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山 名
城岩山(830m)
工程図を見る
広島県北広島町(旧芸北町)
登山日 2010年8月13日(お盆) 気にならない程度の小雨 中祖より望む城岩山
麓の中祖より望む城岩山
参加者 単独
コース 登り:取り付き (1) 祠 (5) 谷道 (11) 峠 (7) 車道出合 (6) 城岩 (3) 城岩山
下り:城岩山 (3) 城岩 (4) 祠 (5) 注連縄 (5) 鳥居 (2) 登山口
お弁当 祠で食べました(候補はもちろん城岩です)
駐車場 付近の路肩のふくらんだところに5台くらい停められます。
トイレ 男鹿原の「ホリスティックセンター」に公衆トイレがあります。← 男鹿原〒のところ
まとめ ブナ森倶楽部を主催されいてるNさんが自費出版された「山毛欅の森の詩」という本の中に城岩山が紹介されている。ネットでいくら検索しても情報がなかなか集まらないマイナーな山のようなので情報収集は諦めて、地形図だけを頼りに登ってみることにしました。結果としてルート探索のような山行きになってしまったのでコースタイムは区間ごとの所要時間のみを掲載することにしました。

豊平から椎谷峠を越えて芸北町に入る。細見あたりから小雨が降り出したのでホリスティックセンターで暫く待機したり、城岩山の周囲を走って登山口を確認したりして、雨が上がるのを待っていると雨は殆ど止んできた。


谷道取り付き 地形図破線の谷道の取り付きは簡単にわかった。丁度三差路のところだからだ。中国電力のコンクリート柱の電柱番号が 「ナカソ支15」 号のところです。電柱の手前に案内標識が立っているが、それは男鹿原歴史の散歩道の案内で、取り付きを示すものではありませんでした。

電柱のところから山の方に伸びている林道に入ると、地元の方がいらしたので、城岩に関することや車で近くまで行けることを教えてもらう。その方から 「鳥居のところから登ればよいのに」 とのアドバイスを頂いた。どうやら地元の人は皆さん鳥居のところから登っているようです。
取り付き付近の様子

祠 祠の右手から林道を上がっていくと約5分で左に谷道(地形図の破線道)が分岐するので、この道に入る。林道がどこまで続いているのかは確認していない。

夏場だからそのように見えるのかもしれないが、谷道は人が歩いたような形跡はあまりなくかなり荒れている。登山靴なら問題はないがスニーカーだと歩き難いだろう。
分岐
スギ林の中にひっとりと建つ祠 林道と別れ谷道に入る

峠 ササが被る雑木林を登っていくと峠に着く。反対側からは城岩林道が上がってきていて広場になっている。日あたりの良い広場にはキンミズヒキが一面に咲いていた。

松の木の左手から手造り階段を登っていくとブナが出てきた。そんなには大きくはないが幹回りが2mくらいのブナがたくさん見られる。
ブナ林
峠に上がると反対側から林道が… 幹回りが2mくらいのブナ

林道に出る 尾根に上がり心持ち左に振れて進んでいくと林道に飛び出した。もちろん左折して林道を上がっていく。左の写真の右カーブの先に車止めがあったので、車はここまでなんだ…取り付きから伸びている林道がここまで上がってきているんだ…とそのときは思った。

実はそれは間違いだったことがその後の調査で判った。この林道は北側から上がっているんではなく、反対側の城岩山の南側から上がっている車道で山頂直下を巻いて下って行きながら北側に回りこんでいるものだった。
尾根道から林道に出る

車止めの先にある案内標識のところから遊歩道(横木の階段)を上がっていき、大岩に立てかけてある梯子をトントンと上がると城岩だ。上面はテラス状になっていて、呉娑々宇のバクチ岩のような感じだ。岩の上に立つと麓の雄鹿原の町や大佐山、掛頭山などを望むことができる。岩の下の松の幹にはライトアップ用のサーチライトが取り付けられていました。

栗栖・福屋が戦った雄鹿原合戦のとき栗栖権頭が一時この岩を根拠地に陣を敷き「城岩」と呼ばれるようになった。眼下には雄鹿原集落の7割が展開している。広さは約30uで八畳岩とも呼ばれている。(雄鹿原歴史の散歩道の案内板より抜粋)
城岩
城岩から雄鹿原の町を望む

掛頭山 大佐山
城岩から南西には旧芸北国際スキー場の滑走コースが見える 城岩から北西には男鹿原の集落と県境方面が見える

山頂 城岩から下りて尾根道を南下する。この尾根沿いにもブナがたくさん見られる。左手直下には林道が走っていて、右手西側の広い谷にはヒノキ林が広がっている。踏み跡はないので、わざわざ山頂まで足を延ばす人は少ないと思う。

城岩から3分で3等三角点の鎮座する城岩山山頂に着く。残念ながら展望は全くない。向こう側に下りてみようかと思ったが荒れているので引き返す。
展望のない城岩山山頂

祠 城岩まで戻り、登ってきたのとは別の遊歩道を下っていく。右手に林道を見ながら細い尾根上に付けられた横木の階段を下ると祠のところに出た。

祠の下には大きな双子の岩があり、岩の周囲には遊歩道が設けられている。果たしてこの岩は何なのか?何らの案内もないのでわからない。
大岩
杉木立の中に佇む祠 大きな双子の岩

注連縄 ぐるっ〜と周回できる遊歩道の一番低いところから下っていく。道標はないが、良く見ると下に向けて踏み跡がある。雑木林の斜面を下っていき注連縄を潜り下界側に出る。

さらに下っていくと鳥居のところに出た。明るい田んぼの土手には、オミナエシ、カワラナデシコ、コバギボウシの花が競い合うように咲いていた。咲く花に秋の気配が…漂います。
鳥居
注連縄の飾られた道 鳥居のところに出てきた

登山口 鳥居のところから道なりに下っていくと3分で案内標識の立つ城岩登山口に着いた。中国電力のコンクリート柱の電柱番号が 「ナカソ支19」 号だから、登りに使った林道入口とは電柱4本分で、歩測すると170mでした。下りで使った道が歩いて登る人たちが一般的に利用している登山道です。

この山の標高差は麓から僅か150mでしかも30分くらいで登れる簡単な山ですが、山頂部にはブナ林が広がっているので一度は登ってみる価値があるでしょう。展望のよい城岩もアクセントを添えてくれています。
案内標識の立つ城岩登山口

城岩山は南麓からのルートもあるので、ここに紹介しておきます。 詳しくはトップの 「ちず」 をご覧ください。

【城岩林道】
城岩林道に入る。約4分で分岐があるので左手の上がっていく道へ。約15分で峠に着く。
林道入口 林道分岐 峠の手前
城岩林道入口 林道分岐は左の道へ 峠付近(写真手前が峠)
【車道を上がる】
石碑「城岩への道」の右手から車道を上がる。山頂直下を過ぎると下っていく。20分弱で城岩入口に着く。
車道入口 スキー場 山頂手前
車道入口 芸北国際スキー場 山頂手前の尾根沿いの道
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