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山 名
坊主山(1136m) 高井山(1097m)
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広島県廿日市市吉和
登山日 2011年7月10日(日) 概ね晴れ 坊主山
1111m独標より望む坊主山
参加者 単独
コース 青木橋(8時15分)〜スパッツ装着ロス5分〜取り付き(8:55)〜坊主山(9:00)〜鞍部(9:30)〜(9:45)坊主西峰(9:50)〜鞍部(10:05)〜休憩と道誤りで25分ロス〜1060m独標(10:55)〜(11:30)1022m独標(11:35)〜展望地(11:45)〜林道に下りる(12:00)〜水補給・昼食〜鞍部(13:05)〜1048m独標(13:20)〜(13:55)1111m独標(14:00)〜(14:20)高井山(14:25)〜(14:50)1111m独標(15:00)〜鞍部降下地点(15:10)〜林道(15:15)〜水源の森入口(15:30)〜青山林道起点(15:40)〜(15:45)青木橋
お弁当 水補給後に、水源の森入口付近で食べました
駐車場 青木橋そばの道ヶ谷林道起点(せいぜい2台くらいです)
トイレ 登山口付近にはありません
まとめ 以前から坊主山付近の県境を歩いてみたいと思っていた。1000m級の幾つものピークが連なる複雑な地形なので条件が整ったときにと考えていたが、梅雨が明けて雨の心配がなさそうなので急遽チャレンジすることにしました。やはり難しく、地形図に現れない細かいアップダウンに翻弄されてしまった。なかなか上手くいかないものだ。

中国自動車道を吉和ICで降りて、大向長者原林道を走り一旦国道488号線に出て少しバックして三坂八郎林道に入る。少し大回りになるが延々と狭い国道を走るよりは気分的に楽なので、大向長者原林道が整備されてからはこのルートを利用している。八郎川沿いに付けられた三坂八郎林道を遡っていくと青木橋が見えてきた。橋の手前から左に道ヶ谷林道が伸びていて、その起点に駐車する。


車止め 道ヶ谷林道を進んでいくと起点から100mほど先に車止めがあった。夏草が生えているが車止めの付近は未だマシな方で奥へと進んでいくにつれ草の勢いが増してきて、背丈ほどの草が行く手を遮る。こりゃあかなわん!マムシ対策のためスパッツを装着する。これで安心して歩けます。道ばたにはアカショウマ、ウツギ、ミズタビラコ、ヤマアジサイの花が咲いていた。

林道が沢から離れてスギの植林の中に入っていく頃から、路面は舗装路に変わってきた。舗装は勾配が急になってきたためか?舗装が切れて再び土道となり植林の中を登っていく。どうやら25,000図には載っていない道を歩いているようだ。地形図の更新が遅れているのか?いやいや国土地理院「ウォッちず」の25,000図は今月末で提供が終わってしまうので、以前から更新がストップしてるんです。
道ヶ谷林道の車止めの柵

道ヶ谷林道 標高が1100m近くになってくると左手に大神ヶ岳が見えてきた。そして振り返ると山頂部がガスに覆われた安蔵寺山が見える。手前の稜線は今から歩く1060m独標の北側の鞍部付近だと思うがはっきりしない。

林道が直角に左カーブするところのスギの幹に赤テープが巻きつけられている。ここが坊主山への取り付きだ。踏み跡の全くないスギ林の中に突入する。
取り付き
道ヶ谷林道を登っていく 取り付きは左カーブ地点

緩斜面を高い方へと登っていくと、運よく国土地理院の白い標柱が目に留まった。しかし三角点は見当たらなかったので探すのを諦める。たいがいのヤブ山は三角点付近だけがこじんまりと刈りこまれているが、坊主山に限ってはそんなことはない。倒木だらけで刈りこみができないんだ。

坊主山山頂を素通りして平坦な山頂部をそのまま直進していくと、右手にY字型のミズナラの大木があった。右折して南下しベロ尾根の先端で西に向かう。ここまで坊主山から15分。植生はアシウスギの原生林のような感じで、林床はシダ類にびっしりと覆われている。ただ倒木やササや灌木がないので楽に歩ける。とは言っても踏み跡もテープもないエリアなので絶えず地図と地形と照らし合わせて現在位置を確認しながらの歩きになってしまいます。
坊主山
倒木だらけの坊主山山頂

スギの植林地 ベロ尾根の突端から鞍部に向けて降下していく。鞍部の手前にある丘のように盛り上がった990m台の小コブで現在位置を確認する。幸いにも灌木が生えてなくて見通しが効くので地形が捉え易いのが有難い。坊主山から30分で最低鞍部に下った。

鞍部からはスギの植林の中を登っていく。登り始めてすぐに幹回りが5.5メートルくらいあるスギの大木があった。鞍部から10分弱で坊主西峰から東に派生する尾根に上がるとスギの幹に黄テープが巻かれていた。久々にお目にかかるテープだ。当てにしていないが、見つけると何故かホッとする。
スギの植林地(坊主西峰手前)

坊主西峰 一番高いところが1121m独標(坊主西峰)で、スギの幹に青色の分水領のプレートが掛っていた。周囲はスギ林で展望は全くない。ここから1111m独標までは北西に向けて広島県と島根県の県境を歩くことになる。目指す方向にもスギの幹に黄テープが3ヶ所ほど巻かれていた。

県境に沿って下っていけばいいんだが、ハウチワカエデの葉のように幾つもの尾根が派生しているので目的の尾根に乗るまでは油断できない。正確に方向を定め目標物を決めて、それに向けて尺取り虫のごとく慎重に下っていくことを数回繰り返すと尾根地形となり県境尾根に乗ることができた。稜線上には立ち枯れたミズナラの巨木があり、さらに下っていくと鞍部に着く。ここまで坊主西峰から15分。
展望のない坊主西峰

鞍部から先は広葉樹林が広がりブナが見られるようになってきた。右手東方向に先ほどまで居た坊主山の山影を眺めながら登っていく。最初の屈曲点で西に振れたまでは良かったが、その先で間違ってしまった。1060m独標の二つ手前のピークをそれと勘違いしてしまい、おかしいなあと思いながら北斜面を5分くらい下っていくが一向に鞍部が見えてこないので間違いに気付き引き返す。時間のロスは痛いが、それよりも急斜面を登り返さなければならなかったので体力的・精神的に堪えた。

気を取り直して稜線を西に進んでいくと間違えた地点から10分で1060m独標に着く。テープがあるが、木の枝に缶ビールがぶら下がっていたのが印象的だ。右折して北に下っていく。
1060m独標
缶が目印の1060m独標

吉和側が植林 少しササが出てきたが、高くても股下くらいなので大したササではない。県境尾根が北から西へ向きを変える頃から吉和側の植生が植林に変わり、自然林と植林の境を進んでいく。自然林にはブナが目立つようになってきた。

ササ床ヒノキ林のオオタチ山谷鞍部から少し登ると程なくスギ林の1002m独標に着いた。展望は無い。山頂に円形の浅い窪みがあるが、何かの跡なのか?それとも自然にできたものなのか?
1002m独標
県境を行く(右手吉和側が植林地) 1002m独標(振り返って写す)

展望地 1002m独標からはスギ林を少し下り右に方向転換して自然林の中を登り返す。ふと左手を見ると展望がありそうなので立ち寄ってみる。展望地に立つと眼下にヒロコウ谷が走っていて林道も見える。見えているのは南西の方向で、高井山も見える。高井山からヒロコウ谷に下るのはきつそうだ。適当なルートも見当たらないね。

比較的順調に歩いてきたが困ったことが起きた。この日は蒸し暑くて何度もの水分補給を余儀なくされたのと、用意していた水が少なかったことで、水が底を尽きかけてきた。このままでは高井山はおろか、手前の1111mピークまで行くことも難しい。どうしようかと思案していると右手に林道が見えたので林道に下りた。そこで何も考えずに右折して途轍もなく荒れた林道を東に向かったのが失敗だった。てっきり麓に下りていくものとばかり思っていたが道がなくなった。仕方なく引き返して下りた地点まで戻る。約30分のロス。

今度は西に向かって歩いていくと荒れた道も次第に良くなってきて広場に出た。さらに下っていくと 「水源の森」 と記された三角形の看板の立つ青山林道に出た。そこで水を補給し、前述の広場まで戻りお昼にする。
林道から降下地点を見上げる
林道から降下地点を見上げる

仕切り直し さて仕切り直しだ。広場からすぐ目の前に見えている鞍部に向けてスギ林の中を駆け上がる。スギ林を抜けるとササ床の鞍部に着いた。ブナの幼木に分水嶺のプレートが掛っている。

右折して自然林と植林の境を登っていく。このあたりもずっと吉和側の植林が続いている。歩き易いところを選んで登っていくと展望のない1048m独標に着いた。
鞍部
水を補給して仕切り直し 分水嶺のプレートが掛る鞍部

1048mから鞍部まで下っていくときに少し徘徊してロスをする。鞍部にはド派手な赤テープがあった。鞍部からの登りでは地形がやや険阻になり岩も現れる。煩わしい灌木の枝を避けながら細い尾根を登っていくと1111m独標に着いた。ここにも分水嶺のプレートが掛っている。

県境尾根は北へと向きを変えて、三坂八郎林道の県境トンネルの真上、小郷山を経て御境へと続く。その方向には薄い踏み跡があるように見えるが、これは青山林道の終点から登ってくるルートだと思う。何れ機会を捉えて確認してみたい。
1111m独標
展望のある1111m独標点

1111からの眺め 1111ピークには高い木がなく、南面ヒロコウ谷側が切れ落ちているので、とても眺めが良い。吉和冠山は角度の関係で見えていないが、寂地山系の名ただる峰々が目の前に連なる姿は圧巻だ!山肌を削ってヒロコウ谷の奥深くへと走るヒロコウ林道さえ目に留まらなければ…もっと素晴らしい景色になるんだけど。

1111m独標〜高井山の間はやや明瞭な踏み跡があり、テープもところどころにある。コウイ谷が上がっている手前の鞍部には樹木の幹に赤テープが何ヶ所も巻き付けられていた。そこから高井山までの間のほんの僅かの区間はササの勢いがある。

高井山の山頂部は日当たりが良く、三角点はササに埋もれていて探すのを諦めた。付近もササが茂っていたので歩きまわれるのは止めて山頂からヒロコウ谷を眺めるに留めた。見える景色は1111m独標とあまり変わらないが、ヒロコウ谷の様子がよく判る。やはりヒロコウ谷を眺めるのは高井山が最も適していると思う。
高井山三角点付近
高井山三角点付近

林道に下りる 高井山で展望を楽しんだ後は来た道を引き返し、1048mピーク手前の鞍部から青山林道の枝道に下りる。しかし倒木の多い林道だ。倒木が道を塞いでいる。これじゃあ車は入れない。水源の森入口からは倒木もなく路面もしっかりしていた。

青山林道をトボトボと下っていくと三坂八郎林道に出る。右折して三坂八郎林道を下っていくと5分でスタート地点の青木橋に戻ってきた。今回はミスだらけ、反省せねば。
青山林道起点
青山林道の枝道に下りる 車止めの鎖がある青山林道起点