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山 名 |
野道山(924m) 三ツヶ峰(969m) | 山口県山口市(旧徳地町) |
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登山日 | 2010年5月9日(日) 曇り |
JR船平山駅付近より望む
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参加者 | 単独 | |
コース | 野道山登山口(6時45分)〜林道終点(7:15)〜尾根に乗る(7:40)〜(8:00)野道山(8:10)〜展望大岩(8:25)〜933m峰(9:00)〜(9:40)三ツヶ峰(9:45)〜(10:40)本谷登山口 | |
お弁当 | 下山してから実家で食べました。 | |
駐車場 | 野道山登山口付近の道路の膨らんだところ(合わせて10台くらいまで) | |
トイレ | 登山口付近にはありません。(柚子の里に屋外水洗トイレがあります。← 古い情報だが今でもあると思う) | |
まとめ | 野道山〜三ツヶ峰の間のササが刈られて久しいが、縦走路にはしっかりとした踏み跡が残っている。暑くなるとササ漕ぎも辛いものがあるので今のうちに歩いてみることにしました。この時期はお隣りの十種ヶ峰が賑わっている筈だから、静かな山歩きが楽しめそうだと思っていたが、流石に人気の山のようで、多くの登山者と出合いました。 |
お昼までには実家に顔を出さなければならないので、早く起きて5時前に家を出て広島北ICから高速に乗り中国自動車道を六日市ICで下りる。早朝の六日市を走り抜け立戸から県道12号鹿野吉賀線、河山から林道恋路山線と走り恋路山トンネルを抜けて柿木村に出て、椛谷から仏峠を越えて山口県に入る。六日市ICから約40分で野道山登山口のある徳地川上地区に着いた。これなら高速で鹿野まで行くより早いかもしれない。
登山口付近には広い駐車スペースがないので、車道の膨らんだところ(何ヶ所かある)に駐車せざるを得ない。自分は登山口から仏峠の方に200m上がったところに停めた。写真の右奥の方に米粒のように小さく見えているのがそうです。野道山登山口の案内標識の下に、熊出没注意の看板があるぞ。こりゃあえらく恐っそろしいところのようだ。 案内標識のところから林道を上がっていくと、すぐに沢を渡る。その先はスギの植林地が続く。道ばたには、カキドオシ、セントウソウ、タネツケバナ、ニョイスミレ、ラショウモンカズラなどの花が咲いている。 |
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野道山登山口(写真奥側が仏峠) |
林道を上がっていき右に直角に曲がった先から、林道は300mに亘って枯れ沢状態となっていて歩くのに難儀する。もちろん車は何であるうと進入できない。 林道からは南東に弟見山付近の稜線が見え、西に野道山の山頂部が見えるところもある。30分歩くと林道が終わり、ピンクのひものところから、ヒノキ林に入っていく。 |
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こりゃあ林道とは言えないだろう | 林道終点からヒノキ林へ |
ヒノキ林に入ると徐々に高度を上げながらではあるが、等高線に忠実に進んでいく。谷を回り込み、尾根を乗り越し、沢を何度も渡っていくうちに、自分がどこを歩いているのか判らなくなってきた。登山道は倒木などでルートが微妙に変わっているところがあるので要注意! 尾根に乗るところに 「あと25分、直登20分」 の案内があった。どこかで道が二手に分かれているんだろうが、とうとう野道山山頂に着くまで判らなかった。ササ床のヒノキ林の尾根道を急登する。ササは腰くらいなので苦にはならない。背後には飯ヶ岳が見えてきた。林床にはイカリソウ、イワカガミが咲き心が和む。 |
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ヒノキ林のトラバース道 |
急登が終わると三差路に出た。縦走路に出たのかと思い左に行きかけたが、地形図で確認すると縦走路手前の尾根分岐ポイントだったので、右折してヒノキ林の中を進んでいくと三差路から僅か1分で縦走路に出合う。 三差路には案内標識はなく、ヒノキの幹に青・赤・白のテープが巻いてあるだけなので下りに使うときはくれぐれもご用心を!うっかり見逃して尾根道を南下することのないように! |
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要注意三差路 | 縦走路出合い |
縦走路出合で左折して主稜線を西に5分進むと2等三角点の鎮座する野道山に着く。北西に聳える十種ヶ峰と徳佐盆地の田園の組み合わせは本当に美しく、飽きない眺めです。 南東には国道315号線を挟んで、メジャーな莇ヶ岳と飯ヶ岳が並んでいる。三ツヶ峰方面は芽吹きの始まった樹木が邪魔をして展望はよろしくない。 |
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大展望の野道山山頂 | 野道山から十種ヶ峰を俯瞰 |
野道山山頂から南東方面の眺め |
縦走路展望大岩の少し手前の下りよりの眺め |
野道山で展望を楽しんだ後は、次なる目標地点の三ツヶ峰へ向けてササ漕ぎを開始する。先ずは縦走路出合いまで引き返し、ササの急斜面を下っていく。正面にはこれから歩く縦走ルートが手に取るように判り、その向こうに三ツヶ峰、高岳山、津和野の青野山までが見えている。右手奥には柿木村の鈴ノ大谷山が左右になだらかな稜線を延ばしている。 暫く下っていくと大岩があり、岩の上に上がってみるとスカっ〜とした展望が得られる。少し右に振れて下っていくと疎らにヒノキのある鞍部。ササは薄いので楽に歩けるのだが、このルートはやけに切り株や岩が多いので、少しでも足元が見えるようササをかき分けて進んでいく。 |
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振り返れば野道山が遠くなった |
中間点付近まで進むとブナが目立つようになってきた。933m独標点の手前の930m台ピーク付近に多数のブナがある。前方に再び三ツヶ峰が顔を出すと、そこから下りが始まる。幾つかのコブを越えて下っていると前方から単独行の男性が登ってくる。挨拶をすると 「熊かと思った」 と言われる。そりゃあそうだ。歩く人は少ないだろうから何らかの音がすると熊かなと思うのは自然の発想だろう。 三ツヶ峰への登りにかかると右手の植生がヒノキ林に変わりササが疎らになり歩き易くなった、と思ったのは束の間で、山頂手前では背丈ほどの手強いササが現われ行く手を阻む。 |
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ササ床のブナ林を進む |
右手のヒノキ林を上がっている本谷コースが合わさると踏み跡は急に明瞭になる。ヒノキ林の中を登っていき、山頂手前で仏峠からの尾根道が合わさると三ツヶ峰に着く。 稜線は高岳山、法師山と続き、その先にはお椀を伏せたような形の津和野の青野山が見える。左手には野道山から眺めた景色と同じような徳佐盆地の田園と十種ヶ峰が…のどかだ! |
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三ツヶ峰(徳佐盆地の展望台です) | 三ツヶ峰から青野山を望む |
あまりのんびりできないので小休止の後、登ってきた道を本谷コース合流地点まで引き返す。下りだから山頂から5分とかからない。本谷コース下山口にはこれといった案内標識は見当たらなかったが、ヒノキ林の底の方に向けて明瞭な道(写真では少し判り難い)が付いています。 植林の中にジグザグに付けられた道を下っていくと 佐波川源流 の地がある。ここが佐波川の大河の一滴の場所なのだ。ロープの渡してある険しい道を下っていくと、佐波川源流⇒ の案内標柱が建っていた。この付近まで下ると僅かな不規則だった流れはちゃんとした沢へと変わってきている。 |
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本谷コースは左手のヒノキ林を下る |
佐波川源流の案内標柱からは、右岸のスギ林高巻き道→沢を左岸に渡る→左岸のスギ林高巻き道→木橋を右岸に渡る→ヒノキ林→左岸に渡ると沢を3回渡渉すると、登山口標識と佐波川源流標識の建つ本谷登山口に出る。車道を10分ほど下っていくと駐車場所に戻る。 縦走路上には踏み跡が残っているしササも比較的薄いので、大して苦労することなく歩けました。 |
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左岸の高巻き道 | 本谷登山口(手前が麓) |
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