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山 名
久地冠山(573m) 尻高山(556m)
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広島市安佐北区
登山日 2011年4月10日(日) 快晴 縦走路
久地幸の神より望む縦走路
参加者 単独
コース 野間平発電所(8時5分)〜(8:35)78号鉄塔(8:40)〜(9:00)79号鉄塔(9:05)〜(9:15)久地冠山(9:20)〜最初の巡視路分岐(9:35)〜次の巡視路分岐(9:45)〜登山道合流(10:05)〜(10:25)尻高山(10:30)〜林道終点(11:15)〜(11:25)604m三角点峰(11:50)〜(12:25)仏峠(12:30)〜最奥堰堤(13:00)〜高浜バス停(13:15)〜(14:05)久地境原バス停
お弁当 604m三角点峰で食べました (展望のあるのは久地冠山のみです)
駐車場 公共の交通機関を利用しました (野間平発電所付近は現在道路改良工事中なので駐車スペースの保証はできません)
トイレ 登山口付近にはありません
まとめ 尻高山は評価の低い山ではあるが、あさきた里山マスターズの対象の山に名を連ねているので一度は登っておきたいところである。だがこの山だけでは物足りなくて消化不良を起こしそうなので、野間平から沼田の仏峠まで縦走してみることにしました。

今回は登山口と下山予定地が離れているのでバスを利用しようと思っていたが、娘の好意に甘えて登山口の野間平発電所まで運んでもらった。途中、久地通りの西川ゴム工場入口の橋のたもとにあるヤマサキで弁当を調達する。この店は何らかのサービスがあるのがうれしいね。今日はゆで卵をサービスしてもらった。ビールを持ってくるのを忘れたので、ついでにと思ったが生ぬるくなってしまうので諦める。


登山口 登山口は中国電力野間平水力発電所の隣にあり、サイレン塔が立っているところ。サイレン塔のフェンスに「冠山登山口」のプレートが取り付けられている。登山口を上がっていくと民家の庭にサクラとモクレンが咲いていた。自宅近くの公園のモクレンはとっくに散ってしまったが、ここ安佐北区の山間は春の訪れが2週間くらい遅いような気がする。

用水路沿いに上っていき中国電力の黄色の巡視札が掛っているところから山道に入っていきます。今から歩く道は中国電力の鉄塔保守道だから、とても良く整備されていて気楽に歩ける。砂防堰堤の下でカラ谷を左岸に渡り、三連の砂防堰堤の右手に付けられた道を登っていく。ここまで登山口から10分。
野間平発電所そばの登山口

78号鉄塔 堰堤を過ぎると傾斜がきつくなってきた。植林地の中に付けられた鉄塔保守道をゆっくりと登っていく。尾根に上がると右手に植林の隙間から本串山の三角錐のシルエットが望めるようになってきて、一直線の尾根道の先の明るく開けたところにカラー塗装の新西広島幹線78号鉄塔が見えてきた。足下にはタチツボスミレが咲き本格的な春の訪れを感じさせます。

78号鉄塔の手前は北側が伐採されていて、牛頭山〜本串山〜水越山〜後山権現山の山並みが見える。そして山側に伸びている送電線の方向に久地冠山の頭頂部が顔を出す。
78号鉄塔から久地冠山を望む

ヒノキの植林の中に付けられた階段道を何度も折り返しながら高度を上げていくと久地冠山の北尾根に乗り少し楽になった。尾根道を南下していくとモミの巨木があり、その先で道が二分するので左の登っていく道をとる。(なお右手の直進の道は鉄塔保守道で80号鉄塔の上部に出る)

分岐から2分で眺めの良い79号鉄塔に着く。東側から見える景色下の78号鉄塔と同じだが、高度が上がった分だけ見栄えが良い。本串山に隠れていた山も見えるようになってきた。鉄塔から少し上がったところからは西側が開け、近くに笹ヶ丸山が聳える。
二股
分岐では左の登っていく道に入る

79号鉄塔から東側の眺め 79号鉄塔から西側の眺め
79号鉄塔から東側の眺め 79号鉄塔から西側の眺め

久地冠山山頂 79号鉄塔から山頂までは僅かの距離だが、やや険しい道が続く。スギ林の中を進んでいくと行く手に大岩が立ちはだかる。ロープが垂れているがこれに頼らずとも登ることはできる。大岩の先の急斜面を登りきると2等三角点の鎮座する久地冠山に着いた。

山頂からは東側の限られた範囲の展望があるだけで、どちらかと言うと展望は乏しい。手前には水越山、螺山、後山権現山、阿武山、野登呂山が見え、その後方に白木山系が広がっている。
久地冠山山頂

倒木 久地冠山から倒木の多いヒノキ林を下っていくと約10分で尾根が分かれるコブに着いた。このコブから派生する南尾根に乗り換えて尾根通しに下っていくと、突然に右手に立派な道が現れた。しまった!早まった!やり直しだ。

正しくはコブを乗り越えて西尾根を少し下ったところに分岐があるので、大木の手前で左折して再び鉄塔保守道を歩きます。なお直進は80号鉄塔方面です。
最初の分岐
倒木の多い縦走路 最初の分岐は左に折り返す

鉄塔保守道に入ると俄に道が良くなり、倒木なんぞは全く見当たらない。これが超マイナーな登山道と鉄塔保守道の違いだ!中国電力様に感謝です。植林の中を歩いているので眺望は望めないが、時折り右手に笹ヶ丸山が木の間越しに見え隠れする。

最初の分岐から10分で二つ目の分岐がある。最初の分岐と同様にここにも私製の簡単な地図があり現在地が記されてあった。プレートもあり 「尻高山まで1時間」 と記されている。ここで鉄塔保守道と別れ、左折して尻高山へ向けて稜線を進んでいきます。
二つ目の分岐
二つ目の分岐で左折する

鞍部 二つ目の分岐から尾根道を南下していく。マイナーな山域だけど多くの人が歩いているようだ。鞍部からスギの植林地の中を登っていくと南北に走る尾根に乗る。そこから498m独標を右から巻いて植林地を下っていくと鞍部で左手から久地金山からの登山道が合わさる。

鞍部からヒノキ林の急斜面を登ると520m台ピークの北尾根に乗り、直角に左折する。逆方向だと降下地点をうっかり見逃してしまいそうなので注意すべきヶ所です!
520m台ピークの北尾根に乗る
498m独標手前の鞍部付近 520m台ピークの北尾根に乗る

尻高山 520m台ピークから下っていくと植林の隙間に尻高山の山陰が見えてきた。鞍部からダラダラ登っていくと4等三角点の鎮座する尻高山に着く。周囲はヒノキの植林地が広がり展望は全くありません。ヒノキの幹に 「あさきた里山マスターズ対象の山」 のプレートが掛っていた。

尻高山から植林の西尾根を下り、鞍部から登り返すと道は自然と左カーブして間もなくヒノキ林の540m台ピークに着く。ここまで尻高山から15分。次の530m台ピークは右から巻いて進んでいくと、左手の展望が開け、火山〜丸山〜大茶臼山の稜線が見える。と言うことは火山から尻高山周辺の山が見える筈だ!次回火山に登ったら早速確認してみよう。心持ち登り560m台ピークで左折して下っていき、猛烈なブッシュを抜けると道幅が広くなってきた。
展望のない尻高山山頂

林道終点 未舗装林道の終点に飛び出し反対側から再び植林に飛び込んでいき尾根通しに登っていくと4等三角点の鎮座する604m峰に着く。展望は全くないが、ここでお昼にする。

周囲はヒノキが多いが、モミの木も結構な数だ。この山域には何故かモミが多い。ところで久地冠山からここまでは大したヤブは無く、ササも無く、下草も少なく、あっけないほど順調に進んできた。こりゃあ楽勝じゃんか!
604m峰
林道終点から植林に入る 展望のない604m三角点峰

と思ったのも束の間だった。604mピークから仏峠に向けて下っていくが、鞍部付近からイバラのヤブが出てきた。右手の植林に逃げ込めばイバラは回避できるんだが…頑固に尾根通しに進んでいく。604m峰から数えて二つ目の580m台ピークでは、うっかりすると北西尾根に迷い込んでしまいそうになる。このピークからは南尾根と西尾根も派生しているんだが、ヤブが濃くて見つけるのに難儀する。ここで時間も相当消費してしまった。

何とか西尾根に乗って下っていくが、相変わらずイバラと灌木に悩まされる。仏峠が近くなると左手下方に林道が見えてきて、林道と並行するように尾根を下っていくと、ようやく仏峠の小屋と林道の間に下りてきた。小屋の中にはお地蔵様が安置されている。林道を少し探索してみたが地形図にある宇賀方面に下る道は見つけることが出来ませんでした。消失したのかな?
仏峠
仏峠の小屋のところに下りてきた

車道に出る 仏峠の小屋の手前からつづら折れの谷道を下っていく。この道はかつては阿戸と宇賀を結ぶ道だったようで、年月を経た今でも以外にしっかりした道が残っている。しかし小岩のゴロゴロした歩き難い道だ!峠から15分で沢に出て右岸沿いに下っていく。道ばたには清楚なミヤマカタバミが咲き、花を見ているだけで癒され活力が湧いてくる。

やがて砂防堰堤が現れ、そこから幅広の林道(堰堤工事用に造られた道)を下っていくと高浜集落の石碑のところに出た。十字路を直進し高浜橋を渡ってバス道に出たところに高浜バス停があったので運行時刻を調べてみると、アストラムライン大原行きは何と45分待ちだったので、バスを待つのを諦めてくすの木台まで歩くことにした。予期していなかったが、今日歩いたルートが左手に見え、最後に稜線歩きの余韻を味わうことができた。
高浜集落の車道に出る

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