島市安佐北区
登山日 2011年12月11日(日) 曇り
太田川橋より今から歩く稜線を望む
車窓から写したので少し不鮮明です
参加者 単独
コース スポーツセンター前バス停(9時15分)〜南原峡駐車場(9:50)〜尾根に乗る(10:05)〜加賀津の滝ルート合流(10:35)〜西冠山(11:05)〜可部冠山(11:20)〜可部峠(11:30)〜(12:00)大掛・小掛別れ(12:05)〜小掛山(12:20)〜(12:40)山車展望台(13:05)〜(13:35)あせびの丘(13:40)〜三本松(14:00)〜(14:10)中倉峠(14:15)〜主稜線展望地〜備前坊山(14:45)〜林道(15:15)〜浜ヶ谷バス停(16:20)〜(16:40)大林バス停
お弁当 山車展望台付近で食べました(他のお昼候補は可部冠山、イワカガミ展望台)
駐車場 往復ともバスを利用しました。(南原方面行きのバス便は極端に少ないので注意!)
トイレ 南原峡駐車場(水洗です) 中倉峠の休憩舎(あまり利用したくはありません)
まとめ 2年前の春先に大掛山に登ったときに覗き岩付近で登山道整備中の可部山岳会の皆さんにお会いした。それから2年後の今年の春に元、安佐北区区政振興課のM本さんから「可部峠から中倉峠までのルートが完成した」との情報を頂いた。以来いつかは歩いてみなければと思っていたが、年の瀬になってようやく実現の機会がやってきた。ところで可部山岳会作成の 『可部連山ルートマップ』 が安佐北区役所(窓口は区政振興課)に置いてあります。

最寄りのバス停から南原研修センター行きのバスに乗る。可部の手前にある太田川橋に差し掛かると、堂床山〜備前坊山の稜線がくっきりと見えている。よっしゃ今日は視界が良いぞ!稜線からの展望が楽しみだ。スポーツセンター前バス停で下車して、車道南原峡線まで戻ると 「南原峡3km」 の案内標識が立っていた。南原峡までそんなにあったっけ?


尾根ルートの取り付き 右手に中国電力南原発電所とロックフィルダムの堰堤を見ながら、南原峡線を上っていき、南原隧道を抜けると南原峡のエリアに入り、備前坊山のピーク付近が見えてきた。上南原橋を左岸に渡り左折して南原川沿いの道を上がっていくと南原峡の駐車場に着く。今日は7台の車が停まっている。さすがは人気の山域だけに大勢のハイカーが入山していますね。

トイレを済ませ、車両進入防止柵の横をすり抜けて広い遊歩道に入り、尾根ルートの標識のところから取り付きます。今の時期は南原峡を散策しても趣がないので、時間節約の面も考慮して尾根ルートで登ることにしました。
石碑の前が尾根ルートの取り付き

尾根道 急斜面をジグザグに登って尾根に乗り、西冠山に向けて尾根道を北上していく。標高450m過ぎから軽いアップダウンが続き、左前方に明神ダムのロックフィル堰堤が見え隠れするようになった。

常緑樹が目立つ尾根道は展望こそ無いが、とても歩き易い。左手に堂床山が見えるようになると加賀津の滝からのルートが合わさる。
加賀津の滝からのルートが合わさる
常緑樹が目立つ尾根道 加賀津の滝からのルートが合わさる

左側がヒノキ林、右側が雑木林の間に通じる尾根道を進んでいく。適度な道幅がありヒノキの落ち葉がクッションとなってとても歩き易い。暫く進むとヒノキ林がさらに広がってきた。気が付くと道に杭が立てられている。最初に気付いたのは28番杭のところだった。右手には西冠山〜可部冠山の稜線が見え隠れするが、34番杭付近が一番良く見える。落葉している今の時期は見通しが良いが夏場だと見難いだろう。

やがて西冠山への登りが始まる。道は溝状になっているところがあり少し歩き難い。振り返ると水を湛えた明神ダム(揚水式発電の上側のダム)と堂床山が見えている。杭の番号が51番になるとジャンクションピークの西冠山に着いた。
西冠山
西冠山(左が堂床、右が可部冠)

可部冠山 西冠山から下っていくと植生が雑木林に変わり、正面に可部冠山〜大掛山に至る稜線が見えている。大岩の多い鞍部から登り返すと可部冠山に着いた。山頂には2組のグループが登っていた。可部冠山からの展望は素晴らしいが展望を楽しむのはパスして可部峠に向けて下っていく。

可部峠まで下りると、二人連れの若者が休憩?中で、峠に立つ案内標識の「丸押」の表示を見て怪訝そうな顔をしていた。丸押は余りにもローカルすぎる地名なので知っている人は少ないだろう。今日は若い人が多いね。メジャーな可部冠山だからなのか?
ハイカーで賑わう可部冠山

可部峠から稜線を北に進んでいくと、「のぞき岩」と名付けられた大岩がある。その名のとおり松の木の間から可部冠山の尖峰を覗うことができる。さらに登っていくと「展望台」があり、切り開かれた南側には眼下に可部の町が広がっている。傍らに数本のサクラが記念植樹されていて、若木の周囲が金網で囲まれていた。シカの食害対策ですね。

登山道は背丈の低いササが出るところがあるが概ね歩き易い。この可部峠−小掛山−中倉峠の間の登山道を整備された可部山岳会の皆さんに感謝します。標高750m近くまで登ると稜線に雪が僅かに残っていた。
展望台
見晴らしの良い展望台

展望台からの眺め イワカガミ展望台
展望台からの眺め(堂床山〜可部冠山のルートが判る) イワカガミ展望台より西側の眺め(豊平方面は時雨れている)

大掛・小掛別れ 軽いアップダウンの先にイワカガミ展望台があり、西側が切り開かれていて海見山方面が良く見える。その方向から風が吹き付けてきて物凄く寒い!豊平より奥は山に雲がかかり時雨れている模様。肝心のイワカガミ、葉を確認するのを忘れてしまった。

イワカガミ展望台の次のコブが 「大掛・小掛別れ」 だ。設定時間の12時ジャストに着いた。右折して下っていくと右手に湿地のようなものが見えた。鞍部まで下ると 「小掛湿原」 の標識が立っている。この湿原では花のシーズンにはどんな花が咲くんだろうか?あまり期待してもいけないか。
大掛・小掛別れ

展望のない小掛山 小掛湿原から左に振れて正面の尾根に上がり尾根通しに進んでいくと4等三角点の鎮座する小掛山に着く。周囲は落葉樹ながら木の葉の落ちた今の時期でさえ展望はあまり望めない。

下っていくと右手には手入れされた植林が広がっている。鞍部から登りに差し掛かった付近の左手に落葉したブナがあった。その木立の向こうには千代田堂床山が裾を広げている。
気持ちのよい道
展望のない小掛山 気持ちのよい道が続く

山車展望台 頭頂部が切り開かれた山車展望台(775m独標)に上がると一挙に展望が開け、北東に千代田堂床山や吉田町の中心地が見える。右に目を移すと、鷹の巣山〜硫黄山〜金明山など福富町の山が連なっているが少し霞んでいる。南には備前坊山が横たわっていて頭頂部が白木山と山頂に立つアンテナが覗いているが写真では判らない。西には威風堂々とした堂床山がひときわ目立っている。

頭頂部は風が吹き付けて寒いので少し下ったところでお昼にする。今日は行動食で済まそうかと思っていたが、余りにも寒いのでお湯を沸かして温まることにした。
切り開かれた山車展望台

千代田堂床山 備前坊山 堂床山
山車展望台から千代田堂床山を望む 山車展望台から備前坊山を望む 山車展望台から堂床山を望む

山車展望台から右手に植林を見ながら下っていくと、下りきったところのコブに 「ごんぼの滝」 の分岐があった。機会があれば麓側から歩いてみたいが、一体どこから取り付くんだろうか?南原峡キャンプ場の手前の谷を東に入るのか?目の前の稜線に上がると 「アセビの丘」 と記された標識が立っている。進行方向に見えている高い山は先ほどまで居た 「山車展望台」 だった。方向が目まぐるしく変わるので戸惑ってしまう。

アセビの丘で右にUターンして下っていき鞍部から黙々と登っていくと 「三本松」 のコブがあり、さらに登ると711m独標点に着く。やれやれこの登りは結構しごかれた。東に振れて中倉峠を目指して下っていく。
三本松
登りの途中に「三本松」

中倉峠 トイレ付きの休憩舎の建つ中倉峠に出て、南北に走る広島県自然歩道を横断し、歩道反対側の斜面に取り付くとヒノキ林の中に入っていく。踏み跡は明瞭で随所にテープも付いているので気楽に歩ける。

傾斜が緩やかになり少し左に振れると間もなく防獣ネットが現れる。踏み跡はネット沿いに付いているので、ネットの支えに足を引っかけないように注意して進む。ここは日当たりが良くササの勢いが強いので少々難儀なところだ。
防獣ネット
中倉峠(手前が南原峡) ヒノキの幼木と防獣ネット

展望地からの眺め 主稜線に出て東の方に歩いていくと展望地があり、ヒノキの幼木の間から歩いてきた可部峠〜中倉峠に至るルートを確認することができる。可部峠の左手には可部冠山と海見山が前後に見える。小掛山と山車展望台は重なっているので判り難い。小掛山の右後方の稜線が大掛山付近だ。山車展望台から南側のルートは安佐北区側が植林で千代田町側が雑木林だということが写真に鮮明に表われている。

主稜に出たところまで引き返し、そのまま南下していくと3等三角点の鎮座する備前坊山に着いた。アセビの木に 「あさきた里山マスターズ」 の案内プレートが掛けてある。この制度がスタートしてから2年近く経過したが、マイペースで登っている自分にとっては登頂した山がひとつ増えただけでゴールドマスターには程遠いですね。ヒノキの植林の中で展望はないが、200度の方向が少しだけ開けていて海と島が見えている。だが見えている範囲が狭いので同定は難しい。

南西方向に進んでいき難なく東に派生する尾根に乗る。南原方面分かれにあった倒木は裸同然の状態になっていて今では南尾根に乗るのに迷うようなことはなさそうだ。
備前坊山
展望の無い備前坊山

展望地からの眺め 東尾根を下っていくと右手に展望地がある。お椀のような山容の山が幾重にも見える山並みは同定の手掛かりさえ掴めない。さらに尾根通しに下っていき、尾根が南に向きを変えるところで左折して荒れた樹林の中に突っ込む。

暫く我慢して下っていくと明瞭な尾根道となり植林と雑木林の境を下っていく。そのうち周囲はヒノキ林に変わり少し左に振れると林道が見えてきた。背丈の低い常緑樹の間をすり抜けて、のり面を滑り落ちるようにして林道に出る。
展望地からの眺め。山また山 尾根から左折する地点の景色

林道を下る 林道に飛び出した地点は植林の手入れ道のあるほんの少し奥側だった。100mくらい下っていくと三差路がある。上がっていく道は西光寺跡(勉強不足でどのような由緒のある寺か知らない)に向かう道で、案内標識が道ばたに立っていた。

林道を下っていくと何ヶ所も枝道があるが、路面のしっかりした方の道を採れば良い。約30分歩くと土道から舗装に変わり、正面に白木山を見ながらのんびりと下っていく。さらに30分歩くとようやくバス道が見えてきて、道路を向こう側に渡ったところに浜ヶ谷バス停があった。運行時刻を確認すると50分待ちなので大林まで歩いて大林バス停からバスに乗って帰る。
林道を下っていくと三差路

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