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山 名
多飯が辻山(1040m)
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広島県庄原市東城町
登山日 2009年9月5日(土) 曇り 帝釈峡PA付近から望む多飯が辻山
中国自動車道帝釈峡PA付近から望む
参加者 夫婦 Hさん
コース 駐車地(9時55分)〜多飯が辻山登山口(10:00)〜堰堤(10:10)〜休憩10分〜直登の始まり(10:45)〜(11:00)水平道(11:05)〜お宮(11:20)〜(11:25)多飯が辻山(12:15)〜下山道分岐(12:22)〜林道に出る(12:55)〜三差路(13:35)〜車道(13:45)〜(14:05)駐車地 所要時間4時間10分
お弁当 多飯が辻山の西側展望地で食べました(他に適したところはありません)
駐車場 多飯が辻山登山口の300m北側(道路が膨らんでいるところに5台くらい)
トイレ 登山口付近にはありません
まとめ 猫山や道後山に登るたびに眺めていた多飯が辻山ですが、いつまでも眺めてばかりではいけないので登ってみることにした。植林に覆われた山なれど涼しい風が吹き、秋の到来を感じさせます。

中国自動車道を東城ICで下りて、国道314号線を走る。東城町比奈から千鳥方面に延びる県道12号線に入り、芸備線の踏切を渡った先で、案内に従って竹森林道に乗る。ここからは「小奴可りんご」の案内標識の示す方向に進んで行けば良い。多飯が辻山が姿を現してくれば登山口は近い。


登山口付近 左に「四季の森とうじょう」を過ごし500mくらい走ると一軒の民家が見えてきて、道路の反対側に登山口がある。登山口付近は駐車できそうもないので、そのまま進んでいくと、300mくらい行ったところに路肩が膨らんでいるところがあり、そこに駐車する。

来た道を戻り、多飯が辻山登山口の案内標識とお地蔵様のあるところから山道へと入っていく。
登山口
登山口付近の様子(手前が駐車場所) 多飯が辻山登山口

谷道 今の時期は夏草の勢いが強く、いきなり歓迎を受けるが、夏草地帯はスグに終わり、クヌギ林の自然林に変わるが、これも数分で通り抜けてしまう。林床にはアキノタムラソウキンミズヒキツリフネソウダイコンソウノブキが咲く。

登山口から5分で植林地の中に入り、その後は山頂までづっと植林の中を歩くことになる。植林地歩きはいきなり急登から始まったが、これは堰堤を乗り越すためで、右に堰堤を過ごすと、緩やかな谷道になり、のんびりと歩いていく。やがて長いトラバース道に変わり、傾斜も少し増してくる。道沿いにはシラヤマギクタムラソウミヤマウズラが咲いている。
谷沿いの道を登る

ササ漕ぎ 長いトラバースが終わると直登に変わる。多飯が辻山はお椀を伏せたような地形なので、斜面を上の方に登っているような間隔です。だから、どこが尾根でどこが谷なんだか?

明るいクマザサの中をヤブ漕ぎをして抜けると、歩き易いスギ林に変わる。直登が続くので結構しごかれます。
直登
僅か5分間のササ漕ぎ スギ林の中の直登道

水平道になる 前方に水平道があるところで直登が終わる。分岐点には 「頂上まで20分」 と書かれたプレートが杉の幹に取り付けられていた。左折して水平道を北西に向かう。道は半円を描くように右カーブして東に向きを変える。

明るい林床にはアケボノシュスランがたくさん咲いている。それにしてもキバナアキギリと鮮やかなオレンジ色のフシグロセンノウの多い山だ。登山道沿いにずっと咲いている。他にはアキノキリンソウヤマゼリヤマハッカなど。
直登から水平道へと変わる

塩原への下山口を過ごすと、スギ林の中に佇む 「大仙さん」 が見えてきた。相当に草臥れたお宮ですね。お宮の一角だけは日当たりが良いので無数のトウバナが地面を覆い尽くしている。マムシが居そうなところだなと思っていたら、お宮の裏手から 「ぎゃぁ〜あ」 と訳のわからない叫び声(幾分誇張しています)が聞こえてきた。マムシが居たらしい。

山頂へは、お宮の左側にあるお稲荷さんの祠のところから細い道を登っていく。福山山岳会のプレートがあるのでスグ判ります。
大仙さん
スギ林の中に佇む「大仙さん」

多飯が辻山山頂 朽ちかけた横木の階段の道を南に登っていくと3等三角点の鎮座する多飯が辻山山頂に着く。山頂は周囲に樹木が茂り展望は全くない。鉄パイプの櫓みたいなものがあったが一体何?

南東の方向に下っている踏み跡があるので辿ってみると2分で切り開きがある。南南東の方向が開けているが、こちらの方の山ははさっぱり判らない。
南東尾根展望
展望のない多飯が辻山山頂 南東尾根切り開きからの展望

山頂まで戻り、反対方向の西尾根を進んでいくと僅か1分で展望地がある。今の時期は広葉樹が茂り、スカッとした展望は得られないが、それでも白滝山〜比婆山連山〜猫山〜岩樋・道後山などの備北を代表する名山が連なっているのは一見の価値がある。方位標識は根元が朽ちてしまったのか、リョウブの木にもたれかかっていて、大山の示す方向に道後山が見えるので、方位は西に60度くらいずれてしまっている。

山頂部にはアキノギンリョウソウタムラソウツリガネニンジンが咲くが、やはり目立つのはオレンジのフシグロセンノウだ。
方位標識
西尾根展望地に建つ方位標識

猫山 道後山
展望地からの眺め(西に猫山が見える) 展望地からの眺め(北に道後山が見える)

塩原への下山口 下山は塩原方面に下る。登ってきた道を大仙さんまで下り、そこから水平道を2分くらい進んでいくと、右手の植林帯に薄い踏み跡が下っている。指導標は無いが、スギの幹に括りつけられている「たき火・たばこ注意」の黄色の看板(写真の○印のところ)が目標だ。今では錆びが進行して字が読めなくなってしまっているのが玉に瑕だが。

植林地を降下していく道は、少しヤブ加減であり、ルートも微妙に変化しているので、細心の注意が必要だ。幸いにも踏み跡はしっかりしているし、等間隔にテープも付いているので、テープを追いながら下っていけば良い。テープを見失ったら引き返すべし!
塩原への下山口

コアジサイ 最初はヤブ漕ぎしながら、コアジサイの密生した斜面を下る。ササや灌木でうるさいところもあるが辛抱して下っていく。

その後は北に向けて斜面を斜めに下っていく。地形図には現れない谷を幾つも横切り、最後に鋭角に左にUターンし東に大きく振れると林道が見えてきた。
一直線に下る
コアジサイのヤブ漕ぎ 植林地を一直線に下る(屈曲点手前)

林道に出る 林道に下りるところが見つからないので、県営林の看板のところから、ササを掴んで斜面をズルズルと滑るような感じで林道に下りる。

写真の○印のところにテープがあるが、取り付きは非常に判り難くなっている。季節的なものもあるだろうが…。何れにせよ、こちら側のルートはあまり利用されていないように見受けました。
県営林看板
林道に飛び出す 県営林の看板のところが取り付き

林道から望む白滝山 林道とは名ばかりで、草ボーボーで、たちまちキンミズヒキのひっつき虫だらけになってしまう。長年手入れもされず、車が通ったような形跡は全くない。利用者は自分たちのような登山者が中心だろう。

林道が尾根を回り込むところで、西に白滝山や猫山が見えてきた。山頂からの展望が木の間越しだっただけに、感慨ひとしお。林道が南に向きを変えると、今度は正面に多飯が辻山の山頂部が見えてきた。しかし平べったく見えているので、おそらく山頂部は隠れていると思う。

林道には、オトコエシキンミズヒキゲンノショウココウゾリナツルニンジンボタンヅルミヤコグサヤハズソウワレモコウの花が咲いている。アケボノソウは開花準備中だ。草を掻き分けて進んでいからければならないので時間がかかってしまう。林道に出て40分で左手から別の林道が合わさると、急に路面の状態が良くなってきた。

林道合流地点からスイスイ下っていき僅か10分で塩原の車道に出る。左折して車道をテクテク歩いて駐車地まで戻る。今日は、この後、八千代の生態湿地公園にタヌキマメを見に行った。
車道に出る
塩原の車道に出る

ミヤマウズラ アケボノシュスラン キバナアキギリ フシグロセンノウ
なんとも可愛いミヤマウズラ これも可愛いアケボノシュスラン 群生しているキバナアキギリ これも多いフシグロセンノウ

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