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山 名 |
原山(888m) | 島根県邑南町 |
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登山日 | 2010年9月26日(日) 曇り |
麓の小掛谷より望む原山
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参加者 | 夫婦 Hさん | |
コース | 変形五差路(9時25分)〜原山林道(9:45)〜登山口(9:50)〜谷を渡る(10:25)〜(10:35)尾根に乗る(10:45)〜(11:00)TV中継所(11:05)〜(11:20)原山(11:25)〜(11:40)TV中継所(12:15)〜(12:30)山姥洞窟(12:35)〜登山口(13:05)〜(13:25)変形五差路 所要時間4時間 | |
お弁当 | 電波塔のところで食べました(他に候補はありませんでした) | |
駐車場 | 変形五差路から西へ80mのところの路肩(5台くらい停められます) | |
トイレ | 登山口付近にはありません | |
まとめ | 高速道路の無料化実験が始まって4ヵ月になるが、ようやく無料化対象の区間(広島近辺では浜田道、クレアラインがあります)を利用して、その恩恵にあずかることができた。無料だからと言って積極的に利用したいとは思わないが、やはり有難いですね。 |
広島北ICから中国自動車道に乗り瑞穂ICで降りる。利用料金は広島北IC〜千代田ジャンクションまでの間の300円だった。原山トンネルを抜けて香木の森の入口のある交差点を左折して700m進み、最初の分岐を左に入りさらに700m進むと変形五差路に着く。ここから山の方に上がっている道は進入を躊躇うような細い道なので、付近の路肩に駐車する。
変形五差路のところには以前はやまんば洞窟の案内板があったようだが、今では支柱の部分しか残っていませんでした。五差路から原山の方向(南西方向)に並行して伸びている2本の道の、左側の道に入る。すぐに右手に民家があり畑で農作業中の奥さんがいらしたので挨拶をする。温和な感じの奥さんながら
「熊とマムシに気をつけんさい。大きな糞が落ちているから」 とぶっそうな言葉を返される。慌ててクマ鈴を取り出す。 ヒノキ林の林道に入り急坂を登っていく。林道は雨水が流れる道となっていて深くえぐられているところがあり、一般車では通行は難しい(無理だとは言いません)ので、自分たちのように麓に停めて歩いた方が賢明だと思います。 |
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変形五差路 |
林道に咲く、アキチョウジ、アキノタムラソウ、オトコエシ、キバナアキギリ、キンミズヒキ、ツリフネソウ、ヒヨドリバナ、ミゾソバ、ミズヒキなどの花を観察しながら、舗装路を20分くらいのんびりと登っていくとT字路があり、左右に原山林道が走っている。左手は未舗装で右手は舗装されている。 コーナーのガードレールにペンキでやまんば洞窟の案内が書かれている。その案内に従って左折してダートの林道に入る。路面はびっしりとヒメジソなどの雑草に覆われていた。 |
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原山林道に出合う |
夏草ボーボーのダート道を歩くこと4分で原山登山口に着くので案内板の左手から山に分け入る。登山口にはやまんば洞窟の説明板があるのでルートの概略を掴むことができます。 【やまんば洞窟案内】 石見町には山姥にまつわる民話が多く残っています。山姥といえばふつう恐ろしい老女ですが、石見町の山姥は心やさしい老女です。その山姥がすんでいたと伝えられるのがやまんば洞窟です。洞窟の周囲は昔から樹木の伐採がされておらず自然林が残っています。(案内板より抜粋) |
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登山口(案内板の左手から入る) | やまんば洞窟の案内板 |
登山口を入りヒノキ林を抜けると雑木林に変わり、心持ち左に振れると尾根に乗る。ここまで登山口から8分。尾根道のきついところには階段道がこしらえてあるので有難い。あと375m標識を過ごすと、右手の植生がヒノキに変わり、傾斜も緩んで平坦道となる。このあたりは露岩が多く岩の間を縫うように登っていく。あと247m標識の先で尾根道から左斜面のトラバース道に変わるが、このトラバース道は踏み跡が不明瞭なところがあるので、テープと樹木ウォッチング用の名札を見つけながら慎重に進んでいく。 やまんば洞窟までの残り距離を示す標識は、700m ⇒ 595m ⇒ 515m ⇒ 空白 ⇒ 460m ⇒ 460m ⇒ 375m ⇒ 247m ⇒ 160mと減っていくが、不思議なことに460mが続けてあったぞ!恐らくこれまでに指摘はあったと思うが、整備に手が回らないんだろう。 |
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来訪者に優しい階段道 |
トラバース道を進み一旦ジグザグに登って再度トラバースを続けると、洞窟まであと100m標識があった。その先で谷を渡り懸崖(ものすごく大きい岩)の下を回りこみ、大岩の左手の急斜面を登っていく。そろそろ洞窟があるかな?と思っていたら尾根に上がるテープがあったのでテープを辿っていくと尾根に乗った。こりゃあどう考えても洞窟を見逃してしまったようだ。しかし尾根上にやたらとテープがあるので少し探索してみたが尾根には洞窟らしきものは見当たらない。同行人が
「下の方に別の道があった。洞窟の場所はそこではないだろうか」 と言うので、下山時に探索することにして、先ずは山頂を目指し登っていくことにした。 低山名山さんの原山レポートに 「やまんば洞窟は、そこに行くまでは標識がたくさんあるのに、肝心のその場所には何もない。注意していないと行き過ぎてしまうだろう」 との記述があったので、忠告に従って注意して登っていったんだが、まさしくそれが現実のものとなってしまった。 |
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あと100m標識のところで谷を渡る |
テープと明確な踏み跡を辿って雑木林の尾根道を登っていくと日本海TVの中継所の建物のところに飛び出した。原山で展望があるのは唯一ここだけです。西には浜田市〜江津市の山が見えていて、江津高野山に立つ風力発電用の9基の白色の風車が光ってみえる。同行人は皆さん眼が良い(遠くだけは見えるらしい)ので風車が回っていると言っていた。その左側に連なっている稜線は有福温泉の本明山付近の山だと思う。 北〜東にかけて、京太郎山〜電波塔の林立する萩原山〜遠くに三瓶山〜石見冠山が見える。萩原山は中国自然歩道が通じているので一度登ってみたいと思っている。 |
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TV中継所の建物のところに出る |
TV中継所から西側の眺め(名の判らない山ばかりだ) | TV中継所から北東側の眺め(目の前に石見冠山) |
TV中継所から電力供給用の配電線を辿って北に進み、コンクリート電柱の電柱番号が原山42号の少し先から、左後方に折り返すようにして尾根道に入る。取り付きは少し判り難いが道の両側にテープがあった。 約5分で真ん中に窪みのあるピークに着く。この窪みは太平洋戦争時代に設置された飛行機監視塔の跡です。さらに5分で2等三角点の鎮座する原山に着く。残念ながら展望はないので写真を撮っただけで引き返して、TV中継所のところでお昼にする。 |
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配電線保守道から原山山頂へ | 展望のない原山山頂 |
下山は林道を使う予定だったが、登りで洞窟を見落としたのでピストンに変更して登ってきた道を下ることにした。さあ下ろう!だが一体下山口はどこだ?マーカーがないので判り難いね。この山は登りが洞窟経由、下りが林道が定番になっているのかな。 下っていくとやはり洞窟は思っていたところにあった。左の写真の分岐を奥に10メートルほど進むと洞窟入口が見える。改めて洞窟手前周辺を見渡すも、肝心の標識は無いぞ。洞窟までのルートを整備した当初は登山道も明瞭だったんだろうが、ずいぶん荒れてしまった今となっては 「画竜点睛を欠く」 状態だ! 弁解 ⇒ 写真を見ても右手上方樹木の幹に巻かれたの赤テープが目立つでしょ。そちらの方に行きたくなるよね。 |
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やまんば洞窟手前の尾根分岐 |
洞窟の入口は狭いが何とか穴に入れる。ライトを点けて中に入るとは道はすぐに突き当たり左右に分岐している。左側がすぐに行き止まり・・・以下は内緒にしておこう。初級中年登山隊のメタボ隊長は中に入ることはできるだろうか? スタート地点近くまで下っていくと朝話をした民家の奥さんが未だ仕事をしている。挨拶をしてやまんばのことなど話をする。別れ際に 「また来て下さいね」 と言われたのが今でも心に残っている。 |
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やまんば洞窟の入り口 |
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