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山 名 |
御床山(364m) 岩船岳(467m) | 広島県廿日市市 |
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登山日 | 2011年4月24日(日) 晴れ時々曇り |
大江浦手前より望む岩船岳
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参加者 | 夫婦 | |
コース | 宮島桟橋(7時25分)〜(8:30)広大植物園(8:40)〜大江浦(9:15)〜大川浦(9:30)〜(9:50)御床神社(9:55)〜長浦(10:55)〜(11:10)あての木(11:25)〜(12:15)砲台跡地の廃屋(12:45)〜御床山(13:20)〜(13:50)岩船岳(14:05)〜大川越(14:45)〜八畳岩(14:55)〜休憩10分〜大江浦分岐(15:30)〜三ツ丸子分岐(15:35)〜三ツ丸子手前の鞍部(15:50)〜(16:05)多々良林道(16:15)〜(17:25)宮島桟橋 | |
お弁当 | 防空砲台跡地の廃屋で食べました(やはり候補は岩船岳です) | |
駐車場 | 宮島口の連絡船乗り場付近のパーキング(乗り場に近いところは一律千円です) | |
トイレ | 観光地につきトイレの心配は無用です(しかし大元公園を過ぎるとトイレはありません) | |
まとめ | 岩船岳はアプローチが長いので今の時期が登山に適している。逆に今の時期を逃すともう1年待たなければならない。こんな具合で毎年登る機会を逸してきたが、ようやく登頂の機会が巡ってきた。なお今回のチャレンジに際しては、広島百山(私の踏跡)Akimsa.Net でお馴染みのAkimasaさんのサイトを参考にしました。 |
宮島口のコンビニで朝食と昼食を調達して、7時5分発の連絡船に乗る。早朝にもかかわらず意外に乗船客が多いが、観察するとその殆どは通勤客のようだ。運よく空いていたテーブル席を確保して、船が宮島に着くまでの僅かの時間を利用して慌ただしく朝食を採る。
桟橋から広大植物園までひたすら歩いて室浜砲台分岐の標識のところで登山靴に履き替える。室浜砲台を見学して、砲台の右手から海岸に出る。今日は干潮時の潮位が1メートルくらいの小潮だが、干潮を迎えているので出来るだけ浜を歩く予定だ。しかし今日の潮位では大江浦東の岬は渡ることができないので、内侍岩の手前から山道に入る。 山道は多少のアップダウンがあるものの、シダが刈られているのでとても歩き易い。右手に対岸の大野町や大竹市の山を見ながらのんびりと歩く。大江浦への下りでは前方に岩船岳がようやく顔を出した。大江浦の入江を渡ったところで再び海岸に出る。 |
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大江浦の入江を渡り浜に出る |
大江浦から御床浦まで海岸線を歩く。大川浦まで進んでいくと遠くに朱塗りの御床神社が霞んでいる。御床浦に入ると三角岩(仮称)が現れる。満潮のときは下半分が海面下に隠れているんだが今は岩全体が見えている。 岬を回り込むと御床神社に着いたので小休止。海岸を歩いた分、中電の配電線保守道を歩くよりは10分くらい時間短縮ができた。何よりも、今日はロングコースだから体力が温存できたのが助かる。 |
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御床浦にある三角形の岩 | 御床浦に祀られた御床神社 |
御床神社から少し引き返して山道に入る。巨大敷地のフェンスに行き当たったところで右折して、常に左手に巨大敷地を見ながら南下していく。御床山の取り付きのあるあたりで道を間違えたり無理やりショートカットしてウロウロしたりして少し時間をロスしてしまった。掘割道を進み、廃屋のある日本庭園風の芝広場を通り峠を越えて谷道を下っていくと長浦に出る。そこには自然味溢れる海岸の景色が広がっていた。 あての木に向けて砂浜を歩くが、潮が満ちてきて岬が回り込めそうもないので諦めて手前の入江の奥から山道に入り、山を越えてあての木に下りることにした。無理をすれば海岸伝いにあての木まで行けたかもしれないが、山越えと言っても大したことはないので山越えを選択した。 |
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長浦(岬の向こう側があての木) |
山越えの道は海岸から少し離れたところを通っている。あての木に下りて右折して浜まで出てみると目の前に可部島が浮かんでいる。その向こうに見えるのは大竹のコンビナート群だ。あての木浦の地名は25,000図には記載されていないが、可部島が正面に見える浜なので地形図から容易に場所が特定できると思う。 砂浜で海を眺めながらボーとしているとすぐに時間が経ってしまいます。山越えで下ってきた道まで戻り、そのまま直進して奥の方に入っていくと大きな 「あての木桜」 があった。すでに葉桜となってしまっているが、花の時期には見事な花を付けるんだろうね。 |
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葉桜となった「あての木桜」 |
あての木から御床山・岩船岳へ通じる道は宮島特有の粘っこい羊歯の茂ったやねこい道だと思っていたが、意外や意外!羊歯が刈られているではないか。刈ったのは宮島太郎の会の方たちなのかな?有難うございます。お陰さまで随分楽に登れます。←羊歯が刈られていたのは標高100m付近まででした。 左に振れて尾根を登っていくと、右にトラバース道が分かれている。そちらの方が良い道だが、ここは直進して尾根道を登っていく。分かれた道がどこかで合わさると思っていたが気が付かなかった。標高200m付近の大岩が点在する付近で小休止して眺望を楽しむ。眼下にはあての木浦・長浦が見え、大野の瀬戸を隔てて対岸の大竹・忠四郎山などの山並みもくっきりと見える。 |
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シダが刈られた歩き易い道 |
長浦の向こうに平根の岬が突き出る | 進行方向には御床山と岩船岳が並ぶ | 南東には大黒神島と阿多田島が浮かぶ |
230mピークに上がると、高射砲の円形台座が残されていた。今では周囲は雑木が茂っていて展望はない。ピークから東に下っていくとコンクリート造りの建物がある。建物の右手から南東の方向に踏み跡が下っているが、これは別のルートなのか?それとも踏み跡の方に遺構があるのかは定かでない。 ここでお昼を済ませ御床山に向けて出発する。少し登ったところに円形遺構があり、その他にも多くの遺構が残されている。そして踏み跡は遺構を巡るように付いていて、左へ右へと目まぐるしく方向が変わり面喰ってしまう。遺構群を抜けるとシダの急斜面となり、振り返ると遺構群のある平坦地が見えるが、全体が樹木に覆われていて、お情けのように基礎の部分など一部の遺構が確認できるに過ぎない。 |
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砲台跡地にある廃屋 |
御床山西斜面のシダは枯れてしまって灰色に変わっている。昨夏の猛暑の影響を受けたんだろうか?照葉樹林に入ると間もなく御床山に着いた。樹林の中で展望は無く露岩が目立つ山だ。そこに「御床浦」と記した派手なプレートがあったので、気が付いたが、プレートがないとうっかり通り過ぎてしまうかもしれない。 御床山から心持ち下って最終アプローチに入る。岩船岳までもう少しのところの尾根上に巨岩群があり正面突破を図ろうとしたが所詮は無理な話。少し引き返して左側から巻いて通過する。そして巨岩群から10分余りで岩船岳に着く。御床山〜岩船岳の間は樹林の中で展望は全くありません。 |
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展望のない御床山 |
ようやく岩船岳に着いた。やれやれ。3等三角点の鎮座する岩船岳も樹林に覆われて展望は無い。しかし南へ50mほど進んだところに展望地があり、瀬戸内海に浮かぶ数々の島を眺めることができる。ここから見る能美島は辺の長い台形のような形をしている。その背後には灰ヶ峰や野呂山も見える。 展望を楽しんだ後、桟橋を目指して下っていくと約10分で東峰ピークに立つ。南側に岩のテラスがあるが展望はあまりよろしくない。宮島の南端方面が見えるが樹木がせり出し視界が狭まっているんだ。東峰ピークからはヒノキの混じる鬱蒼とした樹林内の急斜面をジグザグに下っていく。 |
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3等三角点の鎮座する岩船岳 |
陸軍省の標柱の建つところ(標高350m位だと思う)まで下ると樹林が切れ前方が開けて、幾重もの山並みが飛び込んできた。一番奥に駒ヶ林の尖峰が見える。うへ〜ぇ!桟橋は駒ヶ林の向こう側なんだ。何て遠いんだろう。残念ながら弥山は502m峰の後ろに隠れている。 海軍省の標柱のところから急下っていく。深く抉れた溝のようなところがあったが、これは岩船岳に多くのハイカーが訪れていることを物語っている。 |
岩船岳から40分で大川越えまで下りてきた。ここは直進して351mピークに向けて登り返す。ところが登っていくうちに足の筋がおかしくなってきた。こりゃあいけんぞ!歩幅を短くしてゆっくり登っていく。途中に展望のよい大岩があった。この岩には「八畳岩」という名が付けられているらしい。左手にピークから派生する西尾根が見えてくると、間もなくピークを右から巻く。 左手に三ツ丸子山を見ながら下っていく。この下りも結構しごかれそうなので途中で休憩を入れる。ほぼ下りきったところに大江浦へ下る道があり、さらに3分で青海苔浦へ下る道が分岐する。 |
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大川越え(左折が大川浦) |
今の足の調子では先峠への登り下りが辛いので、先峠を越えて帰るのは断念した。大江浦分岐から5分で標柱の建つ三ツ丸子山分岐があるので、左折して先峠山の南西斜面を巻いて三ツ丸子山と先峠山の鞍部に出る。 鞍部を直進して多々良林道に向けて下っていく。なお、鞍部で左折すれば三ツ丸子山・大江山方面、右折すれば先峠山を経て先峠です。 |
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三ツ丸子山分岐 | 三ツ丸子山手前の鞍部 |
鞍部から2分で石造りの堰堤を左岸に渡る。道は比較的しっかりしている。ほぼ北向きに沢を何度も渡渉しながら沢沿いに下っていきます。そして道幅が広くなったなあと思ったら多々良林道に飛び出した。飛び出した地点の中電のコンクリート電柱番号は「ミセンブンキ22」でした。 ジョギングシューズに履き替えて桟橋を目指し車道をひた歩く。まだ明るいうちに戻ってくるとこができたが、厳島神社周辺の土産物店はほとんど店じまいをしていて、岩村も閉っていたのでお目当てのもみじ饅頭を買い損ねた。こんなに早く閉めていいの? |
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多々良林道に出る |
【メモ】 干潮時t1=7:24 潮位h1=158cm 満潮時t2=12:52 潮位h2=274cm t0=10時の潮位は約210cm
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