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山 名 |
大星山(438m) 鳩ヶ峰(422m) | 山口県柳井市 |
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登山日 | 2010年1月10日(日) 曇り |
伊保庄郷中より望む大星山
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参加者 | 夫婦 | |
コース | 伊保庄郷中(9時55分)〜大古庵分岐(10:15)〜放牧厩舎(10:30)〜衣類調節休憩5分〜スカイライン出合(11:00)〜(11:15)大星山(12:10)〜大見山林道(12:35)〜(12:45)鳩ヶ峰北峰(12:50)〜下山口(13:00)〜林道出合い(13:25)〜福井分岐(13:50)〜(14:10)スタート地点に戻る | |
お弁当 | 大星山山頂で食べました(他に候補地はありません) | |
駐車場 | 一部開通している二車線道路の末端に停めました。探せば他にも幾つかあります。 | |
トイレ | 登山口付近にはありません。大星山山頂公園(水洗です) | |
まとめ | 先月の朝日新聞朝刊に、風力発電がもたらす健康被害の記事が載っていた。風力発電所の周辺で,体調不良を訴える住民が増えているとのことだ。自分の認識では、風力発電はエコに大いに貢献しているクリーンエネルギーそのものなんだが、一体全体どうしたことなんだろう。今まで風車を間近に見たことがないので、先ずは大星山に登って風車を体感してみることにしました。 |
山陽自動車道を玖珂ICで下りて、県道を南下して柳井市に向かう。ややっこしい柳井の街を走り抜け、ゆめタウンのところの信号を左折して上関半島の東側を走る県道に入りさらに南下していくと、右手に数基の風車が見えてきた。やっと目的地の伊保庄に入りました。
柳井南小学校バス停の先を右折して集落の中に入り、一部だけ開通している片側一車線の立派な道路の端っこに駐車する。そこは行き止まりなので、駐車しても全く問題にはならない場所だ。しかし駐車場所を探すのに時間がかかってしまった。 駐車場所からも大星山の山頂や稜線に建っている風車が見えている。風車は点在していて、手前に見える二基は中腹に建っているのではないかと疑うくらい近くに見える。いつもなら登山支度をして…なんだが、今日はスニーカーで登るので、リュックを背負って出発する。 |
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立派な道の行き止まりに駐車 |
伊保庄集落の点在する民家の間の道を山の方に向けて歩いていく。山口県東部の瀬戸内海沿岸は気候が温暖だから春の訪れが早いのだろうか、新春早々オドリコソウ、スイセン、ナズナの花が咲いている。道ばたには帽子を被せてもらったお地蔵さまが迎えてくれる。 今日は風を殆ど感じないので、もちろん風車は回っていない。それでも思い出したように回っている風車が幾つかある。振り返れば周防大島(屋代島)の山並みが見える。飯の山は見えるが大島大橋は手前の島の陰に隠れているので見えていない。 |
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大古庵集落分れでは右の道へ |
民家が切れると福井林道の標識があった。そして左手に竹村放牧場の厩舎を過ごすと直に舗装路が終わり土道となる。そこには「工事中につき通り抜けできません」の看板が立ててあった。舗装化工事をするんだろうか? 付近の植生はヒノキ林に変わる。竹村牧場の牛さんたちがのんびりと昼寝をしているのを眺めながら、何度も折り返して高度を上げていくうちに目線の高さに風車が見えるようになってきた。 |
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福井林道を上がっていく | 福井林道の未舗装区間 |
傾斜が平坦になってくると室津半島スカイラインに出合い、右に折り返して車道を進んでいく。コーナーに建っている中電の電柱番号はコウキ99次2です。 スカイラインを歩くこと約5分で三差路がある。ここで山頂へと向かう車道を採り50m先にある遊歩道に入る。中電の電柱番号はコウキ109です。 |
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室津半島スカイラインに出合う | 山頂へと向かう車道から遊歩道に入る |
やっと土道が歩けるかと思ったが、残念ながらコンクリート打ちされていました。遊歩道沿いには休憩所(テーブルとベンチ)があったが、これまた残念ながら展望はありませんでした。 赤い果実を付けたアオキの多い道を抜け、車道を横切って、その先にある階段を駆け上がると大星山の山頂公園がある。長〜いすべり台が設置されている展望台の手前に2等三角点があった。 |
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コンクリート階段の遊歩道 | 車道を横断すると山頂公園 |
山頂にある展望台に上がると周囲360度ぐる〜っと見渡せる。人工の無線塔や風車がなければ、それこそ素晴らしい展望だろう。眺望を楽しんだ後、展望台の下でお昼を食べていると、ライダーグループ、若い夫婦が相次いで上ってきて公園内が賑やかになった。 『郷土の火山』 大星山、鳩ヶ峰などは火山です。花崗岩の基盤の上に、今から約1200年前の新生代新第3紀に瀬戸内火山帯の活動があって、大星山から皇座山、平郡など広く溶岩や凝灰岩が噴出しました。その後浸食を受けて山頂部付近に安山岩を残し、現在見られるような火山岩体となった。(案内板より抜粋) |
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大星山山頂展望台にて |
東には周防大島、南には皇座山・上関半島の先端部・長島、西には瀬戸内海に浮かぶ数々の島と室積方面、北には石城山・氷室岳・琴石山が見えるが、今日は霞んでいるので遠望は効かない。 山頂展望台の四方には地名や山名入りの案内パネルが設置してあるので、遠くから訪れた人や山に詳しくない人でも、目にした景色とパネルの写真とを照らし合わせてみれば容易に同定ができるでしょう。 |
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山頂公園から屋代島(周防大島)を望む |
大星山周辺に七基ある風車のうちの一つが大星山山頂に建っている。今日は風が弱いので風車はゆっくりと回っているが、それでも間近にあるので、風車が風を切って回るヒュンヒュンという音が聞こえてくる。これが健康被害にどう繋がっているのか因果関係は判らない。風車の高さは50mくらいと思っていたがもっと大きかった。 『風力発電設備のご案内』 この施設はクリーンで無尽蔵な風のエネルギーを利用して発電を行う風力発電施設です。年間の総発電量は380万kwhで、一般家庭1200世帯分の消費電力量に相当します。高さ100メートル、羽根の長さ35メートル(羽根が描く円の直径70メートル)、定格出力1500kw、総重量164トン、機種名GE1.5S(アメリカGE社製か?)、2004年度中国グリーン電力基金から助成を受けて設置(案内板より抜粋しました) |
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隣の箕山山頂付近に建つ風車 |
大星山の車道終点から望む瀬戸の多島美(中電上関原子力発電所の立地で揉めている祝島は霞んでいる) |
大星山山頂公園を後にして次なる目的地の鳩ヶ峰に向かう。登ってきた道を引き返して、福井林道入口のところから、スカイラインを南下する。登ってくるときには気づかなかったが、伊保庄の集落が見える地点が幾つかある。柳井南小学校の朱色の屋根がひときわ目立っている。 スカイラインには路肩を補修した跡がいくつかある。造ったのはいいけど維持費が結構かかっているんだろうな。372m独標点を右から巻いて進んでいくと左手に大見山林道が伸びている。中電の電柱番号はコウキ81のところで、電柱の隣に大見山林道と記された白い標柱がある。この林道に入り高圧配電線に沿った道を上っていきます。 |
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スカイラインから大見山林道へ |
中電の電柱番号はコウキ67のところから右折して山頂に通じる道を登っていくと大きな電波塔の建つ鳩ヶ峰北峰に着く。地形図には三角点が示されているが、それらしきは見当たらない。念のためフェンスの回りを一周してみたが三角点を見つけることは出来なかった。 随分昔のことだが、NHKの連続テレビ小説「鳩子の海」が放映された。今から30年以上前のことなので覚えている人は少ないだろう。この作品の舞台となったのが熊毛郡上関町だ。ヒロイン鳩子の名は鳩ヶ峰からとったのではないかと思い、ネットなどで調べたことがあったが未だに判らずじまいです。今では単なる偶然のような気がしている。 |
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鳩ヶ峰北峰に建つ電波塔 |
大見山林道起点(2段上の写真)まで下り、中電の電柱のところから右手のヒノキ林の中に入る。入口には 「公社造林」 の白い看板があった。道は地形図のとおりに付いている。あと50mで林道というところで、猛烈に密生した女竹に前進を阻まれた。右手は大ヤブなので、左手のスギ林に入る。しかしそこも段々状の地形のうえに、伐採したスギが大量に放置されていて下っていくのに苦労した。 このルートは元は車が入るほどの道幅だったと思うが今では荒れが進行しているのでお勧めではない。林道に下りたところには雑木に黄色のテープが付いていたが、逆方向からだと取り付きを見つけるのは容易ではないだろう。林道を下っていき右手に堰堤を過ごすと、間もなく集落が見えてきた。大古庵、向田の集落を抜けスタート地点に戻る。 |
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スギ林を強行突破して林道に下りる |
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