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山 名
大将陣(1022m)
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山口県岩国市錦町
登山日 2011年9月23日(祝) 晴れ NTT無線中継所より望む大将陣
NTT無線中継所より望む大将陣
参加者 夫婦
コース NTT無線中継所(10時10分)〜ワサビ田(10:35)〜(10:50)林道終点登山口(10:55)〜沢を渡る(11:20)〜植林地を登る〜(11:35)登山道復帰(11:40)〜大将陣(11:55)〜(12:10)ヤグラダキ(12:55)〜大将陣(13:05)〜沢を渡る(13:25)〜林道終点登山口(13:55)〜ワサビ田(14:10)〜(14:30)NTT無線中継所
お弁当 ヤグラダキ(お昼はここ以外には考えられません。狭いので5〜6人くらいまで)
駐車場 NTT無線中継所(膨らんだところに5台くらい停められます)
トイレ 錦町小山田の錦町観光案内所(松の木峠側からだと道路の右側にあります)
まとめ 大将陣は季刊「ゆうゆう」に何回か取り上げられているので、以前から気になっていた山でした。山頂部にヤブがありそうなので辛い真夏を外して、少しだけ秋めいてきた視界のいい今の時期に、ヤグラダキからの大展望を楽しみに登ってみることにした。

松の木峠を越えて山口県に入り国道434号線を南下していく。須川の集落に入り須川トンネルを抜けたところにある「大将陣茶屋」バス停の先で右折して宇佐川を渡り佐古から大小丸の集落に通じる山道に入る。近道を選択つもりだったのだが、狭隘区間が延々と続き、対向車が来ないことを祈りながらの運転となってしまった。宇佐川を渡って2.9kmほど走り、ようやく大小丸に抜けたときは正直言ってほっとした。


変形四差路 変形四差路の石垣(左の写真の○印ヶ所)に夏草に半分埋もれかけている案内プレートがあった。そこから細い林道を1.3km走ると 「NTTドコモ錦深川基地局」 の建物があり、付近の道幅が広くなったところに駐車する。

大小丸からNTT無線中継所までの道も狭く離合もままならないので、大小丸の集落に駐車して歩いた方が良いかもしれない。ただ、離合の確率は限りなくゼロに近いと思う。
NTT無線中継所
大小丸集落手前の変形四差路 NTT無線中継所

NTT無線中継所からはこれから登る大将陣が見える。林道を進んでいくと右手前方に鬼ヶ城山や羅漢山が見えてきた。今日は空気が澄んでいるので山並みがくっきりと見える。こりゃあヤグラダキからの展望が楽しみだ。竹が侵食しつつある(竹の根が這っているところは舗装が盛り上がっている)ところを過ぎ尾根を回りこむと、右手の植生がスギ・ヒノキの植林に変わってきた。

やがて舗装が切れて土道に変わるが林道は路面がしっかりしていて歩き易いのが有難い。ワサビ田のある谷を渡るとそこから先は、威勢の良い夏草が辺り構わずと茂り歩き難くなってきた。スタートしてから40分で林道が終わり、「大将陣登山口」のプレートのある登山口に着く。案内プレートは背の高い夏草の向こう側に置いてあるので、右の写真では見えていません。
林道終点登山口
林道終点登山口

スギ林 暫く谷の右側を直登していくと登山口から5分で 「公社造林」 の看板があった。その先で谷が二手に分かれるが、右のカラ谷に入りジグザグに登っていく。植林地の谷は下草がなく、踏み跡も明瞭でとても歩き易い。最後に長いトラバースの末に谷を渡り広い谷をぐる〜りと回り右手の大岩のある尾根に乗る。少しササが出てきたぞ。

そのまま尾根を乗り越して植林地をトラバースしていき、こじんまりとした雑木林を抜けると、937m独標から東に派生する尾根に乗る。地形図を見る限りでは、ここから937m独標に登り尾根通しに進んでいけば判り易いと思うんだが…その方向に踏み跡が見当たらないということは、ヤブが相当煩いんだろうね。
長いトラバース道

前述の尾根を乗り越して、北に向けてお椀を伏せたようなヒノキ林の斜面をトラバースしていく。うっかり足を踏み外してしまうと右手の谷をどこまでも滑落していきそうだ。しかし、よくぞこんな急斜面にまで植林をしたのには驚きを通り越して感心してしまう。少し左に振れて降下していくとオオ谷の水源地に下りた。ハテ?どちらに進むべきか?左手には平坦なクロガ原が広がっていて、その方向にピンクのテープが点々と付いているのが、そちらは方向違いだ!水流の合わさる地点から下流を眺めてみても踏み跡は見えてこない。こりゃあ進退窮まったぞ。

実は、方向違いだと思ったクロガ原方面に登山ルートがあることが20分後に判った。実際に歩いた訳ではないが、クロガ原を北西に向かい大きく時計回りに進んでいけば尾根に乗るんだと思う。ピンクのテープを辿っていけば良かったんだ!
オオ谷に下りる
オオ谷の水源付近に下りる

水流の合わさる地点 仕方ないので、方向を定めてスギ林の急斜面に取り付く。最初はきつかった傾斜もそのうちに緩くなり歩き易くなってきた。実に良く手入れされた植林地で下草の類は全くなく足下は落ち葉でフカフカで気持ちよく歩ける。暫く登っていくとテープが見つかった。右手から上がってきている登山道に合流しました。

これも下山時に判ったことだが、オオ谷に下りて、沢を渡らずに右岸側を70mほど下っていくと対岸にテープが見つかる。そこで沢を渡りスギ林に入っていけば良い。
スギ林を直登
水流の合わさる地点(奥側が下流) スギ林を直登する

大将陣山頂 尾根に沿って付いている踏み跡を辿って登っていくと左手の谷にテープが見つかった。オオ谷の源流域からクロガ原を通って登ると、このテープのところに出るんだろう。スギの倒木地帯を右から迂回して再び尾根に乗ると間もなく県境主稜線に出合う。この辺りからササが出てきたが、ササは腰〜胸くらいの高さで、ササの下には踏み跡もあるので大したことはない。

県境尾根に出てから3分で2等三角点の鎮座する大将陣に着いた。近くに壊れかけた赤いポストがあった。周囲は雑木林で展望は全くありません。ここで引き返すのは明らかにもったいない!そのまま直進してヤグラダキを目指します。
展望のない大将陣山頂

大将陣山頂から先は倒木が多く踏み跡も乱れているが慎重にテープを追って尾根通しに下っていく。鞍部まで下るとフラットな道となるがテープはさらに先へと続いているので、さらにテープを追ってササを掻き分けながら遮二無二進んでいく。連れが遅れているようなので歩を停めて待機するが、いつまで経ってもやってこない。大声で呼ぶとあらぬ方向から返事が返ってきた。どうやらヤグラダキ近くに居るようだ。トボトボと引き返すと、ヤグラダキに向かうテープがあった。あれほど右手を注視しながら歩いていたのに、何で見落とすんだろう。目先のテープに惑わされたに違いない。でも稜線上のテープはどこに続いているんだろうか?

ヤグラダキへの分岐は、鞍部から緩やかに40mほど登ったところにある。踏み跡ははっきりしないが、その方向に赤テープが続いているので判る筈。ササ漕ぎに気をとられて見落とさないように!自分は見落としたが…連れがカバーしてくれた。
右折してヤグラダキへ
ヤグラダキへの右折地点

ヤグラダキ 尾根から斜面を2分ほど下っていくとヤグラダキに着いた。目の前はスパッと切れ落ちていて遥か下方に須川の集落や国道434号線が見える。猫山の展望地や丸瀬山のトビ岩に出たときのような感じですが、こちらの方が断然高度感があり遠くまで見通せるのが嬉しいね。登って良かった。(●⌒∇⌒●)

ヤグラダキからは方位30度〜210度までの範囲が見える。その中でも羅漢山がひときわ目立ち、鬼ヶ城山、寂地山系へと続く稜線が美しい。稜線の後方には板敷山、横山、大峯山が見える。東には三倉岳や安芸の宮島が見える。経小屋山の右肩に岩船岳がちょこっと覗いていて、その向こうは能美島の宇根山、さらには四国愛媛の山へと続いている。山口県東部方面は稜線が幾重にも見えて同定不能だ。
ヤグラダキと一本松

ヤグラダキからのパノラマ
ヤグラダキからの素晴らしいパノラマ(どんな山が見えるかは登ってからのお楽しみです。右側には山口県東部の山並みが続きます。)

オオ谷に下りる 下りはテープと踏み跡を正確に辿ってみた。ルートは植林地の中に付いていて比較的緩やかで、オオ谷源流域の水流の合わさる地点(5段上の写真)の70mほど下流側に出てきた。沢を渡り右岸を遡っていき、その後は登ってきた道を下っていく。大小丸からは小々丸方面に下った。こちらの車道の方が佐古からの道よりは走り易いが細いことに変わりはない。

この山は、大小丸集落まで細い道を延々と上っていき、長〜い林道を歩き、迷いそうなオオ谷源流域を抜け、山頂部ではヤブを漕いで…などなど…悪条件ばかり揃っていますが、最後にヤグラダキからの素晴らしい展望が待っているので、気象条件のいいときを選んで登ってみて下さい。地図とコンパスをお忘れなく。
オオ谷に下りる地点

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