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山 名 |
縄文杉トレッキング(約1300m) | 鹿児島県屋久島町 |
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登山日 | 2010年10月15日(金) 曇り一時雨 | |
参加者 | 夫婦 Hさん | |
コース | 荒川登山口(5時50分)〜(6:40)小杉谷小学校跡地にて朝食(6:55)〜楠川分れ(7:25)〜バイオトイレ(7:30)〜三代杉〜仁王杉(8:15)〜(8:35)大株歩道入口(8:40)〜翁杉〜(9:05)ウィルソン株(9:10)〜(9:55)大王杉(10:00)〜(10:30)縄文杉(10:40)〜(12:00)ウィルソン株にて昼食(12:25)〜(12:45)大株歩道入口(12:50)〜(13:30)石塚山展望地(13:35)〜(近道)〜バイオトイレ(13:55)〜(14:25)小杉谷小学校跡地(14:30)〜植物観察〜(15:20)荒川登山口 所要時間合計9時間20分 | |
お弁当 | ウィルソン株で昼食をとりました。(大株歩道に入ってからは、大王杉上のピーク、縄文杉手前に多勢が休憩できるベンチが敷設されています) | |
駐車場 | 3月〜11月までの込み合う期間は荒川登山口への車の乗り入れが規制されています。屋久杉自然館から荒川登山バスが出ています。なお、屋久島自然館には充分な駐車スペースがあります。 | |
トイレ | 荒川登山口(手洗い水出ます)、楠川分れ手前(バイオトイレ、携帯トイレが必要なトイレブース)、大株歩道入口(手洗い水出ます) | |
まとめ | 従兄をはじめ数人から屋久島の縄文杉に行った話をさんざん聞かされて以来、一度は訪れてみたかったところです。実際に歩いてみるとトロッコ道終点から縄文杉までの大株歩道よりも、そこまで延々と続くトロッコ道には正直参りました。特に荒川登山口〜小杉谷までの間は枕木の間隔と歩幅とが合わず、おまけに間隔が不揃いで苦労しました。 |
屋久島空港近くの宿を4時40分に発ち、レンタカーで安房の町から3kmくらい先にある屋久島自然館まで行く。着いたのは4時55分で、午前5時発のバスにぎりぎり間に合うかなと思っていたが、満席で乗れず次の5:20発の便に乗る。すぐに満席になったので所定の出発時間を待たずにバスは発車した。夜道をバスは左に右にと折り返しながら登っていくが、周囲は真っ暗なのでどこを走っているのか全く判らない。
屋久島自然館を出発して約40分で縄文杉トレッキングルート始点の荒川登山口に着いた。登山口は多くのハイカーで溢れていて、先発のバスで到着した人たちが朝食をとっているのを尻目にそそくさとトイレを済ませヘッドライトを点けて出発します。荒川登山口の案内板のところからトロッコ道に沿って1分ほど進んでいき、左折して橋を渡る。 左岸に渡るとすぐに、人が近づくとライトが自動的に点灯するというトンネルがあったんだが、真っ暗でトンネルがあることすら判らなかった。実は帰りに気が付いたんです。こんなところもあったのかと!ともかく暗いので枕木に躓かないよう、水溜りに足を踏み込まないように下を向いて歩いていたので気付かなかったんだ。 |
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真っ暗な荒川登山口 |
スタートして約50分で右の軌道に入り小杉谷に掛かる小杉谷橋を渡ると小杉谷集落跡地に着いたので、あまり気にならない小雨の降るなか、小学校跡地の敷地で朝食をとる。 小杉谷集落は1923年、木材搬出のため森林軌道が敷設され国有林経営の前進基地として誕生しました。最盛期の1960年には133世帯540人の大きな集落で、郵便局・床屋・商店などもあり、小・中学校の児童数は108人を数えました。1970年、小杉谷製品事業所の閉鎖とともに半世紀に渡る歴史を閉じました。(小杉谷案内板より) |
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小杉谷に掛かる小杉谷橋を渡る | 小杉谷小学校跡地(下山時に写す) |
左手に大きな岩がころがっている安房川の流れを見ながらトロッコ道を上がっていく。小杉谷から軌道敷終点まではトロッコ軌道のレールの間に板が敷いてあるので断然歩き易くなった。樹林の中を歩いているときは雨を感じることはなかったが、どうやら止んだようだ。 右に楠川分れを過ごし枝沢を渡り右にトロッコ軌道を過ごすと、きれいなバイオトイレがある。運よく空いていたので借用した直後に団体さんがやってきて、出発するときにはトイレの前はたちまち待ち行列ができていた。 |
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小杉谷から歩き易い道に変わる | きれいなバイオトイレ |
バイオトイレの100m先に三代杉があるが、人が多いので帰りに見学することにして先を急ぐ。左の写真は下山時に撮ったものです。暫く進んでいくと仁王杉があるが、近くに寄ることができないので、その大きさが掴めない。だが大きいことに変わりはない。 【三代杉】 一代目の倒木の上に二代目が育ち、二代目の切り株の上に三代目が育っています。それぞれ「倒木更新」、「切株更新」などと言われています。諸説があって明確ではありませんが一代目の樹齢はおよそ1200年、二代目が1000年、三代目が350年といわれています。(林野庁の案内板より抜粋) |
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三代杉(下山時に写す) | 遠目に眺める仁王杉 |
昨晩の予報では 「明日は大陸の高気圧が西日本に張り出してきて天気は徐々に回復するでしょう」 と言ってたが、南の島では回復が遅れているんだろうか、時折り小雨の降るすっきりとしない天気が続いていて、石塚山や翁岳の展望所の案内があるところでは、そんな山どこにあるの状態でした。←だが帰りには見ることができました。 トロッコ道を歩くこと2時間30分(休憩時間を除く)でようやく大株歩道の入口に着いた。安房川の枝沢に架かる橋を渡ったところに循環式のトイレがあります。ここが縄文杉トレッキングルートの最後のトイレなので、忘れずに済ませておくことが肝要だ。大株歩道は縄文杉の案内のあるところから梯子階段を登っていきます。ここから本格的なトレッキングが始まる。翁杉の手前で横浜から来たという単独行の若い女性に追い抜かれる。さすがに若さだ!ウサギの如く翔けるように登っている。 |
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トロッコ道から大株歩道へ |
歩道入口から15分で翁杉に着く。この杉は縄文杉に次ぐ太さを誇っていたのだが先月倒壊してしまい、今ではその威風堂々とした姿を見ることはできません。 沢を渡り谷を10分ほど登っていくと大きな切株のウィルソン株に出合う。切株の発見者であるアメリカのウィルソン博士が名前の由来である。切株の中に大きな空洞ができていて空洞から天空を見上げるとハートのマークが浮かび上がる。カップルで訪れるとたまんないかも! |
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ウィルソン株 | 切り株の中から天空を見上げる |
ウィルソン株から自然観察ルートが伸びているんだが、良く判らなかったのと、余裕がなかったのとで大株歩道を歩きました。いきなり階段道が続き大いに喘ぐ。屋久杉などの根っこを傷めないよう木道が敷設されていて、とても歩き易い。人にも自然にもやさしい道だ。もう下ってくる人がいる。始発のバスで上がった人たちだ。大きなザックを背負った如何にも高塚小屋に泊まったと思われる団体さんも下りてくる。 【自然観察ルート】 このコースは、ヤクスギ、モミ、ツガなどの針葉樹、ヒメシャラ、ユズリハ、ヤブニッケイなどの広葉樹が混じり合う針広混交林などの自然を学習していただくルートです。途中の展望所からは宮之浦岳、翁岳も見ることができます。(案内板より抜粋) |
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整備された遊歩道 |
標高1200m付近からガスが出てきて、視界が極端に落ちて亜熱帯の幻想的な森の雰囲気を醸し出してきた。ウィルソン株から45分でやっと大王杉に着く。この杉は縄文杉が発見されるまでは屋久島一の巨樹として君臨していたもので根周りが43mもあります。 大王杉から約5分で夫婦杉がある。この杉は2本の何れかの枝が相方の幹に食い込んで、如何にも手をつないだように見えるので夫婦杉と命名されたんです。 |
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推定樹齢3000年の大王杉 | 仲良く手をつないだ夫婦杉 |
夫婦杉からは軽いアップダウンを繰り返しながら登っていくと最終目的地の縄文杉に着いた。まだ早い時間なので登ってくる人が少なく、楽に見ることができた。 縄文杉の手前に観覧デッキが設けられていて、それ以上は近づけないようになっている。長老杉に長生きをして欲しいという配慮なんだ。根っこを傷めないようにね。観覧デッキは写真の向こう側から上って手前から下るような一方通行になっている。 |
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樹齢7000年の縄文杉 | 観覧デッキ |
お昼はウィルソン株で食べることにして登ってきた道を下っていきます。登ってくる人が後を絶たないので離合のための待ち時間が積み重なって登りと同じくらいの時間がかかってしまいました。下り始めたところで少し雨に当たったが、それからは天候が急回復してガスも消えて一部青空も望めるようになってきた。 トロッコ軌道からは、登るときに見えなかった翁岳や石塚山を望むことができた。上下とも赤いウェアを着た北海道から一人旅の若い女性と前後しながらトロッコ道を下っていき、ようやく小杉谷の入口に着いたときは思わずベンチにへたり込んでしまう。ここで最後の休憩をとる。荒川登山口までもう一息だ! |
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小杉谷まで戻ってきました |
小杉谷橋を右岸側に渡り、不揃いな枕木間隔の歩き難いトロッコ道を戻っていく。上るときは真っ暗だったので、こんなに美しい景色のところを歩いてきたのか、と感慨に浸る。 花崗岩の湿った岩肌にはモウセンゴケがびっしりと生えていた。赤い果実をつけたナナカマドが谷を彩っている。トンネルがある。入っていくと電球が灯った。これが噂のトンネルだったのか!トンネルを抜けると橋がある。橋を渡ると荒川登山口だ。 |
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岸壁にへばりつくモウセンゴケ | 人が入ると自動点灯するトンネル |
登山口に戻ってきたのは3時20分、登山口案内板の前で歓喜のバンザ〜イ!午後3時半発のバスに乗る予定で下ってきたので思惑どおりだ。バスが混み合うかなと思っていたが、乗車したのは自分たちの他には山で出合った若い娘さん、その他若干名で意外にもガラガラだった。皆さんは、もっと遅い便に乗るんだと思う。町道荒川線を下っていくバスの車窓から、右手に山頂に大きな石柱が突き刺さっているような山が見えた。何じゃありゃあ?地図を開いて確認すると太忠岳のようだ。後で調べたところ安房の岳参りの前岳(地元から見える山)でした。 前の日に、宿の主人が 「筋肉痛になるよ」 と言っていたが恐らく大丈夫のようだ。島根県民の森でトレーニングした成果が表われたかな? |
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荒川登山口に帰ってきました |
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