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山 名 |
高鉢山(706m) | 広島市安佐北区 |
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登山日 | 2011年4月30日(土) 曇り時々晴れ |
西志和農園より望む高鉢山
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参加者 | 夫婦 Hさん | |
コース | 小野池堰堤(9時5分)〜西志和農園(9:15)〜取り付き(9:30)〜尾根に乗る(9:40)〜休憩5分〜(10:25)高鉢山(10:35)〜南峰〜(10:45)反射板(10:50)〜南峰〜(11:00)高鉢山(11:05)〜小野池分岐(11:35)〜(11:45)高鉢槍(12:30)〜小野池分岐(12:37)〜谷道分岐(12:45)〜林道(13:20)〜車道(13:25)〜(13:27)小野池堰堤 | |
お弁当 | 高鉢槍で食べました(お昼は断然ここでしょう。他の候補は南峰の先の反射板) | |
駐車場 | 小野池堰堤前の車道の膨らんだところ(10台くらい停められます。他にも有ります) | |
トイレ | 登山口付近にはありません | |
まとめ | ひろしま百山に名を連ねている高鉢山は、とても厳しい山なので気合いを入れて登らなければいけない。狩留家、湯坂峠、志和、その他の何れから登っても急登に喘ぐことを余儀なくされる。せっかく高鉢山に登るんだったら是非とも足を延ばして好展望の高鉢槍にも行ってみたい。という訳で小野池を起点にして周回する比較的楽なルートを考えてみました。 |
自宅を8時に出て狩留家から湯坂峠を越えて東広島市に入る。途中で給油・買い物をして時間を消費したにもかかわらず小野池堰堤近くの駐車地には9時前に着いた。これだから近くの山は楽だ。走ってきた道は狭隘区間のある細い道なれど、安佐北区白木町と東広島市志和町を結ぶ要路だから、登山支度をしている間も絶え間なく車が行き交っている。
高鉢山〜高鉢槍の稜線を眺めながら、車で走ってきた道を西志和農園まで戻る。山裾を歩いているので近くに頂きが見え山が迫ってくるような感じがする。西志和農園のところから農園の敷地の右手から山の方に一直線に伸びている道に入る。 農園の貯水槽のような施設を過ぎたところから舗装が切れて土道となる。道ばたに満開を少し過ぎたくらいのヤマザクラの樹があった。もうとっくに散ってしまったと思っていたが標高が高いが故に遅くまで咲いているんだろうか?山は芽吹きを迎え萌黄色に染まってきている。いい季節だ! |
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西志和農園の手前の道に入る |
林道を奥の方へ進んでいき、進行方向が南から西に変わってすぐのところが取り付きです。伸び放題のススキがブラインドとなり山道を隠しているので見つけ難いかもしれないが、右手を注視していれば写真の○印のところにある●印のマーカー(以下、赤丸マーカーと言います。)が眼に留まる筈だ。赤丸マーカーのところから山道に入ると10m先で道が二分するので左の道を採ります。右は植林管理道だと思う。 【私製のマーカー】 中心部が赤で周囲が黒の直径10cmくらいの円形の図柄で、ハサミで丸く切った後にラミネート加工を施してあります。今回利用した登りのルート、稜線、下りのルートに幾つもありました。志和側から安全に登って欲しいという切なる願いが込められているんでしょうか。 |
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林道からの取り付き |
取り付きから5分で樹林が切れ日当たりのよいところに出る。ここも注意すべきところだ。ススキが生えて踏み跡が乱れているが、ススキの原の左手奥にある赤丸マーカーを目指して原っぱを突っ切るか、反時計回りに回っていけばよい。 赤丸マーカーのところから樹林に入ると、そこからはテープが誘導してくれる。テープを追っていき谷を回り込んで斜面を登ると尾根に乗る。ここまで取り付きから10分です。 |
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日当たりの良いススキの原 | 尾根に乗る |
尾根道は最初のうちは緩やかだが、尾根道から右斜面に入り再び尾根道に復帰したところから急になってくる。左手は浅い擂り鉢状の谷で、林道終点まで行ってしまうと、この谷を登ることになってしまう。この辺りは尾根と谷が明確に区別できるが、もう少し登っていくと区別不能になってしまう。 道には落ち葉が堆積しているので滑ってしまい登るのに苦労する。標高600mくらいまで登っていくと露岩が目立ち、露岩の間をすり抜けて登っていく。下草やブッシュは少ないので助かるが、眺望は全くなく、テープを追ってひたすら上の方に登っていくだけです。勾配がどのくらいなのかは左の写真で確認を!まだまだ序の口なんですが…ね。 |
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急斜面を登る |
少し左に振れる、ようやく高鉢山南尾根の肩に着いた。傾斜は緩やかになったが、今度は倒木と灌木に悩まされる。左手のヒノキ林に逃げ込む手もあるが我慢してテープを追っていく。今の時期はウリハダカエデの若木がすくすくと成長しつつあり一帯はカエデの若葉の色が目立ちます。 3等三角点の鎮座する高鉢山は残念ながら展望がない。前回来た時に見苦しい登頂記念プレートを片づけたが、また増えているので前回同様に処理をする。残念なことだ。(/-_-\) ハイカーは常に 「山に入らせてもらっている」 という認識を持って行動して欲しいものです。 |
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展望のない高鉢山山頂 |
高鉢山から南側を見ると木立の間から南峰が透けて見える。ここまで登ってきたんだから、空身で南峰の先にある反射板まで往復することにして、登ってきた道を少し戻り倒木地帯を抜けて鞍部まで下っていく。 鞍部の少し手前に、湯坂峠からの道が植林の中を一直線に上がってきていて、合流地点にはプレートが掛っている。鞍部〜南峰まではヒノキ林の美林の中をのんびりと登っていきます。 |
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高鉢山より望む南峰 | 鞍部からヒノキの美林が続く |
登りつめたところが高鉢山南峰ピークで、立ち木に「あさきた里山マスターズ」のプレートが掛っていた。安佐北区区政振興課としては、こちらの方を高鉢山本峰と考えているんだろうか?安佐北区には高鉢山の他にも牛頭山や笹ヶ丸山など、何れが本峰かまぎらわしい山がありますね。 南峰から心持ち下っていくと中国電力の反射板が建つ見晴らしのよいところに出る。反射板の周辺はきれいに刈り払われていて、立ち木の向こう側に東広島市〜広島市安芸区〜東区の稜線が見える。反射板の真後ろが呉娑々宇で、その右手後方には広島市街地が広がっている。 |
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南峰の先にある反射板 |
高鉢山まで戻り高鉢槍に向けて北上する。少し下り登り返したところのピークに狩留家からのルートが上がってきている。少し下っていくと頭頂部に数本の立ち木が生えた高鉢槍が見えてきた。縦走路は左手の安佐北区側が雑木、右手の東広島市側が植林と植生が大きく違っている。 幾つかの小ピークを越え小野池分岐を過ごしヒノキ林の中をダラダラと登っていくと植林が終わり、日当たりの良い灌木帯に変わり間もなく高鉢槍に着いた。高鉢槍はこんもりとした丘のような感じでオバケのQ太郎をイメージしてしまう。山頂からは360度大展望で眺めは素晴らしく、いくら眺めていても厭きることはない。ここで眺望を楽しみながらランチにする。 |
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高鉢槍までは尾根を歩く |
高鉢槍から東側の眺め(八本松・志和〜広島市安芸区の山) | 高鉢槍から南側の眺め(呉娑々宇に至る縦走路の稜線) |
高鉢槍から西側の眺め(白木山が左右に裾を広げる) | 高鉢槍から北側の眺め(安駄山に続く道・福富町方面) |
下山は小野池に下るので登ってきた道を下り鞍部の派手なテープのところで左折して植林帯に入り、ヒノキ林の中の急斜面をジグザグに下っていく。 ヒノキ林を抜けるとトラバース道に入り南東の方向に下っていく。途中に右手に谷道分岐(下方にブルーシートが見える。谷道は分譲地跡地に出る)があるが、尾根道の方が易しいので、今回は尾根道を下ることにする。一帯は照葉樹林だが落ち葉が多く滑って大変! |
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小野池分岐で左折して植林帯に入る | 植林を抜けるとトラバース道 |
テープを追って下っていくと古道に出た。やれやれ一安心だ。古道は尾根通しに付いていて土塁のようになったところや深く抉れて溝状になったところなどがある。途中で今年初めての銭形にお目にかかった。連れが 「銭形が居るよ」 と言って地面を指さすが直には判らなかった。銭形に保護色は必要ないんだがね。毎年5月の大型連休前後から見かけるが、今年もその時期がやってきたのだ。気を付けねば! 古道と別れ、東に振れて枝尾根に入り急下っていき谷を下っていく。やがて平面的な地形となってきて踏み跡も乱れがちだが、丹念にテープを追いながら雑木林を下っていくと林道終点(下の写真の左側)に出た。 |
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溝状になった古道を下る |
林道を5分ほど下っていくと車道に出た。目の前には中国電力のコンリート電柱が建っていて、電柱の番号は 「下別府支30」 だった。右折して150mでスタート地点に戻る。 駐車地から高鉢山が見える。下山後に登った山を眺めるのも格別だ!急斜面では相当喘いだが、狩留家ルートに比べればはるかに楽でズルをしたような思いに囚われる。やはり高鉢山を極めようと思えば狩留家ルートから登ることをお薦めします。 |
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林道終点に出る | 車道に出る |
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