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山 名 |
水谷山(280m) 牧ヶ岳(285m) 太華山(362m) | 山口県周南市 |
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登山日 | 2011年1月8日(土) 晴れ |
下松市側から望む大島半島と太華山
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参加者 | 夫婦 | |
コース | 本浦バス停(9時10分)〜登山口(9:25)〜(9:55)獅子岩(10:05)〜水谷山(10:15)〜十字路鞍部(10:45)〜牧ヶ岳(10:50)〜車道出合い(11:05)〜車道横断(11:10)〜(11:20)太華山(12:20)〜車道終点(12:25)〜車道に出る(12:40)〜自然探索道に入る(12:50)〜(13:05)生活環境保全林(13:10)〜(13:25)櫛ヶ浜小学校 | |
お弁当 | 太華山山頂の下の広場で食べました。山頂広場もお昼に適している。 | |
駐車場 | 櫛ヶ浜小学校東側にある公園そばの路肩(5台くらい停められます) | |
トイレ | 山頂広場(手洗い水出ます) 車道終点駐車場(簡易水洗) 生活環境保全林(手洗い水ありません) | |
まとめ | 周南市在住の知人が所属する山の会では、毎年太華山クリーンハイクに参加していると聞いている。この山は実家からわりと近くにあり車道も山頂直下まで通じているものの今まで訪れていなかった。一度は登っておかないと知人に会わす顔がないか! |
大島半島縦走の計画を立てた。登山口と下山口の間の距離が短ければ問題はないが、今回は5〜6kmくらいあるのでバスを利用することにしました。しかし便数が少ないので、決して乗り遅れることのないように、きちんと所要時間を計算して予定どおりの時間に自宅を出る。国道188号線を西進し「太華山」の案内標識に従って左折して運河を渡り櫛ヶ浜小学校東側の道に入り公園そばの路肩に駐車し、そそくさと登山支度をして出発する。
運河を渡り堀川バス停に着いたのが粭(すくも)島行きのバスの発車時間8:53の5分前だった。この便を逃すと次の便まで2時間以上あり計画が大いに狂ってしまうので、ぎりぎりセーフでした!定刻を数分過ぎてやってきたバスの乗客はまばらでバスが大島半島に入ってから乗客は自分たちだけになってしまった。利用者は少ないが廃止する訳にはいかないといった路線のようです。 当初は庄の浦まで乗ろうと思っていたが、運賃の関係上ひとつ手前の停留所で降りることにして、お世話になった運転手さんにお礼を言って本浦で下車する。ちなみに堀川〜本浦までの運賃は420円でした。バス停から稜線を見上げると獅子岩らしき岩が見える。今日は雲ひとつない青空のもと、海抜0mからのスタートです。 |
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本浦バス停から庄の浦方面を望む |
海沿いの道を西に歩いていき 「太華山登山口600M先」 の案内標識のところから舗装林道に入る。林道を入ったところに広いグランドがあり子どもたちが野球の練習をしていた。 林道を約7分進んでいくと右手に 「太華山登山口」 の案内標識があった。さすがに瀬戸内海国立公園だけあって標識類の整備が行き届いています。なお、そのまま林道を直進していくと出光の油槽タンクのある大島半島の西側に出る。 |
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バス道から舗装林道に入る | 案内標識の立つ太華山登山口 |
竹が侵食しつつある照葉樹林の中の整備された道を登っていく。クヌギの木が多くクヌギの落ち葉をサクサクと踏みしめながら高度を稼いでいきます。気持ちは良いが落ち葉で滑りやすいのには難儀をする。開けた畑を過ぎると、登山口から18分で右手に神社があり参道が上がってきていた。その神社は標高が150mくらいのかなり高いところにあるので参拝するのは大変だと思う。 コース上には、ところどころに石造りのベンチが設置してあるが何れも展望はありませんでした。左に大島山分岐を過ごすと 「獅子岩」 と書かれた案内プレートがあるので立ち寄ってみる。獅子岩からは東側を望むことができ、眼下には大島の集落が見え、その向こうに笠戸島が横たわっている。島の中央部のくびれたところに数本のブームが見えている。そこが日立造船笠戸ドックの工場の場所のようだ。 |
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展望の良い獅子岩 |
獅子岩から太華山までは多少のアップダウンはあるものの緩やかな尾根道が続き、さながら小春日和の稜線漫歩といったところか。シダは刈られた直後のようで縦走路はとても快適、申し分なしの山歩きだ。獅子岩から10分で4等三角点の鎮座する水谷山に着くが展望がないので通過する。 水谷山からの下り道には石段が造られていた。相当古い石段で、こんな奥深いところに石段が…と驚いたが、そこから先は石段だらけだった。太華山一帯が信仰の山として登られ始めた頃の道か?水谷山から10分くらい歩いたところで、植生が背丈の低い灌木に変わり視界が開けてきて、行く手に太華山が望めるようになってきた。 |
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背の低い灌木の道 |
断続的に展望の良いところが続き、少しづつ登っていくと270m台ピークに着く。山頂部には数個の露岩があり一番高い露岩に上がると、樹木や周囲の山が邪魔をするものの、ほぼ360度の展望があり、今まで見えなかった西側の景色を初めて目にした。 展望ピークからCATVのアンテナの建つ道を鞍部まで下っていくと、そこは十字路になっていて、左手が「奈切」、右手が「大楠」の案内がある。奈切側に下っていくと直に車道に出合うと思う。 |
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展望のある270m台ピーク | 十字路鞍部は直進する |
十字路鞍部から石段の道を登り返したピークが4等三角点の鎮座する牧ヶ岳だが展望はない。ピークをひとつ乗り越して下ると、左手に日本テレコムの太華山無線中継所があり、すぐに下り専用車道に飛び出した。車道を50mほど歩き、再び登山道に入る。 石段の道を暫く登っていくと人の声が聞こえてきた。再度車道に飛び出したところで赤ん坊を抱いた若夫婦に会う。声の主はこの人たちだったんだ。今いる場所はどこなのか?と尋ねられたので詳しく教えてあげると目的の場所より少し登りすぎていたようでショックを受けた模様。実はこちらの道は上り専用道でバックする訳にはいかないのだ!太華山の車道は上りと下りが別々になっているんです。車道を横断して最終アプローチに入る。 |
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上り専用車道を横断する |
車道を横断して10分弱で山頂広場の下の広場に出る。左手に車道終点の少し手前から急な道が上がってきている。下の広場からは東側が開けていてコンクリート造りの展望台に上がれば下松市街や瀬戸内海に突き出ている笠戸島が見える。北東から東にかけて、熊毛烏帽子岳〜下松烏帽子岳〜下松茶臼山の稜線が近くに見えて、背後には熊毛の竜ヶ岳、岩国の高照寺山、柳井の琴石山が霞んでいる。 広場の片隅に佐藤元首相の顕彰碑があり、建立に賛同した当時の国会議員、地元の政治家、地元企業の名がパネルに刻まれていた。こんな立派な碑を建てなくとも、国の為・民の為に動けば人々はおのずと敬い慕っていくだろうに…どうして政治家は碑にこだわるんだろうか?有形のものを残そうとするんだろうか?太華山の山頂に限らず、政治家の名が刻まれた碑をあちこちで見かける度にそう思ってしまう。 |
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山頂広場(下の広場)に出る |
下の広場から笠戸島を眺める | 上の広場から大津島を眺める |
太華山の山頂部は中央に電波塔とトイレを挟んで、南側の下の広場と、一段高くなった北側の上の広場に分れている。自分にとって山頂に建つ電波塔は山座同定に役だっているが、太華山に限っては電波塔がなくとも簡単に同定できる。 上の広場には石鎚神社や2等三角点がある。こちらは北側を中心に270度の展望があり麓に周南コンビナートが広がっているのがよく見える。下の広場と同様に展望台があり展望を存分に楽しむことができます。山容に特徴のある四熊ヶ岳はすぐに判った(実家近くから見える山だから)が、他の山ははっきりしない。西には回転の島、大津島が見える。以前一度だけ訪れたが戦争の余りの悲惨さに、以来足が向かない。北には雪を抱いた山並みが見えるが果たしてどこの山だろうか? |
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上の広場(真後ろに四熊ヶ岳) |
下山は車を置いている栗南に出たいので、三角点のところから尾根通しに下る予定だったが、正規の登山道ではないので最終的に選択肢から外し、一般に使われているコースを下ることにして、上の広場から石段を下っていくとトイレのある車道終点に出た。車を利用すればここに駐車して100段強の石段を上がれば簡単に山頂に立てることが判った。 車道終点からさらに石段を下っていくと、たくさんの石仏に出合う。石仏に導かれながら整備されたトラバース道を下り、赤い鉄の橋を渡ると上り専用車道に出た。そのまま車道を60mほど進んでいく(上っていく)と左手に華西に下る登山道が分岐しているが、これを捨てさらに車道を登っていく。 |
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石段を降りて上り専用車道に出る |
車道を10分弱上っていき左手の太華山生活環境保全林の遊歩道に入る。実は少し早まったようで、もう少しだけ車道を上がったところ(左の写真の奥側)から尾根沿いに下るのが正しいコースです。 何らかの建造物(JRの反射板?)のところから遊歩道が細くなる。右手が開けたところを下っていくと道が二分するが、右手の階段道に入るとすぐに幅広の道に出た。指導標はないので登りに使うときは要注意!二分するところで左の道をとっても同じところに出るんだと思う。 |
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車道から遊歩道(管理道)に入る | 階段道から幅広の道に出る |
左手の自然探索林に咲くサザンカの花を見ながら遊歩道を下っていくと団欒(まどい)の広場がある。 【太華山生活環境保全林】 太華山北東側の中腹から山麓にかけて整備された、この森は春の桜見をはじめ四季を通じてのハイキングやピクニックの好適地です。また、ここから徳山湾に浮かぶ蛇島、仙島、黒髪島や市街地、石油化学コンビナートが一望でき特に夜景の美しさは格別です。(案内板より抜粋) |
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サザンカの咲く遊歩道 | 生活環境保全林の団欒の広場 |
トイレの前の道を進み道なりに右カーブして管理道を下っていき、車止めのところから栗南地区住宅地の最奥部に出る。そこから車道を下っていくとスタート地点に戻ってきた。 生活環境保全林は下山時に通った自然探索林、野鳥の森、団欒の森の他に、四季の森や春秋の森があり、相当広範囲に開発されているようだ。不思議に思ったのは、駐車場はどこにあるんだろうか?一体どこから入るんだろうか?ということだ。下山後にいろいろ調べてみたが判らなかった。太華山について公式サイトが主にアピールしているのは、夜景の素晴らしさとお花見スポットの2点だ。山頂部にはサクラの樹が植樹されていて花見のシーズンは混雑することだろうが、一度は桜の季節に訪れてみたいものだ。 |
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住宅地の最奥部に下りてきた |
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