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山 名
水ノ尾山(983m)
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山口県岩国市錦町
登山日 2009年11月28日(土) 晴れ時々曇り 水ノ尾山(島の谷林道より)
島の谷林道から望む水ノ尾山
参加者 単独
コース 登り:吉川林業事務所(9時45分)〜石積み(10:10)〜尾根に乗る(10:20)〜(10:35)林道出合(10:45)〜尾根合わさる(11:15)〜水ノ尾山分岐(11:40)〜(11:45)水ノ尾山 所要時間2時間
下り:水ノ尾山(12:05)〜尾根合わさる地点(12:22)〜林道に出る(12:40)〜尾根に乗った地点(12:55)〜廃屋(13:15)〜枝沢を渡る(13:33)〜(13:40)吉川林業事務所 所要時間1時間35分
お弁当 水ノ尾山山頂で食べました(展望はありません)
駐車場 香椎神社前の広場(10台くらい停められます)
トイレ 香椎神社前の広場(手洗い水あります)
まとめ 山口県のヤブ山に列挙されている水ノ尾山だが、この山に関するが情報が少なかったので、登ってみるまでは一体どんなルートなんだろうかと不安と期待が交錯していました。登ってみると以外にもしっかりした道が付いていました。もしかしたら木谷峡の紅葉も見ることができるのではないかと思っていたが、こちらは終わっていました。残ね〜ん!

松の木峠を下って、国道434号線を走る。この道は未だに離合がままならないようなところがあり、現在も一部の区間で拡幅工事が行われていて、抜けるのに随分時間を食ってしまった。錦町広瀬を過ぎるとキリが出てきて、周囲は全く見えず、どこをどう走っているか判らないうちに木谷峡に着く。


吉川林業 香椎神社前にあるイチョウの木はすっかり落葉している。標高の低いところでは未だ黄葉を楽しむことができるが、標高の高い山間の木谷峡の秋は終わっていた。登山支度を済ませ、車で登ってきた道を100mほど戻り、木谷川を左岸に渡ったところにある吉川林業(吉川林産興業)事務所の右手の道に入る。

突き当たり左手の手摺の付いた階段を上がり、事務所裏の畑地の斜面を登っていき、私製のプレートの掛るところで右手の竹やぶを目指して、急斜面をジグザグに上がっていく。すぐにヒノキの植林地となり、トラバースして山の右斜面に出る。
吉川林業の事務所の右手を入る

古道が谷の奥に向かって伸びている。スタートしてから12分で崩落地があるが、上の方に迂回路があるので難なく突破できた。しっかりした道だが、道は傾斜のきつい斜面に付けられていて、しかも少々ガレているので歩き難い。

スギ林の谷を詰めていくと石積みがあった。こんな山奥で何を作っていたんだろうか?隠田の跡なのか?石積み跡のところから西に大きくUターンして尾根に向けて登っていく。道はジグザグに付いているので苦にはならない。北東に向けて長〜い一直線の道を登っていくと尾根が見えてきた。
石積み
山中奥深くにある石積み

尾根に乗る 尾根に乗ると反対側から明瞭な踏み跡が上がってきている。こりゃあ帰りに使えそうだ。右折してすぐに振り返り尾根の景色を頭に焼き付けておく。そうしておかないと帰りに行き過ぎてしまうからだ。実際そのような失敗を何回もしているので学習効果が表れてきているのかな。

急斜面を登っていくと、右手が雑木林に変わってきた。ここから林道に出るまでの10分間が、本日のルートの中で、唯一気を抜くことができる区間でした。
尾根道
尾根に出た地点(手前が山頂) 快適な尾根道が続く

パノラマ
林道終点付近から南西方面の眺め(馬糞ヶ岳〜長野山〜さらに稜線は続く)

林道終点 フラットな見通しの良い尾根を少し進むと林道終点に飛び出した。終点は車が転回できるよう広くなっている。林道からは馬糞ヶ岳〜長野山が近くに見える。南にも多くの山が見えるが如何せん逆光だ。平家ヶ岳は見えていない。

林道を100mほど進んだところの三差路を左に20mほど行ったところに尾根への取り付きがあった。スギの幼木に水色のテープが巻かれていて、踏み跡もあるので容易に判ると思います。なお、三差路を右に行くと30m先で行き止まります。
尾根取り付き
林道の終点に飛び出す カーブの先に尾根への取り付きがある

ササが出てきた これから登る尾根は、上の写真を見ても明白なとおり、左側が自然林と成長したヒノキの混合林で、右側がヒノキの幼木で、その境を登っていきます。なお自然林の黄葉はミズナラで、ドングリもたくさん落ちていました。ヒノキの幼木は樹高が3〜4mくらいまで伸びているものの、眺望を遮るほどの高さではない。

尾根に取り付いてから15分くらいでササが出てきたが、せいぜい股〜腰までの高さなので楽に登れる。そのうち明瞭な尾根地形となり歩きやすくなった。しかし今日は暑い!日差しが照りつけるが、灌木帯を歩いているので逃れるところがないのだ。高度が上がってくるとヒノキの幼木帯が切れ、右手の植生が自然林に変わってきた。
名物のササが出てきた

傾斜が緩やかになると、右手から尾根が合わさってくる。そこから5分くらいで左手のヒノキが消え、周囲はブナが少し混じるミズナラ林へと変わってきた。このあたりまで登ってくると、落葉広葉樹はすっかり葉を落として丸裸状態です。そしてササは腰〜胸〜首〜背丈〜背丈超えと、益々勢いを増してきて、遅々として進まず状態になってきた。しかし木の間越しに見える山頂部はだんだん近づいてきている。

ミズナラの幹に、「もうすぐ山頂?うまいビールを飲もう!」 と書かれた私製のプレートが掛っていた。うまい本物のビールが飲みたいのはやまやまだが、悲しいかな、最近はそうもいかないのだ。
ササの勢いが増す
ササの勢いが増してきた(標高900m)

分岐点 傾斜が緩やかになると分岐点に着いた。このあたりが分岐だと判断する前に、ミズナラの幹に巻かれた矢印の形の派手なテープが目に飛び込んできたので、ここが分岐なんだと悟った。踏み跡が300度の方向(平家ヶ岳方面への縦走路)に伸びているので、少しだけ歩いてみたが、明瞭な踏み跡がずっと続いていた。せっかく苦労してここまで登ってきたんだから歩いてみたい衝動に駆られるが、今日は水ノ尾山周辺の地図しか持ってきてないので諦めざるを得ない。

分岐点で右折して水ノ尾山方面に向かう。こちら側の踏み跡は極端に薄い。これは水ノ尾山に登る人よりも縦走する人の方が多いことを物語っている。
水ノ尾山分岐点にあるテープ

分岐点から少し下って登り返すと水ノ尾山に着いた。山頂は三角点周囲のササが刈り込まれているが、そんなに広くはなく、せいぜい6畳くらいか。刈り込みの周囲のササは、ハイカーが登ってくるのを拒むかのように密生している。

今の時期は樹木が木の葉を落としてスケスケなんだが展望は得られない。木の間越しに馬糞ヶ岳や長野山がぼんやり見えているが、他の山は霞んでシルエット状態でした。熊の棲家に身を置いているので居心地が悪く、お昼を早めに切り上げて下山にかかる。
水ノ尾山山頂
展望のない水ノ尾山山頂

林道終点 登ってきた道を下る。ヒノキの幼木と雑木の境を下りていくところでは、正面に長野山が見える。素晴らしい眺望だ!できるならばこの景色を山頂で眺めたかったが、それはかなわなかった。叶うなら水ノ尾山には立派な登山道が通っているはず。

林道に降りて林道終点から快適な尾根歩き。急斜面を下ると尾根に乗ったところまで戻ってきた。ハテ?北東に下っている明瞭なトラバース道はどこに出るんだろう?おそらく地形図に家屋の記号があるあたりにに出るのではないか。もし道がなくなれば戻ればいい。時間はたっぷり残されているから。という訳で、登ってきた道とは反対側のヒノキ林の中の道(7段上の左側の写真を参照)を下っていく。
林道終点付近の様子

木橋を渡る 前述の尾根から5分で谷に架かる木橋を渡り西に向けて進む。左手には先ほど下ってきた尾根が見えている。長〜いトラバースが終わり、尾根を乗り越して心持ち下っていくと廃屋が見えてきた。予想どおりのところに出た。

木橋を渡り廃屋の前をとおり左に向きを変え枝沢の右岸の道に入る。実はこの道が健在かどうか心配していたんだが、立派な道が下っているので安心した。
木橋を渡る
谷に架かる木橋を渡る 沢に架かる木橋を渡る

沢の右岸を下っていくと大きな滝があった。道は沢よりは50mくらい高いところに付いていて、下を覗き込むが沢の流れは見えない。暫く緩やかに下っていき、最後にジグザグに下り左へ大きくUターンして枝沢の岸まで下りてくる。枝沢を左岸に渡り沢に沿って下っていくと車道が見えてきた。最後に本流に沿って下っていき別の枝沢を渡ると廃校舎(元、木谷小学校)の校門のところに飛び出した。

下りでは結構大まわりをしたが、尾根からはずっと良い道が続いていたので、時間を気にしないのなら、こちらの道を使った方が良い。登りで使ったガレた道よりははるかに歩きやすいからだ。下山後に林道木谷島の谷線を車で上がり水ノ尾山を遠くから眺めてみた。登ったルートがよくわかった。
廃校舎
廃校舎のところに飛び出した

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