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山 名 |
笹ヶ丸山(648m) 東峰(663m) | 広島市安佐北区 |
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登山日 | 2010年7月8日(木) 晴れ |
鉾ノ峠付近より望む笹ヶ丸山
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参加者 | 単独 | |
コース | 高原分校跡上の駐車地(9時)〜道誤りロス5分〜林道から山道へ(9:33)〜鉾ノ峠(9:35)〜稜線出合い(10:02)〜(10:05)笹ヶ丸山(10:10)〜(10:45)雨量観測局(11:05)〜稜線出合(11:40)〜(11:45)東峰主峰(11:55)〜林道に出る(12:30)〜(12:45)林道三差路(13:10)〜(13:45)駐車地 | |
お弁当 | 下山してから林道で食べました(展望のないルートなのでお昼の適地はありません) | |
駐車場 | 高原小学校跡から100m上がったところの路肩に停めました。(駐車場所は何ヶ所かあり) | |
トイレ | 宇賀峡・登山口付近にはありません | |
まとめ | 宇賀峡には花の観察をするために何度も足を運んでいますが、その先にある高山集落まではなかなか足を延ばすことができないでいた。笹ヶ丸山は植林の山だから登る時期を選ばない。条件的には厳しい時期ではあるけれど、永年の懸案だった高山に足を踏み入れてみることにしました。 |
沼田から久地街道を走り、いつもの久地のヤマサキストアーでお昼を調達すると、ゆでたまごをサービスしてもらった。国道191号線に出て宇賀の手前の野冠で太田川を渡り、右岸沿いの細い道を遡って宇賀峡に入る。
宇賀ダム堰堤から2.0kmで久地冠山への鉄塔巡視路を過ごし高山川沿いの細い道を登っていく。堰堤から3.7kmで右に林道が上がっている。この林道は地形図では笹ヶ丸山東峰主峰の北側を巻いて笹ヶ丸山の麓まで伸びている。堰堤から4.9kmで丹原分れ三差路に着き、右折して高山集落に入っていきます。 堰堤から6.1kmで右手に高原分校跡地があった。校門の石柱が残されているのでそれと判る。その100mくらい先に駐車スペース(おそらく付近の民家の車置き場だと思うが、人が住んでいる気配はない)があったので有難く駐車する。登山支度をして、川沿いの林道を登っていく。 |
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高原分校跡地先の駐車地 |
日の当らない川沿いの道はひんやりとしていて有難い。スタート地点の150m先の中源峠への分岐のところに 「ツキノワグマに注意」 の立て札があった。注意書きは電柱にも貼られている。くまが棲んでいるんだ!こりゃあ余計ひんやりとしてきたぞ。林道にはウツボグサとドクダミが咲いているだけで他には花は見当たらない。 コンクリート橋を渡るところで、うっかり直進してしまう。えらく夏草の茂った林道だと思いながら随分と進んでしまったが、道がなくなったので間違いに気付き橋のところまで戻り橋を渡る。この辺りから未舗装になるがバラスが敷いてあるので路面の状態はとても良く一般車でも楽々と上がれる。暫く進んでいくと、右手に林道らしき草ボーボーの道が分岐する。 |
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草ボーボーの林道が分岐する |
前方に伐採地が見えてきた。伐採地の中を鉾ノ峠に詰める谷道(地形図の破線道)は健在なのか?マーカーも踏み跡も見当たらなかったので林道を上がっていく。標高400mくらいまで上がると東の方向に三角点のある東峰が見えてきた。さらに上がると笹ヶ丸山が姿を現してきた。 日のあたる明るいところにはオカトラノオが威勢よく花穂を延ばしている。ヒヨドリバナも咲き始めていた。林道が右カーブしているところが鉾ノ峠への進入口で、周辺には赤テープが何ヶ所が付いている。でも周囲の地形から峠であることが判る筈です。左の写真のところまでは一般の車でも問題なく上がることができます。駐車スペースもあります。 |
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林道が右カーブしている所が進入口 |
夏草の茂る道を登っていくと林道から2分で峠に着くので、鳥獣保護区の看板のところで右折して雑木林に突入する。尾根上にある薄い踏み跡を辿って登っていくと植生はヒノキの植林に変わる。最初は林道と並行して登っていくが、やがて林道は右に去り見えなくなった。 右手に谷に下る道(植林の手入れ道だと思う)を過ごすと、雑木林に変わり傾斜が増してきた。 |
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鉾ノ峠(看板のところから入る) | ヒノキ林の中を登る |
稜線に出て右折してこころもち下り登り返すと笹ヶ丸山山頂に着く。そんなに広くはないが腰を下ろす場所はある。古いガイドブックには 「頂上からの展望は雄大で360度見渡せる」
との記述があるが、植林したヒノキが成長して、展望が徐々に失われつつある。 梅雨の時期の湿った空気なので遠くまで見通すことはままならないが、北東〜東にかけては木の間越しに滝山、牛頭山、本串山、久地冠山が見える。南東には三角点のある東峰主峰が近くに見えるが、尻高山は東峰の後ろに隠れている。他の方向の展望はほとんどない。むしろ山頂よりは、雨量観測局の建つ鞍部の方にほんの少し下ったところの方が展望がある。 |
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展望が失われつつある笹ヶ丸山 |
笹ヶ丸山山頂から少し下ったところからの眺め | 尾根道展望地からの眺め(一番奥に東郷山が霞む) |
左手に牛頭山〜東峰の稜線を垣間見ながらシダの茂る尾根道を下っていく。5分ほど下っていくとヒノキ林に入り踏み跡が明瞭になるが、ヒノキ林は直に終わり小コブを過ぎると再びシダの道変わり、る尾根道を下っていくと右手に展望地があったので暫し眺望を楽しむ。南西の方向が開けていて一番奥に二ツ山と東郷山が並んで見える。今日のような湿った空気ではこれが限度か! 薄い踏み跡を辿りつつ下っていくと、テープだらけのところに出る。最初はY字分岐とは気付かずに左に下っていったが、あまりにも下っていくので引き返して、今度は右手の不明瞭な尾根道に入る。ところが、この尾根道が厄介で一度ルートを外してしまい難儀をした。後日地形図を仔細に調べた結果では、左の道が正解のような気がしている。左の道は林道に下る道だと思っていたが違うだろう。← 極めて無責任ですがそう思っています。 |
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やけにテープの多い要注意Y字分岐 |
鞍部の手前まで下りてくると、ここにも鳥獣保護区の看板があった。笹ヶ丸山一帯は鳥獣保護区に指定されているのだ。ここで少し探検する。左手の谷に下る道は無い。元から道が無いのか、あるいは、消失したのかは判らない。右手の小道を下っていくと僅か1分で林道に出た。出たところには赤テープがたくさんあり、O入口と書かれた札が掛っていた。林道を奥の方に100mほど進むとナンバープレートが付いたままの廃車がある。ここにはテープは無いが鞍部が目の前に見えているので直接上がることが出来そうだ。 さて前述の鳥獣保護区の看板のところから前方に見える雨量観測局施設の方に向かい、施設の右手から鞍部まで下る。鞍部までは踏み跡は薄く少々ヤブ気味です。 |
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宇賀雨量観測局の施設 |
鞍部からはしっかりとした道が尾根沿いに付いている。赤テープもところどころにある。鞍部から15分くらいで平坦になり、右に派生する尾根道が見える。標高で560m付近だ。 道はだんだと急になり直登はしんどいので、ジグザグに登っていく。稜線の手前で少し左に振れると稜線に出た。左折して稜線を東に向かう。 |
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鞍部からヒノキ林を登る | やっとこさ稜線に出る |
足元の悪い稜線を登っていくと4等三角点の鎮座する東峰主峰に着く。残念ながら周囲はヒノキ林で展望はない。ここでお昼にすることにして丸太に腰掛けて弁当を広げたとたんに、ヤブ蚊がまとわりついてきた。ハエやブヨなら我慢できるが蚊じゃあたまらんわい!お昼を諦めて下山することにする。 当初の計画では北尾根を辿り林道に出て林道の終点付近から雨量観測局付近に登り返そうと思っていたが、探索の結果ヤブ漕ぎ必至なので選択肢から外す。かと言って登ってきた急斜面は下りには使いたくない。地形図を眺めていると南西尾根が下れそうな気がする。という訳で南西尾根を下り林道に出ることにした! |
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4等三角点の鎮座する東峰 |
登ってきた道を戻り、東西に長い山頂平坦部の一番西の端まで進む。間伐したヒノキが無造作に積み上げてあるところから急下って南西尾根に乗る。尾根上にはところどころ赤テープがあるぞ。物好きな人が歩いているんだろう。←
自分もだが。 最初は歩き易かったが、雑木林に変わり灌木が煩くなってきた。再びヒノキ林となるが、手付かずのようで横に伸びた小枝が邪魔をして前進するのに苦労する。やがて西に派生する尾根が見えた(右の写真)ので、この尾根に乗り暫く下ると荒れた林道に飛び出した。 |
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ヒノキ林の南西尾根 |
林道とは名ばかりで、荒れた地面には一面に夏草が伸びていて歩くところがない。両側からは樹木の枝が張り出してきて邪魔をする。至る所に倒木がある。などで進むのもままならぬ状態でした。 10分ほど進むと崩落した谷に出て林道が寸断されている。これじゃあ車が入ってこれない。成る程荒れる筈だ!三差路に出たところでお昼にする。 |
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荒れ放題の林道 | 三差路でお昼にする |
後は林道をのんびりと下っていくだけだと思っていたが、そうは問屋が卸さなかった。左に大きく折り返して谷に下りていくと沢に出合う。上流を窺うも道はないので地形図の谷道は消失した模様。沢を左岸に渡ると、あれっれ〜道が無い!目の前にあるのは夏草に覆われた崩壊した林道だった。一体どこを歩いたらいいのか?踏み外さないように注意しながら下っていく。 水流が合わさるところでは橋が崩落していた。余程大きな水害に見舞われたんだろうね。右岸に渡り下っていくと本道に出た。やれやれ最後に大変な目に遭ったが、これまた楽しということにしておこう。 |
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完全に崩壊した林道 |
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