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山 名 |
板敷山(1071m) 青笹山(1021m) | 広島県廿日市市(旧吉和村) |
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登山日 | 2009年11月8日(日) 曇り |
十方山より望む(07/11/23写す)
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参加者 | 単独 | |
コース | タタバ林道入口(8時30分)〜焼山峠(9:05)〜林道入口(9:15)〜林道終点(9:35)〜稜線に出る(9:55)〜(10:05)板敷山(10:10)〜1035m峰(10:45)〜ブナ林散策〜(11:10)鞍部の林道(11:15)〜(11:30)28号鉄塔(11:50)〜青笹山〜北尾根取り付き(11:55)〜林道に出る(12:35)〜(13:10)タタバ林道入口 | |
ガイド | 「岩国山登物語」 さんの 「山勘で登った山」 のコーナーを参考にしました。 | |
お弁当 | 送電線の28号鉄塔(今回のルートでゆっくり腰を下ろせるのはここだけです) | |
駐車場 | タタバ林道入口の道が膨らんだところに5台くらい停められます。 | |
トイレ | 魅惑の里(利用していないので詳細不明) | |
まとめ | 今年5月に青笹山に登ったときに、山頂西側の鞍部手前まで 「林道太田川林業地基幹線」 が延伸され、鞍部付近も測量されていた。うかうかしていると鞍部を越えて佐伯町側に延びてしまいそうなので、林道が延びないうちに板敷山と青笹山のブナ林を歩いてみようと思った。しかし遅かった。鞍部付近の工事は始っていた。 |
中国自動車道を西へと走り吉和ICで下りる。女鹿平山スキー場のゲレンデには、いくつもの白い人工雪の山が出来ている。芸北地方には先週初雪が降り、そう遠くないうちにスキー場は賑わいを見せることだろう。吉和のシンボル吉和冠山は山頂部がガスに覆われていて今日は姿を現さず。
魅惑の里の案内標識に従って左折して林道焼山線に入り、タタバ林道入口手前の広くなったところに駐車する。あれタタバ林道のゲートが開いているぞ。今日は日曜日なのに?誰が入っているんだろうか?今日は焼山林道を歩き、左手のタタバ林道に戻ってきます。 焼山林道を峠の方に歩いていると、何かの記念碑(何だったか思い出せない)のある広まったところに多勢の少年の姿が…引率の若い先生に伺うと 「自分たちは広島学院高校と中学で、ここの学校林でキャンプをしていた。今日はこれから冠山に登る」 とのことでした。自然と触れ合う自然体験学習は子どもたちの心の豊かさにつながる。学院はいい取り組みをしてるね。 |
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スタート地点はタタバ林道入口 |
舗装の上には落葉したカラマツの葉が積もり、フッカフカで足に優しい。右手に太田川源流の森の入口を過ごすと登りが始まり、スタートして35分で 「太田川源流の森」 の標柱のある焼山峠に着く。 峠を下っていくと左手東側に板敷山の稜線が見えてきたが、下から見上げているので、どのあたりが山頂かは判然としない。 |
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カラマツ林が続く道 | 焼山峠(向こう側が旧佐伯町) |
スタート地点から45分で林道入口に着く。ここまでスタート地点から約3kmです。林道入口には 「この林道は私有地につき通行を禁止します。土地所有者:Sパルプ株式会社」 の看板が立て掛けてあったが、歩くだけだから勘弁してもらおう。 林道は中ノ川谷の谷沿いに付いていて、谷の左岸側を上っていく。右手が植林地で道路脇には伐採されたスギの丸太が積み重ねられている。林道入口から10分で右に折り返するフラットな道になり、眺望が開けてきた。なお、この林道は桑原先生の本には記載があるが、国土地理院発行の25,000地形図には載っていません。 |
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林道(私有地)に入る |
私有地の林道を歩くこと20分で林道終点に着く。さてここからどうしたものかと思案していると左手の斜面に赤テープ(右の写真の○印のところ)があるのを見つける。 赤テープのところから雑木林の斜面を駆け上がると薄い踏み跡があり、踏み跡を辿って登っていくと、直にヒノキの植林地へと導かれる。 |
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林道終点の様子 | 左手の斜面に取り付く |
ヒノキ林は枝打ちなどの手入れがされていて下草も殆どなく歩くのに支障はないが、如何せん急斜面だ。ジグザグに登りながら高度を稼いでいく。テープはあるがそんなに多くないので頼りにしない方がよい。 傾斜が少し緩やかになり、心持ち右に振れると稜線に飛び出した。左折すると10m先のクヌギの幹に赤テープ(右の写真の○印)が巻きつけてあった。 |
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超・超・急斜面のヒノキ林 | 主稜線に出て左折する |
尾根道を北上する。左手はヒノキの植林地で右手はスギが散見される自然林です。ササが出てきたが高さはせいぜい腰くらいなので大したことはない。稜線に出て8分で3等三角点の鎮座する板敷山に着く。山頂からの展望は全くありません。ヒノキの幹に山火事防止の丸い看板(右写真の○印)が打ちつけてあった。林道終点から板敷山までの所要時間は1時間強を予定していたが、ヤブがなかったので予定の半分の時間しかかからず、あっさり登れた。 さて板敷山から青笹山までのポイントは3つ。一つ目はスグ先の尾根分岐で右尾根に乗ること、二つ目は1035m峰の手前の平坦地でウロウロしないこと、三つ目は1035m峰の先で鞍部に下る尾根を見つけることだ。地形図をしっかりとインプットして出発する。 |
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展望のない板敷山山頂 |
板敷山から北に延びる稜線上には広葉樹の森が広がり、紅葉を満喫しながらのんびりと歩く。カエデの紅葉は見頃を過ぎてしまっていて殆ど落葉していたのが残念だ。最初のポイントはすんなりと右尾根に乗ることができたが、その先に地形図に現れない小さなコブがあり少し戸惑う。 左手には再びヒノキ林が広がる。1070m台ピークの雑木林の登りはササの勢いが強く難渋するが、ピークを過ぎるとササ床のヒノキ林に変わり、歩き易くなる。次のポイントの平坦なところを抜けると西側が開けた展望地に出るが、広葉樹が落葉しきっておらず、また、今日のような霞んだ天気では眺望は期待できない。 |
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1070m台ピークの先のヒノキ林 |
展望地から少し下り登り返すと、小振りのブナがある1035m独標点に着く。左手に木の間越しに赤白鉄塔の建つ鵜の子山を見ながらササの尾根を下っていく。 距離的にも、このあたりに尾根が派生している筈だと思ったところに赤テープがあった。こんなに目立つテープなら見落とす人はいないだろう。東に見える送電線の赤白鉄塔(青笹山山頂南側に建つ西島根幹線28号鉄塔)も方向判断には役立ちます。 |
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ブナが目印の1035m独標点 | ど派手なテープが分岐点の目印 |
ところが東側を窺うものの派生する尾根は見えない(実は地形の関係で見えなかった)ので、テープのあるところからもう少し先に進んでみる。尾根道を50mくらい進むと見事なブナ林が広がっているではないか。ワォ〜素晴らしい紅葉だ! 後ろを振り返って見ると、東に派生している尾根道が見える。テープのところまで戻り、東に派生する尾根に乗る。この最後のポイントが一番難しいと思っていたが、案の定間違えて行きすぎてしまった。正しくは、1035m独標点から下っていき前述の二重巻きテープの少し先から右手後方に折り返して、東に派生する尾根に乗ります。 |
紅葉のブナ林を鞍部に向けて下っていくと、延伸工事中の林道 「太田川林業地基幹線」 が見える。しまった!遅かった。林道は峠を越えて佐伯町側に延びているではないか!林道が延伸される前にここを歩きたかったのに、残念だ。僅か半年前にはブナ林があったところが様変わりしている。鞍部にあったブナの大木は見当たらないので伐採されたに違いない。これまた残念だ。 法面はコンクリートが吹き付けてあるので右から大回りをして林道に降り立つ。アレアレ工事の人がいるぞ。タタバ林道のゲートを開けたのは、この人、梶広建設の若いおにいちゃんでした。日曜日にもかかわらず無給で仕事をしているんだそうだ。道路反対側の吹き付けの切れたところから、青笹山に向けて登りにかかる。 |
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林道は鞍部を越えて佐伯町側に延びる |
鞍部から12分で青笹山の登山道に飛び出す。飛び出したところは山頂から南側に30mの地点でミズナラの幹に赤テープが巻きつけてあった。右折すると2分で西島根幹線28号赤白鉄塔に着き、ここでお昼にする。 南西に板敷山が見える。その右手前は1070m台ピークだろう。今の時期、日が陰ると寒い。のんびりしたいところだが体が冷えてきたので、お昼もそこそこに下山にかかる。 |
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青笹山山頂付近に飛び出す | 28号鉄塔から望む板敷山 |
来た道を戻り、青笹山山頂の20m先のマーカーのところから北尾根に入る。北尾根のブナは小振りだが、広葉樹林の紅葉を楽しみながらのんびりと下っていく。ササは高くても腰までなので楽に歩ける。 青笹山から15分で960m台ピークの西側に達する。ササの海の中の1本の木立に白テープが…一体これは何の目印なのか?付近に踏み跡はない。きっと支尾根に乗るポイントを示しているんだろう。 |
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青笹山北尾根への取り付き | これは何の目印なのか? |
960m台ピークの東斜面に展望の良いところがあり、小室井山が見える。ここで判断を誤った。このまま進んでいけば西牛首方面に出てしまうのではないかと思い、少し引き返して、強引に灌木の北斜面を下った。少し下ると右手に尾根が見えた。しまった間違った!しかしヤブの急斜面を登り返すことを考えれば、このまま下った方がマシだと思い、ヤブを強行突破して林道に出る。 後は、林道を歩きスタート地点に戻るだけ。いつものことだが、どこかで失敗する。今回は板敷山に重点を置いていたので、最後の方で気が緩んでしまったか。そして下っていけば必ず林道に出るという安易な考えがどこかにあったに違いない。板敷山〜青笹山にかけては素晴らしいブナ林が広がっています。地図とコンパスを持参のうえチャレンジしてみて下さい。 |
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展望地から望む小室井山 |
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