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山陽自動車道を和気ICで降りて国道374号線を和気市街方面に向けて走っていると右手に和気アルプスが見えてきた。奥さんが弁当を買っている間に撮ったのが冒頭の写真です。吉井川の支流の金剛川に架かる金剛大橋を渡ったところで左折(左折なんです)して和気市街地に入り、金剛橋の袂の河川敷に駐車する。(参考)和気アルプスを紹介している地元の 藤本さんのサイト によると、登山者用の駐車場所は指定されていて河川敷はそのうちのひとつです。
金剛橋の西詰めで岩肌に掘られた題目石を見物する。でっかいなあ〜ぁ。高さは17メートルくらいあるそうだ。題目石とは日蓮宗の題目「南無妙法蓮華経」の文字を刻んだ石塔のことだ。 そこから西に向けて歩いていき「和気富士健康づくりの路」と記された案内標識のところで右折して細い路地に入っていき、目の前にあるお稲荷様の鳥居を潜って山に分け入ります。 |
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車道からの進入口 | 最上稲荷の朱の鳥居を潜る |
鳥居を潜り整備された石段または横木の階段を登っていくと約2分で最上稲荷に着いた。傍らに大きな案内板があり、和気アルプスの登山ルートがA〜Cの3コース別に図解してある。今日は分県登山ガイドブックに紹介されているCコースを歩く予定です。 登山道はジグザグに着いていて何度も折り返しながら高度を上げていく。前方に電波塔が見えてくると間もなく和気富士に着いた。4等三角点の鎮座する山頂には、和気テレビ放送所の電波塔の他に2基の電波塔が建ち何とも味気ないが、山が麓からせり上がっているので低山ながらも実に高度感がある。しかし展望はあまりよくありませんでした。 |
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整備の行き届いた道 |
和気富士から竜王山分れまでは細かいアップダウンが続き、いくつものピークを越えながら進んでいくようになる。岩山が故に樹木が少なくて左右の展望が開け、左手には吉井川が穏やかに流れている。右手にはこれから進んでいくルート見えるが、初めての山なので道がどのように付いているのかよく判らない。ともかくも一番奥に神ノ上山が見えるがまだまだ遠いねえ。 和気富士から10分で展望のよい烏帽子岩を通過する。その先の鞍部で左手から登山道が上がってきていた。登り返すと 「和」 文字焼きの観音山だ。ここまで和気富士から20分。山頂一帯にはブルーシートが広げられ、薪が無造作に積み上げられていた。稜線から文字を構成するレンガ造りの火床が見えるが、文字のどの部分なのかは判らなかった。 |
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蛇行する吉井川 |
観音山からヌタ場のある鞍部まで下り登り返すと164m独標のエビ山に着く。ここまで和気富士から25分。さらに10分で展望の良い岩場ピークの岩山。さらに10分で次のピークの前の峰に着く。ここまで和気富士から45分。右の写真は前の峰付近からの眺めで、三角錐の穂高山が印象的だ。 このピークには以前は鵜飼谷温泉から登山道が上がってきていたが事情により廃道となり、その方向にはロープが張られて通せんぼしてあった。 |
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前の峰手前から望む神ノ上山は遥か彼方にある! |
前の峰から下っていくと左手下方に鵜飼谷温泉らしき建物が見える。暫く進んでいくと十数名のグループとすれ違う。皆さん高齢のようだが元気ハツラツだ。 穂高山の登りに差し掛かるとスラブの尾根が続く。当然ながら見晴らしが良いのでピーク手前のフラットなところで小休止して暫し展望を楽しむ。右手には竜王山のバットレスが間近に迫ってきます。この景色が和気アルプスと呼ばれる所以か! |
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穂高山手前のスラブ | 竜王山のバットレス |
振り返るってみるとJR和気駅付近の街並みが見え、和気富士のピークから歩いてきた稜線が手に取るように判る。高低差の少ないアップダウンだからとても楽です。 休憩地点からほんの少しで穂高山、次のピークが涸沢峰で竜王山方面に向けて登山道が下っている。今日は竜王山はパスです。涸沢峰からの下りはシダの茂る急斜面で少し荒れ加減なので注意して下っていく。 |
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穂高山のスラブから歩いてきた稜線を振り返る |
鞍部から登り返すこと15分で274m独標の奥の峰に着く。ここから槍ヶ峰を経て鵜飼谷温泉に下ることができる。「薬草園」のプレートが掛っていたが、薬草園は鵜飼谷温泉の中にある施設の一部のようだ。右の道をとりベロ尾根を東に進む。 今までは岩尾根を歩いてきたので稜線には背の低いマツ、ネズ、ツツジ類、ソヨゴの樹くらいしか生えていなかったが、ベロ尾根の先端から植生が変わり、ヤマザクラ、ヤマツバキ、コナラなどの背丈の高い樹が目立つようになってきました。ダラダラとした登りが始まった頃、どこからか正午を告げる鐘の音が聞こえてきた。 |
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ダラダラ登りが続く |
神ノ上山の西側にまよいピークと名付けられたピークがあることや、いろんなルートが上がってきているので神ノ上山手前はいくつもの分岐が現れるが、藤本さんのルートマップがあれば混乱することはないと思う。のんびりと歩いた所為もあるが登山口から2時間20分でやっと神ノ上山に着いた。 流石に人気の山で3グループが休憩中だ。展望は良いとも悪いとも言えない。周辺の雑木が伸びれば悪くなるし、少し伐採すれば良くなるといった感じです。和気アルプスは低山なのでもちろん雪は無いが、北〜北東にかけて雪を抱いた那岐山や後山が見える。 |
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神ノ上山山頂 |
下山は和気中学校に下るので登ってきた道を下っていき、鷲ノ巣岩分岐を直進する。樹林の中の道は快適で土塁らしきところもあった。山頂から10分で藤公園への分岐を左に分け、さらに5分で樹林を抜けると間もなく鷲ノ巣岩の上部に差し掛かる。 鷲ノ巣岩は次回以降ということにして尾根道を下っていくと、左手に鷲ノ巣岩が見え、岩の上部に数人のハイカーが立っている。鷲ノ巣岩の向こうには一直線の傾斜35度のチンネスラブルートも見える。 |
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鷲ノ巣岩とチンネスラブルート | 尾根道を下っていく |
尾根道から東に振れて谷沿いに下っていく。登山道は深くえぐれた溝のようなところがあり多くの登山者を受け入れてきたことを物語っている。自分のホームグランド武田山の大手道コースもそうだが・・・。面白い形をした腰掛け松があった。一体どうしてこんな形になったのか? やがて山の学校跡地に着いた。校門と扉の外れたトイレだけが残っていて中央の広場は草ボーボーだ。広場の片隅に和気アルプスハイキングコースの案内板が立てられていた。校門を抜けると林道に出合う。林道を奥へと上がっていくのはロッククライミングのルート。ここは右折して幅広の未舗装林道を下っていく。 |
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山の学校と古びた校門 |
墓所を抜けると和気中学校の裏に出た。目の前は学校の自転車置き場だ。新装工事が終わりに近づいた校舎の周囲を道なりに進んでいくと、校庭の片隅に仮設のプレハブ校舎が見える。工事は新学期に間に合うんだろうか? 金剛川沿いに走る県道96号線に出て由加神社の先で河川敷に降りる。歩道よりは河川敷の土道の方が歩き易いからだ。右手に竜王山、正面に和気富士を見ながら広い河川敷をテクテク歩きスタート地点に戻る。時間に余裕があればもっと歩き回りたかったんだが、今回残したコースは次回以降に持ち越しということにして、機会を捉えて再訪したいと思っている。 |
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和気中学校の裏に出る |